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The Interview、意外に面白かった

北朝鮮がソニーをハッキングした事で話題になっている映画、The Interview。キリスト教徒ではない為、クリスマスイブにやる事がなく、YouTubeに6ドル程払えば見えるという事で、視聴した。意外や意外、かなり面白かった。良く考えられた頭の良いストーリーと、時事ネタ満載であるうえ、きちんと北朝鮮の事を調べ上げている。 ストーリーに関しては、自分で見て欲しい。アメリカのテレビ事情に疎ければ、一部のジョークが解らないと思う。 北朝鮮がハッキングしたのではなく、実はソニーが宣伝目的で騒いでいたのではないか?下手な勘繰りをしてしまう。

イシカワのホームラン

シアトル生まれのトラビス・イシカワがサヨナラホームランを打って、ジャイアンツがワールドシリーズに漕ぎ着けた。 カンザスシティーとボルティモアの一戦は地味すぎる上、時間帯も時間帯だったので、全く観戦できなかったが、視聴率が心配だ。 カンザスシティーロイヤルズとセントルイスカージナルスと言う、I-70沿いに住んでいる人以外は関係の無いミズーリ対決にならなくてよかったと思う。 しかし、野球は面白くない。黙ってフットボールを見ます。シーホークスが二つも負けてしまって心配です。

アメリカはバブルなのか?

友人の中には、アメリカのバブルを心配する人たちが結構大勢いる。私は杞憂だと思うのだ。羹に懲りて膾を吹く程度の話しだと思う。景気は登り小口にやって来た程度で、今から山頂を目指すという認識が正しいと思う。ただし、色々な外部環境が変化しつつあるので、ポジションの整理などには細心の注意を払う必要があるだろう。 1.アメリカの株価は上がり続けている。2012年の5月から6月以降、S&P500はコレクション(調整)を経験していない。異様に長い期間であり、実体経済と株価が乖離していると考える人達も大勢いるだろう。しかし、売上や利益が上がっているというのも事実である。そして、ROEやPERと言った指標を見ると、株価が極端に高いという事実はなく、2007年以降の様に株式市場がメルトダウンする心配は杞憂だと思う。しかし、割高感が多少出て来ており、10-20%程度の調整はいつ起きてもおかしくないだろう。一方で、調整さえ入ればどんどんと株式市場に参入したいという人達が増えており、中長期的には「買い」である。 2.IT、特にSNS株、バイオテク株、そしてジャンクボンドなどに極端な割高株が見受けられる。そういった株は、いずれ調整を余儀なくされるだろう。フェイスブックやリンクトインは半分くらいになってもおかしくない。ツイッターに至っては10分の1でも高すぎると考えている。株価に調整が入れば、ベータが高いこれらの株価はかなり落ち込むと考えられる。ジャンク債などに至っては、一旦売りサインが出れば、買う人は現れるのかどうかすら怪しい。 3.アメリカの住宅市場は堅調だ。2011年ごろに底を打った感があったが、アパートの建設から、愈々一戸建ての建設に軸足が移って来た。経済が堅い地域では、住宅の数が足りない現象が起きている。住宅を売る方も、もう少し粘ってみようとする人が多く、中古市場も在庫が少ない。住宅価格が高くなっている一因に、家賃の高騰が挙げられる。家賃が高騰した以上、住宅価格の高騰はおかしな現象ではない。利率が低いから住宅市場が好調だという人もいるが、最近のアメリカ住宅市場では、日本の様に現金購入者が多く、ローンを組んで住宅を購入する普通のアメリカ人は住宅市場に飛び込みにくい状況になっている。これは過去にカナダのバンクーバーやトロントで良く見られていた現象であり、アメリカでもこうい...

歴史は語る:国境を移動させれば悲劇は起こる

前回のブログの書き込み(イスラエル側を支持し、一方的にハマス側を批判した記事)について、面白いコメントが来た。要約すれば、「ユダヤ人は第二次大戦後にパレスチナ人から土地を奪ったわけであり、イスラム過激派の行為は間違いとは言えない」というのだ。そして、イスラエルこそが自制するべきだ、と来た。 このコメントをくれた人は匿名ではある。これは殺人犯や窃盗犯にも三分の理がある、などと言っているようなものだ。私はその人に問いたい。あなたは現状の世界平和を脅かすテロリストを支持するのか、と。理由は何であれ、自爆行為や自分たちの仲間を盾にするような連中を支持するのか、と。 パレスチナ側は弱者であり、イスラエルに対抗するためにはテロ行為に頼るしかない、といった主張もある。パレスチナの過激派が自爆テロやロケット弾攻撃をするのは、イスラエルから領土を奪われ、家を破壊され、生活を脅かされているからである、などと説いているのだ。それは間違っている。いくら貧しくとも、テロ攻撃などに加担しない人達も大勢いる。イスラムの過激派は、宗教指導者と名乗るテロリスト養成員たちに、聖戦で死ねば天国で72人の処女に囲まれる、などと洗脳されているのである。イスラム原理主義者は、近代教育を否定し女性は教育を受ける機会すら与えられない。上記の話しは、「盗人にも三分の理」程度の話しであり、そのような事で人殺しやテロ行為が正当化できる訳がない。 領土云々で歴史問題を騙って来る人が大勢いる。そういう人を私は鼻で嗤う事にしている。歴史問題を持ってくれば、領土などどうにでも正当化できるからだ。イスラエルの地は、確かにパレスチナ人が住んでいたが、歴史を紐解くとユダヤ人が住んでいた時期も、トルコが治めていた時期もあった訳だ。これは尖閣諸島の問題とも似ている。尖閣諸島が台湾省に含められていた期間は確かに存在するのである。歴史問題を辿れば、ヨーロッパの国境などいくらでも変えられるし、テキサスやカリフォルニアはメキシコの物だと主張できるかもしれない。それどころか、アメリカはインディアンのもの、といった主張も可能だろう。国境制定において、歴史ほど意味の無い議論は無いのである。 逆に歴史問題派の人達に聞きたい。あなたは歴史から何も学んでいないのか、と。人類の悲惨な戦争の歴史を紐解くと、国境を変えようとする試みに対して、近隣...

ハマスの大罪とテロリストの下手なPRに靡く国際社会

イスラエルがガザ地区に侵攻した。私は報道機関の「人道主義的な報道」に対して怒りを覚える。 ガザにいる多数の市民が犠牲になっている事は、論を待たない事実であるし、非常に悲しい。イスラエル側にしても、一部の頭のおかしな連中を除いては、その事を否定する人はいない筈である。ベンヤミン・ネタニヤ―フもはっきりと言っているように、イスラエルはガザの一般市民を標的にはしていない。 直接的には、イスラエル軍の火力によってガザの市民が殺されている事実は覆らないが、何故それらの無垢な人々が死んでいるのかの責任は、ガザをコントロールしているハマスを中心とする指導者側に100%あると思うのだ。この議論は、死刑を執行された罪人が、死刑執行人に殺されたのか、国に殺されたのか、自分の罪によって殺されたのか、という話しと似ている。次にイスラエル側の主張を書く。 突然ガザ側からロケットミサイルが飛んできた(事実)。さらに、ガザ側から違法に掘られたトンネルを使用して、イスラエルの市民が誘拐されて惨殺された(事実)。イスラエルの市民を守るために、ガザの武器拠点を壊滅させ、違法なトンネル網を壊滅させる必要がある。ガザのミサイルは学校や病院などからも飛んでくるため(事実)、それらを攻撃せざるをえない。それらを攻撃すれば、残念ながらガザ市民の犠牲が出てしまう。市民の犠牲が出るからといって、「敵の攻撃拠点を攻撃しない」という選択肢を取る事はテロリスト側を利する行為である。残念ながら、ガザ側が自分たちの市民を「人質の盾」として利用している以上、ガザ側に市民の犠牲者が出てしまう。それはガザ側指導者の責任である。イスラエルはイスラエル市民(ユダヤ人が大多数であるが、アラブ人やそれ以外の人々も含まれる)を護る為の行動をしているだけである。 ハマースに擁護され、ガザに潜むイスラム過激派たちは、「便衣兵」や「市民の盾」といった典型的なテロリズム作戦を選択している。ガザ側の指導者であるハマスの目標は、イスラエルの地からユダヤ人を追い出し、イスラム経典に基づいたシャリーア国家を建国する事にある。最終的にはユダヤ人をイスラエルから追い出し、テルアビブにハマスの旗を立てる事が目標となる。それは聖戦であり、自身や自身側の無垢な市民の犠牲は厭わないのだ。イスラエルは、そのような頭のおかしな連中と戦っているのである。ハマ...

ロケッツ崩壊:ジェレミー・リンはレイカース、パーソンズはマブスへ

引っ越しなどで忙しく、ワールドカップを見る時間もなかった。現在ケーブルテレビが見れる環境になく、情報にも疎くなっている。 さて、ヒューストン・ロケッツの話しだが、オフシーズンに急激な変化があった。まず、ジェレミー・リンがレイカースにトレードされた。ロケッツはカーメロアンソニーを獲ろうとして、7番のジャージーを着せたアンソニーの写真を掲載していた。言うまでもなく、7番はリンのジャージーであり、ロケッツは既にリンを追い出すことを確定させていたと考えるのが自然だろう。レイカースからはサージ・リンシュックがロケッツに移る。 そして、パーソンズである。不動のスモールフォワードで、値段的にもお得だったチャンドラー・パーソンズだが、ダラス・マーベリックスのオファーに対して、ヒューストンはマッチさせなかった。つまり、見返りなしにパーソンズを失った事になる。 最後に、オメア・アシックであるが、ニューオーリンズ・ペリカンズに行くのがほぼ決定的な状況となっている。 レイカースはリンを獲得し、マーケティング的には大成功だと思うし、来年FAになるケビン・ラブなどの獲得を着々と進めている訳だ。 マブスは大儲け。パーソンズほどの選手を獲得できれば、ノビツキーとパーソンズというシュートを撃てるフォワードが揃い、NYニックスから再び獲得するタイソン・チャンドラーと合わせて、非常に面白いフロントラインが出来るのだ。 一方、ロケッツであるが、西海岸4位という今季の成績を上回る事は無いだろう。リンとアシックを追い出して獲得を狙ったクリス・ボッシュはマイアミに残るし、カーメロ・アンソニーもNYに残る。チームの三番手と四番手の得点源を失い、しかも重要なビッグマンを失った。ロケッツには厳しいシーズンが待っていると言わざるを得ない。 ハーデンは強がりで、滞在先のフィリピンで現地のメディアに「自分(ハーデン)とハワードがロケッツのキープレーヤーであり、その他はロールプレーヤーに過ぎない。ロールプレイヤーは代替出来る。来年は自分とハワードを中心とした、さらに進化したロケッツになるだろう。」と言った。その通りだと言えるが、チーム作りと言う視点から、こういった発言が出てくるのは危険だ。優勝したスパーズはチームとしてNBAのチャンピオンを獲ったのだ。ロケッツがスパーズに勝つ事は無さそうだ。 ...

あぁ、ポルトガルに同点にされる…勝ち試合を落としたアメリカ

私は現在、フロリダのとあるところに来ているのだが、スポーツバーに行き、アメリカ対ポルトガルの試合を見た。先制点を入れられて、沈み込んでいたが、終始アメリカが優勢。今日の試合では、ブラッドリーもベッカーマンも動きが良かった。 で、ジョーンズのミドルシュートで同点にし、オフサイドが取られずにデンプシーが勝ち越しのゴール。スポーツバーはUSAの大合唱。だが、試合終了間際、沈黙が訪れる。45+5に同点にされ、そのまま試合終了。スポーツバーはお通夜状態になった。 アメリカはドイツ相手に同点以上にする事が望まれる展開になった。次戦に負けたとしても、ガーナ対ポルトガルの試合展開次第では予選リーグ突破もあるが、やはり攻めて欲しい。 日本とアメリカを応戦しているのだが、アメリカのサッカーの方が攻撃的だし、パスも回せるし、ディフェンスもきっちりできる。日本にもこういうチームを作って欲しい。 しかし、ポルトガルを買い被っている人達が大勢いる。クリスティアーノがいるからかも知れないが、ポルトガルは予選リーグを突破できるかどうかのレベルのチームだと思うのだ。アメリカと10回対戦すれば、2回くらいしか勝てないチームだと思うのだが、いかがだろうか?ガーナとやって勝てるのだろうか?ガーナは強いぞ。死のリーグHで一番弱いのはポルトガルだと思うのだ。

ワールドカップ予選:日本対ギリシャは今大会最低の糞ゲーム

私はサッカーに詳しくない。アイスホッケーの様に、10対11で相手チームより人数が多い状態がパワープレーだと思っていたのだが、それは違うらしい。身長が高い相手に、馬鹿の一つ覚えの様にクロスを上げて空中戦を挑むことをパワープレーと言うらしい。 しかしサッカーと言うのは点数も入らずに詰まらないスポーツだ。バスケが終わってしまった事が悲しくて仕方ない。あれ?ブラジル対メキシコ戦は点数入らなかったけど、見ていて面白かったぞ?

2014ワールドカップ予選:USAがガーナを撃破!マイケル・ブラッドリーの体たらくぶりが香川と重なる。

こっそりとアメリカを応援しているのだが、開始一分で地元サウンダーズに移籍してきたキャプテン・デンプシーが得点した。 その後、ワントップのオルティドアーがこむら返りでアウト。代わりをアイスランド人のヨハンソンが務めた。さらにベスラーが太ももを痛め、ドイツ人のブルックスを入れた。 時間が経つにつれて、ガーナは運動量が増えて来て、アメリカはプレスされる。一方のアメリカは中盤がもたつく。特にベッカーマンとブラッドリーの息子が最悪。特に禿のブラッドリー。まるで香川の様なプレー。ボールをスルーしたり、相手にパスしたり。アメリカの一部の選手の運動量が極端に落ちて来て、ボールを終始コントロールされている。 背が高く運動量がある黄金海岸(ガーナ)の選手相手に、徐々に押されてきて、シュートなどを撃たれまくる。象牙海岸戦とダブる試合展開になった。 終了10分前、アューのゴールで同点にされる。1対1。これで終わったか!と思っていた。 だが、終了間際のコーナーキックに、ドイツ系アメリカ人で控えで入って来たブルックスがヘッドで捩じり込む!2対1でアメリカが、前回、前々回の大会で黒星をつけられ続けてきた因縁の相手を撃破した。次は買い被られ過ぎのポルトガル戦。正直グループGで一番弱いのはポルトガルだと思う。ヨーロッパと南米勢ばかりになると面白くないので、次戦もスターアンドストライプに頑張って欲しいと思う。 だが、アメリカはボール占有率が41%と、明らかにガーナに劣っていた。すべてはミッドフィルだーの不調のせいなのだろうが、日本と同じような課題を抱えている。勝てば官軍だが、次の試合までに色々と調整を余儀なくされるだろう。そして、灼熱のブラジルで脱水症状などからくるこむら返りなどを起こさずに90分戦えるだけの準備をしてもらいたい。 日本とは違い、問題があっても勝ったのだから、今日は良しとしよう。正直、アメリカはラッキーだった。しかしシアトルにいた時は、周りのアメリカ人が皆ワールドカップの話題をしていたのだが、このアメリカ南部の田舎町では周りのアメリカ人はワールドカップが行われている事すら知らないのではないだろうか?というくらいサッカーが話題にすら上らない。アメリカという国は都会と田舎で恐ろしいほどの差がある。

Côte d'Ivoireが「コートジ」???コートジボワールではなく「象牙海岸」と表記すべき。

象牙海岸共和国(フランス語でCôte d'Ivoire)が「コートジ」などと表記されている。「Côte de」は「海岸の」と言う意味であり、変な省略の仕方に違和感を憶える。フランス語のコートジボワールが紙面では長すぎるのであれば、象牙海岸、象国、象牙国、象岸国、などと表示すれば良いと思うのだが、如何なものだろうか? 日本ではアメリカを米国、フランスを仏国などとよんでいるのだから、コートジボワールの中国語表記である(或いは元々の日本語であった)象牙海岸を短縮して、上記の様に象国などとすれば良い。 「象牙海岸は白人が搾取をしていた時代に、奴隷海岸、黄金海岸や胡椒海岸と並んでつけた名称であり、住んでる当人が蔑称と嫌がるので、象牙海岸と言わない方が良い」などと、知ったかぶりをしている人がいるが、国名がCôte d'Ivoireであり、自らフランス語で象牙海岸だと言っており、白人搾取云々の話は関係無い。 国名にワシントン条約に違反する「象牙」などがついていて奇妙だし、現地の人が嫌がるだろう、などと勝手に言っている人もいる。しかし、象牙海岸共和国の人達が、自国をフランス語の象牙海岸と呼んでいるのであり、それは尊重されるべきだ。我々日本人としてどのような意見があろうとも、象牙海岸共和国の人たちの命名センスや歴史的経緯を尊重するべきである。国の正式紋章にも象さんの絵が描かれており、象牙海岸共和国はその歴史的ルーツに誇りを持っているのだろう。 「コートジボワール」か「コートジボアール」か「コット・ディヴワー」か何か知らないが、象牙海岸共和国の政府一味が他国にフランス語を使えと言うのもおかしな話だ。実際に英語圏では、象牙海岸共和国はアイボリーコーストと呼ばれており、誰もフランス語では発音しない。中国語圏では象牙海岸(シャンヤー・ハイアン)と、そのまま呼ばれている。ドイツ人もスペイン人もイタリア人も、それぞれ自国のドイツ語、スペイン語、イタリア語で呼んでいる。何故日本だけがフランス語的に表記する必要があるのだろうか? そもそも「South Africa」や「République centrafricaine 」はそれぞれ「南アフリカ」や「中央アフリカ共和国」と呼ばれている。誰も日本語で「サウスアフリカ」や「リプブリーク・セントラフリケーン」などと表記す...

2013-2014 NBAファイナル決勝第五戦、サンアントニオでスパーズが雪辱を果たす。

ハイライト スパーズが優勝!MBPはレナード。レベルの高いバスケを見させてもらった。 ヒートはこの日、ボッシュ、ルイス、レブロン、アレン、ウェードという、ビッグ3にソニックスのオールスター二人を加えた、超攻撃的布陣で臨んだ。ただ、先発が外れた際の得点力を誰が担うのかという疑問が残るラインアップでもある。 第一クオーターの開始6分ほどは、ヒートが神懸った集中力を見せ、得点を入れまくり、ディフェンス力も発揮した。レブロンが点数を入れまくる。ありゃりゃ、ヒートがこの試合を持っていって、試合はマイアミに帰るのかな?そう思った矢先、パポビッチはグリーンに変えてジノブリ、ダンカンに変えてスプリッタ―、パーカーに変えてミルズを投入した。これが大当たり。一時は16点差だった点数差がみるみる縮まる。 ジノブリ、ミルズとレナードが得点を、特に3PTSを入れまくる。第二クオーターになると、ダンカンもいつも通りの渋いバンクシュートで得点を積み重ね、前半が終わってみると、なんと40対47でサンアントニオスパーズがリードした。 これでマイアミヒートの息は切れてしまった。一方のスパーズは、昨年レイ・アレンにやられた悪い思い出が蘇るのか、点数差を話しても、攻撃も防御も手を緩めない。パティ―・ミルズが3PTSを連発してスパーズが大きく引き離す。 レブロンにディフェンスされて、点数を全然入れられなかったパーカーだが、レブロンが休憩してからは点数が入る。特に最終クオーターは14点入れた。ヒートは苦し紛れにビーズリーとかを使ったが、スパーズの集中力の前では勝てず。最後は消化時間で試合終了。 予想通り、MVPはレナード。ただ、スパーズはスター選手、いわゆるビッグ3に頼るようなバスケではなく、パスを回し、全員が効果的に基本のバスケをした。スパーズと言うチームが、レブロンと言うスーパースターを凌駕した、というようなシナリオになっている。ただ私の評価では、ヒートもチームバスケをしていたので、全体的にスパーズがヒートの穴をチーム力で巧く撃破出来た、そして何よりも選手の調子が良かった(グリーン以外)、という事に尽きると思う。 スパーズはチャンピオンに相応しいチームである。おめでとうと言いたい。これでNBAが終わってしまった。ワールドカップで暫くは楽しめそうだが、フットボールシーズンが始...

2014ワールドカップ予選:日本が象牙海岸に負ける

前半が終わって勝てるかな?とも思ったが、後半は選手がバテていた。天気が悪かったとはいえ、そこまで疲れるほど運動したのだろうか?試合開始直後は、わざと体力を温存しているのかな?とも考えたが、そのままバテ果ててしまった。相手の象牙河岸はドログバ入れたらスタジアムの空気を変えて、調子が上がっていった。 ホンダはシュートに関しては素晴らしかったが、パスミスとか酷過ぎる。まるでオクラホマシティー・サンダーのウェストブルックの悪い時のよう。シュートは入れられるが、パスをミスってチームを壊す。内田は頑張っていた。香川と大迫は酷かった。まあ、こんな話は言い尽くされているだろうし、サッカーファンではない私が論じても仕方ない。やはりサッカーよりもバスケの方が面白い。NBAも今シーズンは後一試合だけだろうけど。

スパーズがチーム力を発揮!第四戦を制し、3-1で雪辱のチャンピオンに王手!

ハイライト 優勝するにはチーム力が必要だが、スパーズというチームは、その辺りを完全に理解している。主力だけが攻撃するのではない。パスを何本も出し、ミスマッチを作り、その選手が確実に得点を決めてくる。昨夜は消化時間も含め、13人の選手全員が得点を記録した。こういうバスケが出来るスパーズという組織は素晴らしい。 特筆すべき選手は、カーワイ・レナード(どうやってカタカナ表記したらいいのでしょうか?クワイ?クァーワイ?)だろう。レブロン・ジェームスと言う現時点での最高の選手のディフェンスを任され、それでいて点数もどんどん入れてくるディフェンスは出来る。シュートは撃てる。3PTSも入る。ダンクも決めれる。スティールやブロックショットもやる。そして何より真面目で、反射神経が凄い。。NBA各チームのGMからすると、理想的な選手だと言っても良いだろう。今までは地味な存在だったが、このファイナルで実力がばれてしまい、スパーズが勝てばレナードがMVPを獲るのではないだろうか?消化時間帯になって、ベンチに戻るとき、パポビッチが厳しい顔のままであるが、べた褒めしていた。この監督の元でならモチベーションが下がる事は無いだろう。 後は先発で使われたディアウである。センターの癖に、3PTSも入れられるし、パスも出来る。その軟らかいパス回しは一級品だ。センターの癖に、10リバウンド、9アシスト、8得点と、ほぼトリプルダブルを記録した。 3PTSを入れ続けたパティ―・ミルズなど、その他にも大活躍した選手もいた。しかし、ファウルを重ね、ターンオーバーを犯し、ディフェンスをサボったダニー・グリーンに対して、パポビッチは切れていた。20点差があろうとも、NBAファイナルでは「最高」以上のバスケをしなければ、最高の相手には勝てないということだ。 一方のマイアミ・ヒートであるが、レブロンは腹痛。ウェードは見るのも無様な様子。チャルマーズとコールは点数を入れられない。相手が最高のチームプレーをしているのだから、ヒートも最高以上のパフォーマンスをしない事には通用しない。ヒートは、少し甘いバスケをしているように見える。バードマンやレイ・アレンにしても、昨年ほどの集中力がないような気がする。昨年に土壇場で追い付いた様な根性や底力が見られるのか?今年に関しては、多分無理なような気がするのだ。日曜日の...

個人情報保護が書類改竄を助長するという話し

過去にも書いたのだが、友人がアメリカに来た時にクレジットカードが使えなくなったので、代わりに支払いをしてあげた。はい、私がお人好しの馬鹿でした。その友人が、日本に帰国後、自分がクレジットカードで支払いをして、実際にクレジットカード会社から催促されている、などという小学生程度の戯言を言い出した。そのうちクレジットカードの明細書が写メールで送られた。しかし為替レートなどを計算してみると、辻褄が合わない点が多く、イラストレーターか何かのソフトを使って細工されていると結論付けた。 嘘とは解っているのだが、嘘つき呼ばわりすると「名誉棄損」などで訴えられかねない。そこで日本にあるクレジットカードの会社に電話して、明細書の真偽を確認した。そのクレジットカード会社は某大銀行所属の会社である。電話で対応した人は、相手のクレジットカード番号を聞いてきた。そんなの知る訳がない、と言うと、「相手の同意がなければどうにもならない」と言う。子供でも解るが、明細書を偽造するような相手が、私に情報を提供する事に合意するわけがない。30分以上も話し込み、「お客様センターに写メールを送れば、何らかの対応が出来るかも知れない」という話しを聞いたので、ファイルを送った。 後日、そのクレジットカード会社から届いた返事は、「個人情報保護の観点により、お客様の口座内容についてはお話しする事は出来ません。個人間で解決してください。」という事であった。 こんな馬鹿な対応があっていいのだろうか?私の友人はクレジットカード会社が発行した書類だと言い張り、その会社の名前が入った書類を私に提出したので、私はそのクレジットカード会社にその真偽を確認しただけである。私は、その会社がその書類を本当に発行したかどうかを問うているのだ。その会社は「自分たちが発行した物である(内容は間違いない)」か「自分たちが発行したものとは言えない(オリジナルなものではない)」という事を言う責任があると思うのだ。私は「どこに」間違いがあるかを教えて欲しいなど、個人情報を聞き出そうとしたのではない。 個人情報保護の元、書類の真偽すら確かめられなければ、現代社会は成り立たない。PDFや写メールで書類の確認をする場合があるが、それらをイラストレーターなどを使って改竄する事はとても簡単だからだ。個人情報保護の名の下、書類の真偽が確かめられな...

ヒート対スパーズ第三戦、スパーズが前半に71点を獲り、圧勝

ハイライト 前半のスパーズの攻撃はまさに圧巻だった。第一クオーターは86.7%、第二クオーターは66.7%。前半を通して75.8%のフィールドゴール率で、71点をもぎ取った。 ヒートも一応50点取っているので、ヒートが悪かったわけではないが、スパーズの攻撃がおかしかった。やはり、パポビッチはカウヒ・レナードに託してきた。ディアウをティアゴの代わりに使って、ディフェンスを分散させたうえで、トニーパーカーにディフェンスしようとしているヒートの隙をついた格好だ。レナードは、この日はキャリアハイの29点を捥ぎ取った。素晴らしいとしかいいようがない。 レナードは真面目で不愛想だが、サンアントニオのシステムに完全に合致する素晴らしい選手である。サンディエゴステートというマイナーな大学から、インディアナペーサーズはどうやってこんなに素晴らしい逸材を発掘したのか?そして、ポール・ジョージと交換したサンアントニオ・スパーズと言う組織も素晴らしい。 第三クオーターにヒートが意地を見せたが、時すでに遅し。111対92でスパーズが点数最上の圧勝をした。ヒートは最後はオデン達を使うほど、試合は早くに終わっていた。ただ、ソニックスファンの私としては、ラシャード・ルイスの活躍が嬉しくて仕方がない。ディフェンスやオフェンスで積極的に動く方ではないが、的確に仕事する姿を見守りたい。

第二戦は混戦をヒートが制し、星は五分に。

やはりと言っては失礼かもしれないが、カリフォルニアクロームがころっと負けた。距離が長すぎたし、ベルモントでは紛い物は勝てない。トナリストの単勝は物凄く妙味がある馬券だった。馬主のスティーブ・コバーンは、自身の馬が負けた後のインタビューで、品位の欠片もないみっともない姿を晒してしまった。カリフォルニアクロームを応援していただけに興醒めである。やはり、規格外の物は応援しない方が良いのかも知れない。 スタンリーカップは、LAキングスが強すぎて面白くない。レンジャーズは全く相手になっていない。四連勝の可能性さえあるだろう。 まあ、話をバスケに戻そう。NBAファイナルの第二戦だが、ヒートが第四クオーターを勝ち越し、敵地サンアントニオで98対96で試合を終えた。 ハイライト スパーズは、フリースローを四回連続で外したのが痛かったと思う。トニー・パーカーが二つ連続でミスするのだから、バスケは解らない。 非常に競った試合で面白かったし、マッチアップを細かく変えてくる両監督に敬意を表す。 二点の差など、運だけの問題だったのではないか?そう考えてしまうかもしれないが、何が一番この試合で重要だったのかを考えると、レブロンが大事な時間帯にトニー・パーカーをディフェンスした事だ。それにより、スパーズの攻撃が止まってしまったのだ。この作戦が上手くいき過ぎたので、マイアミで行われる第三戦では、レブロンがトニーパーカーに張り付くマッチアップが早い時間帯から見られることになるだろう。そうなれば、マリオ・チャルマーズがカウヒ・レナードかジェフグリーンを守る事になるので、この二人が試合開始時にどの程度の得点を入れられるかによって、第三戦の勝者は決まるだろう。 勿論、パポビッチがこの点を理解していない筈はなく、どのような対策を取って来るのかも見物である。

NBAファイナル第一戦、スパーズが灼熱地獄を制す

ハイライト エアコンが壊れて蒸し風呂状態となったサンアントニオのAT&Tセンターだったが、両チームともディフェンスをきっちりして、かなり良い試合だった。ターンオーバーが多かったが、それもディフェンスに力を入れられているからだ。ただ、第四クオーターにスパーズが爆発して、スパーズが圧勝した。脱水状態になったためか、レブロンがこむら返りしたのも頂けない。しかし、スパーズは昨年の雪辱を果たすためにきっちりと対策を立てている。 マッチアップ的には、インディアナ戦でデイビッド・ウェスト相手に殺人的なマッチアップを見せたルイスであるが、ティム・ダンカンやティアゴとマッチアップさせるのは無理である。ここはハズレムを使うべきだと思うが、裏をかいてオデンと言うのも面白いかもしれない。 ジノブリ相手には終始バティエを貼り付けなければいけない。あと、マリオ・チャルマーズとトニーパーカーのマッチアップは、完全にパーカー有利である。ここも何とかしなければいけないだろう。まあ、第二戦でオレゴン生まれのフィリピン系であるエリック・スポールストラがどのような采配をしてくるのかが見物である。

ブラジルワールドカップの宣伝:タイムゾーン

ESPNのワールドカップの宣伝に、大阪とシアトルが出てくる。面白い。

第六戦はスパーズがサンダーを競り落とす。二年連続ヒート対スパーズのファイナル

やはりというべきか、第五戦は見るまでもなく、サンダーが疲れからなのか、敵地のサンアントニオで自滅してしまった。一方的な試合展開に、面白さもなかった。パポビッチはティアゴの代わりに、マット・バナーを先発に使い、イバカとマッチアップさせた。バナーは3PTも打てるので、イバカは外までディフェンスしにくる必要があり、サンダーはリバウンドを取れなくなった。一方、途中からはディアウを使い、センターの癖にミドルシュートや3ptを取って来る。ティアゴはダンカンとは一緒に使わなかった。こんなにも作戦が上手く決まるのだから、パポビッチは恐ろしい。サンダーは、調節したくともベンチが薄くて調節できずに力尽きたのだと思う。 第六戦のハイライト 当たり前と言うか、サンアントニオ・スパーズがオクラホマシティー・サンダーを下し、順当にNBAファイナルに進出した。一方的な試合ばかりが続いただけに、試合が競ったものになってOTに縺れ込んだことは意外である。まあそれも、前半は踵の腫れを我慢してプレーしていたトニー・パーカーが、後半プレーしなかったことが大きいと思われる。オーバータイムのサンダーは、まさにガス欠の様に萎んでいった。MVPのデュラントがOT開始後数分間はボールにすらタッチしていない等、敗因は明らかである。 勝ったスパーズは、昨年の雪辱を晴らすべく、ヒートと対戦する。ヒートはマイク・ミラー、スパーズはゲーリー・ニールが抜けたくらいで、メンバーもほぼ同じである。ジノブリの不調を良く覚えているが、今年はそういう事も無さそうで、トニー・パーカーの怪我が治れば、かなり面白いシリーズになりそうだ。オールスター・アメリカ対オールスター・ワールドという構図で説明したがるメディアも多い。個人的な見解としては、今年はスパーズに利があるような気がする。 まあ、いずれにせよ、今年のプレイオフを通して、NBAで最良のポイントガードは誰なのか?という論争には決着がついたものと思っている。トニー・パーカーである。

第四戦:ウェストブルックの大爆発でスパーズが敵地で連敗

第四戦のハイライト ウェストブルックはポイントガードとして問題がある選手である。強引なプレーが目立つし、パスを出さない。 しかし、スパーズとの第四戦はウェストブルックのゲームであった。ウェストブルックが調子を出せば、どんなにディフェンスを頑張ろうとも止める事は出来ない。無茶苦茶なレイアップなどが決まりだす。総じて40得点。しかも、10アシスト。要は、一人でサンダーの得点の半分に絡んだことになる。さらには5スティールと来た。アンチ・ウェストブルックの私でさえも、素直に活躍を認めざるを得ない。本日のウェストブルックは紛い無いオールスター選手であった。 ただ、一方的な勝ち試合において、ウェストブルックを45分29秒も使い続けたスコット・ブルック監督の判断を疑う。病み上がりのイバカは35分。二日後にサンアントニオで試合があるのだから、第四クオーターは休ませても良かったのではないか?それどころか、スパーズのセカンドユニット相手に結構押されてた。 一方のグレッグ・パポビッチは、第三クオーターの途中から、負け試合と判断すると主力選手を完全に引き上げた。12点差になっても誰も戻さなかった。こういう判断は凄いと思う。キッチリと捨て試合を流せるからこそパポビッチは偉大なのだろう。ただ、ダンカンとパポビッチがベンチで口論していたのが気になるが、スパーズはこういう試合を何度も乗り越えている。熱いウェストブルックにしてやられたのだから仕方がない。

第四戦を終えて、ヒート対ペーサーズは勝負あり

第四戦のハイライト マイアミ・ヒート対インディアナ・ペーサーズの試合が進行している。インディアナはレギュラーシーズン後半から調子を崩し、「ホンモノ」ではない状態である。アトランタ・ホークスやワシントン・ウィザーズ相手にも不甲斐無い試合が目立ち、勝ち残れないのではないか?と思わせる内容であった。特にオールスターにまで選出されたセンターのヒバゴン(ヒバート)の体たらくぶりが目立った。 だが、ヒート相手に去年の勢いを思い出したのか、 第一戦 では守りの堅いバスケだけでなく、持ち前の全員攻撃によってヒートに打ち勝った。 第二戦では 持ち前の堅い守りを見せ、ヒートを手こずらせるも、87対83で敗れた。火病を持つランス・スティーブンソンがレブロンのディフェンスをして、結構巧くいっていたが、まあ、コンスタントにレブロンのペースを落としたりは出来ないだろう。 第三戦 と第四戦は、マイアミでヒートが圧勝する。第一戦ではPFにバティエを、第二戦と第三戦ではハズレムを入れた。そして、第四戦ではバードマンの故障もあったのだが、PFにシアトル・スーパーソニックスのラシャード・ルイスを入れてきたのだ。ルイスは全く点数を入れていないし、第四戦ではシュートを外しまくっていたが、デイビッド・ウェスト相手に完璧なディフェンスをしていた。ソニックス時代からディフェンスに長けた選手と言うイメージはなかったが、コーナーマンとしてだけではなく、背の高さを生かしたディフェンスが可能なのであろう。バティエよりも効果的にウェストをディフェンスしている。 で、不調だったクリス・ボッシュも第四戦で火を吹いた。不甲斐無い試合が続いていたのだが、ディフェンスの重荷が取れたのか、シュートを入れまくっていた。バードマンの怪我が心配だが、マイアミが順当にチャンピオンシップマッチに進出してくるだろう。

第三戦:イバカが帰って来てサンダーがスパーズを破る

サンダー対スパーズ第三戦のハイライトへ オクラホマシティーで行われたスパーズ対サンダーの第三戦。なんと、イバカがスターティングラインアップに戻って来た。スコット・ブルックは、コリソンとセフォロシャを下げ、イバカとジャクソンを使ってきた。超攻撃的布陣である。 イバカのプレーは神懸っていた。シュートは入りまくる。しかも、ブロックショットが冴えている。パーカーは簡単なブロックショットが撃てなくなり、かなり調子を崩してしまった。ディフェンスもチグハグになる。前半が終わって2点差で済んだのは奇跡的だと言うほかになかった。 スパーズの先発陣は明らかに調子が悪い。グリーンはシュートが入らない。全体的にディフェンスをさぼっている。捨て試合の様な感じである。第四クオーターでパポビッチは早々と先発陣を休ませた。結果はサンダーが圧勝。星を2-1にした。 サージ・イバカは、サンダーの中では好きな選手である。どうせサンダーが負けるのだから、こんなところで無理をして、選手生命を縮めて欲しくないのだ。イバカはかなり無理をしているのが明らかである。

フィレミニョンを「牛タタキ」として楽しもう!

私は大昔のエントリーで、フィレミニョン(テンダーローイン)について、ステーキとしてはコストパフォーマンスに合わないと申し上げた。フィレミニョンを鉄板(フライパン)でミディアムレアに焼いて、塩胡椒をしただけでは味気がなくて詰まらないからだ。レストランのフィレミニョンには色々なソースがかかっているが、あれらを家庭で再現するのは難しい。 しかしフィレミニョンを「牛のタタキ」だと割り切り、生肉ないしはブルーレアとして食べれば、こんなに美味しいものは無い。欧米の田舎町に住んでおり、新鮮な刺身用の魚が手に入らないような人にとっては、フィレミニョンは「日本人好みの赤味の刺身」として重宝できると思う。 それでは、フィレミニョンのタタキの作り方を論じたい。まず、フィレミニョンをスーパーで買うのだが、大きめの物が良い。小さいと、焼いた時に火が通り過ぎて、牛タタキにならない。そして、完全な赤い肉よりも、右の写真にあるように白い筋(つまり脂)が多い物の方が美味しい。そういうサシ入りの物は値段が高いだろう。小さな二切れで25ドルとか、そのくらいするかも知れない。牛肉の美味しさは新鮮さとは相関性が薄いので、アメリカ在住の人ならばスーパーマーケットの「Manager’s Special(安売り)」を買ってお金をセーブするというのも賢い選択であろう。 ミディアムレアステーキにする場合は、最低でも食べる1時間くらい前には冷蔵庫の外に出しておいた方が良いのだが、中身が生の「タタキ」を作るので、まあ調理30分くらい前に外に出して貰えば良いだろうか?調理した後に、中が「冷たいまま」という事だけは避けたいが、そこまでこだわる必要もないかと思う。冷凍したものを使う場合は、調理時には完全に「自然解凍」できている事が必須である。ステーキを作る時には電子レンジで解凍しないで欲しい。何故なら、電子レンジはステーキの内部を温めるので、肉が台無しになってしまうからだ。夕食で食べるなら、お昼ごろに冷凍庫から肉を取り出しておくとかして、自然に解凍する必要がある。 さて、調理前にケチらずに塩胡椒をしたならば、後は焼くだけだ。 フライパンを用意する。フライパンには「ちょっと多め」の油を敷く(最低でも大匙3杯)。油をしかないと焦げるし、味が淡白になりすぎるからだ。牛肉を焼くのであれば牛脂で焼くのが一番素材を大...

第二戦:スパーズの前で、予想通りサンダーは勝負にならず

サンダー対スパーズ第一戦のハイライトへ オクラホマシティー・サンダーとサンアントニオ・スパーズを比べると、実力的に雲泥の差がある事は明白なのだが、サンアントニオのパポビッチとしては、イバカを欠いたオクラホマシティーはもっとも与しやすい相手ではないだろうか?まずはマッチアップを見て行こう。 PG ウェストブルック対パーカー SG セフォロシャ対グリーン SF デュラント対レナード PF コリソン対ダンカン C パーキンス対ティアゴ まず明らかな事は、サンダー側はデュラントとウェストブルック以外に得点を期待できる選手がいないのだ。5人中3人はディフェンス要員である。すると、デュラントをレナードが、そしてウェストブルックをパーカーが基本的にガードするが、ビッグマンが簡単にダブルチームを仕掛けられる。一方、ディフェンスが巧いコリソンはダンカンをディフェンスできない。背の高さが圧倒的に違うからだ。それでも、上手くポジションを取って必死に頑張っている。セフォロシャはグリーンを守るのだが、グリーンを守る必要があるのかどうかは疑問である。 イバカのブロックショットが無いので、スパーズは簡単にバンクショットやレイアップを決めてくる。内が弱いのに気付いて、内の守りを固めれば、逆に外からグリーンなどが3ptsを決めてくる。サンダーは完全に弄ばれている。 私は、セフォロシャを使うのは、ジノブリが出て来てからで良いと思うのだ。そして、SFにバトラーを入れて、PFにデュラントで良いのではないか?寧ろ、それしかないと思う。そうしたとしても、軽く捻り潰されるだろうが、30点差にはならないだろう。 デュラントは失敗を引き摺るし、パスが下手だ。ウェストブルックはイラつくと、自分勝手なプレーに走る。挙句の果ては、ウェストブルックがデュラントに悪態をついて、仲間割れである。トニー・パーカーを見ていると、NBAで最高のPGはクリスポールではなく、トニー・パーカーなのだ、と思い知らされる。 グリズリーズが残っていれば、スパーズ戦は玄人好みのしつこいゲームになって見応えがあった事だろう。クリッパーズが残っていれば、無駄にフィジカルな試合を楽しめただろう。スパーズ対サンダーは、調子に乗った地元のヤンキーが暴力団に軽く捻り潰されるようなものだ。サンダーが早く負けて欲しいと願って...

イバカとプライスを失ったサンダーとカナディエンスに勝ち目は無し

ホッケーの話だが、モントリオール・カナディエンスのケリー・プライスが膝の調子が悪く出場できなくなった。鉄壁の守護神なしでは、カナディアンㇲは正直難しいと思う。NYレンジャーズに二敗目を喫した。 サンダー対スパーズ第一戦のハイライトへ 一方、オクラホマシティー・サンダーはブロック王のサージ・イバカを怪我で欠くことになった。イバカはディフェンスだけでなく、デュラントとウェストブルックに次ぐ攻撃の三番手でもあり、イバカの欠場は痛い。イバカの代わりにコリソンを入れるようだが、コリソンのディフェンスでは背の高いスパーズの攻撃を崩せない。コリソン、セフォロシャ、そしてパーキンスと三人並べれば、誰が攻撃するかが明らかであり、スパーズのやりたい放題になるだろう。案の定、スパーズの攻撃の前にオクラホマシティーは撃沈された。第四クオーターのクラッチタイムに真剣にプレーされたら、みるみる点数差が開いた。予想通りだが、見ても面白くない試合である。サンアントニオとサンダーでは実力の差があり過ぎるのだ。 しかし、パポビッチ、ニュージーランド人のスティーブン・アダムズを停めるのに、ニュージーランド生まれでオーストラリア人のアーロン・ベインズを使うとは、気が利いている。因みに、スパーズの控えPGであるパティ―・ミルズもオーストラリア人、しかもアボリジニーである。スパーズはダンカン(ヴァージン諸島)、ティアゴ(ブラジル)、パーカーとディアウ(フランス)、ジノブリ(アルゼンチン)、ベリネーリ(イタリア)、ジョセフ(カナダ)と国際色豊かである。 モントリオールもオクラホマも、このラウンドで終わりそうだ。

プリークネスS:規格外の安馬カリフォルニアクロームが二冠!

米競馬の三冠レースの二番目はプリークネス・ステークスだ。メリーランド州はボルティモアのピムリコ競馬場(ダート約1900メートル)で行われた。 一番人気に押されたケンタッキー・ダービーを制したカリフォルニアクロームであったが、プリークネスは10頭といういつもながらの少頭数。分析的には死角は無いように見えた。ヴィクター・エスピノザにとっては、EDの迷種牡馬ウォーエンブレム以来の二冠に挑むことになる。 カリフォルニアクロームはアメリカンドリームを地でいくような馬である。馬主はスティーブ・コバーンとペリー・マーティン。両者ともブルーカラー(労働者階級)である。といってもペリー・マーティンはエアバッグの性能テストの工場を経営するオーナーであるのだが。二人は、カリフォルニアクロームのお母さんであるラブザチェイスの共同馬主でもあった。ラブザチェイスを購入する際、「こんな馬を買うのはダム・アス(馬鹿野郎の意味)だけだ」と言われた。それが、ダービー馬の母になったのだ。その逸話の元、コバーンとマーティンはDAP(ダムアスパートナーズ)というコンビを結成しており、これがカリフォルニアクロームのメンコにあるDAPの意味である。そして80歳近い調教師のアート・シャーマンにとっては、初めてのピムリコ競馬場である。三冠レースで活躍するようなグループには見えないだろう。 カリフォルニアクロームを見て貰えば良いが、とても貧相な馬体である。こんな馬が二冠を獲れるのか?血統はさらに意味不明である。ラッキープルピット??コジーン肌にプルピットの種牡馬。聞いた事もない。競馬を血統で語りたい人にとっては、カリフォルニアクロームの様な馬の活躍は鬱陶しい事だろう。 スタートが悪い事に定評があるカリフォルニアクロームであるが、当日は大変落ち着いていた。一方、ダービー不参加のダークホースと称されていたソーシャルインクルージョンは入れ込んでいた。 メリーランド、マイメリーランドの合唱の後、プリークネスのスタート。スタートを綺麗に出たカリフォルニアクロームは、エスピノザが外目の完璧な三番手に付けた。久々に巧いエスピノーザを見た。少し早いかな?と思っていたが、三コーナーから上がっていき、後続を寄せ付けず、完璧な横綱競馬だった。後ろからきたライドオンカーリンが二着。 三週間後のベルモントステーク...

第五戦はプロとは思えない醜悪試合:OKCサンダーが一点差でクリッパーズを下す

最悪の第五戦ハイライトへ プロとは思えない悪試合を見せられた。オクラホマシティーで行われたクリッパーズ対サンダーの第五試合の事である。 第一クオーターはJJレディック、ブレーク・グリフィン、そしてマット・バーンズがきっちり仕事して、LAクリッパーズは34点も入れた。一方で、サンダーはデュラントとウェストブルックのシュートが入らず、やや苦戦を強いられるも、25点入れてきたのだから、底力はある。ただ、そのうちの15点はフリースローだった。クリッパーズは第一クオーターに10もパーソナルファウルを犯している。正直多すぎるし、無理やりディフェンスをしている感があった。 第二クオーターに入っても、デュラントが鳴かず飛ばずである。シュートを悉く外す。フリースローで得点は入れているが、バーンズやビッグマンのディフェンスに四苦八苦している。ミスター・アンリライアブルの復活である。ニュージーランド出身のスティーブン・アダムズがビッグマンとしていい仕事をして、7点も入れた。クリッパーズはシュートの性能が大きく落ちてきた。特に、クリス・ポールとジャマル・クラフォードが外しまくる。前半は、58対52で。クリッパーズが6点リードで折り返す。 第三クオーターになると、デュラントの不調がますます酷くなってくる。全然シュートが入らない。ディフェンスを特段しっかりしているという様子もない。おい、MVP,どうなってるの?このクオーター、デュラントは1の8である。一方、ウェストブルックが乗って来る。クリスポールのディフェンスがザルだからである。ウェストブルックはどうせアシストを出す気などないので、ちょっと下がって一気に攻め込めば、クリス・ポールは全くついていけない。ウェストブルックは、第三クオーターにサンダーが得点した28点のうちの半分の14点を入れている。クリッパーズ側はボチボチである。シアトルはレイニアビーチ高校出身のクロフォードが4点プレーなどを含み、点数を入れ出したことは大きい。クリス・ポールはアシストは出せるが、シュートが全く入らない。86対80でクリッパーズがリードする。 第四クオーター。一進一退だが、9分を残すところで、88対90と、二点差となる。ここから暫くはディフェンス中心の我慢のバスケが始まる。デュラントがベンチに引っ込むと、いつもの事ながら、ウェストブルックの独り...

科学者を目指したり、PhDを取得してはいけない

あなたは科学者になって、世界がどのように機能するか、或いは世紀の大発見をしたいと思いませんか?博士になって、皆から尊敬を集めたくはありませんか?私が若い高校生や大学生に言えることは、「やめておきなさい」という事だ。  科学というのは楽しい仕事であるし、新しい発見は胸躍る物である。もし、あなたが頭脳明晰で勤勉であれば、理系や経済系の大学に行くべきである。しかし、そこで終わらせなければいけない。卒業後は普通の社会に進む必要がある。つまり、科学系の大学院に進学してはならない。プロフェッショナル系の大学院、つまりMBAやロースクール、メディカルスクールやコンピューター関係の大学院なら、進学しても問題は無いだろう。  昔は「末は博士か大臣か?」などと言われる事もあるほど、博士という地位は名誉や権威を表すものであった。しかし時代は変わった。日本であれ、アメリカであれ、欧州であれ、アジア諸国であれ、博士など掃いて捨てるほどいるのである。そして、供給が完全に需要を上回っている。大学教職員の席はそれほど増えていないにもかかわらず、博士号取得者は指数関数的(大袈裟です)に増えているのだ。  それは日本の事で、アメリカでは博士号というものに未だに価値があるのではないか?私の周りには、そう信じたい人も大勢いる。残念ながら、アメリカでも博士号取得者はあぶれており、仕事探しに四苦八苦している。今から書くことはアメリカの話しである。日本はアメリカの後追いをしているので、アメリカの話は日本の読者にも十分に参考になるだろう。  アメリカでも、大学の教員の募集人数は博士号取得者数の数と比べて圧倒的に少ないので、仕事を手に入れるプロセスが年々厳しくなっている。二流大学のテニュアーがついていない助教授レベルの仕事ですら、最低20本の論文、大きなグラントの一つや二つは要求されるだろう。つまり、博士号を取得してから最低5-6年はポスドクとして過ごさない事には、大学教職員のインタビューにたどり着く事すらままならないというのが実情だ。 仕事を手に入れる事が難しくなっていくに従い、要求される専門分野や統計手法の知識や技術が高くなってくる。すると、博士号取得までの年数が伸びてしまう。博士号取得までに8-10年ほどかかる人たちも大勢いる。 とすると、大学を卒業...

ダレン・コリソンの活躍でクリッパーズが接戦を制す

第四戦のハイライトへ 第三戦のハイライトへ 第二戦のハイライトへ 第一戦のハイライトへ サンダー対クリッパーズが星を2-2の五分にした。クリッパーズはサンダーの攻撃を全く止められていない。一方、サンダーはディフェンス要因の選手の活躍でクリッパーズの怒涛の攻撃をある程度止めている。マッチアップを見て行こう。 ポジション サンダー 対 クリッパーズ PG ウェストブルックVSクリス・ポール SG セフォロシャVS JJレディック SF デュラントVSバーンズ PF イバカVSグリフィン C パーキンスVSジョーダン クリスポールはスティールが巧い選手だが、ワンオンワンのディフェンスについては辛抱強さと速さが足りない。ウェストブルックは切り込んでくるので、スティールを企てても仕方ない。バーンズはデュラントをディフェンスできるか?答えはノーである。イバカとグリフィンのマッチアップは非常に面白い。そして、センターはPFをディフェンスするためのダブルチーム、及びスクリーニング専門となる。 サンダーはウェストブルックとデュラント以外はディフェンスの駒なので、やはりこの二人を徹底的にガードする必要があるだろう。私なら、ダレン・コリソンをウェストブルックとぶつける。UCLAで一緒にプレーしたウェストブルックとコリソンは、速さと言う点で同じカテゴリーの選手である。そして、JJレディックは控えで使う。ディフェンスが薄い時に3PTSを撃たせればよい。バーンズも先発では使いたくないが、かといってクロフォードを先発で使っても、ディフェンス力は同じような物だから意味がない。結論を言うと、クリッパーズのディフェンスが一枚足りないので、コリソンの活躍によって接戦をものにした日曜日の第四試合の様な事が起こるかもしれないが、基本はサンダー優位である。私はドク・リバースと言うコーチはボストン時代からリスペクトしていないのだが、次戦にコリソンを先発で使うかどうかというあたりの采配を見てみたい。

NBAプレイオフ第二ラウンドは見る気が起きない

私の贔屓のチームが軒並み姿を消したというのもあるが、プレイオフの第二ラウンドのマッチアップは面白みに欠ける。 1.マイアミ・ヒート対ブルックリン・ネッツ ネッツは面白い選手を揃えているが、ヒートは先発だけではなく、ベンチまで層が厚い。勝負にならないだろう。私はジョー・ジョンソンと言う選手が嫌いだ。非常に非効率的な試合をするからだ。ヒートにいち早く勝って貰いたい。 2.インディアナ・ペーサーズ対ワシントン・ウィザーズ 明らかに燃え尽きた感のあるペーサーズ。ウィザーズは中々の曲者だ。オールスターのロイ・ヒバートの体たらくぶりには驚いてしまう。ウィザーズには、アリザ、ネネ-、アンドレ・ミラー、ゴータット、ウェブスター、ドリュー・グッデンと、渋いベテランが揃っている。それを、若いビールとウォールの二人が牽引する。特にジョン・ウォールはポール・ジョージが選ばれた2010年ドラフトの全体一位。私はウィザーズが勝つと思う。 3.サンアントニオ・スパーズ対ポートランド・トレイルブレイザーズ 残念だが、ポートランドはスパーズには相手にはならないだろう。何故なら、スパーズの巧みな作戦に打ち勝てるほどの爆発力はないからだ。そして、チームの団結力と言う長所も、スパーズには勝てないからだ。あっさりスパーズが勝ちそうだ。 4.オクラホマシティー・サンダー対ロサンゼルス・クリッパーズ これはサンダーが有利である。が、サンダーはウェストブルックがチームプレイをするかどうかで、天国と地獄の結果になる。サンダーがパスを回さない荒い試合運びをすれば、クリッパーズが何個か勝てるだろう。しかし、点数の取り合いになれば、どうしてもサンダー有利に動く。グリズリーズの様に、デュラントとウェストブルックを停めさえすればサンダーは弱いのだが、クリッパーズにそれは出来そうにない。 という事で、このラウンドはお休みです。ウェストの決勝で、老獪スパーズと拙速のサンダーのマッチアップが結構楽しみです。

安馬、カリフォルニアクロームが第140回ケンタッキーダービーを制す

プリークネスの記事はこっち カリフォルニアクロームが上手くゲートを出た。そして、圧勝。二着は知らん馬。三着はダンザ。スタートだけが問題だっただけに、上手くゲートを出た瞬間に勝者が決まってしまった。 カリフォルニアクロームの血統を見て貰ったら良いが、訳が解らない。父はラッキープルピット。コジーン肌にシアトルスルー系のプルピットの子供である。8000ドル(80万円)で買ったとの事。オーナーは西海岸のブルーカラー(労働者階級)であり、調教師も今まで大レースでは名前も聞いたことが無い人だ。カリフォルニア生まれの血が悪いアメリカンドリーム馬の出現である。

第七戦、オクラホマシティー・サンダーが次戦に駒を進める

この一戦のハイライトへ メンフィスはランドルフが出場停止だったのだが、ガソール弟、コンリー、リー、アレン、ミラーと言う布陣で望んだ。第一クオーターは意外とこの組み合わせが上手くいき、36対27と9点リードで折り返した。前半は終了間際の同点の段階で、デュラントが3点を入れ、3点差で折り返す。 後半に入って、サンダーの攻撃が入りまくる。残念だが、サンダーは一度攻撃に火が付けば誰も止められない。ウェストブルックはまたもやトリプルダブル。試合を通して16アシストを記録した事は素直に評価せざるを得ない。 中にはガソールしかいないので、ガソールはイバカに任せて、その他全員でミドルシュートをディフェンスすればメンフィスは全く攻撃が入らない。予想通りと言えばそれまでだが、ランドルフの欠場がグリズリーズに重く響いた。 最後は見る気も起らず、サンダーの圧勝。私の一番目と二番目の贔屓のチーム、ロケッツもグリズリーズも第一戦で姿を消してしまった。残念。 サンダーは次はクリッパーズと対戦するが、「攻撃」対「攻撃」なら負けないだろう。手負いのクリス・ポールがウェストブルックを停めるのは難しいだろうし、グリフィンにはイバカがつく。マッチアップ的にサンダーが圧倒的に有利である。すると、誰もケビン・デュラントを停められないのだ。 だが、サンダーはチャンピオンを取れるようなチームではないと思っている。私はいまだにシアトル・スーパーソニックスの禍根を引き摺っており、サンダーという汚いオーガニゼーションが優勝とかして欲しくない。

2014ケンタッキーダービー、荒れるのは必至?

ウォーエンブレムでダービーを制したエスピノザ騎乗のカリフォルニアクロームであるが、スタートが悪いのが危ない。ダービーの様な人が多い場では、馬は落ち着かないものだ。人気のウィックドストロングは大外20番というのが気に障るし、全走のウッドメモリアル以外が酷いのが気になる。ペロペロしながら簡単に勝ったのは凄かったが。 そうなると、荒れる匂いがプンプンする。ロージー・ナプラヴニック騎乗の内枠一番で前に行くヴィカーズイントラブルに一発はないか?あとは、ベラスケスのインスタンスホリデー。 二着狙いで、全走はオールウェザーで度外視のヴィンセレモス、アンブライドルドソング肌にダイナフォーマ―という力の血統が魅力のメダルカウント、そして善戦しそうなタピチュアー。 何れにせよ、例年にないほど予想が難しい面子である。やってはいけない。

ヒューストンが第六戦で力尽きる。負けて当たり前。

この一戦のハイライトへ マクフェイルはどうしようもない。第六戦、ハーデンとハワードの怒涛の意地で、ヒューストンがリードを続けていた。しかし、第四クオーターに入って、非常に面白い采配を見せた。スモールバスケットボールをしたのはいいのだが、何故かハーデンがロペスをディフェンスしているのだ。意味不明である。 試合終了間際になって、チャンドラー・パーソンズが巧い事リバウンドできて、98対96にした後である。残り0.9秒。最後のシュートはオルドリッジかダミアン・リラードが撃って来るに決まっている。笑えるのは、タイムアウト前に、マクフェイルはオルドリッジにハーデンをつけていた。はあ??まあ、ここでタイムアウトが入る。 ポートランドは星が3対2なので、同点にする必要性が余りない。という事は、3PTSを撃って試合を決めようとするに決まっている。という事は、10中8,9リラードが3PTSを撃つ。リラードはシーズン中にも数回こういう場面で3PTSを沈めている。リラードには当初はリンをディフェンスさせていたが、タイムアウトの後、リンをベンチに座らせた。 ベバリーがモー・ウィリアムズに、背の低いハーデンがマシューズに、そしてパーソンズがリラードについた。理解に苦しむマッチアップである。そして、ダブルスクリーニングされて、リラードはガラ空きになる。パーソンズが無理矢理走って来るが、二歩ほど遅い。リラードが綺麗に撃ったシュートはバスケットに収まって、ポートランドは歓喜の渦だ。 ヒューストンファンの視点でいうと、訳の解らない采配である。絶対に3ptsを撃たせてはいけない場面で、リラードをがら空きにさせるのはトチ狂っている。私がコーチなら、絶対にリラードにダブルチームである。ジェレミー・リンがある程度リラードをディフェンスしていただけに、訳の解らない采配である。0.9秒ではパスはあり得ない。という事は、インバウンド・ボールを邪魔するのに背の高い選手は要らない。とすれば、ジョーンズではなくガルシアにインバウンドボールを邪魔させて、そのままシューターをガードさせる。寧ろ、ディフェンスの重荷だと解っているハーデンを思い切って座らせるべきであったと思うのだ。マクヘイルはコーチングが出来ない。マクフェイルはボストン時代にはラリー・バードのチームメイトとして素晴らしいフォワードであったが、...

ザック・ランドルフがサスペンション!!

この記事の映像へ Z坊がニュージーランド人のコリソンに似た訳の解らないフォワードをしばいたとして、次の試合に出られなくなった。上の映像で見て貰っても解ると思うが、ランドルフは肘で押そうとしたのが、たまたまスティーブン・アダムスの顎付近にグーの手が当たっただけである。あれをパンチと言うなら、猫パンチである。フラグメントファウルには違いないが、これで出場停止、しかも勝負を決する第七戦の出場停止は興醒めだ。 次は勝つか負けるかの第七戦。もしマイク・コンリーも出れなければ、試合が始まる前から結果が見えている。ランドルフの代わりにコスタ・クーフォスが入ってツインタワーでプレーするのだろうが、正直厳しいと思う。 一方で、インディアナのポール・ジョージはサスペンションを喰らわなかった。 なんじゃ、この判定は??シアトルからチームを奪い去った時の様に、チェサピークはNBAのコミッショナーに金でも払ったのか?視聴率を確保する為、インディアナとオクラホマを次のラウンドに行かせるために仕組んでいるとしか思えないのは私だけでしょうか? ただ、Z坊がお行儀が悪くない事は有名な話だ。ランドルフはクリッパーズ時代にフェニックス・サンズのちょんまげ野郎、ルイス・アムンドソンにパンチを喰らわせた事がある。こういう前科も考慮された可能性もあるが・・・ しかし、グリズリーズはニック・キャラサスが薬物違反でプレイオフに出場できなかったのに、これでは踏んだり蹴ったりである。

第六戦はメンフィスで大差の捨て試合。

この一戦のハイライトへ ケビン・デュラントがオクラホマの新聞で「Mr.Unreliable(信頼できない男)」などと揶揄された。MVP候補に失礼だが、グリズリーズとのプレイオフを見ていると、そうも言いたくなるだろう。まあ、これが原因で一念発揮したのかどうか、デュラントもウェストブルックもらしいプレーを連発して、サンダーが圧勝した。 しかし、バトラーを先発で使うとは、スコット・ブルックも良く考えた。セフォロシャを外したのは、ガードやスモールフォワードに絶対的な得点力の無いグリズリーズにはピッタリである。逆に、グリズリーズはディフェンスを分散させざるを得ず、チームディフェンスが掻き乱されている。 20点差近く離されたし、今日は捨て試合。ちょっと休んで、第七戦は敵地で必死にディフェンスします、という事で良いのではないか。連日連夜のオーバータイムだったし。しかし、ウェストブルックの喜びようとかを見ていると、サンダーが負けるべきだと思ってしまうのだ。ひとつだけ気になるのは、コンリーが第三クオーターに怪我をしたのだが、もし次戦にコンリーが出られなければ、グリズリーズは終わりである。 ボストン・ブルーインズとモントリオール・カナディエンスのオーバータイムを見ます。(後記:セカンド・オーバータイムにPKスバーンがゴールを決めて、モントリオールが先勝しました!スバーンはホッケーでは珍しい、黒人プレイヤー、カリブ系のカナダオンタリオ生まれです。)

第五戦、背水の陣のロケッツ。久々のリンサニティーで星を3-2に戻す

この一戦のハイライトへ 3-1で後がないロケッツ。負ければプレイオフ敗退である。ロケッツ対トレイルブレイザーズの第5戦はヒューストンで行われた。結論から言うと、久々のリンサニティーが炸裂し、第四クオーターに一時的に一点差にまで詰め寄られた物の、クラッチタイムに点数が上手く入り、108対98でヒューストン・ロケッツが首の皮一枚繋がった。 ベバリーが高熱を発しており、ベバリーのプレイタイムは限定されていた。リリアードのディフェンスなども、多少甘いと感じる所もあった。で、マクヘイルは残り7分にリンを入れる。ハーデンは相変わらずマシューズのディフェンスに四苦八苦している。リンのアシストでボールが動き出す。ハワードやパーソンズにパスが通る。何よりも、リンとアシークのピックアンドロールが見事に決まり、面白みのあるバスケットが展開される。そして、30対27のロケッツリードで第一クオーターが終わる。 第二クオーター開始時、マクヘイルはリンを座らせてベバリーを入れてきた。私は、これは賢い判断だと感じた。その間、ハーデンがまともなバスケをする。なんと、ハーデンらしくなく、アシストを連発したのだ。最終的にハーデンは7アシストをするのだが、これは良い兆候である。まるで、先日のウェストブルックの様なものだ。残り7分ごろにリンを投入し、この日は3PTSなども上手く入ったし、レイアップも失敗しなかった。ただ、二度ほどエアボール気味のシュートをしているのは頂けないが。前半は56対48と、8点差でヒューストンが折り返した。 第三クオーターもリンはベバリーに替わって7分ごろに登場した。で、7点入れた。ただ、アシストはゼロである。ハワードがフリースローを6本中4本入れた事も大きかった。77対82でヒューストンリードである。 ヒューストンが不得意な第四クオーターが始まった。残り9分ごろまでは10点差をキープしていたが、相手もアジャストして、一気に攻撃が爆発。一気に6点を返された。踏ん張ったのはハワードとパーソンズ。そして、最後のクラッチタイムに漸くハーデンが火を噴いた。2点差に迫られたところから、ドライビングショットと3PTSを立て続けに決めて、勝負あった。 最終的には10点差がついたが、第四クオーターの途中にはハラハラしたし、またもやオーバータイムか?とまで勘ぐった。ボールを回し...

第五戦オクラホマシティー・サンダー、20点差を追いつくも、四戦連続のオーバータイムで競り負ける

ビデオ・ハイライトへ オクラホマシティーで、OKCサンダーとメンフィス・グリズリーズの第五戦が行われた。駒が揃わず、苦肉の策でダンリービーやハインリックを先発させているシカゴに勝ち目がある訳ないのだが、TNTは詰まらないシカゴ・ブルズ対ワシントン・ウィザーズの試合を優先させた。私のケーブルテレビではNBAテレビが見られないので、サンダー対グリズリーズの試合は、仕方なくインターネットで観戦せざるを得なかった。 第一クオーターはザック・ランドルフ(Z坊)とプリンスのショットが入りまくり、メンフィスの点数が伸びていく。一方で、サンダーはウェストブルックがボールを持ち続ける悪いバスケが続く。第一クオーター終了は25-30でメンフィスがリードした。 第二クオーターに入ると、クオフス、ウドリヒ、ミラーといったベンチ組もある程度の活躍をする。サンダーは、前回に活躍したジャクソンの再起を期待したが、この日はディフェンスが厳しくなり、ジャクソンは思ったようにボールを回せない。ならばと、ウェストブルックが必死に自分でボールを持っていこうとするが、相変わらずミスショットも多い。ウェストブルックは、第一クオーターのフィールドゴールが5-9で、第二クオーターは0-6である。アシストは前半で2つだけである。55対43でグリズリーズが前半戦をリードで折り返す。 第三クオーターに入り、コンリーやコートニー・リーなども点数を入れ出し、第三クオーター残り3分43秒の時点で、72-52とグリズリーズは20点差に拡げてしまい、勝負あったかな、という感じであった。 ここから変化が起きる。いつもなら控えメンバーが入るところだが、スコット・ブルックスは、デュラント、ウェストブルック、バトラー、イバカ、ジャクソンと言う、考え得るもっとも攻撃的なメンバーをコートに残した。ウェストブルック、デュラント、イバカは休みなしである。そして、ウェストブルックが、なんとアシストを始めたのだ!第三クオーターでウェストブルックは7アシストも献上した。バトラーやデュラントが点数を入れ始めた。第三クオーター終了時には、70対76と、6点差まで詰め寄った。 第四クオーター。初めの4分間、イエーガーは必至のディフェンスを仕掛けてくる。デュラントが2点入れただけで、点数が全く入らない。グリズリーズにおあつらえ向きの忍...

米国南部に竜巻警報発令中!

カンザスシティーの辺りに低気圧が停滞し、アメリカの真ん中からメキシコ湾にかけて、寒冷前線が伸びてくる。カナダの方から冷たいポーラーボ―テック(極循環)がジェット気流に挟まれて降りて来て、メキシコ湾からは低気圧に向け、暖かく湿った風がアメリカの真ん中まで吹き付ける。そして、前線上に無数の気流の乱れが出来て、回転を起こしだすものが現れる。それがトルネードの正体である。春には無数のトルネードがアメリカの南部で発生する。 昨日、私の住む街ではトルネードウォッチ(竜巻注意報)が発令されていた。ウェザーチャンネルを見ていると、西から順番に雷雲が近づいており、一部がスーパーセルに発達し、竜巻も起こっている。私の住む街に雷雲が来るのも時間の問題であった。 深夜二時頃、雷が鳴り始める。そして、大雨。香港銅鑼湾の電飾くらいの勢いでひっきりなしに雷が光り続け、轟音で窓が振動する。スーパーセルを伴う雷雨がここまで凄いとは思わなかった。そして、トルネードウォーニング(竜巻警報)が私の住む街に発令された。サイレンが深夜の田舎町に鳴り響く。ただ気象図を見ると、竜巻のコアは自分の家からは南に10キロほど行ったところを掠めそうだったので、緊張は続けながらも楽観視していた。 家の中心にあるクローゼットには、水や非常食、懐中電灯や手袋などを用意しておいた。しかし日本で生まれ育ち、竜巻という自然現象には縁がなかった私は、米国の南部に移り住んだ当初には、竜巻に対してどのような行動を取れば良いのかが長い間解らなかった。答えは、ウェザーチャンネルを見続けて、天気図の雷雲を追う、というのが正解だ。そこからスーパーセルの進路を判断し、どう非難するべきかを判断すれば良いと思う。 結局ベッドに行ったのは朝の五時。今日は寝不足ですが、夜にまた大気の状態が悪くなり、近隣50マイル以内で竜巻が起こる可能性は70%以上あるという。 残念だが、英語に自信がなければ、アメリカの南部の竜巻銀座で正確な情報を手に入れる事は難しいのではないか?米国南部に住むことになりそうな人は、この辺りの事は是非とも事前に研究しておいて欲しい。致死的な竜巻にヒットされる確率は低い。ただ、知識が生死を分ける場合もあるのだ。

第四戦:チームプレイができないヒューストン・ロケッツ、10点差をひっくり返される

ビデオ・ハイライトへ さて、ロケッツ対トレイルブレイザーズの第四戦が行われた。ロケッツはツインタワーを先発で起用し、オルドリッジ対策は万全であったし、効果も大きかった。パーソンズが燃えていたし、ベンチスタートのダニエルズも連続で3PTsを決めて、前半を10点差と理想的な形で終えた。 しかし、プレイオフはレギュラーシーズンとは違い、色々なアジャストメントがされる。テリー・ストッツは、ディフェンスを重視してきたのだ。今まで簡単に入っていたレイアップやシュートが入り難くなってきた。それどころか、ボールを持っている選手全体にプレッシャーをかけ、スティールを狙ってくる。ヒューストンはハーデンやハワードがボールを持つと、基本的にボールを回さないし、得点に関係のない連中は3PTS狙いで外に突っ立つだけである。リンやベバリーがボールを持ったとしても、基本はハーデンにボールを渡すか、自分でレイアップをするだけである。見ていて面白いような巧いパスは、5回に1回もない。 ハーデンがいつものように、自分の技術を信じてアイソレーションプレーを仕掛けるが、マシューの執拗なディフェンスに切り込めない。しかも、内にはビッグマンが二人いるので、簡単なレイアップは入らない。それを理解せずに、ハーデンは突っ込み、ターンオーバーを犯す。 ジャーミー・リンのプレーは酷かった。リンが下手なのは知っているが、パスを後ろから取られたり、簡単そうなレイアップを外したりするのは論外である。第三戦と第四戦で、一体何本のレイアップを外したのだろうか?ディフェンスのプレッシャーをかけられているのは解っているが、プロとしてヤバいレベルであった。これではチームメイトとの信頼関係が築けない。 で、10点差が溶解し、連日連夜のオーバータイムに縺れ込む。ダニエルズがファウルの3点をキッチリ入れたり、ハワードが孤軍奮闘したりするなど、ロールプレイヤーは頑張っていた。しかし、最後はハーデンのオーバーターンで負けた。 ヒューストンがプレイオフチームでない事は解っているが、プレーが酷過ぎる。コーチ陣の戦略も欠落している。両コーチ、つまりはマクフェイルとストッツの間に月とスッポンの差があった。ヒューストンのベンチには、ディフェンスのガルシア、オフェンスも出来るモンティユニスなど、面白みのあるベンチプレイヤーがいるのだか...

第四戦、延長の末グリズリーズがサンダーに屈し、星は2-2に

ビデオ・ハイライトへ 第四戦はテネシー州のメンフィスで行われた。グリズリーズが前半から執拗なディフェンスを仕掛け、サンダーの攻撃は封じられていた。 サンダーの攻撃は、デュラントとウェストブルックを封じれば良いのだが、デュラントとウェストブルックは共に15点と、異常なレベルの低得点に抑えられた。オクラホマは第一クオーターは15点、第四クオーターは16点と、ヤバいくらいの低得点だ。 しかし、グリズリーズも点数を入れられない。ディフェンスに力を入れ過ぎて疲れているのかもしれないが、簡単なレイアップまで外しまくる。ディフェンスの力を魅せつけるバスケこそが、本物の通好みのバスケだと思う。トニー・アレンのディフェンスを見ているだけで面白いのだ。しかし、バスケ好きの私でさえも、第三クオーターなど試合が「締まり過ぎ」ていて、途中で嫌になって何回かチャンネルを変えた。 酷いなと思ったのは、メンフィスのフリースローである。13-23つまり、56.5%は無いと思う。シャックやハワードのフリースローじゃないんだから、もう少し入れなければいけない。ランドルフは1-5だったし、OTでミラーが二つ外したのを見た時は、正直驚いた。フリースローさえキッチリ入れていれば、結果は逆だったかもしれない。 しかし、グリズリーズは10点ほどの点数差を追付き、同点でオーバータイムに。さらに、一時はひっくり返したのだから、確かなバスケをしていることになる。忍耐が強いられるタフなバスケだが、この調子で頑張って欲しいと思う。サンダーは、点取り屋に頼る典型的な攻撃型チームで、チャンピオンになるには値しないチームだと思っているので、メンフィスには是非とも頑張って欲しい。勝てば、次はお得意様で、人種差別オーナー所属のクリッパーズ相手である。 今年のプレイオフは競っていて面白いのだが、OTに行き過ぎる。OTをされると、見てる方の時間も奪われるので、もう少しスマートに勝ってほしい。

第三戦、新人のスリーポイントでロケッツがOTを制す。

ビデオ・ハイライトへ さて、4月25日はオレゴン州ポートランドでヒューストン・ロケッツ対ポートランド・トレイルブレーザーズの第三戦が行われた。結論から言うと、オーバータイムの最後に、ルーキーのトロイ・ダニエルズが3PTを決めて、109対106でヒューストンが命からがら救われた訳だ。 失敗と言う意味のフェイルと言う単語とかけて、コーチ・マクフェイルなどと揶揄されているマクヘイルが、三つのアジャストメントをして来た。一つ目は、オメール・アシークを先発でPFとして使い、ラマーカス・オルドリッジをディフェンスさせたという事だ。素人の私から見ても明らかなこのアジャストメントに、3戦もかかったというのは正直驚きである。次に、ベバリーにボールを運ばせることを徹底した。ハーデンがボールを運ぶと、そのまま攻撃するので、シュートに失敗した時に相手方が勢いづいてしまうのだ。三つめは、Dリーグで3PTシュート王だった新人のトロイ・ダニエルズを使った事だ。レギュラーシーズンでは殆ど使われていない選手を使うというのは、肝が据わった采配と見做すべきか、それほどロケッツが絶望的なシチュエーションなのか、微妙な所である。 で、これらの調整が見事に機能したと言わざるを得ない。オルドリッジは8-22と、第一戦や第二戦に比べて、勢いが無くなっている。ただ、アシークとハワードのツインタワーが見事に機能した事で、ポートランドは第四クオーターにロペスをベンチに座らせて、スモールラインナップで攻めてきた。これにヒューストンが巧く対応できなかった。ディフェンスががらがらになってしまったのだ。これを日曜日の第四戦ではどのように調整するかを考える必要があるだろう。 しかし、ポートランドは良いチームである。ハーデンは不調なのではなく、ポートランドのディフェンスに翻弄されている。ハーデン、パーソンズ、ベバリーそしてリン。無駄な攻撃や失敗で相手を勢いづかせてしまっている。少し、バスケIQが低い行動が目立った。第四クオーターにリンがレイアップを失敗して、バートゥームに3PTを入れられて、オーバータイムに縺れ込む原因を作っているが、あれは問題外である。ハーデンも、OT終了間際に無理矢理突っ込んでいって、ボールを取られた。あれはリンのアシスト、そしてダニエルズの3PTで何とか助かったが、色々な批判を浴びるべきプレー...

第三戦、グリズリーズが二連勝!

ビデオ・ハイライトへ サンダー対グリズリーズの第三戦。またもやオーバータイムに縺れ込み、95対98で第7シードのグリズリーズが地元メンフィスで勝ち星をあげた。 グリズリーズは執拗なディフェンスでサンダーの攻撃を翻弄する。デュラントにプリンスが張り付く。そうすると、ボールをウェストブルックに出さざるを得ない。そこにもディフェンス上手のコンリーがいる。イバカにパスが巧く通れば諦める。しかし、インサイドにはマーク・ガソールとZ坊がいる。さらに、ベンチスタートのトニー・アレンは、ウェストブルックをディフェンスしながら、デュラントにパスを出させないような、驚愕のディフェンス技を魅せた。 第三クオーターの中頃には、15点くらいの差があったので、余裕でグリズリーズが勝つだろうと思っていた。しかし、疲れからなのか、グリズリーズの攻撃が全く入らなくなり、サンダーに追いつかれた。サンダーの点数が入りだし、速攻が決まりだすと、ディフェンスするのは難しくなる。ウェストブルックの終了40秒ほど前の3PTプラス1など、運が良かったプレーも多々あった。それでも、グリズリーズは我慢してペースを落とすしかないのだ。そして、それに成功し、延長戦をものにした。 御存じの通り、サンダーの攻撃は単調である。セフォロシャやニック・コリソン、パーキンスなどはディフェンスのロールプレイヤーであり、点数には絡まない。点は基本的にデュラントとウェストブルックの二人が入れる。しかも、クラッチプレーは大概デュラントである。縦方向のディフェンスが得意なイバカも、点数は結構入れられる。フィッシャー、ジャクソン、バトラーなどがもう少し得点を取らないとどうにもならないのだが、グリズリーズはセカンドユニット相手にも、トニーアレンを中心として執拗なディフェンスをしており、相手チームのペースを落とさせる。 オクラホマシティー・サンダー、ヒューストン・ロケッツ、そしてゴールデンステート・ウォーリアーズは良く似ていると思う。レギュラーシーズンでは持ち前の得点力で威張れるのだが、戦略を練り続けるようなプレイオフの戦いでは、弱点を突かれて苦しい試合が続く。どれも好きなチームなのだが、これらのチームは早々と消えざるを得ないのだろう。 一方の、グリズリーズは、ディフェンス重視のチームで、まさにプレイオフ向きだと言えるだろう...

ヒューストン・ロケッツ、第二戦も落とす。

ビデオ・ハイライトへ ロケッツが二連敗した。ファーストクオーターではドワイト・ハワードの怒涛の攻めを見せて貰った。流石はスーパーマン、と思わせる内容だった。ロケッツに移籍してからは、最高のパフォーマンスだったと思う。 それに対して、髭野郎が良くない。シュートを外しまくる。中が頑張って、いつも通りに3PTも入れられれば、ヒューストンは強い筈である。が、インサイドだけ頑張って、外からは撃てなかったらどうしようもない。リンもパーソンズもピリッとしなかった。 ラマーカス・オルドリッジの怪物パフォーマンスが取り沙汰されているが、私にはポートランドはチームでプレーしていたが、ヒューストンはドワイト・ハワードが一人でプレイしていたように映った。コーチ陣も、ドワイト一人にボールを持たさせ過ぎである。あれではリズムが崩れる。しかも、後半にはポートランドはある程度のアジャストメントをして、ハワードの攻撃阻止に成功している。 一方、マクヘイルは、戦略も糞もなく、いつもながらのバスケをする。スタメンも変えない。ハワードが良ければハワードに渡す。相手がツインタワーを使っても、センター一人で対応する。これでは勝てる物も勝てない。 ポートランドの圧倒的なパフォーマンスの割には点数差は少なかった。これこそがロケッツの強さだと思う。監督が目覚めない限り、ロケッツに後は無い。

プレイオフ第二戦、メンフィスがオクラホマに競り勝つ!

ビデオ・第一戦ハイライトへ この試合のビデオ・ハイライトへ 昨年と同じような光景を見た。トニーアレンにケビン・デュラントをディフェンスさせ、ひたすら競る。 グリズリーズの圧倒的な点数差で、余裕勝ちかな?と思われた矢先、デュラントのこけながらのスーパーシュートで3点とアドワン。一方、マイクコンリーは、去年のプレイオフの様に、肝心なところでフリースローを外す。そして、パーキンスのティップでサンダーは同点にし、延長戦に持ち込んだ。 いつもながら、ウェストブルックはクラッチプレーが出来ない。一方、いやらしい守備がデュラントを追い詰める。デュラント以外は誰も点数を入れられない。一方、グリズリーズは考えた采配をする。昨年までの凝り固まった悪采配を嘲笑うかのような、戦略に沿った采配だ。マイクミラーを使うか、トニー・アレンを使うか?昨年よりは選手層が落ちている気がするが、デイビッド・イエーガーが監督になって良かったと思う。控えのユドリヒの爆発も功を制した。 グリズリーズは二番目に好きなチームなので、頑張って欲しい。何度も言うが、本当ならシアトル・スーパーソニックスとバンクーバー・グリズリーズの試合なのに、南部でバスケを展開しているというのは、なんとも皮肉である。 プリンスが偏頭痛で苦しかったと聞いているが、次の試合辺りからはいつものプリンスのディフェンスを見せて欲しいと思う。

ヒューストンがポートランド相手にオーバータイムで第一戦を落とす

ビデオ・ハイライトへ 西地区第四シードのヒューストン・ロケッツは、第五シードのポートランド・トレイルブレイザーと対峙している。4月20日にプレイオフの第一戦が行われたのだが、得点力だけに頼りディフェンスを軽視する、いつもながらのローラーコースターのような試合展開であったが、オーバータイムに縺れ込み、結局ロケッツが120-122の二点差で負けてしまった。結論から言うと、不必要な負けであったと言わざるを得ない。 第一クオーターはダラダラとした展開であったが、ベンチの厚さの差で、第二クオーターにはヒューストンが追いついた。パーソンズを中心に得点をとる戦略はどうかと思うが、アシークのラマーカス・オルドリッジに対するディフェンスがある程度効いていたと思う。ただ、レフェリーが不必要なファウルを取り捲るのだ。プレイオフならある程度はフィジカルであるべきだと思うのだが、反則を取り過ぎると、試合が面白くなくなる。ハーデンはあからさまに調子が悪かった。 後半に入って、ヒューストンの得点力が爆発する。ハーデンがある程度リズムに乗ってくれば、ディフェンスをするのは難しい。で、10点以上の差を広げて、ヒューストンが余裕で勝つ、と思わせた。 しかし、第四クオーターの終盤になり、ポートランドは終了4分前くらいから「ハック・ア・ドワイト」戦略に出る。各クオーターの終了2分前にはボールを持っていない選手に反則を犯してはいけないが、それまでであれば、ボールを持っていない選手に抱き付けば、その選手がフリースローラインに立つことになる。ドワイト・ハワードにフリースローをさせて、外させたうえで、自分たちが点数を入れると、点差が縮まる訳である。昔、シャキール・オニール相手に良く見た先方である。 で、これが巧く機能した。ハワードがポコポコ外すのを尻目に、ブレーザーズはスリーポイントを入れまくる。ジェレミー・リンの下手糞なディフェンスのせいで、4点プレーのチャンスまで与えたりする。で、リズムを崩したヒューストンは、なんと追いつかれたのだ。こういう場合はコーチがキッチリと対処する必要があるが、マクヘイルに期待するのは無理である。 最後のボールを調子が悪いハーデンに持たせて、ミス。オーバータイムへ。リンがレイアップを何本か決めたが、ディフェンスが巧く機能せず、ロペスとオルドリッ...

NBAの組み合わせが最終戦で若干動く

ESPNで放送されたので見た人もいるだろうが、ダラスとメンフィスのシーズン最終戦で、同点のままオーバータイムに縺れ込み、グリズリーズがマーベリックスに勝ってしまった。故に、ダラスが第8シード、メンフィスが第七7シードとなった。 従って、プレイオフでの対戦は サンアントニオ・スパーズ対ダラス・マーヴェリクス オクラホマシティー・サンダー対メンフィス・グリズリーズ となった。マブズはサンダーに対して勝率が高く、グリズリーズはスパーズに相性が良かっただけに、楽しみであったのだが、この組み合わせでは、第1シードと第2シードのチームにとっては、願ったり適ったりである。 サンダーとスパーズが余裕で次に進めるだろう。 東も若干変わった。ラプターズはネッツと、ウィザードはブルズとの一戦となった。ブルックリンとシカゴが優位である。まあ、東はペーサーズとヒート以外は勝負にならないので、予想しても仕方ないのだが。

2013-2014シーズン NBAプレイオフ第一戦

年々野球を見る気が起こらなくなっている。漸く NBA がプレイオフに突入し、エキサイティングな一か月になりそうだ。それより、アイスホッケーのプレイオフも始まっているらしいが、これはどうでも良い。 さて、マッチアップを見て行こう。 1. インディアナ・ペーサーズ 対アトランタ・ホークス NY ニックスを押しやり、プレイオフに駒を進めたホークスである。ペーサーズは、シーズンの終盤に崩れてしまったが、試合にならず 4-0 でペーサーズ。 2. マイアミ・ヒート 対シャーロット・ボブキャッツ ボブキャッツは良く頑張った。が、ヒートとは役者が違う。ヒートもシーズン終盤でチームが巧く噛み合っていなかったが、ここは圧勝だろう。 3. トロント・ラプターズ 対ワシントン・ウィザーズ 若くて勢いのある両チーム。アイスホッケーではプレイオフに進んでないし、ここはトロントを応援したい。今季はルーディー・ゲイをトレードで出してから、チームが見事に機能し始めた。 4. シカゴ・ブルズ対 ブルックリン・ネッツ これは面白い組み合わせだ。ブルズのポイントガードのデレク・ローズがシーズンを棒に振ったが、チームとして再び纏まって、漸くプレイオフにこぎつけた。ネッツはジェイソン・キッドの采配の悪さが指摘されていたが、シーズン後半での勢いは本物だった。ビッグネーム揃いの両者の対決は、ネッツに利があると見る。 5. サンアントニオ・スパーズ対 メンフィス・グリズリーズ スパーズを負かすとすれば、3 PT ばかり沈めてくるロケッツか、守りが強い同じタイプのグリズリーズだと見ている。そして、今回のプレイオフでは、スパーズは第一線でグリズリーズと、勝てれば第二戦でロケッツと当たる事となる。私は、グリズリーズがサプライズを起こす可能性があると見ている。 6. オクラホマシティー・サンダー 対ダラス・マーヴェリクス 速いサンダー。今年のチグハグなマーヴェリクスを相手にしない。二年前もこの組み合わせでしたね。 7. LA クリッパース 対 GS ウォーリアーズ これは面白い組み合わせ。どちらが勝ってもおかしくない。クリッパーズとしておく。 8. ヒューストン・ロケッツ 対ポートランド・トレイルブレイザーズ ロケッツ...

小保方問題:「パーソナリティ障礙のゴリ押し」をフィルターするシステム

まあ、前の書き込みのついでに、小保方さんの謝罪なのか反論なのか売名のためなのか訳が解らない会見を見て思う所があるので、なるべく短く書いてみる。 態度がふてぶてしい。金遣いが荒い。思い込みが激しい。突っかかって来る。そういう人は、対人関係に何らかの問題を起こす。 このような人間に出くわすことは、日本では比較的少なかったのだが、アメリカに来ると日常茶飯事である。そして、一部の人達には常識や論理立った思考が通じない。 育てられ方が悪い。しつけがなっていない。わがままに育った。相手にそういうレッテルを貼り、相手を矯正しようと努力する事もある。しかし、長期的にそれらの人達と付き合っていくと、多くの場合で、性格を矯正する事は不可能だと気付かされる事となる。しかも、それらは本人のコントロールできない部位で問題が生じていると気付かされる。こういった場合、私は精神疾患やパーソナリティ障礙を疑うようにしている。 小保方さんの例を見た。で、結局小保方さんは、何のための記者会見を開いたのか?論理的に判断できなかった。感情的に推し測るに、多分「証拠は出せないが、STAP細胞は存在するんだ!」それを皆に認めて欲しかっただけっだったのだろうか?理研を解雇されない様に頑張っているという意見もあるが、ならば、メディア向けに記者会見を開く意味が不明である。 小保方さんがネイチャーの論文作成においてインチキをした事は明らかであり、小保方さんは完全にクロである。STAP細胞が存在するかどうか、といった問題は、統計学的な理論に則れば、STAP細胞が再現できないのだから、現時点ではSTAP細胞は存在しないという帰無仮説を棄却するに十分な証拠はない。これを小保方さんが証明する必要はない。研究のイロハも解らない人に、税金からお金を出して、そういう作業に従事させることは納税者として反対する。第一、理研は、時間の無駄な小保方問題に労力を割かず、税金に見合う研究に人材や研究費を投与して欲しい。 小保方さんはSTAP細胞をひそかに200回以上も作ったと言い張っている。子供の言い分である。しかし、映像を通した小保方さんは自信で満ち溢れていて、決して嘘をついていうようには見えなかった。という事は、自分自身すらをも騙している、或いは騙されている、のであろう。つまり、何らかのパーソナリティ障礙であると結...

躁病患者に振り回される

とある古い友人が急にアメリカの私の家を訪ねたいと言い出した。数年間連絡もしていなかったのだが、仕事を辞めてアメリカを放浪しているので、私の所に寄りたいと言うのである。アメリカの田舎暮らしで、日本語を喋れる友人も近所にいない事から、嬉しくなり、二つ返事で了承した。 アトランタの空港まで迎えに行ったのだが、定刻になってもやってこない。どうも、ダラスかどこかで飛行機の乗り継ぎに遅れたようである。で、待つ事 2 時間、次の飛行機でやって来たのだが、「ありがとう」とか「待たせてゴメン」の一言もなかった。 家に来ても、スマートフォンで FB のアップに夢中になっている。とても態度が横柄で、かなりイラついた。しかも会話になると、脈絡のない事を大きな声で話し続けるし、すぐに話が変わるのだ。これはおかしいぞ、と真剣に考え始めた。レストランに食事に行くと、大声ではしゃいで周りの客に顰蹙を買っているが、本人はお構いなし。従業員の態度が悪いと喚きだした。しかも「従業員に熱いスープをかけてやろう」などと言う。さらに、日本語で人種差別的な発言を繰り返し続ける。殴ってやりたい衝動に何度も駆られたのだが、折角日本から来てくれた旧友だと我慢した。夕食の後に気付いたのだが、友人は大量に服薬していた。何の薬かを尋ねたのだが、抗鬱の薬だという事だ。しかも、眠くならないので睡眠薬も飲むという。鬱病なのか??どうも、幻聴や幻視も経験しているようである。 翌日、買い物に行きたいというので、ショッピングモールに行ったのだが、恐ろしいほどの買い物をする。確かに、その友人の家は裕福であるのだが、多分数時間で 50 万円以上使っていたと思う。最後の方になると、クレジットカードが限界を超えたのか跳ねられたので、カードを使わせて欲しいという。嫌だったが、友人の興奮度合いが異常であったし、鬱病が悪くなっても困るし、折角アメリカに来たのだからこの機会に買い物をしたいと言うし、家が裕福なのも知っていたので、仕方ないので立て替えた。 で、わがままで、横柄な態度と、脈絡のない元気さは失われることなく、 3 日の滞在を終えて、アトランタの空港に送って行った。その後は米国東部を旅行してから帰国したようだ。すべてを文章には出来ないが、正直私は狼狽したし、うんざりもした。病気だと知らなかったら、多分喧嘩にな...

クジラの脂は美味しいが、赤味はイマイチ。調査捕鯨中止は違和感無し。

日本が南極海で行っている調査捕鯨を、国際司法裁判所(ICJ)が国際捕鯨取締条約に違反しているという判決を下した。これに対して、安倍首相を含め、判決に従い、南極海での調査捕鯨を中止する旨を発表している。私はこの問題に、間接的に何度か足を突っ込んだことがあるので、簡単に感想を述べておきたい。 大阪で生まれた私は「クジラ」という食材に愛着がある。つまり、クジラ料理が大好きだ。ただ、ICJの判決を受けた後、知ったかぶりするコラムニストたちが、「鯨肉は不味い」などというちんぷんかんぷんなコメントを多発しているので、少しだけ意見したい。 結論から言うと、鯨肉は固くて、生臭さが残る。私は鯨「肉」そのものが食材として一流であるとは到底思えない。私の親の世代では、鯨肉が給食に出てきたそうだが、鯨肉を毛嫌いする子供が多かったと聞く。私がクジラ料理を愛する理由は、クジラ脂と鯨肉の出汁からでる芳醇なコクが好きだからである。鍋料理などに脂の乗ったクジラを使うと、鍋の中の食材の味が一変するのである。私はクジラの「生臭さ」も含めてクジラのコクが好きなのである。 鯨肉を刺身などで食べている人がいるが、私はクジラ肉の刺身が秀でた食事であるとは思えないのだ。馬刺しも同じだが、生臭さを消すために生姜と醤油の味が強烈過ぎて、安物の赤味だと特に、コクが感じられない。ただし、雰囲気の良い居酒屋などで、馬刺しやクジラの刺身を食べると、何故か美味しいと感じてしまう自分がいる事も否定できない。まあ、そういう店では、馬もタテガミを付けたり、クジラも尾の身とか鹿ノ子とか、高級な物を選んでいるのだろうが。あと、クジラベーコン、おばけ(さらしくじら)、塩クジラは論外で、あれは不味い食べ物である。あんなものは、人間の食べるものではない。 個人的な好みとしては、クジラの照り焼きが一番好きだ。醤油と生姜に漬け込み、フライパンで焼くというよりは煮込んでみる。こうすると、まるで魚と豚か牛かレバーが一緒に調理されているような複雑な味になるのだ。はりはり鍋も好きだ。しかし、ハリハリ鍋に関しては、クジラは出汁を取っているだけと割り切った方が良いと思う。クジラの出汁でミズナを食べる、と考えて欲しいのだ。後は、このブログでは何度も紹介した、コロを使ったおでんである。あんなに美味しいものは考えられない。竜田揚げに関しては、家で作...

プレーオフを前にして、ロケッツ、ピンチ

プレーオフ戦線がなんとなく見えてきた。春先に両チームとも調子を落としているとはいえ、インディアナとマイアミの一騎打ちで確定している東海岸については、話す意味もないだろう。 問題は西海岸である。サンアントニオもオクラホマも、頭いくつか抜けているのかと問われれば、そんな事もないからだ。 我がロケッツは、年明けから怒涛の勢いで西地区4位につけている。この調子なら、プレーオフの準決勝くらいまでになら行けるだろう、と思っていたのだ。準決勝で得意さんのスパーズと当たれば、下手したら西コンファレンス決勝まで行けるのじゃないだろうか?そんな夢さえ見ていた。 しかし、その夢は、パトリック・ベバリーの故障という悪いニュースで脆くも消え去ったのだ。27日のフィラデルフィア戦で、右半月板を損傷して、今シーズンの残りは絶望、という事だ。 で、問題が起こる。ロケッツにはまともなポイントガードとして、パトリック・ベバリー以外の選手がいないのだ。ベバリーは私の好きな選手ではない。しかし、ポイントガードとしてのドリブルやパス、そして、相手のポイントガードをディフェンスする能力と言う意味では、ベバリーはロケッツにとって、最も大切な選手だと言えるのだ。というか、ベバリーの代役が見つからないのだ。 何故、こんな表現を取るのかと言うと、ハワードが故障すればアシークが、パーソンズが故障してもジョーダン・ハミルトンあたりが、ハーデンが故障してもリンが代役をこなす事が出来ると思うのだ。しかし、ベバリーの代わりであれば、シーズン当初はアーロン・ブルックスがいたのだが、ジェレミー・リンはポイントガードとしては機能できない。先発メンバーに本当のPGがいなければ、試合のペースが作れないのだ。 私はジャーミー・リンを応援している。しかし、リンはPGの素質は無いと信じている。教科書的なパスは出来ないし、ボールもキープできない。できるのは、速攻でのレイアップと、がら空きの時のシュート、そして奇想天外な面白いパスくらいである。第六の男、或いは試合終盤にスモールで戦うときなど、リンが必要な場面は多々あるが、先発のPGとしては使えない選手である。 ところで、4月1日の先発メンバーを見ていて思いついたのだが、次の図の中の顔が誰か解りますか? 答え:上はロケッツのパーソンズ、アシーク、モンティユニス...

マレーシア航空機報道にみる、マスゴミの酷さと視聴者の情報リテラシーの欠如

マレーシア航空機の残骸らしきものを衛星写真が捉えたと、トニー・アボット・オーストラリア首相が発表した。オーストラリア軍が米軍の助けを借りて、現場で捜索活動を行うとの事だが、現場は視界が悪く、海流も早く、捜索は難航すると見られている。残骸物は、一つは24メートルあり、もう一方は5メートルだという事だ。オーストラリア軍と米軍の専門家が鑑定したため、中国、ベトナムやマレーシア当局の発表とは異なり、信頼性がおける。ただ、これらが残骸であると確定した訳ではなく、違う可能性も大いにあるという事であり、メディアのフライングを牽制した。どういった結論が出るのか?注意深く見守りたいが、事実はすぐに明らかになるだろう。 ブルームバーグニュースなどでは、先週末から不明のマレーシア機はパースの沖に墜落したという見解を示していた。まともな専門家は、今回の件が事故である可能性が高い事を当初より指摘している。しかし、アメリカのCNNやFOXニュースでは、事故の可能性を指摘する専門家の揚げ足をとり、事件性の可能性を残しておきたいようだった。 ただ、CNNやフォックスニュース、東南アジアのメディアなどが、事件を面白おかしく報道する為、今回の件は「航空機史上前代未聞の謎」だとされていた。テロや事件性を追求した方が、ニュースは面白くなり、視聴率があがるからだ。マレーシア当局は、マレーシア航空の責任を軽くするためと、内外からの批判を交すために、情報の発表が後手後手になっている。しかも、発表する情報の質やタイミングが非常に悪い。ニュースメディアは、それらを曲解して、スパイ映画さながらのシナリオや、安物小説張りの陰謀論をテレビに垂れ流している。 今回の件は、マレーシアやタイやインドネシアなどのレーダーが脆弱かつ適当であった事、そして不明機が見つかっていない事だけが特殊であった。交信が途絶える事など、別に珍しい事ではない。不明機には239名もの人が搭乗しており、それらの人達の安否が気遣われる。更には、パイロットや関係者の人権を蹂躙するような報道も垣間見られる。事件の神秘性を強調して、情報を誇張し、面白おかしく報道している世界中のメディアは、まさにマスゴミと言う他ないだろう。 不明機の残骸らしきものが発見される前には、マレーシア当局が「機長のフライトシミュレーターを調べており、(捜査の一環として)...

不明のマレーシア航空機、納得できる仮説

マレーシア航空機に関するCNNの報道を見ていて腹が立っていた。無茶苦茶な説明ばかりだし、政府や「関係者」の話の裏を取らずにそのまま報道している。アメリカのケーブルニュースのレベルの低さを思い知らされた事は既に先日書いている。証拠もない勝手な推測を憶測して、機長は犯人扱いである。スパイ映画でもない限り出来ないような事を報道したり、陰謀論を言い立てるメディアまである。「アホちゃうか?」と言うのが正直な感想である。 で、やっとまともな仮説に出会うことが出来た。 マレーシア航空機は、管制官と連絡を取り、副操縦士が「オーライト。グッドナイト。」と言った後、不慮の事故に襲われた。それは、電気系統の火事である。それによって通信機能などが使えなくなり、地上との交信が不可能となった。黒い煙が充満し、緊急着陸を余儀なくされた。で、経験豊富な機長は、飛行機を ランカウイ島の飛行場 に緊急着陸させようと努力する。或いはペナン島のジョージタウンかも知れないが、位置的にはランカウイで間違いないと思う。ランカウイには飛行訓練学校もあり、マレーシア人のパイロットであれば、慣れ親しんでいる空港であるからだ。電気系統に支障が発生したという物の、エンジン系統は問題がない為、飛行機は機長の操縦に通常通り反応し、大きく進路を変える。また、電気系統以外の火事であったとしても、火事の疑いが確認されれば、ショートなどが原因である可能性があるため、パイロットはただちに電気系統を切らなければいけないという話である。 やがて黒煙が充満し、酸素吸入装置も黒煙の難を逃れず、数分間の内に乗員乗客は煙で気を失う。奇跡的に電気系統以外の小さな火事以外に故障が無かったボーイング777は、その後「幽霊飛行機」或いは「ゾンビ飛行機」として、つまり乗客乗員が死亡したにもかかわらず自動操縦で燃料が無くなるまで飛び続け、南インド洋に墜落した。南インド洋は主要な交通航路から外れているため、レーダーも無ければ、上空を通過する飛行機や付近を航行する船も少なく、なかなか発見されない。オーストラリアのパースとマダガスカル島の間を捜索すれば良いのだが、範囲が広すぎて難しいのが現状だろう。機体が沈んでしまっていれば、発見すらも絶望的である。 航空機の火事自体は珍しいことではない。タイヤが燃えたケースだが、 ナイジェリア航空2120便 ...

混迷する世界情勢

最近、世界情勢や時事現象の訳が解らないのだ。ニュースを見るほどに混乱する。先のSTAP細胞とマレーシア航空MH370の話は意味不明だが、クリミアの話題も訳が解らない。プーチンの横暴を放っておくと、クリミアがナチスのズデーデンになりかねない、という理論も理解できる。しかし、西欧や米国の主張は住民の民主主義を否定しており、ニュースを聞いていいても合理的に理解できない事だらけなのだ。 週末にクリミア問題での選挙が終了し、月曜日のニューヨークの株価は鰻登りである。中国問題やロシア問題が出てきたのだが、株価は上がり続ける。この点に関しても訳が解らない。私は世の中の話題に追付いていないのだろうか?それとも世の中が狂っているのだろうか?

マレーシア航空と小保方博士の報道に違和感を抱く

マスコミの節操の無さは今に始まった事ではない。これは古今東西同じである。最近の二つのニューストピックを眺めていて、ニュースという物が実は単なる娯楽に過ぎないのだなあと感じるのである。 一つ目は、KL発北京行きのマレーシア航空機の消息不明の件である。恐らくは、テクノロジーに頼り過ぎ、不明海域を特定しすぎたために、不明機の消息が掴めていないのだと思う。しかし、メディアではある事ない事を討論している。東南アジアではパスポートが盗まれて密航に使われる事などは日常茶飯事だ。それに対して、CNNはテロリストや新疆地域の中国からの独立を画策する人物の可能性、などといったセンセーショナルな討論をしていた。さらに、中国軍が衛星で飛行機の残骸らしきものの画像を確認した件だが、その画像が発見された場所が中国共産党が南シナ海で領海だと主張しているギリギリの場所にあり、政治的意図が見え隠れし、非常に胡散臭いのだ。それをそのまま報道し、関係のない専門家に意見を求めていた。アホじゃないか、と真剣に思った。CNNはアメリカの英語のニュースなので買い被られている。しかし、ニュースの質的にはNHKの遥か後方に位置する商業ニュース娯楽である。ターゲットにする視聴層はインテリ層の下あたりの庶民である。「解らない事は解らないし、情報が少なすぎて何も判断できない」何故、そう正直に言わないのだろうか?メディアのレベルの低さに嫌悪感を抱く。 二つ目は小保方さんのニュースである。STAP細胞の問題であるが、再現が可能なのかどうかは科学者に任せれば良い事である。そうした議論の上に科学は成り立つ。しかし、博士論文がコピペだという話すら出てきたが、これは正直踏み込み過ぎだと思う。論文をコピーアンドペーストするのは剽窃行為であり、アカデミアではレッドフラッグがつく。しかし残念ながら、多くの人は剽窃行為を犯している。特にアジア地域では、著作権という考え方が伝統的になく、他人の文章を盗むことに対して罪悪感がない。商用の新聞記事や本などですら、コピペは多用されている。日本人研究者が英語の論文を書くと、英語能力の問題で文章を要約するという事が出来ず、コピペのまま引用してしまう事も多々見受けられる。これは日本だけの問題ではなく、アメリカでも剽窃行為は日常茶飯事である。特に、アジア人出身の経験の浅い研究者が英語で論文を書くと、...

オフィスのアイコンが壊れて、ワードやアウトルックが白紙になった。

Windows7でOffice 2013を動かしていたのだが、何故かワードやアウトルックのアイコンが急に壊れてしまった。 こんな感じになってしまったのだ。何故かエクセルだけは何事もなかった。ワードやアウトルックを使う事には問題がないのだが、アイコンだけが壊れた感じである。 結構よくある問題らしい。アイコンキャッシュのせいだと言う。ウェブのフォーラムでは、 「隠しファイルを作動させ、AppData→Local→IconCache.db と行って、「IconCache.db」を削除して、システム再起動をして下さい。」 という事で、頑張ったがどうにもならない。メモリー上のデータも消すなど、色々試してみたが、ニッチもサッチも行かず、数日が経過した。下の画面で示したような作業を数十回繰り返したのだ。 と、ひょんなことから解決法が判明したのだ。それは、ウィンドウズのスタートボタンを押して、サーチボックスの中に「winword /r」と入れて、入力ボタンを押せば、勝手にオフィスが修復されたのだ。これで終わり。すべて解決。ちゃんちゃん。糞!こんな詰まらない事に、なんでこんなに時間かかったのだろうか?

オリンピックが終わり、虚無感に襲われる

アメリカの南部に越してきて、ウィンタースポーツを楽しむことは出来なくなった。遠いソチで繰り広げられる、雪山や氷上の戦いに、暫く感けていた。しかし、いつも思うのだが、アメリカでオリンピックを見ると、アメリカ人が色々な異なるスポーツで活躍するので、競技のバラエティーがあって楽しい。 で、オリンピックから一夜が明けて、非常な虚無感に襲われている。無理矢理、バスケを見たが、楽しくない。 ザ・トゥナイトショーのジミー・フェロンの漫才は、一度も笑えない。レイトナイトに、ジミー・フェロンに変わって登場したセス・マイヤーだが、漫才がサバンナの高橋みたいで、これもどうかと思うが、ファロンよりはずっと良い。ジェイ・レノが既に懐かしい。

ザ・トゥナイトショーのジェイ・レノ、涙の勇退

ザ・トゥナイトショーのジェイ・レノが2月6日の放送をもってして、勇退した。夜11時35分からの深夜のトークショーの顔として、NBCテレビで同時間帯の視聴率一位に長らく貢献してきたのだが、若返りを図りジェミー・フェロンに司会の座を託すことになった。 ジェイ・レノは、2009年に一年ほどコナン・オブライアンに司会の座を譲った事もあったのだが、基本的に1992年のジョニーカーソンの引退とそれに伴うデイビッド・レターマンと袂を分かちあって以来、22年かも司会の座を勤め上げた。 トゥナイトショーは先ず、15分ほどのジェイ・レノの漫談で幕を開ける。そして、企画ものが入り、二人のゲストにインタビューを行い、最後は音楽のゲストの演奏で締める、という形をとっている。私はジェイ・レノのトゥナイトショーの前半部を欠かさず見てきた。ジェイ・レノの漫談は、色々な時事ジョークが聞けるので、情報収集として非常に有意義であり、アメリカ社会の潮流がはっきりと解るのだ。ジェイ・レノのジョークは嫌味がない割に、面白さの含蓄が豊富で、非常に爽快である。皮肉が効いた政治ネタなども得意であったが、不思議なほど嫌味さはないのだ。ジェイ・レノの勇退は、非常に悲しい所である。今までLA近辺のバーバンクで行っていたトゥナイトショーはこれで見納めとなる。 さて、トゥナイトショーを引き継ぐのはジミー・フェロンである。ショーもニューヨークに移る事となる。ジミー・フェロンはサタデーナイトライブに出ていたので知っている人も多いだろうが、その後はトゥナイトショーの後に放送されているザ・レイトナイト・ショーに出ていた。 私はジミー・フェロンが嫌いである。ジミー・フェロンのジョークは、セレブの物真似や、ミュージカルや音楽を取り入れたものなどが多い。一方、時事ネタに皮肉を込めた政治ネタなどは不得意である。ジョークには嫌味さが目立つが、含蓄は少ない。あと、ジミー・フェロンは、セレブとゲームをして絡むなど、人任せの芸が目立つ。まあ、敢えて言うと、高校生くらいまでにしかうけないネタばかりなのだ。私は多分、ジミー・フェロンのトゥナイトショーは見ないだろう。 巨星が消え去った。関西生まれの私がアメリカで本物の「漫才師」であると認めてきたジェイ・レノ。今までありがとう!

シーホークス、フランチャイズ初のチャンピオン!

Yes, Yes, Yes~! おめでとう!一方的でつまらない試合であったが、スーパーボウルを勝てて良かった。攻撃のパターンが多彩であったシアトルが、ペイトン・マニングに頼ったデンバー・ブロンコスを圧倒した。 攻撃の時間がやたらと短く、シーホークスのディフェンスばかり見せられた。MVPはディフェンスのスミス。試合中は気付かなかったが、インターセプトと合計タックル9回で1TDという数字を叩きだしていた。これは凄い数字だと思う。 一方、ブロンコスの悲劇の人はキッカーのマット・プレーター。なんと、一度もプレーしないまま、スーパーボウルが終了したのだ。それはそれで興味深い思い出だと思う。 大学に続き、プロのフットボールのシーズンも終了した。これから暫くはバスケの季節が続く。マーチマッドネスとNBAのプレイオフ。そらが終わればフットボールが始まるまでは野球という老人のスポーツでお茶を濁すことになる。

ペイトン・マニング、シーホークスのディフェンスの前に何もできず

シーホークスのディフェンスが優れている事は知っていたが、まさかここまでとは! ブロンコスは走らない。マニングに頼り過ぎである。シーホークスのディフェンス陣は、マニングのパスに焦点を絞ってディフェンスしており、ブロンコスの攻撃が全く機能していない。ナイナーズのキャパニックの様に、マニングは走らない。これではシーホークスの思うツボである。 後半、見続けるの、これ??まあ、夕食でも作って、ワインでも開けてリラックスしながらシーホークスのスーパーボウル制覇を祝勝したいものだ。 Go Seahawks!!!Go Seattle!!!

シアトル対デンバー、スーパーボウル48始まる

愈々スーパーボウルである。今年はNYCのニュージャージー側で行われるのだが、寒波がとりあえずは弱くなり、フットボールには最適な温度になっている。シアトルが勝てる可能性はかなり低いが、頑張って欲しい。シアトルはかなり盛り上がっているようだが、アメリカ南部の田舎町でシーホークスを応援しているのは私だけのようだ。スーパーボウルパーティーにも誘われず、家でテレビを見る羽目になった。 おっと、いきなりセーフティー(オウンゴウルみたいな物)で二点入った。ブロンコスは気負い過ぎだ。

イルカは殺すな!

ケネディ大使がイルカ漁を批判したという事が話題になっている。 それに対して、アメリカはキリスト教国家で豚や牛は殺しても良く、イルカを殺すのは駄目!などといった意味の解らない主張を信じている人が大勢いる。これはかなり偏った見方である。一言でいうと、アメリカ人の主義主張はかなり分かれており、日本の鯨類漁などを批判する人は一部の人間である。 この一部の人間の殆どは、ヴェジタリアンやアニマルウェルフェア主義者であり、基本的には動物を殺めたり、管理したりする事に反対している人達である。鯨類漁を反対するのと同じ理由で、食肉畜産業やハンティング、動物実験、野生動物の管理などにも反対している。酷い人になると、動物園やペット産業にまで反対する筋金入りの人達である。「イルカ漁に反対する人たちは豚や牛は殺しても良いと考えている」というのは、そういった筋金入りの運動家たちに対する冒涜である。 この問題に関して、アメリカ人の大半は全く関心がない。遠い国で起こっている事情がよく解らないニュース、であるのだ。ただしほとんどの人達は、鯨類を殺して食べた事がない。イルカやクジラは雄大で可愛いので、そんな物を態々殺して食べる必要はないではないか!という当たり前の感情を抱いているだけである。テレビや広告でイルカ漁の反対を言うと、そういった考え方に靡く人が出てくるのは当たり前だと思う。何も、日本文化を馬鹿にしている訳でもなんでもない。 私達日本人も、中国人がハクビシン(菓子狸)などを食べているというのを聞く。可愛いハクビシンの写真を見ると、中国人の行為を野蛮だと考える。態々ハクビシンを食べる必要があるのか?ハクビシンを食べる事が文化であるかどうかなど、あまり気にしない。 それはある意味で自然な考え方だと思う。事情を良く知らず、日本人が可愛らしいイルカを殺していると聞けば、誰でも「酷いなぁ」と思うだろう。昔の日本人は、欧米人が牛を殺すと差別していたのだから。いくら美味しくとも、動物を殺すという行為は気が惹ける。仏教では動物を殺してはいけないとされている筈だし、だからこそ私たちは食べる前に「いただきます」と唱える訳である。事情を良く知らない日本人の子供に言ってみれば良い。太地町ではイルカを追い込んで捕まえて殺して食べます、と。天真爛漫な子供は、たとえ日本人であれ、泣くだろう。 ただ、ア...

シアトル・シーホークス、宿敵ナイナーズを破り、スーパーボウルへ!

今週の二戦は共に興味深かった。ブロンコス対パトリオッツ。だが、デンバーの攻撃をニューイングランドが止められず、ハーフタイムまでに試合は決まっていた。 そして、我等のシーホークスの登場である。サンフランシスコのお得意のディフェンスの前、QBのラッセル・ウィルソンはパスを通せない。RBのマーシャン・リンチは完全に読まれてヤードを稼げない。一方、ナイナーズのQBコリン・キャパニックはパスは通すし、自分で走り込む。10-0というSFリードの締まった試合になり、ちょっと焦っていた。かなりフィジカルな試合でけが人も続出である。 ハーフタイムが明け、遂にマーシャン・リンチが機能する。40ヤードを走り込み、タッチダウン。どぷ点にした。その後、キャパニックも確実に詰めて来て、17-10とナイナーズが再び差をつける。そして、スティーブン・ハシュカのFGで17-13とフォーティナイナーズリードのまま、第四クオーターを迎えた。 第四クオーター。残り35ヤードで迎えた7ヤードを残したフォースダウン。ハシュカのFGをするのかな?と思っていたが、なんとタイムアウト後にハシュカを引っ込めて、ピート・キャロルは攻撃に転じる。ラッセル・ウィルソンが35ヤードのパスを決めたのだ!これでシアトルが逆転。 その後は両者とも、集中力を欠く試合。ファンブルあり、インターセプトあり、そして審判の判定までおかしく、冷や冷やした。サンフランシスコは1TDで逆転。しかもタイムアウトが3つ残っている。20ヤードからゴール内に投げたキャパニックのパスを、ディフェンスに定評があるレフトコーナーバックのリチャード・シャーマンが弾き、シアトルがインターセプトした。この時点で勝負あり。とりあえずギリギリでシーホークスが逃げ切った。試合後のインタビューでシャーマンが大口を叩いて興奮しだした。インタビューをしたフォックステレビのおねえちゃんは、明らかに取り乱していた。シャーマンは良いディフェンダーだが、ステロイド騒動やトム・ブレイディ―に対する一件など、スポーツマンシップに反するような見苦しい行為が目立つ。 これで二週間後のニュージャージーで行われるスーパーボウルはシーホークス対ブロンコスに決定。ただ正直、シアトル・シーホークスがペイトン・マニング率いるデンバー・ブロンコスに勝てるほど甘くはないような気はする。...

サンフランシスコ対シアトル、ライバル同士の決戦は如何に?

2013年にルーキーながらスターティングQBの座を勝ち取ってシーホークスのプレイオフ進出に貢献したラッセル・ウィルソン。2013年のシーズン半ばからスミスに変わってフォーティーナイナーズのスーパーボウル進出に貢献したコリン・キャパニック。両者ともに実質の二年目であり、白人と黒人の「あいの子」であり、走れるQBとして、色々と比較の対象となる。家族に見捨てられて、白人家庭に養子に行ったキャパニック。アイビーリーグ出身で弁護士の黒人お父さんに育てられたウィルソン。下の様な比較があったので紹介したい。チャリティー活動などに励むウィルソン。自己中心なキャパニック。家族思いのウィルソン。悪い連中とつるむ刺青のキャパニック。勿論誇張された映像なのだが、両者を比べるうえでは非常に面白い。

シーホークスやブロンコスなど、実力上位の4チームが順当勝ち。

結局、NFCはサンフランシスコ・フォーティーナイナーズ対シアトル・シーホークス、AFCはデンバー・ブロンコス対ニューイングランド・ペイトリオッツの試合となる。まあ、予想通りといえばそれまでだが、これらチームと、他のチームの実力差が目立つ週となった。言い換えると、面白くないフットボールを4試合も見せられたことになる。 シーホークス対セインツ シアトルは大雨で強風。最悪コンディションでの試合だった。セインツは攻撃のテンポが作れず、シーホークスに流された。ただし、最後にヒヤッとする。セインツが残り数十秒でオンサイドキックをしてきて、それをシーホークスがセインツにボールを献上したのだ。ただ、二チームの実力差は点数差以上の開きがあり、試合としてはつまらなかった。 ペイトリオッツ対コルツ ボストンは先週の凍てつく気温から一変して、南から湿気が流れて来て、大雨。ただ、試合はブレーディー率いるニューイングランドの独壇場。途中で眠くなって寝てしまった。ウィルソンと同期のラック率いるコルツもここで力尽きた。 49-ズ対パンサーズ キャム・ニュートン率いるキャロライナ・パンサーズだが、ディフェンスに定評があった。しかし、昨年スーパーボウルにまで駒を進めたサンフランのディフェンスがパンサーズを上回った。最後の数ヤードを何度も稼げず、後半早々に試合は決まってしまった。今週組まれた四試合の中では一番競った試合になるかな、と思ったが、サンフランの強さが際立つゲームとなった。しかし、最近は自分で走るQBが増えたなと思う。キャパニックもニュートンも自分で走るQBだ。シーホークスのウィルソンもそうだが、昔の白人正統派の体格の良い投げるだけのQBというステレオタイプが崩れつつある。 ブロンコス対チャージャーズ サンディエゴは全く点数を取れない。ペイトン・マニングもイマイチだったが、実力差があり過ぎて試合になっていなかった。最後の方でチャージャーズが追いつきだして、シアトル戦の様なオンサイドキックを決められていたが、後半のブロンコスは油断していた。点数最上の実力差だった。 さて、来週はいよいよ面白い組み合わせとなった。どちらの試合も見逃せません。Go Seahawks!

やしきたかじん

「やしきたかじん」が死んだ。私は大阪出身であり、幼少の頃より「たかじん」の番組をずっと見て来た。「晴れ時々たかじん」、「ナイトインナイト」、「たかじんnoバー」、「たかじん胸いっぱい」など、冠番組だけでもすぐに色々思いつく。口が悪くて、土曜日や深夜にしか出てこないのだが、二日に一回くらいはテレビで顔を見ざるを得なかった存在だ。たかじんが好きか嫌いかというよりも、たかじんは醤油のような物であり、醤油なしに食べ物が進まないような、そんな存在であった。「ざこば」とかも面白いのだが、「たかじん」なしでは光らない。 たかじん死去のニュースを見て、全く感想が湧かなかった。何故か「たかじん死去」のニュースを読む気にならない。「たかじん」が生前どんな人物であったかなど、今更読みたくないのだ。ただ、ただ、冥福をお祈りする。大阪の醤油のような存在が消えてしまった。ただ、虚しい。

JRスミス、マリオンの靴紐をほどく!

JRスミスがアホだという事は、二度ほど前の投稿で述べたが、またもややらかした。1月5日のマブスとのゲームで、フリースロー時にショーン・マリオンの靴紐をほどいたのである。おまえは、子供か! そういえば、デトロイト戦でもグレッグ・モンローの靴紐をほどこうとした前科もある。スミスはこれで500万円の罰金を受けた。アホである。

史上稀にみる激闘の末、フロリダ州立大がオーバン大を下す。

BCS(ボウルチャンピオンシップマッチ)ナショナルチャンピオンシップゲームが月曜日に南カリフォルニアはパサディーナのローズボウルで行われた。全米一位のフロリダ州立大と全米二位のオーバン大学の、大学一位を賭けた決定戦となった。 前評判ではタラハッシーにあるフロリダ州立大学(FSU)の圧倒的な優位が予想された。FSUのクオーターバックは一年生のジャーミス・ウィンストンは、ハイズマントロフィーを受賞した。ハイズマントロフィーとは、大学フットボールの年間MVPの事で、一年生としては昨年のジョニー・マンズィルに続く史上二例目のケースとなった。ウィンストンは、アラバマ州のバーミングハム郊外の出身であり、母親はオーバン大学のファンを公言していた。ただし、少々素行の悪いウィンストンは、フットボール以外の事で全米メディアを震撼させた。というのは、2012年の12月に、ウィンストンが女性をパーティー会場か何かで合意なしにレイプしたという物だ。その後、この話は双方の弁護士が裏で合意して、警察の捜査は行われなかったが、口の悪いものはウィンストンを「強姦魔」などと呼んでいる。 オーバン大学は、アトランタとモンゴメリの中間に位置するアラバマ州のオーバン市にある州立大学で、元々は農学系専門の男子大学であったが、現在は研究を中心とする総合公立大学となっている。余談だが、南部訛りの黒人でもなければ「オーバン」とは発音せず、普通は「アーバン」と発音する。アラバマ州にはタスカルーサにある州立のアラバマ大学と共に、学業においてもスポーツにおいてもライバル関係の双璧をなしている。アラバマ大学とオーバン大学のフットボールの試合は、アイアンボウルと呼ばれ、アラバマ中のみならず、全米の注目を集める。2010年にはキャム・ニュートン(現キャロライナ・パンサーズ)をクオーターバックに擁し、全米チャンピオンになっている。ただ、ニュートン卒業後にチームを立て直せなかった。2012年のシーズンは、SEC(南東部大学連合)のリーグ戦で8戦全敗のダントツ最下位だった。それが、2013年シーズンには、ヘッドコーチに昔の攻撃コーディネーターのマルザーンを新しく据えた。ルイジアナ州立大学以外には全勝し、7勝1敗の成績を残した。特に、シーズン終盤のジョージア大とアラバマ大との二試合は、奇跡の勝ちと呼ばれるほどの劇的な勝利で...