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2013年の総括、2014年の占い

この一年の総括をし、来年を占いたい。個人的には今年は碌でもない一年であった。シアトルという最高の街から、大学フットボールしか娯楽がない文明が未発達なアメリカ南部の町に引っ越し、冷や飯喰らいの毎日が続く。ロボットの様な尊敬にも値しない中国人上司の支配下に置かれ、種蒔きにばかり時間を取られ、収穫はゼロであった。あぁ、本当にシアトルの雨が懐かしい。来年が自分にとっての躍動の良い年となる事を切に願う。まあ、それは横においておこう。 経済の話だが、株価が持ち直した。アメリカの株価の上昇、そして日本の株価の上昇は既に予期されていた事だった。しかし、債券市場、金市場と新興市場は大荒れ。あらゆる債権から株への資金移動が確認された。グレートローテーションなどという言葉が持て囃された。来年はイェレン調整を余儀なくされるだろうが、大きな流れは変わりそうにない。 予想通り 、円安も進行した。 105 円程度にしかならなかったというのは個人的には意外だが、来年は加速的に円安が進行すると思う。 一方、来年の日本株価はアメリカ株に引きずられると思う。バーナンキが去った後、イエレンが職を受け継ぐが、テーパリングと絡めて市場がイエレンに挑戦すると見ている。 2014 年の二月か三月以降は、一時的に株価が落ち込むと見ているのだ。それでも円は買われそうにない。株価退却局面では、ドルの現金持ちかドル建て債権持ちが堅そうである。ただ、一旦落ち着きさえすれば、夏以降は再び株価上昇局面となるだろう。日本の不動産に関しては、商用に向きそうな都会の土地の地価も上昇する。ただ、不愉快なインフレの波が徐々に日本経済を蝕み始める事を忘れてはならない。現金を大量に保有している人や、年金生活の高齢者には、じわじわとボディーブローのようにアベノミクスの副作用が効き始める頃だと思う。消費税の増税もあるが、物価が目に見えて騰がり、消費者マインドは急激に冷え込み、日本のファンダメンタルズに黄信号が灯る。ただ、行き場のないお金は株に向かうしかなく、イエレン調整を除いては、大幅な下振れリスクはない。 政治に関しては安倍首相の独壇場になった。自民党は「古き良き」路線を取り戻し、アベノミクスで株価が回復した事に枕を高くし、ばら撒きに躍起になっている。三本の矢などと豪語した政策も、二本目までしか確認できなかった。三本目は...

並の豚肉にさえ劣る「仔牛肉」という高級食材

このブログはアメリカの「痛い食生活」を少しでも誤魔化すために、食べ物の楽しい話題を中心に書こうと思って始めたのだが、スポーツやどうでも良い政治や経済の話題にばかり感けており、食べ物の話題がおざなりになっている。久々の食の話題だ。 クリスマスシーズンという事もあり、欧米人がクリスマスシーズンに好んで食べる食材について語ってみようと思う。その食材とは、仔牛である。英語ではVeal(ヴィール)と呼ぶ。ヴィールは豚肉の様な白い色をしており、普通の牛肉に比べて値段が馬鹿高い。欧米ではクリスマスシーズンにVealを調理する家庭が結構ある。日本でも、フランスレストランなどに行き「仔牛のソテー、春アスパラガス和え」とか「仔牛の赤ワイン煮込みブルゴーニュ風」などと書かれていれば、誰でも美味しそうに思ってしまう。しかも、「子牛」ではなくて「仔牛」というのがミソである。 仔牛料理の「簡単な」レシピを紹介したい。 まずは一般的な食べ方から。仔牛のカツレツ・ミラネーゼである。仔牛のロース肉を買ってきて、塩胡椒して、小麦粉、卵とパルメジャンチーズとパン粉に潜らせて、オリーブオイルで揚げれば出来上がりだ。レモンを絞って食べる(ただレモンは仔牛の味と全く合わない)。 続いてはドイツ南部で習ったクリスマス風のレシピだ。仔牛の一口大厚切りロース肉に塩胡椒をして小麦粉をまぶし、セージとパンチェッタ(なければベーコン)で巻き、オリーブオイルを入れたフライパンで焼く。以上で出来上がりだ。恐らく、これはイタリア料理のスカロピーネをアレンジしたレシピだと思われる。 上述の料理が「仔牛のカツレツ・ミラノ風」とか「仔牛のセージ風味パンチェッタ巻きロースト」などとレストランで書かれていれば、思わず注文してしまうだろう。 しかし、ちょっと待った!私は仔牛という食材が大嫌いだ。確かに、軟らかいし、脂も少ない。逆に言えば、蛋白すぎると批判できる。酪農農家にとって、乳牛はメスしか要らないので、仔牛肉はホルスタインの雄を早く処分する賢い方法であろう。珍しく、なんとなく美味しそうだ。 しかし、若い肉である仔牛は脂の乗りが悪く、深い味わいがしない。仔牛が美味しくない理由は、ボジョレヌーボーが薄すぎて深い味わいを楽しめないのと同じことだと思う。 科学的に言うと、あらゆるタンパク質に味の差はなく、肉の味は全...

カジノ利権により政治的に抹殺される猪瀬知事

カジノ法案が国会を通過する事がほぼ確定している。大手の監査法人やコンサルタント会社などは、数か月前からカジノ法案の通過を見越して、色々な対策を練っている。カジノ関係のロビイストたちは永田町で陳述活動にやっきになっている。 今回の猪瀬直樹東京都知事を失脚させようとする動きが、単純に徳洲会グループからの資金提供問題でない事は明らかである。オリンピックも決定したし、法案も通りそうなので、カジノ立案組の警察系石原派閥の邪魔者達は消し去ってしまおうという勢力が色々と裏で工作していると勘ぐってしまう。或いは警察系にとって猪瀬知事が都合の悪い事を始めたので猪瀬知事を消そうと企んでいるのかも知れない。いずれにせよ、猪瀬知事はパチンコ業界などと敵対しすぎた。メディアの報道姿勢も一貫しており、気味が悪い。しかし、65%という圧倒的な投票率を得て、二位以下を引き離した猪瀬直樹を、執拗に攻撃して、あたかも都民の支持が落ちているかのような報道をして、知事に離職を促すというやり方は良く考えたものだ。 徳洲会問題以前にも、何が問題なのか不明の小さな問題がメディアに大きく取り上げられて、猪瀬知事の評判を貶めようとする動きが目立っていた。そこまでやるほど、カジノの利権は巨大だという事だろう。民主主義国家なのだから、こういった卑怯なやり方ではなく、選挙できっちりと意思決定をして欲しいと思う。大手マスコミなどは絶対にやらないだろうが、猪瀬を消そうとしている連中の名前を挙げてくる週刊誌などに今後は注目したい。五輪利権も言われているが、カジノ利権は半永久的な利権であり、五輪の様な一炊の夢ではないのがポイントである。 カジノ利権で政権を巻き込んで汚職を図った例では、フィリピンでカジノ利権を手に入れようと暗躍したユニバーサルエンターテインメントの岡田和生が挙げられる。あれがばれたのは、岡田に出し抜かれそうになった米国企業による欧米系マスメディアへのリークがあったからである。アメリカ企業は連邦海外腐敗行為防止法に縛られているので、出過ぎた真似は出来ない。一方で古い体質の岡田はやりたい放題の政治的腐敗行為に手を出してしまい(それがフィリピンでは当たり前という物の)、虎の尾を踏んでしまったという事だ。さて、日本に誕生するカジノ市場。どんな魑魅魍魎が暗躍するのか?注目である。

北朝鮮談話の余談(前回の続き)

朝にCNNのファリード・ザカリアのGPSを視ていた。北朝鮮の話題になったが、国務省のアジア担当の人が出ていた。アメリカ人高官の北朝鮮に関する考え方に興味を持っていたのだが、驚くほど冷静に北朝鮮問題を監視しており、感心した。何よりも、日本や韓国人の北朝鮮ウォッチャーの様に、ある事ない事を自分の想像を組み入れて喋ることなく、「北朝鮮政権の内部抗争については誰も理解できないし、事件が起こった後に推し測るしかない」と、極当たり前の事を述べていた。 米国の国務省では、スイスに留学していた金正恩に関して、金正恩が関わったすべての人物に聞き取り調査を行ったという。聞き取り調査の結果、金正恩は突発的な行動が目立つ人物である、という事だった。金正恩が政権をコントロールできているか否かは、政権中枢で権力を握っている人物以外に知る由もないが、少なくとも政権内で軍部の力が上回ってきている、らしい。中国は「北朝鮮のことを棚に放置してあるドッグフード缶である」と考えているという。蓋がきっちりと閉まっていれば永遠に長持ちするが、一度でも蓋が開けば、すぐに腐るという訳だ。今回の一部始終がドッグフード缶の蓋に開けた穴にならなければ良いが、という結論であった。驚くほど冷静な分析である。

北朝鮮問題:張成沢の公開粛清は貿易利権に絡む文民対軍部抗争の結果

12 月の初めに北朝鮮の張成沢が失脚したというニュースが伝わった。理由は、テレビ放送などで張成沢が写っていたシーンに人為的な修正を加えて放送しているというものであった。それが何を意味するかは大体わかっていたが、真意は掴めなかった。その後、顔に殴られたような痣が出来た張氏が特別軍事裁判の被告人席で両手首に手錠のようなものをはめられ、秘密警察とみられる2人に首や腕をつかまれたまま立っている姿は、先代の時から北朝鮮のNo.2を長年務めた人物とは思えないほどだった。そして、すぐに死刑が執行されたというニュースが飛び込んできた。 一般のニュースを読むと、金正恩を怒らせたため、或いは一党独裁体制を誇示するために非道にも義理の叔父であり後見人の張成沢を粛清したという見方が挙げられている。しかし、北朝鮮問題に詳しい人で、これらの意見に与する人はほとんどいないと思う。数か月前に、元ブルズのロッドマンと自身が所有する島に遊びに行って、水上スキーなどを楽しんでいるような若僧にこのような真似は出来ない。金正恩がただのお飾りであることは論を待たない。 誰が張成沢を消したのか?「軍部」で間違いないと思うのだが、すこしばかり詳しい話をする必要があるだろう。まずは金正日が死去した(事実は疑わしい)と報道された2011年末に行われた国葬のニュースから。 「北朝鮮の金正日総書記の国葬の葬列から、総書記の妹婿の張成沢、朝鮮人民軍の李英鎬総参謀長ら7人が正恩氏の新体制を支える中枢グループであることが鮮明になった。7人は、張成沢、李英鎬、金己男朝鮮労働党書記、崔泰福最高人民会議議長、金永春人民武力相、金正覚軍総政治局第1副局長、禹東則国家安全保衛部第1副部長。霊柩車の右側前方に立った金正恩の後ろに、 張成沢 、 金己男 、 崔泰福 が従った。左側には、 李英鎬 、 金永春 、 金正覚 、 禹東則 とみられる人物が並んだ。」 それから一年半ほどが過ぎ、 金永春 (失脚・生死不明): 2012 年 4 月に人民武力部長を退任し、同 4 月 11 日の第 4 回党代表者会において党中央委員会部長に転出した。事実上の失脚である。 禹東則 (失脚・生死不明): 2012 年 4 月 13 日に行われた第 12 期最高人民会議第 5 回会議では、それまでのメンバーのうち...

シーホークスのラッセル・ウィルソン、テキサス・レンジャーズから指名を受けた?

結構な話題になっているので、知っている人も多いだろうが、シアトル・シーホークスのクオーターバックであるラッセル・ウィルソンがテキサス・レンジャーズからルール5ドラフトでトリプルA契約の指名を受けた。アメフットのスター選手が何故プロ野球から声がかかるのか?まさか、アメフットと野球の二刀流なのか?驚く人は多いと思うが、ウィルソンは元々コロラドロッキーズの支配下選手であり、レンジャーズの指名は、本気で野球をやらせるのが目的ではなく、どちらかと言えば有名人を介した話題作りだと思う。 ウィルソンは高校を卒業した後、ボルチモア・オリオールズから41巡目に5番目(全体では1222番目)でドラフト指名を受けている。一時は野球入団を考えたウィルソンであったが、ドラフトを蹴って大学教育を受けるためにノースカロライナ州立大に進学している。ノースカロライナ州立大学ではフットボールをプレイする傍ら、大学野球も行っており、合計で30得点をあげている。2010年にはコロラド・ロッキーズから全体の140番目でドラフト指名を受けており、大学の夏休みにロッキーズ傘下クラスAのトライシティー・ダストデビルズで二塁手としてプレイしている。2011年の夏にはやはりロッキーズ傘下のアシュビル・ツアリスツで61ゲームに出場している。そこで3本のホームランと15打点をあげ、2割2分8厘の記録を残している。しかし、夏休みが終われば大学に戻りフットボールをプレイする。ウィルソンはノースカロライナ州立大からウィスコンシン大に移り、不動のクオーターバックとして成長していた。2012年の初めに、ウィルソンはコロラド・ロッキーズに、NFLに進む意思がある事を告げ、2012年の春キャンプには参加しなかった。 その後、ラッセル・ウィルソンはウィスコンシン大学からシアトル・シーホークスにドラフト使命を受ける。クオーターバック候補であったLSU出身のマット・フリンを押し退け、ルーキーながらチームを牽引する走・投・守を駆使する機動性に富んだクオーターバックとなった事は態々説明する必要もないだろう。ただし、その間も契約上はコロラド・ロッキーズの支配下選手であったのだ。 その支配下枠がウィンターミーティング中に切れて、レンジャーズが恐らくは話題作りの目的でコロラド・ロッキーズからウィルソンの支配権を獲得したものと思われる。二刀...

シアトル・シーホークス、2013-2014シーズンは全球団に先駆けてプレイオフ確定!

態々書くものおこがましいが、我等がシーホークスであるが、全てのチームに先駆けてあっさりとプレイオフ行きを確定させている。このままの快進撃で、ホームゲームアドバンテージを手に入れて欲しい。というのも、昨年度のプレイオフは敵地でレッドスキンズを下した後、ジョージアドームでアトランタ・ファルコンスに競り負けたのだ。こういう事が無いように、ホームフィールドアドバンテージは必要である。 で、今週は油断したのか、晴れ渡った敵地でサンフランシスコ・フォーティーナイナーズに負けた。巧くディフェンスをやられてしまった。49ナーズとシーホークスは新たなライバル関係と呼ばれているが、シーホークスのピート・キャロル・コーチはそう呼ばれるのを拒んでいる。ナイナーズは昨年もスーパーボウルに進んだ良いチームだが、シーズン中の一試合に過ぎない、と。試合は、得意のディフェンスはきっちりと機能しており、相手QBのコリン・キャパニックを完全に制御していたと思う。TDは一つだけ。後はFGばかりだった。しかし、相手側の必死のディフェンスにウィルソンが苦悩していたようだ。プレイオフにセンチュリーリンクフィールド当たれば勝てる相手と映った。 で、NFCのプレイオフの面々が徐々に見えてきた。シードはシーホークスとセインツであろう。あと、犬虐待犯マイケル・ヴィックを尻目に、アリゾナ大出身のニック・フォールズの活躍でフィラデルフィア・イーグルスが久々にプレイオフに駒を進めそうだ。もう一つの席はデトロイト・ライオンズかシカゴ・ベアーズか、アーロン・ロジャースが復活してグリーンベイ・パッカースが滑り込めるか、と言った所か?逆にワイルドカード予想は簡単である。サンフランとキャロライナである。なかでも、キャロライナ・パンサーズのQBは前項書き込みのオーバン大学出身であるキャム・ニュートンだ。 順当ならば、シーホークスは恐らく一戦目でパンサーズかナイナーズと当たると予想される。で、NFCの決勝戦である二戦目も、パンサーズかナイナーズと当たりそうだ。 一方のAFCだが、ペイトン・マニングを擁するデンバー・ブロンコスは既にプレイオフを確定させた。ニューイングランドも難なくプレイオフに来る。この二チームが実力で抜けており、シード権獲得は間違いなさそうだ。インディアナポリスも既にプレイオフは確定させている。後はシンシナ...

今年のBCSはフロリダ州立大学とオーバン大学

NFLではなく、今回は珍しく大学フットボールの話題だ。 ずっと一位だったアラバマ大学だったのだが、感謝祭明けの土曜日、オーバンで行われたオーバン大学とのアイアンボウルで、同点の第四クオーター最後のプレイをタッチダウンされ、34-28で敗れてしまった。実力は断凸であり、二年連続チャンピオンのアラバマ・クリムゾンタイドの敗北が、NCAAFのランキングを大きく変えることになった。 このミラクル試合の結果、一位はフロリダ州立大学(FSU)、二位はオハイオ州立大学、そして三位がオーバン大学となり、アラバマ大学は四位に落ちたのである。しかも、SEC(米国南東部大学競技連盟)のチャンピオンシップは、SEC東部リーグと西部リーグの勝者同士の戦いとなっているので、西一位のオーバン大学タイガースと東一位のミズーリ大学タイガースがアトランタのジョージアドームでのチャンピオンシップを行った。 オーバン大学はシーズン初めはクオーターバックも決まらずに危うい試合を続けていた。大雨の中、ルイジアナ州立大学に負けた頃は、まさかBCSに駒を進めるとは誰が考えただろうか? それが徐々にチームが纏まり、こと攻撃に関しては文句をつける余地が無くなった。終了間際にス―パープレイを決めたジョージア大学やアラバマ大学との試合では、運も味方した感はあったが、実力が無くては運も掴めないだろう。 ミズーリ相手に、昨日は怒涛の勢い。完全な勝利だった。しかも、その夜にランキング二位のオハイオ州立大学がミシガン州立大学に敗れるという波乱が起こった。これで、最終ランキングの二位と三位が入れ替わる事が決定的で、オーバン大学はフロリダ州立大学と一月六日にパサディーナのロウズボウルでBCSを行う事がほぼ確定的となった。 一方、アラバマ大学は恐らく三位か四位となり、シュガーボウルでオクラホマあたりと対戦する事になると思われる。ミシガン州立大は恐らくロウズボウルでスタンフォードと当たる事となるだろう。敗れたオハイオ州立大はクレムゾンとオレンジボウル、残りのフィエスタボウルはベイラーとセントラルフロリダになると思われる。 どうでも良いが、試合が終わったオーバンの街は狂喜乱舞。恒例であるが、ティッシュぺ―パーがその辺りの木に投げつけられた。雪かと見紛うほどの見事な資源の浪費である。ウォーイーグル!

マリア・バルテロモ、CNBCを去りフォックスビジネスへ

昨日、CNBC(株の番組)を見ていたのだが、なんとチャンネルの看板キャスターであるマリア・バルテロモが降板するというのだ。私自身は、マリアのファンという訳ではないのだが、結構ショックを受けた。 まあ、経済系のニュースはCNBC、ブルームバーグ、フォックスビジネスとあり、結構キャスターの移り変わりが激しい。 CNBCは、エリン・バーネットが降板してCNN夜7時から枠でアウトフロントという看板番組を持った。古い話では、リズ・クラマンが2008年にCNBCからフォックスビジネスに移った。 これは移籍に関係ないのだが、朝の顔であったマーク・ハインズが2011年に突然心臓発作で死去して、後続にフィリピン系のカール・カンタニアがスクォーク・ボックスから昇進した。 CNBCワールドに目を向けても、香港ベースのバーナード・ロウがブルームバーグからCNBCに移って、朝のアジアの顔となっている。ロンドンではアンナ・エドワードがCNBCからブルームバーグに移ってカウントダウンの司会となった。それに席を奪われた形の下手糞だったリンゼイ・ジャニスはABCのレポーターに降格(?)した。 CNBCクロージングベルのマリアの代替はケリー・エヴァンズになるらしい。ケリーはワールドワイドエクスチェンジでロス・ウェストゲートとコホストを務めた事もあるし、安心して見れるキャスターであり、妥当な人選だろう。

贅沢銀行券

元記事 レジから「贅沢諭吉の百万円札」 岩手のイオンモール 朝日新聞デジタル  11月18日(月)  【松本龍三郎】盛岡市本宮にあるイオンモール盛岡南で17日、食料品を販売する店舗のレジから「百万円」と書かれた紙幣大の付箋(ふせん)が見つかった。岩手県警が詐欺容疑を視野に調べている。 盛岡東署によると、午後4時ごろ、店員がレジの現金を確認したところ、「百万円」と印刷されたものがあることに気づいた。裏は白紙で、紙面上部はのり付けされていた。「贅沢(ぜいたく)銀行券 百万円」「贅沢付箋印刷局製造」などと書かれ、福沢諭吉に似た「贅沢諭吉」が描かれている。 付箋がレジに紛れた状況や被害がはっきりしないため、店が提出した被害届を署は受理していない。「百万円札」が実在しないことから、署は偽造通貨には当たらないとみている。 こんなところにもアベノミクスのインフレの悪影響が出ているのですね。ゼロの数が二つも増えました。

ジェレミー・リンがハーデンの代役を務め、9本の3ポイントを決める

ハーデンが左足に打撲を負った為、フィラデルフィア・シクサーズ戦を欠場した。その代わりを任されたのはジェレミー・リンである。3PTが入りまくり、合計で9本を決めた。合計34点は昨日を上回る高得点。アシストの方も冴え渡り、12も記録している。しかし、8つのターンオーバーは頂けない。さらに、ディフェンスしていたベテランのジェームス・アンダーソンに36点入れられたのはどうかと思う。 ただ、コーチ陣の選手の使い方に疑問を感じる。ジェレミー・リンを後半にもう少し休ませても良かったのではないかと思うのだ。10点ほどヒューストンが勝った所で、ディフェンスできそうな選手を入れて、向こうの攻撃をスローにさせる方法があったと思うのだ。アシークやガルシアを守備要員として巧く使う必要はなかったのだろうか?疑問が残る試合である。 今日はマディソンスクエアガーデンで、ニューヨーク・ニックスと対峙する。元ニックであるジェレミー・リンの活躍に期待したい。 それよりも、オマー・アシークがボストンのラジョン・ロンド(現在怪我)と交換トレードするかもという噂が挙がっているが、ついでにリンも大学時代を過ごしたボストンに連れて行ってもらえば良いと思っている。ロンドが来れば、リンはロケッツに要らないだろう。

ジェレミー・リンが31点!ギリギリでトロントを2OTで下す

トロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツの試合であるが、結論からするとジェレミー・リンが31点と今年一番高い点数を記録して、ダブルオーバータイムにラプターズを退けた。 ただし、試合の内容は糞である。 まず、ベバリーとハーデンの組み合わせが最悪だ。ベバリーはリンよりも素早いが、頭を良く使うタイプではない。ベバリーはペイントの中までドリブルをして、ハーデンにパスを出す。が、ベバリーにディフェンスが反応しないので、掻き回すだけで、誰もオープンにならない。ベバリーはPGとしての怖さを兼ね備えていない。 一方で、リンとハーデンの組み合わせはしっくりとくる。リンはお世辞にもクリス・ポール、スティーブ・ナッシュやリッキー・ルビオのようにドリブルやパスが巧い選手ではない。ただ、リンは点取り屋として認められているのだろう。リンは外からも打てるし、変なパスも出すし、自分でレイアップも出来る。リンがドリブルで中に入って来ると相手選手が過剰な反応をし、フリーになる選手が出来る。パーソンズやアシークはこれで昨年助けられた訳だ。リンは下手なりにPGの役目を成している。 最悪はハーデンだ。髭奴さん、ボールを持てば、コービー・ブライアント紛いの独りよがりプレイを披露して点数を入れに行く。ハーデンがボールを持って中に入っていくと、点数は取れるが、ターンオーバーになる確率も高いのだ。今シーズンは特にチームに悪影響を与えているように思える。ハーデンは間違いなくオールスター級の選手であるが、コービー・ブライアントの域には達していない。その癖、自分でボールを離さないようなプレーはどうかと思う。 今シーズンはアシークが巧く機能していない。アシークはディフェンス重視の正当派で、チームプレーに徹する選手だ。しかも、ポジショニングでオープンとなって点数を入れてくる。一方のハワードは運動能力に物を言わせて、ひたすらリバウンドを取る事しか考えていない。パスも受けられないし、フリースローも入らない。 一番の問題は、アシークがハワードとの兼ね合いに苦悩しているように思う。アシークを高値で売れるうちに売ってしまうのが、ヒューストンの為でもあるし、アシークの為でもあると思う。アシークはハワードと全然違ったタイプの選手であり、ツインタワーになる事は出来ない。ロケッツは、どこかのチームでセンターが故障す...

シーホークスがファルコンズに昨年の雪辱!

我等がシアトル・シーホークスがアトランタ・ファルコンスに雪辱を果たすべく、昨日はフィリップスアリーナに行ってきた。意外とシーホークスファンが多くてびっくりした。 さて、試合だがシーホークスが圧倒する。ディフェンスは冴えているし、攻撃は正確だ。ラッセル・ウィルソンが二度、エンドゾーンぎりぎりのゴールデン・テイトにパスを出している。両方ともテイトがキャッチしたのだが、一度はキャッチ後のテイトの足が白線にかかり、アウトオブバウンドとなった。二度目は完璧なキャッチでタッチダウンとなっている。両方とも、驚くようなスーパープレイである。マーシャル・リンチのランニングも冴えていた。しかも、リンチがウィルソンにバックパスを出すなどと言うトリックプレーまで決める。雪辱というよりはむしろ、アトランタ大虐殺とでも言った方が適切なゲームであった。試合が終わりに近づくと、シアトルファン以外はさっさと引き払っており、私は余韻を楽しんだ。 しかし、ファルコンズのマット・ライアンが酷い。全然パスを決められない。もともとQBレーティングがそんなに高い選手ではないのだが、ディフェンスされると話にならない。アトランタはランニングのチームであるが、165cmしかないオレゴンステート大出身RBロジャースの突進を悉く止めていた。昨年のプレイオフでは面白いほどやられていたのに。 これでシーホークスは9勝1敗である。49ナーズがオーバン大出身のキャム・ニュートン率いるキャロライナ・パンサーズに負けて6勝3敗となり、プレイオフ進出への道はほぼ間違いなさそうな雰囲気になっている。GO GO SEAHAWKS!

大学受験改革「そもそも論」:すべては官僚制という問題から起こっている

就職活動や大学入試と言ったものに不満を抱く人は大勢いる。何故なら、人間は誰でも一円でも得をしたい、一つでも上に行きたい動物である。しかし上に行けばいくほど、椅子の数は狭くなる。そこで「公平を期す」ために、何らかの選抜方法が考え出される。選抜方法が洗練され、システム化されてくると、競争は熾烈なラットレースの様相を呈してくるわけだ。そういったラットレースは、本来であれば「人材の選択」というゴールの為の手段として作り出されたわけだが、力や金が過剰に絡みだすとラットレースそのものが目的化してしまう。官僚の出世競争、半沢直樹のような出世競争、大学教員の論文投稿数競争なども、まさにこれである。競争が激しくなると、少ない椅子を手に入れた人たちは、クラブ制度を敷き、権力を維持しようとする。そして次世代の競争はますます激しくなり、本来の業務とは関係のない場所においての無駄な競争が激化していく。つまり、就職活動も大学受験も大企業や公務員の出世競争も大学教員の論文競争も、紐解けばすべては同じ問題に根源を見つける事が出来るのだ。 日本で就職活動がここまでマニュアル化した功績は、リクルート社などを籏本とし、大企業が紳士協定的に就職活動を規格化したことが原因だと思われる。大学生の本分は勉学であるはずだが、人生設計を考えた場合、就職活動に力を入れた方が長期的な視点で得をするに決まっているのだ。企業の側も、若者に集団就職をさせた方が効率的であるし、自分たちのリスクを減らす事ができるので、採用方針をマニュアル化してしまう。そして、そこにリクルート社などが金儲けをする機会が生まれている訳だ。大学側は生徒の需要をはっきりと理解しており、学生に勉強しろなどとは言わない。学生に勉強をしろ等と言うのは、研究者として学生を搾取しようとしている学者か、若い熱血教師だけである。学生や社会の事情が分かっていれば、学生に勉学に打ち込ませるような罰ゲームを強いる事はできない。 大学受験に関しては、予備校や私学などの教育産業が競争をする中で無意識のうちに結託したことと、「受験技術」という物が商品となった事が問題である。それが、母親たちの競争意識を駆り立て、我が子を一つでも上の学校に入れるという事が目的と化してしまったのだ。受験技術の取得が自身の子息にとって根本的には無意味であったとしても、である。数日前に関連する事...

試合後半にハワードが執拗にファウルされ、追いつかれ、追い越される

ロケッツの試合がTNTで放送された。ドワイト・ハワード古巣のLAレイカースとの対峙である。レイカースはコービー・ブライアントを怪我で欠くものの、昨年よりは纏まったチームになっていると思う。 さて、試合は酷いものだった。第一クオーターは外しまくる。ディフェンスも酷いし、アシークとハワードの連携がなっていない。で、一時は20点近く離された。 しかし、第三クオーターの後半になって林を投入したころから、ロケッツが盛り返す。ハーデンのシュートが入りまくるようになったのだ。で、第四クオーター、残り4分46秒でハーデンが3Pを決めて同点。そして、パーソンズがレイアップを決めて逆転した。 その後のレイカースが酷い。昔、プレイオフでサンダーが執拗にアシークにファウルをした事を書いたが、レイカースは同じことをハワードにした。そして、御存じの通り、ハワードはフリースローが入らない。結局、16投中5個しか入れられなかった。3割1分3厘である。野球の打率なら凄いが、フリースローでこれは酷い。 最後、2点差でレイカースの攻撃。ハーデンが何度か無意味なポセッションをした。リンとベバリーが上手くディフェンスできず、スティーブ・ブレーキが3Pを決めて逆転。レイカースに勝ち星を譲った。 試合中はハワードとアシークが揉めていたし、試合後はリンとハワードが揉めていた。多分、チーム再編させるために、アシークとリンはシーズン中に出されると思う。 しかし、色々な事が解った。 1.ヒューストンのディフェンスはザルである。 2.攻撃チームは好不調のムラが有り過ぎて、きっちりとコンスタントに勝てない。 3.競った試合はハワードをファウルすれば良い。 4.ハーデンはディフェンスできない。点数取れるだけ。 5.ハワードは一人つけておけば十分。ダブルチームする必要が無い。 といった所だ。ヒューストンはハーデンとハワードのチームであり、他の選手に責任を押し付けるのはおかしい。負けたら、この二人の責任である。 しかし、予想は出来ていたが、ハワードの加入で、ヒューストンは見ていて面んないバスケするようになったなぁ。しかし、マクヘイルは何故逆転した時点で、ハワードを引っ込めて、スモールで行かなかったのか?レイカースのマイク・ダントニにハワードが「倍返し」された格好である。

ハワード加入後のヒューストン・ロケッツ

老人のゲームであるベースボールが閉幕して清々している。そして、待ちに待ったNBAの開幕である。 ドワイト・ハワードが加入して、一気に西の優勝候補の一角に躍り出たヒューストン・ロケッツであるが、開幕後はどのようなバスケをしているのであろうか? レイカースでチームプレーに馴染めなかったハワードの加入と、イスラエル人スモールフォワードのオムリ・キャスピの加入を別にすれば、メンバーはあまり変わっていない。なのに、これほどまで騒がれている理由は、ハワードの存在感であろう。 それでは、ハワードが加盟してどの程度チームが変わったのか?昨年のロケッツは、若手が終結して、皆で頑張って勝っている!というチームの様に見えた。周りも、ロケッツの活躍がフロックかどうかを見極めるプロセスにあったと思うのだ。しかし、今年は優勝候補と言われ、そのように扱われている。勝って当たり前といった雰囲気でのプレーを強いられているように思う。 さて、マクヘイル監督は、今年のスターターを、PGベバリー、SGハーデン、Cハワード、SFパーソンズ、PFアシークで行くと決めた。しかし、開幕前にベバリーが故障で、ジャーミー・リンがPGでスターターをしている。 今年のロケッツの危うさは、アシークとハワードの二人のセンターの使い方である。マクヘイルは両者をスターターで使うと決めたようだが、アシークはパワーフォワードの役割にもがいているように見える。恐らくは一月ごろまでにトレードに出される事になるだろう。 逆に、ジャーミー・リンをシックスマン(第6の男)で使用するというのは、あながち間違っていない様に思う。リンは、PGではなく、SGである。リンはパスが下手だ。たまに、驚くほどのアリウープや、絶妙の考え抜いたピックアンドロールを決めるが、基本は点取りシューターだと思っている。多分、JJレディックのような選手だと思うのだ。だから、スターターのPGにベバリーを置いて、ハーデンと交代でリンを入れる事は理に適っていると思う。時間がおしてきて、二人シューターが欲しい時にも持って来いである。 で、実際にヒューストンのプレーを見た。一言でいうと、面白くないバスケをしている。まあ、シーズンが開幕したばかりなので、こんなものなのかも知れない。しかし、無駄なパスを出し、後は個人の技で点数を取る、といったくだらないバスケ...

山本太郎問題:相変わらず民主主義を理解できないマスコミ

山本太郎氏の手紙の一件だが、私は手紙の内容自体に興味は無い。ただ、メディアで不敬だの、議員としての資格がないだの、色々喧しく言われている。私はこれらの報道にイラついているし、他の国会議員やコメンテータの山本氏に対する態度に憤りを覚える。 山本議員が園遊会に呼ばれた理由は、山本議員が参議院であるからである。山本議員が参議院であるという事実は、東京都選挙区の選挙民が山本議員を参議院議員として相応しいと投票したからである。山本議員は国民の意思によって選ばれた議員であるのだ。 その議員の一人に過ぎない山本太郎氏が、象徴天皇である陛下に手紙を渡したという事だが、これが天皇の政治利用に当たるのか?手紙を渡すこと自体は問題ではない筈である。何故なら、陛下に手紙を書くことを禁ずるような理由はない。書きたいことを書いて、陛下宛てに住所を書き、郵便ポストに投函すれば、(陛下に読む、読まない、読ませないは別として)皇居には届く筈である。 手紙の内容にしても、山本議員のこれまでの発言内容からして、驚くべきものではない。寧ろ、こういった発言をしてきたからこそ、選挙民に支持されて山本議員は当選した訳であり、民主主義の原則的には、(あなたの好き嫌いは抜きにして)国民である選挙民の意思を尊重しているものである。 今回の一件は、園遊会という場で、慣例に則ると少しお行儀が悪いのではないか?という事に過ぎないと思う。第一、天皇陛下がこの程度の事に目クジラを立てられるとは思えない。 これに対して「山本議員は議員としての資格がない!議員資格を剥奪せよ!」などと声高に叫ぶ議員やコメンテーターがいるが、これは山本議員に一票を入れた666,684人の意見を蔑ろにしていると言っても過言ではない。議員は選挙民の審判を受けて国会に送り込まれているものであり、現行の民主主義を否定するようなコメントは看過できない。山本議員が取った行動の好き嫌いに対して、自分の好き嫌いで国民が与えた議員資格を勝手に剥奪できるとでも思っているのか? 日本には優先順位が高い問題が無数にある。山本議員にとやかく言う議員たちは、こんな事に時間を割いていないで、真面目に仕事をしろ!と言いたい。山本太郎が行った事が政治パフォーマンスなら、おまえの行動も政治パフォーマンスか! 山本太郎が議員の資格があるかないかは選挙民が決める...

ボストン・レッドソックスが定石通りのチャンピオン

1999年、大阪の子の癖に社会人から巨人に入団して、新人ながら大活躍をした上原。新庄や和田豊、マイク・ブロワーズ(現シアトルマリナーズの解説者)などを簡単に赤子の手をひねるように抑える様子には正直ムカついた。巨人嫌いであったので、メディアが松坂と比較して作り出した「雑草魂」などという言葉には反吐が出た。 巨人を出てからの上原が好きだ。特に今年の上原はよく頑張ったと思うし、テレビで投球を見ていても楽しかった。どこかの記事にも載っていたが、今季の上原の投球を見て上原を好きにならない人は、アンチレッドソックスの人以外にいないだろうと思う。 しかし、ジョン・ファレルは凄いと思う。僅差でレッドソックスが落とした第五戦、そう、あの走行妨害で試合が決まった試合である。その試合の戦犯陣であるサルタラマッキアとミドルブルックスを二度と試合で使う事はなかった。次の日の試合で最後のチャンスを貰ったブレスロウも、最終二戦では使われなかった。適切(冷徹?)な采配が出来るこの監督はかなりの切れ者だ。 ボストンが二回ほど変な負け方をしたが、セントルイスとボストンの間には余りにも大きな力の差があったと思っている。ファレルの采配をしては、カージナルスにはチャンスがなかった。まあ、漸く野球が終わって、バスケのシーズンになった。ヒューストンロケッツの話題などを中心に記事を書く。そういえば今季のシーホークスの話も書いていない。

ワールドシリーズ第四戦は牽制死で終了。

興醒め第三戦の後、手負いのバックホルツが明らかに調子が悪いのに投げた。 で、結果は、4-2で上原が出て来て、一塁代走のコルトン・ウォンを牽制で刺して試合終了。牽制で終わるの??またもや興醒めな終わり方である。 第三戦の繰り返しではないか?と思われるようなシーンが何度も繰り返された。ブレスロウの不調、田澤がホリデイと対峙、そして上原がクレイグに打たれる、などである。これらが面白かったかというと、見ていてイラついた、というのが正直な感想である。 しかし、両リーグで最高のチーム同士の一戦という触れ込みで始まったワールドシリーズだが、凡ミスや采配ミスが目立つ。どうも上手く歯車が回っていないようだ。野球としては楽しめない内容になっているのは残念である。

カージナルス、走塁妨害でサヨナラ。はあ??

はあ??という表現が一番合致すると思う。 9回ワンアウトで、ジェイの打球をペドロイアが捕球し、サルタラマッキアに投げて2アウト。サルタラマッキアが三塁のミドルブルックスに投げたが、ミドルブルックスが後逸して倒れこむ。クレイグがそれに勝手に躓き、よろめく。レフトのナーヴァからサルタラマッキアに球が帰って来て、ホーム上でクレイグをタッチアウト! え、走塁妨害で試合終了?最後のホームでのクロスプレイは無かったことで?はあ、何それ?って感じである。 ミドルブルックスはボールを逸らしたが、走塁妨害にならない為には、自ら回転して走者の進路を開けなければ、妨害になる可能性が常に発生するという不都合な真実が露呈した。 しかし、今日の問題はミドルブルックスである。田澤とホリデイの戦いで、田澤が打ち取ったところを、代わりたてのウェストブルックスが取れなかった。エラーにはならなかったが、隠れエラーである。これが二点になった。そして、最後のプレー。サルタラマッキアが色気を持ちすぎたが、ウェストブルックの後逸は看過できない。 一方、カージナルスの三塁手のフリーズは6回にペドロイアの当たりをスーパーキャッチして、ボストンの勢いを止めている。 今日のボストンであるが、一塁のパピーの守備は仕方ないというものの、細かいミスが目立った。記録に残るもの、残らないものを含めて、エラーが散見された。ナポリは使わずじまいだった代わりに、意味の解らない内野手の交代もあった。投手リレーもピリッとしなかった。ナショナルリーグの本拠地で戦うと、ゲームのペースが必然的に早くなるので、もう少し巧く対応した方が良いと思う。同じ失敗を繰り返さないチームなので、四戦以降の戦いに期待したい。 まあ、審判団の判断はルールに則っているという意味で妥当であったというものの、興醒めな一戦であった。

2013年ワールドシリーズ開幕。ベルトランとバックホルツの故障および左投手不足

ワールドシリーズが始まった。先日も書いたが、策士が采配を振るう力のあるチームと、策士の戦略が浸透している力的には少し落ちるチームの組み合わせだ。まあ、考えるまでもなく、力がある方が勝つだろう。詳しい話は先日書いたので割愛する。 さて、第一戦は予想通りのボストンの圧勝。ファレルは9回に上原に投げさせずに、先発5番手のデンプスターを使った。この監督、やはり切れ者である。セントルイスとの一戦では点数差が開く試合が多くなるとみて、登板間隔のあいていたデンプスターを安全な場所できっちりと使ってきたのだ。タイガースのリーランドには出来なかった采配である。 ただ気になるニュースもある。バックホルツが肩の状態が良くなく、第三戦はピービーで行くようだ。アラバマ州はモービル出身の元サイヤング三振王のピービーは頭に血が登り易い傾向にあるとはいうものの、良いピッチャーであり、何の心配もない。フライボールピッチャーなので、ボストンのフェンウェイよりはセントルイスのブッシュスタジアムで投げる方が良い結果が出るだろう。では、第四戦は誰が投げるのか?バックホルツが無理であれば、フェリックス・ドブロンという事になるらしい。 セントルイスも、プエルトリコの至宝ベルトランが、オルティスのポストシーズン第二号満塁弾をかっさらった際に肋骨を痛めてしまい、今後の出場が微妙な状態になっている。まあ、レッドソックスは打てば勝てるだろう。というよりも、ボストンの選手は異様なまでにボールを見ている。これはシーズン中から顕著であったが、ワインライトも結局はボールを見られたことが敗因であった。しっかりと待てるボストンは強い。 面白いのは、両チームとも左ピッチャーが極端に少ないという点だ。ボストンは先発のレスターとドブロン。ブルペンにはイェール出身のブレスロウとモラレスだけだ。一方のセントルイス。左はベテランのチョートとスィーグリストだけだ。両者ともリリーフで、先発は全て右である。 これは面白い、と言いたいところだが、どうせボストンが圧勝するので、結構どうでも良い。日曜には決まるだろう。

留学系のフィクション本に騙されるな!留学して得する事、損する事。

「日本の教育はレベルが低い!アメリカに留学すれば人生が開ける!」そんな勇ましい事が書かれた書籍にすっかりと騙されて、私は日本の大学を卒業した後にアメリカへ留学した。 たまに日本にいる若い学生に「留学して自分を高めたいのですがどう思いますか?」などと質問される。10年ほどが経ち、客観的に自分を見つめられるようになり、色々思う事があるので書いておく。基本的には「留学すれば成功する!」といった単純な論調に「すっかり騙された」と思っている。が同時に、日本にいても手に入らなかったような物を、色々手に入れた実感もある。 留学して得する事① 「外国人話者」としての英語力がつく。留学して手に入れられる最高の利益である。留学をしたい理由の第一位は英語を身に付けたいからだと思う。 留学して得する事② 外国人の友達が一杯できる。特に発展途上国の金持ちの子息と簡単に友達になる事ができ、自分の視界が広がる。これも留学して得られる利益である。 留学して得する事③ 他の日本人留学生と深い友人になれる。留学は楽しい反面、様々な苦労にも直面する。それらの過程で、他の留学している日本人と深い絆が出来る事になる。友情は金では買えない。 留学して得する事④ 視界が広がる。今まで日本で常識であると思っていた事が常識ではないと気付く。「コロンブスの卵」的な考え方、つまりは常識にとらわれないような考え方が出来るようになるかも知れない。日本の現状を第三者的な視線から冷静に観察する事も可能になる。 留学して得する事⑤ 日本語で書いたり話したり読んだりする能力や、コミュニケーション能力が格段に上達する。これは英語という普段は使い慣れていない拙い言語で、無理やり他人に何かを伝えようと頭で考えながら四苦八苦するうちに身に着く能力なのではないか、と考えている。自分の母国語でも理路整然とコミュニケーションできるようになる。面白い事に、他の言語を勉強しても早く身に付くようになる。 留学して得する事⑥ アメリカの大学院を介すると、簡単に学歴ロンダリング出来る。学費を自分で負担できるのであれば、名の通った大学院に簡単に進学することが出来る。ただし、これはMBAやロースクール、或いはプロフェッショナルスクールと呼ばれている大学が中心であり、研究分野はコネが無ければ入るのは難しい。ハーバードやイ...

レッドソックスが上原で接戦をモノにし続け、タイガースを予想通り4-2で下す。

私はマックス・シャーザーというピッチャーが好きである。猫でもないのに、左右の目の色が違うのは、漫画みたいで格好良い。日本のメディアはダルビッシュだの岩隈だの言っているが、今年のサイヤングは間違いなくシャーザーが獲る。そういう意味で、出来ればアメリカンリーグチャンピオンシップの第六戦はデトロイトに頑張って欲しかった。が、そう簡単にバックホルツを打てるでもなく、試合は2-1で7回に突入した。 まあ、このシリーズが始まる前から予想できていたことだが、どんなに先発の駒が揃っていようとデトロイトは終盤の一点差のリードなど守れるわけがない。一方のボストンは、一点差で7回くらいまで頑張れば、10中8、9逃げ切れるチームである。 で、投球が多くなっていたところを、7回もシャーザーが投げる事になった。前回も投球が多くなっていた上に、オークランドとの試合では無駄な中継ぎもさせられていたのは記憶に新しいと思うが、ちょっと投げさせ過ぎだ。いくら後が無かろうとも、ワールドシリーズの事まで考えれば100球くらいで替えさせるべきだし、スマイリーやアルバカーキ―を巧く使えばボストン打線を黙らせることが出来るかも知れない。ゴームスに巧くグリーンモンスターの上の方まで運ばれた。ホームランにはならなかったのは良かったが、二塁打になった。勿論、次もシャーザーで行くしかない。ドリューには粘られるも、三振。次のボガーツの時だが、球審がアウトローのストライクを取らないのである。バックホルツのアウトローだと、ストライクゾーンの外に逸れていた時もストライクを何度か見たのに、シャーザーのアウトローの球はストライクゾーンに入ってもボールである。特に、最後の四球になったボールは完全なるストライクであった。 で、ピッチャー交代。スマイリーが打ち取ってダブルプレーの筈のボールを、シーズン途中までレッドソックスでプレーしていたキューバ人ショートのイグレシアスがお手玉。で、満塁になった。ここで、スマイリーが懲戒のような形で替えられて、出てきたホセ・ベラスがシェーン・ヴィクトリーにグリーンモンスター越しの満塁ホームランを打たれる。まあ、球審の判定など、言いたいことは色々あるが、予想通りの展開と言えばそれまでだ。先発投手の好投、巧く行かずにリーランド監督が動き、すべてが裏目に出て逆転される。そして、ボストンは勿論予想通り...

大学入試を面接に。何のための改革なのか?

政府の教育再生実行会議が国公立大入試の二次試験からペーパー試験を廃止して、面接などに移行することを検討しているという。下村文科大臣は「学力一辺倒の一発勝負、1点差勝負の試験を変える時だ」とし、新テスト創設の必要性を強調したという。 個人的に色々なトラウマがあり、大学の入学試験の事など思い出したくもなく、このような問題は見て見ぬふりをしたいところだ。だが、どうしても思う所があるので、意見する。 日本社会では、制度の疲弊があれば、何でも改革しようとする。改革といっても、欧米のやり方を取り入れるだけであり、模倣を改革だと勘違いしている節がある。日本には日本の土壌で育った日本的な良さがある。一方で、欧米のそれぞれの国では、その文化的な背景や社会の発展を元に、それぞれが培ってきた良いシステムがある。こういう事を無視して欧米システムの輸入をする事はあってはならない。そもそも、ミッションなき改革など、絶対にあってはならない。 まず私が受験したころの入試制度に問題がなかったどうかを検討する。結論から言うと、塾や予備校や一部の私立高校が利するだけで、私は青春の貴重な時間を奪われた。私は本命の大学の前期試験には失敗したものの、後期試験で滑り止めの大学に拾ってもらった為に「浪人」と呼ばれる時間の浪費を避ける事ができた。しかし多くの友人達は、浪人生として無駄な一年、あるいはそれ以上の期間を過ごす羽目になった。浪人期間中は、受験でどうすれば点数を稼げるかというテクニックを必死に磨く。実質的な知識や考える力が修練されているとは考えられないのだ。浪人という糞の役にも立たない時間を許容するシステムは非生産的である。 アメリカでは入学試験は原則的に無い。何度でも受験可能なSATと呼ばれる全国統一試験の点数が足キリとして使われ、後はエッセイ(小論文)、内申書、経験、面接などが総合的に判断されるのだ。 エリート校では特に面接が重要視される。本人だけでなく、親の面接もある。西洋的な階級社会が色濃く残っていた影響であり、家系で大学への適性を判断するのである。日本でも小学校や中学受験くらいまでは、親の面接をする学校が一杯あるのだから、取り立てて異色がる必要はないだろう。 アメリカの大学で話を聞いていると、やたらと「多様性」という言葉が繰り返される。これがアメリカの大学のあり方のキーポイ...

オルティスの満塁弾。レッドソックスがサヨナラ勝ち。

数日前に、リーランド監督の温情采配を貶して、選手が揃っていてもタイガースは勝てない、などと偉そうなことを書いた。 で、サンチェスが大好投。ノーヒットのままマウンドを降り、アルバカーキ―などが繋いだ。しかし、9回ワンアウトから、タイガースの抑えのベンワーがナーバにヒットを打たれてノーヒッターをおじゃんにした。タイガースは1-0で勝った癖に、まるで葬式の様な雰囲気だった。 続いて、第二戦。シャーザーが鋭い。2日連続でノーヒットノーランペースで投げ続けた。しかし、6回に一点を取られたのだが、タイガースが完全にコントロールしていた。ブログに偉そうな事を書いたのに、タイガースが二連勝かよ、と思っていると、やはりリーランドはやらかしてくれた。 8回にレッドソックスを満塁にして、左のオルティスに、右の危ういクローサーであるベンワーをぶつけた。結果は初球を満塁ホームラン。タイガースの楽勝から、5-5の同点にされたのだ。オルティスを褒めるべきだが、リーランドの完全な失敗だと思う。 ブルペンには左のフィル・コークがいた。コークを使わなかった理由は、間隔が空いていたからというもの。なら、何故オークランドとの一戦でコークに投げさせていないのかを問いたい。9月18日以降投げさせていない理由は何なのか? 上原が危なげもなく9回表を抑えると、裏に出てきたポーチェッロは緊張の為か暴投を数球投げた。これもポーチェッロを使っていないのが原因である。いきなり勝負所で投げろと言う方がおかしいのだ。普段は先発なので、抑えで出てくれば緊張するのは当たり前。しかも、10月5日から、1週間以上も開けられたんじゃ、たまらない。先発投手4人の質が良いのは知っているが、それでも巧くブルペンを使わなくてはいけない。 選手が揃っていようと、野球はチームでするものであり、プレイオフは特に適材適所の起用が求められる。リーランドでプレイオフは勝てない。

白人の負け組がアメリカデフォルトを画策する

アメリカの議会が捻じれており、政府の一部がシャットダウンしている事はご存知の事と思う。私の周りにも色々な影響が出ている。研究を続けている政府系研究機関の職員とはメールでのやり取りが出来なくなっている。在東京のアメリカ出先機関に所用で連絡したところ、日本の現地スタッフしかおらず、アメリカ人職員は働いていないと言われた。さらに、政府系のホームページに載っているセンサスや貿易などのデータ、他の文献などにもアクセスできなくなっている。と言っても、個人的な影響は限定的であるので、私としては知ったこっちゃあ無い。しかし、例えば友人の奥さんはDCで某省庁に勤めているのだが、二週間仕事に行かなくて給料が出ないのは我慢できるが、その間の保険代などを自己負担する必要があり、恐らく50万円くらいの出費になるだろう、と嘆いていた。そういうのを聞くと気の毒に思うが、私からは遠い場所での話しである。 しかし、アメリカ国債が仮にデフォルトすると、話が違ってくる。デフォルトの定義は色々あるという事は昔に述べたが、デフォルトは「支払いの不履行」とも訳されており、一度でも支払いを怠れば債権はデフォルトした事になる。債権の格付けは、支払いの履行可能度で決められる為、一度でも不払いが起これば、格付けが下げられる。今回の問題は、内政的な理由があるにせよ、支払い能力が十分にあるにも関わらず、議会が踏み倒すかも知れないという悪質な物であり、決して看過される問題ではない。米国債の「信用」はガタ落ちする。 資産の現在価値を計算するためには、「割引率」を用いて未来の価格を現在価格に換算するのだが、リスクフリー資産とされている米国債を割引率の基準とする。つまり、米国債の価格が下がれば、他の資産価格を暴落させてしまうのだ。それも世界規模で。そういう意味で、アメリカのデフォルトは決してあってはならない。議会もその辺りは理解しているものと信じている。 ティーパーティーに支持された一部の共和党下院議員が、世界の資産価格を人質として、オバマケアを阻止しようとしたり、自分たちの支援者に媚を売ろうとしたりしている行動は、モラル的に最低である。オバマケアは既に議会を通過した法案である。「人質」を使い、既に通過した法案を捻り潰そうとする行為は、民主主義の根本にもとる行為である。 ティーパーティーとは一体何者なのか?結局は...

投手コーチ上がりのファレル対穏健リーランド。定石ならレッドソックス。

最高年棒のサイヤング&MVP同時受賞者であるヴァーランダーがオークランドとのワイルドカード最終戦で先発した。今季は急速が落ちており、打たれまくっていた。同僚のマックス・シャーザーやサンチェスが化け物の様な内容だったので、かなり見劣りする内容であった。シーズン中は、お世辞にもタイガースのエースとは言い難い内容であり、私の中では先発3番手か4番手(怪我のダグ・フィスターの次)くらいのピッチャーであった。 しかし、崖っぷちの一戦で、オークランド相手に7回途中までをノーヒットに抑えるという、快投を魅せたのだ。内容が素晴らしかったというよりも、夏ごろにダルビッシュが準パーフェクトをした時のように、球を散らして追い込んでいくと最後に振ってもらえるというような投球であった。ミスターオクトーバーとして君臨してくれるかどうかが見物である。 しかし、タイガース対レッドソックスは、ある意味で詰まらない試合になると思う。私の予想では4-2でボストンが勝つと見ている。タイガースが勝つ二試合は5回くらいで見るのを辞めるような圧勝。それ以外の試合は僅差をすべてタイガースが落とすと見ている。エース級同士の投げ合いで、1-2とかでタイガースが負ける試合を見るのではないだろうか? デトロイト・タイガースは、見て貰えば解るが、選手が揃っている。先発陣は完璧な3人+フィスターが君臨している。打者陣は恐らくリーグナンバーワン。しかし、抑えはスマイリーはいいが、ちょっとベンワーは不安だ。しかし、何よりの不安要因は監督のジム・リーランドである。ジム・リーランドは、レンジャースのロン・ワシントンと良く似ており、とても良いおっちゃん(爺ちゃん)である。しかし、データやスコアラーを駆使して動く策士ではない。ひたすら選手を信用して、無駄な動きを避けたがるし、無理に動けば選手が動揺して動きが裏目に出てしまうのだ。 本日のオークランド戦でも、ヴァーランダーがヒットを打たれた時点で8回は替えるべきだったと思う。私なら、8回にはスマイリー、ポラチェッロとフィルコークの三人を投入し、9回はベンワーに締めさせる。野球は一人でやっているものではないし、本当の敵は次のボストンであるからだ。プレイオフの緒戦でヴァーランダーに111球を投げさせた采配に疑問を感じる。 一方でレッドソックスのファレルは策士である。フランコ...

淀川区は同性愛者を支援するべきであるが、バイセクシャルを公的機関が支援するのか?

大阪市淀川区が「LGBT(性的少数者)支援宣言」をしたそうだ。レズビアン「L」やゲイ「G」という産まれながらの同性愛者を社会的に差別を受けない様に支援するのは当然である。しかし、何故「B」が入っているのかが不明である。前にも述べたが、バイセクシャル「B」はただの性的「嗜好」であり、悩んでいようとどちらか一つを選択するべきであり、公的機関が支援するような問題ではない。生まれながらの同性愛者と一列に並べるのは、本当に支援が必要な同性愛者を蔑ろにする行為であり、どうかと思う。バイセクシャルを支援することは、不倫や二股三股を支援するのと変わりない。トランスセクシャル「T」というカテゴリーも定義が不明であり、Gと重複していると思われる。ヒッピーなゲイコミュニティーの可笑しな専門用語を使わないで、普通に「性的少数者支援宣言」と言えば良い。産まれながらの性に悩む人たちが住みやすいコミュニティーにするという主旨に対して、誰も文句はないと思う。が、個人の性嗜好(バイセクシャルやトランスセクシャル)については、個人の勝手であり、公的機関が支援したり妨害したりする問題ではない。 淀川区は、性的少数者以前の問題として、もう少し人権などの解決できていない問題に真摯に取り組むことから始めた方がいいのではないか?まあ、こういった地方自治体の何とか宣言など、ただの阿呆な標語に過ぎないのだが。

ZakZak(夕刊フジ)の記事が便所の落書き以下に没落した件

私自身、小学校の高学年から親父が買っていた夕刊フジを読んでおり、夕刊フジのファンである。冬の寒い日、湾岸戦争開戦の日の夕刊記事の一面は未だにはっきりと脳裏に焼き付いている。 サラリーマンの新聞である夕刊フジには、サラリーマンが好みそうなセンセーショナルな記事が多く載っている。そのように割り引いて記事を読むと、多少の判官贔屓のバイアスも目をつむって読み流せたし、そういったバイアスを差し引きさえすれば記事から事実が透けて見えた。卓越した言葉遊びで、「お見事!」と叫びたくなるような馬鹿記事すらあったものだ。政局などの煽り記事も、その裏には事実の描写や本当の噂もあった。テポドン発射の時など、夕刊フジに書かれていた北朝鮮の状況分析記事はとても正確であったし、オウム事件では色々なスクープをどこよりも早く流していた。 私は10年以上も前にアメリカにやって来たのだが、夕刊フジの記事を掲載しているZakZakというウェブサイトを情報源としている。異国の地から手っ取り早く「日本のお父さん方」の思いを知る事が出来る良い情報源で「あった(過去形)」のだ。 しかし、ZakZakがおかしくなった。記事が極端に詰まらなくなってきた。というよりも、読む気すら起きない低レベルな記事が増えている。情報価値もない癖に、ウィットにすら富んでいないような便所の落書きにも劣る記事が増えているのだ。 第一に、SPAのレベルの低い記事に誘導するのは勘弁して欲しい。ああいうどうでも良いコラムに時間は割きたくない。 第二に、最近の傾向であるが、韓国や中国の悪口が所狭しと並んでいる。日本の政局ニュースと比べて、これらは取材内容が甘い。韓国や中国の悪口を書き続けている他のコアな雑誌の情報取材力と比べれば解ると思うが、はっきり言ってネット右翼の罵詈雑言のレベルである。 第三に、首都圏などで地震や災害を煽る記事も酷い。解らない癖に、やたらと危機感だけを煽っている。さらに政治面では、広告なのか、記事なのか解らない可笑しな物も増えている。この前は大川隆法の本の宣伝を政治記事として掲載していた。 最後に、経済ニュースは無茶苦茶だ。高橋洋一氏の政治信条を前面に出した記事くらいならば可愛いものだ。しかし、田村秀男氏の「お金は知っている」というコラムなど、2CHの思い込みが激しい人の投稿と、何ら変わらない無茶...

2013年、微妙なプレイオフ

知らず知らず、盛り上がりにも欠けるまま、北米のMLBのシーズンが終了してしまった。今季はジュース(ステロイド)騒動で盛り上がったくらいだろうか? 海を越えて日本では、やれマー君だの、やれ外国人本塁打記録だの、やれ外務省上がりの操り人形コミッショナーだの、色々盛り上がっていて羨ましい限りだ。 さて、プレイオフが今日から始まるのだが、ワイルドカードが二枚になって、本来ならもっと盛り上がる筈なのに、昨日のタンパベイとテキサスの試合など、空席も目立っていた。 アメリカンリーグだが、レッドソックスとタイガースに頑張ってもらわなければ、視聴率が取れない。スターが揃っている両チームには是非とも頑張って欲しいと思っている。 タンパベイ、クリーブランド、それにオークランド。これら若くて実力もあるチームではあるが、快進撃を続けても球場にお客さんすら呼べない。それがプレイオフで全国放送されたとしても、正直食指が動かないのだ。 ナショナルリーグはもっと酷い。セントルイスとアトランタとシンシナティは地味である。私はアトランタ近郊に住んでいるのでブレーブスを応援したいところなのだが、如何せん誰一人知っている選手がいないのだ(ちょっと大袈裟に言っています)。若いピッツバーグには、売り出し中でMVP候補のマカチャンがいるが、視聴率的にはドジャースに頑張ってもらうしかない。シーズン初めの唖然とする酷い状態から、スーパールーキーのプイグの加入によって強いチームとなり快進撃を続けた。 ワールドシリーズがレッドソックス対ドジャースになれば、めでたしめでたしと2013年シーズンは終了する。ただ、そうは簡単に問屋は下ろさないとみる。ブレーブス対アスレチックスとかになれば、今年の野球はステロイド問題で無かったことにでもして欲しいくらいだ。 結論:NBAの新シーズンとフットボールに期待。MLBのプレイオフはどうでもいいです。

レンジャーズ、勝負の一戦を捨てに行く采配

いつも通りと言えばそれまでだが、テキサス・レンジャーズのロン・ワシントンは狂っているとしか思えないのだ。 ルーキーピッチャーを一戦でも負ければ終わりの場面で先発に起用した。ペレスは一回からアタフタとしたピッチング。明らかに球が浮ついていた。運良く一点のみで切り上げたが、勝負あったという感じだ。相手は不動のサイヤング・エース、デイビッド・プライス。あんなに積極的なピッチングを見せられたら、まあ、しゃあないわ。 さらに、ジュース(ステロイドの隠語)問題が発覚して、出場禁止処分が解かれたところのネルソン・クルーズを先発で使った。その時点でやる気が足りないと考えられても仕方なかった。 勿論、先発の順番からして、今日はロペスでしかりであった。シーズンを通してルーキーながら二ケタ勝利の大活躍をした。デイビッド・マーフィーを使うくらいなら、出場停止明けのネルソン・クルーズの方がマシである、という意見も、その通りだと思う。しかし、これらはシーズンを通してのロン・ワシントンの采配の結果であり、長期的な視点に立たずに戦略を欠いて戦った愚かな将と映ってしまうのだ。タンパベイのマドンと比べると、何をかいわんやである。 ロン・ワシントンの采配の悪さについては毎年書いているので、もういいだろう。ライアンも、真剣に監督の交代を模索するべきである。諸悪の根源はこの人なのだから。

半沢直樹に関する一考察

遅ればせながら、半沢直樹を見た。ストーリー展開が簡単に読めるので、安心して視聴できる良娯楽ドラマだった。言い尽くされている感はあるが、「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」などとも通じる勧善懲悪であり、視聴者が嫌がるような悪いサプライズは全くない。「倍返しだ」という決め台詞など「待ってました!」とばかりに使われている。まるで葵の御紋である。悪い奴をキッチリと懲らしめ、めでたし、めでたし、となる訳だ。 その癖、実際の社会と変に近い距離がある。大阪編では、ヒルトンのカフェ、空中庭園、六甲の展望台と、見るだけでわかる場所が映されていて非常に懐かしかった。特に阪急百貨店の佇まいは、改装されたとはいえ個人的に「実家」の様なものなので、遠いアメリカ南部でその姿を画面に拝むと、妙にしんみりとしてしまう。東京編でも三井本館など、馴染みのある場所が色々写っており興味深い。配役も中々でみんなの演技に違和感がない。北大路欣也が頭取であるとか、ちょっと視聴率狙い感が透けて見えすぎる気もするにはするが。 私の周りには「経済通」の人が沢山いるのだが、その人たちの強がりが面白い。結構毎週喜んで視ている癖に、半沢直樹のストーリーは現実的にはあり得ない、と来るのだ。「はあ?」お兄さん、これは漫画ですよ。 現実の銀行業務で半沢の物語などあり得ない事など、多分誰でも解ると思う。不良債権処理が推し進められて以降、大銀行が必死に間接金融にかかわって稼ぐ姿など、考えにくい。損失が個人の責任として露呈する事も、日本ではあり得ない。有耶無耶で損失が出ていました、というのがパターンである。悪い事をする奴らの裏にヤクザが絡んでいない事も有り得ない。西大阪スチールの様な場合は、必ずヤクザが銀行関係者や役人と絡む。西大阪スチールを見ているとイトマンを思い出したが、宇梶剛士のやり方で個人資産を作れるほど現実は甘くない。そういった事を指摘したくなる気持ちも解らないではないが、現実と違うからドラマがつまらないとはならない。 経済通で半沢直樹を批判する側の人達はまるで、水戸黄門や暴れん坊将軍を視て、元副将軍や将軍が市井の人と関わるなど、現実離れしているから面白くない!アイアンマンやスパイダーマンは物理法則に反しているから見る気も起きない!などと言っている幼稚なレベルと変わらないではないか?まあ、一過言し...

蛯名建一、アメリカガットタレントで優勝。一億円を入手。

で結局、蛯名建一さんが、日本人ながらアメリカガットタレントを優勝し、一億円を手に入れ、さらにはラスベガスでの単独ショーを開催する事となった。おめでとうと言いたい。 個人的には、漫才師やポップ歌手のおねえちゃんも好きだったのだが、まあ妥当な判断だと思う。テレビを見ていない人もいるだろうから、ユーチューブの画像を貼っておく。予選の二つのダンスである。 マトリックスダンス ゲームのキャラクターに

ケンイチ・エビナのダンスパフォーマンス

私はアメリカ・ガット・タレントという番組をずっと見ているのだが、ケンイチ・エビナという日本人パフォーマーが破竹の勢いでこの番組を勝とうとするかのようだ。 ロボット・パントマイムやゲームを模したダンスなど、見ていて面白いダンスパフォーマンスを次々に繰り広げる。特に、一番初めにシカゴのオーディションで見せた、顔が落ちたり、マトリックスを模したようなダンスは、かなり衝撃的だった。辛口だが常識人のハワード・スタンも、ディール・オア・ノーディールのハウイー・マンデルもベタ褒めだ。 蛯名さんはアメリカの大学を出ているというが、ジャパン・ガット・タレントではなく、アメリカ・ガット・タレントに日本人が出て来て勝ってもいいのかな、と思うのだが、それは問題ないだろう。 日本野球でも、オランダ領キュラサオ人が中華民国人のホームラン記録を抜いただの、抜いてはいけないだので盛り上がっている。年間55本は中華民国籍の日本国民栄誉賞を受賞されたスーパースターだけの単独記録ではなく、名球会資格を有するアメリカ人も、ベネズエラ人も追いついているのだ。つまり、実力主義のエンターテイメントに国籍も糞もない。実力に物を言わせて、蛯名健一さんには快進撃を続けて欲しい。 ただ、このアメリカ・ガット・タレント、ディレクターは英国人のサイモン・コーウェルだし、審査員はジューイッシュ系アメリカ人のハワード・スタンを除けばジューイッシュ系カナダ人のハウイ、元スパイスガールズの英国人メルB、ドイツ人モデルのハイディ・クルムと、なんとも羊頭狗肉な面々である。これで、日本人の蛯名さんが勝てばお笑いである。因みに前回のシーズンもペルー人かチリ人だかの英語が拙いワンちゃん使いが優勝している。 しかしこの番組、視聴者に投票させているのだが、演出が入りまくっている。ベスト6に、カントリーミュージック、ポップミュージック、オペラシンガーグループ、手品師、漫才師、ダンサーと6種類の異なるパフォーマーが揃ったのも胡散臭い。9月18日の夜に結果が発表されるので注目である。

シリア内戦問題:瓢箪から駒で米ロ合作

シリア問題が非常に面白い展開を見せている。このまま上手く行くとは到底思えないのだが、ロシアが自分の裏庭であるシリアの問題でアメリカと国際公約的に妥協するなど、信じられないような成果が挙がっている。最悪の政治判断で始まったオバマのシリア戦略だが、「怪我の功名」なのか「瓢箪から駒が出た」のかは知らないが、終わり良ければ総べて良し、である。 シリアの内戦を停める事が世界の利益につながる事は論を待たない。ただ、1)どちら側を支援して内戦を停めるのか?2)内戦後のシリアをどのように統治させる(する)のか?3)誰がどのような資源を使って内戦に介入するのか?といった質問に対して誰もが納得できる回答を用意することは不可能である。シリアは歴史的にはソ連寄りの国であったという事実。シーア派の総本山であるイランと国境を接しているという事実。そして、ユダヤ国家であるイスラエルとも国境を接しており、6日戦争(第三次中東戦争)やヨム・キプール戦争(第四次中東戦争)に従軍した人達が米国やイスラエルに多数いるという事実も、政治戦略を練る上での「棘」になっている。 昨年の9月11日にベンガジの在リビア・アメリカ領事館が襲われ、スティーブンス大使を含む4人の米国人が殺害されるという事件が起きたのだが、スーザン・ライス国連大使が情報解析過程に落ち度があった事実を隠蔽しようとした事実が政治問題化した。結果、スーザン・ライスは次期国務長官に内定していたにもかかわらず、その席には着けず、民主党のジョン・ケリー元大統領候補が国務長官を務める事になった。余談だが、12年ぶりの白人男性の国務大臣就任である。私はこの人事を非常に評価している。 さて、スーザン・ライスに代わる国連大使にはサマンサ・パワーが就任した訳であるが、この人を国連大使に選んだ時点で、アメリカがシリア問題に介入するであろうという事は読めていた。パワーは「集団人間破壊の時代」という本を著しており、虐殺問題が専門である。ルワンダの内戦による虐殺などを徹底的に批判している。シリアの内戦で虐殺が行われている以上、パワー女史が黙っている訳がないのである。 サマンサ・パワー女史に対する評価は色々あるのだが、シリア問題を解決する必要について、反対する人はいないと思う。ただ、アメリカが「世界の警察」として立ち回るべきかどうかは、議論の余地を残す。そ...

イチロー、プロとしての4000本安打

イチローが8月21日のブルージェイズ戦でプロとしての4000本安打に到達した。 元チームメイトのRAディッキーから打った強烈な打球は三塁手のグラブを弾いて左翼に転がった。 イチローは飄々と塁に出て、いつもの様に肘当てを外していたが、黒田やヌニエスが画面には映っていたのだが、他の選手も嬉しそうに一塁に集まって来てイチローを祝福した。それにイチローも応える。選手と祝福した後、ジラルディ―にヘルメットを叩かれ、そしてヘルメットを取ってファンに何度もお辞儀をする。 最後は投手であるRAディッキーにお辞儀をし、敬服の意思を示した。まさにプロである。川崎が笑顔満面で喜んでいる様子は面白かった。 私はイチローと同じ年に日本からシアトルに渡り、イチローと同じ時期にシアトルを出た。アメリカで生活する苦しみを、イチロー選手のおかげで何度も癒される事があった。個人的な話を書いて申し訳ないが、イチローの記録に色々な思い出がダブり、脳裏を過ぎる。もし、イチロー選手がシアトルに来ていなかったり、あのような活躍をしていなければ、私はアメリカで今の様な自分の生活を送っていなかったかもしれない。 イチロー選手が打ち立てた4000本安打というマイルストーンに、最大限の絶賛を送りたい。おめでとう。そしてありがとう。

パナマ、勝ち進む。ノースウェストも敗者復活。

応援していた中華台北はパナマに打ち負けた。パナマは二年連続でラテンアメリカ代表として駒を進めてきた強豪。侮れない。 ノースウェストのサマミッシュはどうにかテネシーを退けた。 しかし、早く負けると日程キツイですね。しかも、6イニングまでしかないので、チャンスも少ないし。リトルリーグで勝ち残るには運もいるようです(当たり前)。 さて、武蔵府中、メキシコとどのような野球をするのか?今晩が楽しみです。

2013年、リトルリーグの夏

毎年恒例のリトルリーグのチャンピオンシップがペンシルバニアのウィリアムズポートで始まっている。私は甲子園や大学野球には全く興味がないのだが、リトルリーグでプレイする子供たちの真剣さを見ていると、心が洗われる。MLBがAロイドを中心とするゴタゴタ報道に見るに堪えないような状態である事も、もしかすると影響しているのかも知れない。 昨日は、ワシントン(サマミッシュ)対コネチカット(ウェストポート)をまず見たのだが、ワシントンのエース、ダールストローム君が二回に膝に打球が当たってしまい交代。その後の子供たちの動揺は見るのも可哀想で、点数を取られまくる。コールドでもおかしくないと思っていたのだが、最後は9-7まで盛り返した底力には敬服したい。底力のあるサマミッシュは敗者戦に回っても、必ず上までやって来ると思う。 そして、メインは日本対台湾。中華台北は桃園郡中壢市中平国民小学校のチームと東京は武蔵府中リトルリーグ があたったのだが、キッチリと組織された堅守の野球に、見ていて興奮した。中華台北の先発である速球派の周士哲君は良いピッチャーだ。あれは打てない。捕手の李晨薰君が一塁との息が合わずにファウルボールを落球したのを皮切りに、涙を流しながら悔しさを噛みしめ、一時は崩れかけた。監督が「男は泣くな!大丈夫」と鼓舞すると、徐々に調子を取り戻して、仕事をキッチリこなした。球数制限があるので、早めに替えれば良いものの、85球目を五味君に本塁打にされたのは残念だった。いつもの事だが、リトルリーグでは投手が良くても球数制限があるのだから、余裕を持たせて投手交代をしてやらないと、子供が焦り始める。コーチ陣はその事をきちんと勘案しなくてはいけない。ただ、周君は三点を献上したものの、プレゼンスと言う意味では日本のエースの石田君をも凌駕する圧倒的なパフォーマンスを見せてくれた。最後は福島から東京に避難してきた巨漢の小林君が2点を返されたという物の、セーブを記録。武蔵府中がミスの差で3-2で台湾チームを退けた。 ミスが多少目立った中華台北チーム、次はパナマと当たる。台湾はかなり組織力があるので、日本隊とはもう一度対峙することになるだろう。一方の武蔵府中だが、次のメキシコは侮れない。勝って兜の緒を締めなければならない。 二つ気になる事があった。一つ目はMLBの事。ワシントン州のサマミ...

ダルビッシュ、またもやノーヒッターならず

ヒューストンキャッチャー、カルロス・コーポランのホームランでノーヒットノーランを不意にした。「残念!」というよりも、「今日は仕方ないかな?」という感じだった。しかし、今年のアメリカンリーグウェストのチームはヒューストン相手に野球をする機会が多いので、勝ち星に恵まれて得である。ダルビッシュは26人の打者に対して15奪三振。恐ろしい限りである。これで今季は207個目の三振。怪我で何試合かローテーション飛ばしたのに、シーズン300奪三振見えてきたで、これ。

ダルビッシュ、ヒューストン相手に六回裏までノーヒットピッチングの件

18人目の打者を微妙な判定で歩かせたダルビッシュであるが、それにピアジンスキーが過剰反応して退場になってしまいました。9番バッターに再び苦しみました。 しかし、いつもの事とは言え、このキャッチャーはおもろいです。ただ、このタイミングでキャッチャーを換えるのはどうなんでしょうか?ダルビッシュ、三振狙いで球数多すぎます。開幕二戦目の準パーフェクトの雪辱となるのでしょうか?

シアトルの生活費:全米で本当に高いのか?

シアトルの物価はどんなものか?シアトルは全米の中でどの程度高いのか?生活の仕方は人それぞれであり、この問いに対する明確な答えを用意することは出来ない。ただ一般論として、平均的なアメリカ人がどの程度の生活費をそれぞれの項目に使っているかを都市ごとに見ていただきたい。シアトルで大学か大学院を出て平均的な一般職に就くと、年収は50,000ほどである。色々天引きされるので、一か月の手取りはおよそ2500ドルだ。この人が出来る生活と、月に$2500(25万円)の仕送りを貰える日本人との生活に、そう差はない筈だ。この人がアメリカの違う街に移り住み、同じような生活を期待すれば、一体いくら位くらいかかるのかを纏めたのが次の表になる。年収が解りにくければ、その横に一か月の仕送り換算が載っている。これを生活費と考えて貰えればよい。シアトルを100%として他の街の物価を計算している。まあ、参考程度に使ってほしい。 シアトルは電気水道代が全米でも一番安いが、車・交通関連や保険・医療関連の値段が高い事が解るだろう。食料品については、東部ほど高くないが、南部よりはずっと高い。家賃は、北東部やカリフォルニアよりは安いが、他の多くの街よりは高い、という事になる。(注意:シアトルはソフトウェア産業を中心に景気が良く、家賃相場は年間5%くらい騰がっています。この記事を書いた当時よりも高くなっている可能性が高いです。) 米国南部はかなり物価が安い。私も現在はアトランタ近郊に住んでいるのだが、家賃などは間違いなく安い。ただ、食料・雑貨などについては、金額的には僅かに安くとも、質の悪いものしか買えないような気もする。田舎で生活すると、競争がない為、結構強気な値段設定をするし、ちょっとした用事で近くの大都会まで行く必要があり、コスト的にはバカにならない。後述するが、一回日本に帰ると、航空券が高く、今まで貯めていたお金は全部パーである。 まあ、だらだらと長くなっているが、シアトルでESLに通ったとして月に最低いくらかかるかを下に記述した。学費には教科書代も入れておいた。家賃は、1人で住むか、ルームメイトとシェアするか、下宿するかでかなり変わって来る。1人暮らしならもっと高く、シェアすると若干安いと考えてほしい。 電気水道インターネットなどについても同じである。食料雑貨については、日本人は...

私が民主党の復活を望む理由

私は民主党が嫌いである。だが、民主党が瓦解して自民党の一党体制に戻る事には違和感を覚える。一党体制では権力が集中するし、権力の集中が腐敗を産むことは皆が知るところである。民主党以外の政党に期待すれば良い、という意見もあろうが、私はその意見にはくみ出来ない。何故なら、自民党と民主党以外のまともなinstitutionが存在していないからである。このinstitutionをどのように翻訳するかは難しい。例えば、エジプトではムシル元大統領が追放されるという「クー」紛いの事が起こったが、民主主義になろうともエジプトにはムスリム同胞団以外の政治institutionが存在しない為、民主主義が機能していなかった。まあ、党としての「体制」とでも翻訳しておこう。民主党が「党としての体制」を失ってしまうと、日本の二大政党制は終わりを告げる。それは日本社会に悲劇をもたらす事になるだろう。 対立軸が無くなってしまったため、参議院後の自民党は変化を望む必要が無くなる。無駄な社会的な抑制が日本には存在しているが、自民党が汗をかいてそれらを変えてくれるとは思えない。数年前、民主党はリベラル色を表に出して政権を握った。しかし、民主党は「夫婦の苗字決定を自由にする(いわゆる夫婦別姓)」などと言った誰にも問題が生じない簡単なリベラル政策にすら取り組まないまま、下野してしまった。今となっては民主党が何をやりたかったのかは解らない。というよりも、やりたい事があったのかすら怪しい。リベラル色の濃い鳩山から、社会主義者の菅直人を挟み、最後は自民党田中派の正当総理大臣のような野田に党代表を任せた。前原のように古き良き保守のような人間もいる。民主党には全く芯が通っていない。 民主党の批判を始めればキリがないのだが、日本の二大政党制度復活の為にも、まずは民主党に頑張ってもらわなければならない。私からすると民主党を復活させる方法は、とても簡単であると思うのだ。民主党の最大のスポンサーは労組である。ならば、労組の使命に違わないような党要綱を作ればいいのだ。 日本社会の対立軸ははっきりしている。会社VSサラリーマンである。労組が共産主義を標榜する古い体質の夢見る夢子ちゃんである事は論を待たないので、民主党が世間のマジョリティーである現代のサラリーマンの為に、自ら労組を現状に合うよう改革していくような政策を立...

ジマーマン事件を人種問題として政争化させたアメリカ、韓国併合問題がいまだに政争化している日本

ジマーマン事件、特集 ジョージ・ジマーマンが無罪になったケースを「人種問題」にすり替えている米メディアに辟易としており、言いたいことが一杯ある。何故ここまでイラつくのか自分でも解らない。この記事によってきちんと整理し、一旦区切りをつけ、自分の仕事に集中したい。 以前、 竹中平蔵の記事 を読んだ時に、「なるほど!」と驚嘆したのだが、その説によると批判するには三つのパターンしかないという。今回のジマーマンの事件の評決に関して批判している人は、自分の意見と異なる人達に「差別主義者」というレッテルを張り、永遠の真理を謳っているのだ。しかも、それを「正義」だと主張している。 今回の問題の根本には、黒人社会が自分たちの置かれている状況を嘆いているところにあるのだと思う。米国において、黒人層の貧困が解決するべき社会問題である事は論を待たない。多くの米国人が、故意であれ無意識であれ、黒人を色眼鏡で見ている事も間違いない。国籍、性別、人種などは自由に選択することが出来ず、本人の努力とは全く関係がない。生まれた時の運次第である。しかし、それらによって差異が生じている事は疑いのない事実だ。それらの差異は、多くの場合で残念ながら打開することは不可能である。これは人間社会における克服できない永遠の問題であると思う。そして筆者は黒人ではないので完全には理解できないのだが、単純に述べると、黒人に生まれた多くの人は、白人が生まれながらに手に入れている何かを妬んでいるのだろう、と信じている。 1.正義とは? サンデル教授ではないが、「正義」の話をしたい。法に則った行動がすべて「正義」であり、違法な行動は「正義」にもとるのか? 私たちの社会では、合法だがモラルに反する行為や、違法だがモラルに則った行為と言う物に頻繁に遭遇する。だからこそ、映画は盛り上がるし、小説家は話題に事欠かなかったわけだ。例えば、ナチズムは当時のドイツでは合法であった。しかし、それを「正義」とする事はどうか、という話が当然成り立つ。後述の奴隷制度や植民地政策もしかりである。確かに時代が進めば進むほど、モラルと法律を近づけようと努力されてきたため、そういったギャップは縮まりつつある。 正義にはいろいろな種類がある。ここでは、法正義とモラル正義を比べる。モラル的な正義には危うさが付き纏う。時代、宗教、生活環...

ジマーマン事件の感想をフェースブックに載せると、「差別主義者」と罵られる。

ジマーマン事件、特集 ジョージ・ジマーマンの事件で色々思う所があったのでフェースブックに書き込みをした。日本語に翻訳して要約すると「今回の件は銃が問題であるのに、メディアは人種問題にばかり光を当てている。これを一番喜んでいるのは銃規制に反対する者たちだけだ。」というかなりオブラートに包んだ表現を使ったのだが、結構評判が悪かった。私のアメリカ人の友人にはリベラル系が多いのだが、「人種こそが今回の事件の元凶である」や「黒人のお母さんの気持ちを考えよ」などといった「リベラルな」意見を沢山頂いた。酷いものになると「お前は差別主義者だ!」と来た。アメリカ人に差別主義者と罵られたことは、ある意味嬉しかった。いつもは「Like」を押してくれる友達も、羹に触りたくないのか、反応はかなり悪かった。 私の主張ははっきりしている。 ジョージ・ジマーマンがトレイボン・マーティンを殺した今回の一連の経緯に、人種差別はなかった。 フロリダの法律に則ると、ジマーマンに下された無罪判決は予想通りの常識的なものであったし、それこそが「正義(ジャスティス)」である。 フロリダの銃に関する法律は、混乱が生じないように積極的に改良するべきである。 出来る事であれば、国家レベルで長期的な視点をもって銃規制に力を入れるべきである。 アメリカの人種問題、特にアフリカ系アメリカ人の貧困は深刻な問題であるが、それは今回のケースとは別の社会問題である。 ただ、1と2は、アメリカの感傷的な左派には到底受け入れられなかったようである。私は理路整然と、今回の一連の話を考え続けた。が、どんなに努力しても、人種問題がこの事件に直接影を落としているようには考えられないのである。しかし法廷の外では人種が問題とされた。メディアは視聴率稼ぎの為か、人種問題に焦点を絞り、事件の「台本」を作った。そして一部の人、特に格差是正などのデモをしている人たちが、この事件を人種差別の象徴と使い始めたのだ。 NCAAP(全国有色人種向上協会)がマーティン家の弁護士を務めたり、法廷外のデモを主導していたりするのだが、この団体が事件を人種問題と結び付けたいようだ。NCAAPは国民の公民権問題で数十年前には色々な功績を残したが、近年は人権圧力団体に成り下がっている節がある。この団体は、銃規制についてはほとんど触れないし、そっち...

ジマーマン事件で再考した差別問題とアメリカ

レイカースを離れたメタ・ワールドピース氏(笑)が、ニックスとサインしたという事である。ワールドピース氏を獲ろうとは、ニューヨーク・ニックスは面白いチームである。NBAの話はこの辺で置いておこう。 ジマーマン事件、特集 で、アメリカの人種差別の問題だ。アメリカでは人種差別の問題は、いまだにタブーであるし、「隠れ人種差別主義者」が年上の層を中心に、結構いる。アメリカも広い。シアトル界隈では、アフリカ系アメリカ人が比較的少ないので、人種差別的な問題を感じる事はなかった。しかし、ニューイングランドに住んでいた時は自分が外国人であると日々思い知らされた。現在は米国の南部にいるが、人々は以外にも優しいという物の、ほんの数十年前まで黒人を迫害していた傷跡は未だに残っている。 アメリカでは、奴隷制度が敷かれており、1800年代半ばまではアフリカ大陸から大量の黒人奴隷を新大陸に連れてきたわけだ。しかし、1865年に内戦である南北戦争が終結し、北軍が勝ちをおさめ、合衆国憲法を修正し、憲法上は黒人奴隷の解放が実現した。 しかし、憲法は公民権を与えただけであって、「私人」や「民間企業」による差別を禁止した訳ではないと解釈された為、20世紀の前半はアメリカ全土で人種差別が罷り通っていた。黒人だけではない。アジア人なども、カリフォルニア州では白人と結婚できないが、ワシントン州では白人とでも結婚できる、などと言った人種隔離政策のようなものが幅を利かせていたわけである。 二つの大戦中は軍隊の内部などでも、白人と黒人で制度的な差別が蔓延していた。1948年になり、初めて軍隊内での人種隔離を禁止する命令が下されたもののベトナム戦争までは白人と黒人の混合部隊は実現していない。 50年代はアメリカ南部ではジムクロウ法の影響もあり、黒人差別が色濃く残っていた。しかし、マーチン・ルーサー・キング牧師の公民権運動を経て、1964年にようやく、ジョンソンが公民権法を制定させ、黒人差別が米全土で禁止されるようになる。 つまり、アメリカでは黒人差別が終わってから、50年も経っていないのである。古い人々の記憶の中には、差別が許されていた時代が色濃く残っている。そして、差別問題で「左」と「右」に分かれて政争を繰り広げられたことも覚えている訳だ。 日本でも、戦争の是非や在日問題が、一種の...

アシアナ航空が地方テレビ局を「差別」問題で提訴

アシアナ航空がサンフランシスコの地元地方局であるKTVUテレビを人種差別的なパイロットのデタラメな名前を公表した為、訴えることにしたという。興味は、どんな酷い人種差別をしたのだろうか、という事になる。以下の四つの名前が公表されてしまったのだが、 Captain Sum Ting Wong Wi Tu Lo Ho Lee Fuk Bang Ding Ow. 初めの名前は、Captain, something wrong (キャプテン、何か異常です。) 次は、we're too low (当機の高度は低すぎるぞ!) そして、holy fuck (こんちくしょう!) 最後は、飛行機が bang, ding (バーン、ディーン「激しい衝突の擬声音」)そして乗客はow(オー「激しい驚きを表す擬声音」) と来た。無理やり日本語にすると面白くないが、英語が解る人なら、結構考えられたジョークであると思う。このジョークは、その地方局の夏休み中のインターンが作ったものだったが、何故か放送されてしまったという。まあ、趣味の悪い放送事故である。これが、11時台のトゥナイトショーのジェイ・レノ(ABCテレビのナイト・イン・ナイトみたいな物)や、コメディチャンネルのダニエル・トッシュが漫才として言ったのなら、「めっちゃ、おもろい」で終わる話だ。だが、地方局のニュースでこれを流すのは、プロ意識に欠ける最悪の放送事故である。 しかし、これは人種差別的な名前なのだろうか?中華系の名前を持つ人は、違う文化圏の人にその名前をからかわれることもあるだろう。しかし、それが「人種差別」であるとするのは行き過ぎていると思う。日本人がパーティーなどに行くと、酔っぱらった外国人に「フジツー・カワサキさん、アリガトゴザイマス」などとからかわれることもある。気分が乗らない時は鬱陶しいものであるが、人種差別ではないと思う。 アシアナ航空は、品の悪いプロ意識に欠けた放送事故を逆手にとって、金科玉条のごとく「差別」論を展開したと考えるのが適当であろう。差別のレッテルを張られれば、メディア側はあらゆることを自制しなければならなくなり、ある事ない事を放送されるリスクが減るからだ。 米メディアは日本のメディアと同じで、基本的にリスクを取らない。一方で、攻撃できない対象は徹底的に叩く。そし...

ジマーマン、無罪確定!

ジマーマン事件、特集 陪審員の長い審議の結果、ジョージ・ジマーマンは無罪であると確定された。予想通りと言えばそれまでだが、前述の書き込みを見ていただければ解るが、この判決には勝者はいない。敢えて言うならば、お金も儲かり、名前も売れた弁護士のみが勝者なのだろう。法治国家で、法律の上で裁きが正しく下された事は良かったと思う。だが、その法律そのものは大幅な改良を要する不良品であった。 未だに人種問題が言われているが、この特定の事件の背景に人種問題があるようには見えない。「銃社会」が引き起こした悲劇にしか見えないのだ。そして、メディアは銃についての話を避け、安易な人種問題に話をすり替えようとしている。完全に何かが間違っている。人種問題で騒ぐ人たちも、タブーに触れたがらないメディアも、狂っていると思う。 フェースブックの書き込みなどを見ていると、この判決に不満を持っているリベラル系の友人が多くいるのに驚かされる。この話を無罪と無期懲役、ジマーマン対マーティンの遺族、或いは黒人対白人といった白黒で語ろうとしている人の多さに驚かされる。社会の法律的な不備をもって、人々を犠牲にする社会が良い社会だと言えようか? 西海岸を中心にデモが巻き起こり、ジマーマンを公民権違反で起訴しようとする動きすら出ているという。第一に、今回の事件が差別的な要素を含まないと信じて疑わない上に、個人対個人で公民権が犯されるという意味が解らない。敢えて言うなら、そのような報道を受けたり、マスメディアにでっち上げられているジマーマンの公民権が犯されているようにすら見える。デモに繰り出した一部のアフリカ系アメリカ人は暴徒化し、店舗や車を破壊している。一方、フェースブックやツイッター上では、マスメディアの行き過ぎや、黒人人権擁護派のがめつい行動を非難する、尤もな意見が並んでいるのだが、こう言ったものが日本のメディアに取り上げられることもない。 永遠の真理も理解できる。黒人たちの貧困は解決しなければならない社会問題だし、人を肌の色で「差別」するべきではない。では、社会に何ができるのか?黒人社会自体が一丸となって頑張らない限り、この問題が解決することは無い。黒人社会は文句ばかり言って、義務を果たしていないと考える尤もな意見も多いと思う。父親が子育てを放棄して、シングルマザーに育てられる。そして、家...

違和感だけが残ったジョージ・ジマーマンのケース、結審へ。

ジマーマン事件、特集 米国で現在、お茶の間(笑)を賑わせたある事件の判決が下されようとしている。その事件とは、2012年の二月に、ジョージ・ズィマーマン(George Zimmerman)というゲートコミュニティー(要するに分譲住宅地の入り口に警備員がいる所)の自警組織のボランティアが、トレヴォン・マーチン(Trayvon Matin)という17歳の黒人の子供を射殺したものである。  ジマーマンは父がドイツ系の白人で、母はペルー人であり、ヒスパニック系のアメリカ人である。ジマーマンはマーティンを打ち殺したとき、そして警察に電話した時に、アフリカ系アメリカ人を蔑視するような発言をしたため、この事件は人種間問題に発展した。 もう一つ事件をややこしくしているのは、フロリダでも採用されていたふざけた法律である。スタンド・ユア・グラウンド法と言われるものだ。非合法行為により身の危険を感じた者が、殺傷能力のある武器を使って身を守ったとしても、罪状には問われない、という法律である。多くの州で採用されている 正当防衛と、南部を中心に採用されているスタンドユアグラウンド法は大きく異なる。正当防衛の下では、喧嘩になった時に、相手を殺傷する前に、逃げる事を優先させる義務が生じる。だが、スタンドユアグラウンド法の下では、命の危険を感じる状況下においては、逃げる事を最優先する必要はなく、相手を死に至らしめても罪状には問われない。防衛する権利が銃を所持する権利と重なり、解釈の余地を残す法律となっているのである。ただ後述するが、今回のジマーマンの行動は正当防衛の範囲内であり、スタンドユアグラウンドが発動したかどうかも怪しいケースである。 自警組織のジマーマンは、コンビニで買い物をして父親のガールフレンドの家に帰る途中の丸腰のトレボン・マーチンが分譲住宅地の敷地内の裏側の路地を歩いているのを見た。ただ、マーチンはマリファナを吸ってラリパッパか或いは家の中を物色している様子で、ジマーマンの弁護士によると、その事でマーチンを怪しく思ったという事である。一方、ジンマーマンを差別主義者として見立てる論調もある。ジマーマンは「黒人」がいたので、肌の色から怪しい奴であると判断したと主張されている。  ジマーマンは車を停めて、中から911(警察)に電話した。その時点で、...

選挙も経ないまま、日本は事実上の移民受け入れ国へ。

私のブログを読んでもらえば解るのだが、私は日本の中長期経済成長には「移民の受け入れ」が一番簡単で且つ効果的な政策だと考えている。当然、こういった政策が参議院選の卓上に乗って来るのかな、と思っていたが、流石に選挙民と関係のない事は誰も言わない。これはアメリカでも同じで、移民政策は選挙の焦点にはなり得ない。心の中では移民を受け入れたいと願っているのに、政策論争ではまるでタッチしない。何故なら票には繋がらないからだ。 今回、厚生労働省が急に、「3年間、技術者や経営者として日本で働けば移民権がもらえる」といった政策を持って来た。昨年から「高度人材ポイント制度」を導入し、それまでの10年の滞在要件を5年に引き下げたばかりであったが、今回の改正案はそれを更に3年にまで短縮することで、優秀な外国人が日本で長く活躍できるようにしようと言う物である。更にその配偶者、親、家政婦の帯同も可能になるという。これは、オーストラリアやカナダの移民政策よりも緩い政策である。 恐ろしいのは、選挙も経ないまま、このような大切な法案が霞が関でこそっと策定され、知らない間に「日本が移民を容認国家」への布石を準備しているという点である。移民を受け入れるか否かは大変重要なかじ取りであるので、民主主義にのっとって、選挙の争点としてもらわないと困る。選挙も経ずに知らず知らずのうちにこっそりと霞が関が国家の未来を決めてしまうのは、如何なものなのか?いくら良い案であるからと言っても、民主主義を無視するような政策立案には怒りを覚える。

トロントの人気者、カワサキに見る成功する日本人

川崎宗則が昨年マリナーズにやって来た時、私はシアトルに住んでおり、友人の奥さんに付き合わさられて「ムネリン応援隊」のような事をしていたのだが、その川崎がトロントに加入して大変なことになっている。川崎だけでなく、王建民も加入した事で、トロント・ブルージェイズの試合をしばらく見ていたのだが、川崎がトロントで愛された理由は、川崎こそが「成功する日本人」のお手本のような存在だからであろう。 以前、このブログで「 海外で成功する日本人、失敗する日本人  」という記事を書いた。私としては「城島憎し」で書いた記事だったのだが、かなりの反響があった。イチローのような天才なら、どこに行こうと成功すると思う。城島も実力以上の契約を勝ち取ったのだから、金銭的には失敗していないという人もいるだろう。川崎が成功したのか否かを論ずるのは早すぎるという意見もある。そもそも「成功」と「失敗」をどう判断するのか?という人類の究極の謎に対して私は全ての人が納得する答えを用意できない。しかし、今の時点で思っている事を書き留めておくのは有意義だと思う。 川崎の現在の立ち位置は、アメリカ野球を代表する、「とある日本人」を思い起こさせる。イチローは別格としても、下手をすると松井よりも知名度が高い「メージャーリーガー」である。それはタナカである。サンフランシスコ・ジャイアンツで昨日にメジャーデビューを果たした田中賢介ではない。イスロー・タナカの事である。 タナカは東京ジャイアンツから、前年に奇跡的に優勝したクリーブランド・インディアンスにやって来た。が、シーズン前半に低空飛行を続けた状態になったのだが、タナカが選手の士気を上げさせ、奇跡の快進撃を突き進む。そう、映画メジャーリーグ2に出てくるイスロー・タナカ(石橋貴明)の事である。因みにタナカは、メジャーリーグ3に出てきたときは、タカ・タナカという至って日本的な名前に変わっていた。 怪しげな東洋人キャラクターとして下手な英語でチームを盛り上げる。でも、守備は堅実で、クラッチヒットで仕事はきっちり。新庄もニューヨークメッツに在籍していた時は、イスロー・タナカと比べられていたが、川崎のタナカぶりはお見事の一言である。 ただ、川崎を見て、日本風にふざけさえすれば外国人受けすると考えてはいけない。川崎は野球に真摯に取り組んでおり、仕事はきっちりとし...