日本人はイランの政権がどれだけヤバいのか、知らない人が多すぎる。
イランの話をすると、イラン人は良い人が多い、とか言う話をする人が一定数いる。こういうレベルの話になる時点で、それ以上話をしても不毛であるのだが、政府と市民は全く別の話である。
イランの現政権は、そういう良きペルシア人達を弾圧し、自由を奪い、貧困を強要し、外国に迷惑をかけるように仕向けている無茶苦茶な存在である。日本に住むペルシア人は、皆、現政権をケチョンケチョンに言う。日本人が高市の悪口を言ったり、アメリカ人がトランプの悪口を言ったり、イスラエル人がネタニヤフの悪口を言ったりするような話ではない。まともなイラン人は心底、イランのイスラム革命政権に失望しており、為政者を代える手段も持ち合わせていないのである。
日本はイランと仲良くしていたとあるが、この辺のレトリックは注意が必要だ。日本人とペルシア人がお互いにシンパシーを感じるというのは悪い事ではないし、民間レベルではそうなんだと思う。私も多くのペルシア人の知り合いがいるし、ほとんどが良い人たちだ。
が、日本政府は、そのような国民的心情を利用してか、イランイスラム国の宗教独裁政権に、原油を売ってもらうために擦り寄ってきた。イランの国民たちが、非人道的な政権に支配されているのに目を瞑り、自分たちがエネルギーを使って豊かになりたい欲に抗えず、非人道政権を何十年も看過してきた。というよりは、寧ろ、現政権を支える腐敗利益享受者たちの私腹を肥やし、現政権延命の手助けをしてきたわけである。
ヨーロッパやその他の国も、エネルギー価格上昇による自国の経済疲弊が嫌なので、イランの非人道政権の悪逆無道な行為を看過し続けてきた。モラル的に、果たしてそれで良かったのか?イランを攻撃すれば、ホルムズが閉鎖されて世界に良くない事が起こる!この話を流布し続け、何もアクションを起こさないまま、50年弱が過ぎてきた。この点についてはしっかりと議論が必要だ。
イスラエルとアメリカがテヘランを攻撃したが、何も発言しないヨーロッパやアジアの国々は、アクションをおこさない、アクションを起こそうとする人たちを諫める、非常にせこい偽善者たちの集まりである。
おい、アメリカ、そろそろ空爆終わらせろよ。いい加減にしろよ!表面だけ見ればこういう発言にもなるだろう。
しかし、その後ろにある背景の話もきっちりと報道し、国民に周知するべきだ。ガソリン代が高くなったのは、世界の平和のコストだという見方もできる。安いガソリンを享受して経済発展を続けてきた日本が、非人道政権に虐げられる市民の犠牲の上で、平和偽善外交で上手く立ち回ってこられた前世紀後半の世界事情は、果たして正義に適うものだったのだろうか?色々なメッキが剥がれて、現実を凝視する必要が出てきていると感じる。
これは、ムスリム対ジューイッシュではない。革命防衛軍という暴威を利用する非人道政権に、まともな国の連合が鉄槌を下しているだけの話だ。アラブの多くの国も、イランをどうにかして欲しいと思っており、完全にアメリカ・イスラエル側である。