第六戦のハイライト
当たり前と言うか、サンアントニオ・スパーズがオクラホマシティー・サンダーを下し、順当にNBAファイナルに進出した。一方的な試合ばかりが続いただけに、試合が競ったものになってOTに縺れ込んだことは意外である。まあそれも、前半は踵の腫れを我慢してプレーしていたトニー・パーカーが、後半プレーしなかったことが大きいと思われる。オーバータイムのサンダーは、まさにガス欠の様に萎んでいった。MVPのデュラントがOT開始後数分間はボールにすらタッチしていない等、敗因は明らかである。
勝ったスパーズは、昨年の雪辱を晴らすべく、ヒートと対戦する。ヒートはマイク・ミラー、スパーズはゲーリー・ニールが抜けたくらいで、メンバーもほぼ同じである。ジノブリの不調を良く覚えているが、今年はそういう事も無さそうで、トニー・パーカーの怪我が治れば、かなり面白いシリーズになりそうだ。オールスター・アメリカ対オールスター・ワールドという構図で説明したがるメディアも多い。個人的な見解としては、今年はスパーズに利があるような気がする。
まあ、いずれにせよ、今年のプレイオフを通して、NBAで最良のポイントガードは誰なのか?という論争には決着がついたものと思っている。トニー・パーカーである。
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