4/21/2014

ヒューストンがポートランド相手にオーバータイムで第一戦を落とす

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西地区第四シードのヒューストン・ロケッツは、第五シードのポートランド・トレイルブレイザーと対峙している。4月20日にプレイオフの第一戦が行われたのだが、得点力だけに頼りディフェンスを軽視する、いつもながらのローラーコースターのような試合展開であったが、オーバータイムに縺れ込み、結局ロケッツが120-122の二点差で負けてしまった。結論から言うと、不必要な負けであったと言わざるを得ない。

第一クオーターはダラダラとした展開であったが、ベンチの厚さの差で、第二クオーターにはヒューストンが追いついた。パーソンズを中心に得点をとる戦略はどうかと思うが、アシークのラマーカス・オルドリッジに対するディフェンスがある程度効いていたと思う。ただ、レフェリーが不必要なファウルを取り捲るのだ。プレイオフならある程度はフィジカルであるべきだと思うのだが、反則を取り過ぎると、試合が面白くなくなる。ハーデンはあからさまに調子が悪かった。
後半に入って、ヒューストンの得点力が爆発する。ハーデンがある程度リズムに乗ってくれば、ディフェンスをするのは難しい。で、10点以上の差を広げて、ヒューストンが余裕で勝つ、と思わせた。

しかし、第四クオーターの終盤になり、ポートランドは終了4分前くらいから「ハック・ア・ドワイト」戦略に出る。各クオーターの終了2分前にはボールを持っていない選手に反則を犯してはいけないが、それまでであれば、ボールを持っていない選手に抱き付けば、その選手がフリースローラインに立つことになる。ドワイト・ハワードにフリースローをさせて、外させたうえで、自分たちが点数を入れると、点差が縮まる訳である。昔、シャキール・オニール相手に良く見た先方である。

で、これが巧く機能した。ハワードがポコポコ外すのを尻目に、ブレーザーズはスリーポイントを入れまくる。ジェレミー・リンの下手糞なディフェンスのせいで、4点プレーのチャンスまで与えたりする。で、リズムを崩したヒューストンは、なんと追いつかれたのだ。こういう場合はコーチがキッチリと対処する必要があるが、マクヘイルに期待するのは無理である。

最後のボールを調子が悪いハーデンに持たせて、ミス。オーバータイムへ。リンがレイアップを何本か決めたが、ディフェンスが巧く機能せず、ロペスとオルドリッジがファウルアウトして抜けたポートランドに点数を入れられ続ける。そして、最後のボールをハーデンが外して、ゲームオーバー。なんと、ヒューストンが第一戦を落としたのである。

C:ハワードVSロペス
PF:ジョーンズVSオルドリッジ
SF:パーソンズVSバタム
SG:ハーデンVSマシューズ
PG:ベバリーVSリラード
控G:リンVSウィリアムズ

ヒューストンの望ましい戦略:ロペスとオルドリッジが二人いる時は、ハワードとアシークを使いディフェンスする。ジョーンズは敢えて控えで使う。パトリック・ベバリーはダミアン・リラードの守備要員だと割り切る。ベバリーが使えない時は、ガルシアにディフェンスさせる。ディフェンス下手なリンはモー・ウィリアムズ以外とはマッチアップさせない。セカンドクオーターとファイナルクオーターの残り4分から2分の間は、アシークとハワードはベンチに座らせて、モンテユニスとジョーンズを使う。

こんなことせずとも勝てそうだが、マクヘイルの采配は後手後手でイラつく。早く終わって欲しいのだ。しかし、終了間際のハワードのファウルと言い、審判がポートランドを勝たせたと言っても過言ではない。クリッパーズとウォリアーズの第一戦も、審判がクリス・ポールのファウルを取らずにウォリアーズの勝ちを決定させたが、しっかりして欲しいと思う。

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