この一年の総括をし、来年を占いたい。個人的には今年は碌でもない一年であった。シアトルという最高の街から、大学フットボールしか娯楽がない文明が未発達なアメリカ南部の町に引っ越し、冷や飯喰らいの毎日が続く。ロボットの様な尊敬にも値しない中国人上司の支配下に置かれ、種蒔きにばかり時間を取られ、収穫はゼロであった。あぁ、本当にシアトルの雨が懐かしい。来年が自分にとっての躍動の良い年となる事を切に願う。まあ、それは横においておこう。 経済の話だが、株価が持ち直した。アメリカの株価の上昇、そして日本の株価の上昇は既に予期されていた事だった。しかし、債券市場、金市場と新興市場は大荒れ。あらゆる債権から株への資金移動が確認された。グレートローテーションなどという言葉が持て囃された。来年はイェレン調整を余儀なくされるだろうが、大きな流れは変わりそうにない。 予想通り 、円安も進行した。 105 円程度にしかならなかったというのは個人的には意外だが、来年は加速的に円安が進行すると思う。 一方、来年の日本株価はアメリカ株に引きずられると思う。バーナンキが去った後、イエレンが職を受け継ぐが、テーパリングと絡めて市場がイエレンに挑戦すると見ている。 2014 年の二月か三月以降は、一時的に株価が落ち込むと見ているのだ。それでも円は買われそうにない。株価退却局面では、ドルの現金持ちかドル建て債権持ちが堅そうである。ただ、一旦落ち着きさえすれば、夏以降は再び株価上昇局面となるだろう。日本の不動産に関しては、商用に向きそうな都会の土地の地価も上昇する。ただ、不愉快なインフレの波が徐々に日本経済を蝕み始める事を忘れてはならない。現金を大量に保有している人や、年金生活の高齢者には、じわじわとボディーブローのようにアベノミクスの副作用が効き始める頃だと思う。消費税の増税もあるが、物価が目に見えて騰がり、消費者マインドは急激に冷え込み、日本のファンダメンタルズに黄信号が灯る。ただ、行き場のないお金は株に向かうしかなく、イエレン調整を除いては、大幅な下振れリスクはない。 政治に関しては安倍首相の独壇場になった。自民党は「古き良き」路線を取り戻し、アベノミクスで株価が回復した事に枕を高くし、ばら撒きに躍起になっている。三本の矢などと豪語した政策も、二本目までしか確認できなかった。三本目は...
雨が降り続くシアトルに住むブログ主が、カプチーノを飲みながら、時事・経済・政治・食・スポーツ等について社会科学的見地から騙ります。広告のクリックをする事、宜しくお願いします!