5/14/2014

第五戦はプロとは思えない醜悪試合:OKCサンダーが一点差でクリッパーズを下す

最悪の第五戦ハイライトへ

プロとは思えない悪試合を見せられた。オクラホマシティーで行われたクリッパーズ対サンダーの第五試合の事である。

第一クオーターはJJレディック、ブレーク・グリフィン、そしてマット・バーンズがきっちり仕事して、LAクリッパーズは34点も入れた。一方で、サンダーはデュラントとウェストブルックのシュートが入らず、やや苦戦を強いられるも、25点入れてきたのだから、底力はある。ただ、そのうちの15点はフリースローだった。クリッパーズは第一クオーターに10もパーソナルファウルを犯している。正直多すぎるし、無理やりディフェンスをしている感があった。

第二クオーターに入っても、デュラントが鳴かず飛ばずである。シュートを悉く外す。フリースローで得点は入れているが、バーンズやビッグマンのディフェンスに四苦八苦している。ミスター・アンリライアブルの復活である。ニュージーランド出身のスティーブン・アダムズがビッグマンとしていい仕事をして、7点も入れた。クリッパーズはシュートの性能が大きく落ちてきた。特に、クリス・ポールとジャマル・クラフォードが外しまくる。前半は、58対52で。クリッパーズが6点リードで折り返す。

第三クオーターになると、デュラントの不調がますます酷くなってくる。全然シュートが入らない。ディフェンスを特段しっかりしているという様子もない。おい、MVP,どうなってるの?このクオーター、デュラントは1の8である。一方、ウェストブルックが乗って来る。クリスポールのディフェンスがザルだからである。ウェストブルックはどうせアシストを出す気などないので、ちょっと下がって一気に攻め込めば、クリス・ポールは全くついていけない。ウェストブルックは、第三クオーターにサンダーが得点した28点のうちの半分の14点を入れている。クリッパーズ側はボチボチである。シアトルはレイニアビーチ高校出身のクロフォードが4点プレーなどを含み、点数を入れ出したことは大きい。クリス・ポールはアシストは出せるが、シュートが全く入らない。86対80でクリッパーズがリードする。

第四クオーター。一進一退だが、9分を残すところで、88対90と、二点差となる。ここから暫くはディフェンス中心の我慢のバスケが始まる。デュラントがベンチに引っ込むと、いつもの事ながら、ウェストブルックの独り相撲が始まる。パスミス、無茶なシュート、一人で走って行ってショットクロックバイオレーション。ミスを始めると、イライラし、さらにミスを重ねる。いつものウェストブルックである。その間、クリッパーズはクロフォードなどを中心に11点を入れ、試合終了4分前には101-88で13点差とする。勝負あったかな、といった所か。あぁ、サンダーはチャンピオンチームではないな、とチェサピークアリーナのサンダーファンの観衆さえもが思っただろう。

ウェストブルックがレイアップを決め、デュラントが3PTを決めて93-101として、残すところ3分半。試合がきな臭くなる。クリスポールが簡単なシュートをミス。サンダーがリバウンドして、ウェストブルックがミス。グリフィンのリバウンドの後、クリスポールが再びシュートをミス。で、デュラントがフリースローを撃つ。これで95対101。デアンドレ・ジョーダンがイリーガルスクリーンでファウルアウト(私にはファウルに見えなかったが)。で、ここでデュラントが何本かシュートをミスするが、クリッパーズ側もクロフォードが3PTをミスり、サンダーに簡単なレイアップを許し、97対101。イバカがファウルを犯し、グリフィンがフリースロー。一本決めた後、二本目を外すも、ビッグベイビー・デイビスがリバウンドをとり、ポールが久々の得点。残り49秒で104対97になった。

タイムアウトの後、デュラントが速攻で3PTを決め、104対100。その後、クロフォードがまたレイアップをミスり、ウェストブルックがリバウンドし、デュラントがレイアップを決め、102対104で残り17秒。

ここからが問題のプレーである。バーンズが投げ入れたボールを、クリス・ポールがドリブルするも、ハーフコートに行くまでに、ウェストブルックにスティールされる。浮いたボールをジャクソンがリカバーする。が、リンク下でマット・バーンズがファウルを試みるも、ファウルを取られないで、アウトオブバウンド。ファウルが無ければ、最後に触っていたのはジャクソンなのだから、LAボールでなければならない。しかし、ファウルを考慮したようなビデオ判定で、なんとOKCボールになる。インバウンドをウェストブルックが持ったが、なんと、試合を決めるべく、自分で無茶苦茶な3PTを撃ちに行ったのだ。これは2点差であり、3点は必要ないのだ。思いっきりのアホエアボールなのだが、クリスポールの手がウェストブルックに触れてしまい、ファウルをとられ、ウェストブルックがフリースローを全部決める。で、なんとサンダーが逆転してしまったのだ。105対104。最後の攻撃、クリスポールが自分でボールを運び、ペイントエリアで潰され、ボールを奪われた。で、試合終了。

中学生レベルの試合を見せられた感がある。プロ同士の試合とは思えないような、判断の悪さが際立つ糞試合であった。まあ、どちらが次に進もうが、組織力のあるサンアントニオ・スパーズがきっちりと捻り潰してくれそうで、面白いだろう。しかし、クリスポールという選手は、パスは巧く、スティールもできるが、オフェンスもディフェンスも買い被られ過ぎている感がある。私の嫌いな選手の一人である。ダック・リバースにせよ、全く采配出来ていない。クリッパーズには組織ディフェンスはないのか?試合終了3分できっちりとディフェンスできなければ、そりゃ負けるわ。

採点
優:グリフィン、レディック、アダムス
良:クロフォード、セフォロシャ、イバカ
可:ウェストブルック(第三クオーターまでは優、最後は不可)、ジョーダン、ジャクソン、パーキンス
不可:デュラント、ポール、ダレン・コリソン、フィッシャー、バトラー、リバース監督

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