5/22/2014

第二戦:スパーズの前で、予想通りサンダーは勝負にならず

サンダー対スパーズ第一戦のハイライトへ
オクラホマシティー・サンダーとサンアントニオ・スパーズを比べると、実力的に雲泥の差がある事は明白なのだが、サンアントニオのパポビッチとしては、イバカを欠いたオクラホマシティーはもっとも与しやすい相手ではないだろうか?まずはマッチアップを見て行こう。

PG ウェストブルック対パーカー
SG セフォロシャ対グリーン
SF デュラント対レナード
PF コリソン対ダンカン
C パーキンス対ティアゴ

まず明らかな事は、サンダー側はデュラントとウェストブルック以外に得点を期待できる選手がいないのだ。5人中3人はディフェンス要員である。すると、デュラントをレナードが、そしてウェストブルックをパーカーが基本的にガードするが、ビッグマンが簡単にダブルチームを仕掛けられる。一方、ディフェンスが巧いコリソンはダンカンをディフェンスできない。背の高さが圧倒的に違うからだ。それでも、上手くポジションを取って必死に頑張っている。セフォロシャはグリーンを守るのだが、グリーンを守る必要があるのかどうかは疑問である。

イバカのブロックショットが無いので、スパーズは簡単にバンクショットやレイアップを決めてくる。内が弱いのに気付いて、内の守りを固めれば、逆に外からグリーンなどが3ptsを決めてくる。サンダーは完全に弄ばれている。

私は、セフォロシャを使うのは、ジノブリが出て来てからで良いと思うのだ。そして、SFにバトラーを入れて、PFにデュラントで良いのではないか?寧ろ、それしかないと思う。そうしたとしても、軽く捻り潰されるだろうが、30点差にはならないだろう。

デュラントは失敗を引き摺るし、パスが下手だ。ウェストブルックはイラつくと、自分勝手なプレーに走る。挙句の果ては、ウェストブルックがデュラントに悪態をついて、仲間割れである。トニー・パーカーを見ていると、NBAで最高のPGはクリスポールではなく、トニー・パーカーなのだ、と思い知らされる。

グリズリーズが残っていれば、スパーズ戦は玄人好みのしつこいゲームになって見応えがあった事だろう。クリッパーズが残っていれば、無駄にフィジカルな試合を楽しめただろう。スパーズ対サンダーは、調子に乗った地元のヤンキーが暴力団に軽く捻り潰されるようなものだ。サンダーが早く負けて欲しいと願っている私にとっては小気味良いが、試合としては全然面白くない。

二年前、サンダーはサンアントニオで二連敗してから、四連勝してウェストのチャンピオンになった。あの時は、ハーデンが大活躍したからである。今のサンダーにはハーデンもいない。

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