私はアメリカ・ガット・タレントという番組をずっと見ているのだが、ケンイチ・エビナという日本人パフォーマーが破竹の勢いでこの番組を勝とうとするかのようだ。
ロボット・パントマイムやゲームを模したダンスなど、見ていて面白いダンスパフォーマンスを次々に繰り広げる。特に、一番初めにシカゴのオーディションで見せた、顔が落ちたり、マトリックスを模したようなダンスは、かなり衝撃的だった。辛口だが常識人のハワード・スタンも、ディール・オア・ノーディールのハウイー・マンデルもベタ褒めだ。
蛯名さんはアメリカの大学を出ているというが、ジャパン・ガット・タレントではなく、アメリカ・ガット・タレントに日本人が出て来て勝ってもいいのかな、と思うのだが、それは問題ないだろう。
日本野球でも、オランダ領キュラサオ人が中華民国人のホームラン記録を抜いただの、抜いてはいけないだので盛り上がっている。年間55本は中華民国籍の日本国民栄誉賞を受賞されたスーパースターだけの単独記録ではなく、名球会資格を有するアメリカ人も、ベネズエラ人も追いついているのだ。つまり、実力主義のエンターテイメントに国籍も糞もない。実力に物を言わせて、蛯名健一さんには快進撃を続けて欲しい。
ただ、このアメリカ・ガット・タレント、ディレクターは英国人のサイモン・コーウェルだし、審査員はジューイッシュ系アメリカ人のハワード・スタンを除けばジューイッシュ系カナダ人のハウイ、元スパイスガールズの英国人メルB、ドイツ人モデルのハイディ・クルムと、なんとも羊頭狗肉な面々である。これで、日本人の蛯名さんが勝てばお笑いである。因みに前回のシーズンもペルー人かチリ人だかの英語が拙いワンちゃん使いが優勝している。
しかしこの番組、視聴者に投票させているのだが、演出が入りまくっている。ベスト6に、カントリーミュージック、ポップミュージック、オペラシンガーグループ、手品師、漫才師、ダンサーと6種類の異なるパフォーマーが揃ったのも胡散臭い。9月18日の夜に結果が発表されるので注目である。
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