11/12/2013

ジェレミー・リンが31点!ギリギリでトロントを2OTで下す

トロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツの試合であるが、結論からするとジェレミー・リンが31点と今年一番高い点数を記録して、ダブルオーバータイムにラプターズを退けた。

ただし、試合の内容は糞である。

まず、ベバリーとハーデンの組み合わせが最悪だ。ベバリーはリンよりも素早いが、頭を良く使うタイプではない。ベバリーはペイントの中までドリブルをして、ハーデンにパスを出す。が、ベバリーにディフェンスが反応しないので、掻き回すだけで、誰もオープンにならない。ベバリーはPGとしての怖さを兼ね備えていない。

一方で、リンとハーデンの組み合わせはしっくりとくる。リンはお世辞にもクリス・ポール、スティーブ・ナッシュやリッキー・ルビオのようにドリブルやパスが巧い選手ではない。ただ、リンは点取り屋として認められているのだろう。リンは外からも打てるし、変なパスも出すし、自分でレイアップも出来る。リンがドリブルで中に入って来ると相手選手が過剰な反応をし、フリーになる選手が出来る。パーソンズやアシークはこれで昨年助けられた訳だ。リンは下手なりにPGの役目を成している。

最悪はハーデンだ。髭奴さん、ボールを持てば、コービー・ブライアント紛いの独りよがりプレイを披露して点数を入れに行く。ハーデンがボールを持って中に入っていくと、点数は取れるが、ターンオーバーになる確率も高いのだ。今シーズンは特にチームに悪影響を与えているように思える。ハーデンは間違いなくオールスター級の選手であるが、コービー・ブライアントの域には達していない。その癖、自分でボールを離さないようなプレーはどうかと思う。

今シーズンはアシークが巧く機能していない。アシークはディフェンス重視の正当派で、チームプレーに徹する選手だ。しかも、ポジショニングでオープンとなって点数を入れてくる。一方のハワードは運動能力に物を言わせて、ひたすらリバウンドを取る事しか考えていない。パスも受けられないし、フリースローも入らない。

一番の問題は、アシークがハワードとの兼ね合いに苦悩しているように思う。アシークを高値で売れるうちに売ってしまうのが、ヒューストンの為でもあるし、アシークの為でもあると思う。アシークはハワードと全然違ったタイプの選手であり、ツインタワーになる事は出来ない。ロケッツは、どこかのチームでセンターが故障するのを待っているのかも知れない。そうすれば高い値がつくからだ。ただ、昨年のオフから言い続けている事だが、ロケッツのセンターにはアシークの方がマッチする。ハワードはマッチしない。

ドワイト・ハワードがリバウンド能力が高い事は論を待たない。しかし、ハワードのリバウンドがチームとしてのディフェンスに直結していないのが問題なのだ。ハワードは端からリバウンド狙いであり、チームディフェンスを軽視している感がある。あれでは競った試合をかなり落とすことになる。ハワードに大金を払うくらいなら、ブルックリンであぶれているリバウンドに定評のあるリッジー・エヴァンズで十分なような気もするのだが。

個人的には、ロケッツはさっさとジェレミー・リンを西海岸のチームにトレードして欲しいと思う。アシークと一緒に出してくれれば尚嬉しい。そして私はそのチームのファンになります。チームプレーが消えたハワード・ロケッツはもう結構です。




0 件のコメント: