11/04/2013

山本太郎問題:相変わらず民主主義を理解できないマスコミ

山本太郎氏の手紙の一件だが、私は手紙の内容自体に興味は無い。ただ、メディアで不敬だの、議員としての資格がないだの、色々喧しく言われている。私はこれらの報道にイラついているし、他の国会議員やコメンテータの山本氏に対する態度に憤りを覚える。

山本議員が園遊会に呼ばれた理由は、山本議員が参議院であるからである。山本議員が参議院であるという事実は、東京都選挙区の選挙民が山本議員を参議院議員として相応しいと投票したからである。山本議員は国民の意思によって選ばれた議員であるのだ。

その議員の一人に過ぎない山本太郎氏が、象徴天皇である陛下に手紙を渡したという事だが、これが天皇の政治利用に当たるのか?手紙を渡すこと自体は問題ではない筈である。何故なら、陛下に手紙を書くことを禁ずるような理由はない。書きたいことを書いて、陛下宛てに住所を書き、郵便ポストに投函すれば、(陛下に読む、読まない、読ませないは別として)皇居には届く筈である。

手紙の内容にしても、山本議員のこれまでの発言内容からして、驚くべきものではない。寧ろ、こういった発言をしてきたからこそ、選挙民に支持されて山本議員は当選した訳であり、民主主義の原則的には、(あなたの好き嫌いは抜きにして)国民である選挙民の意思を尊重しているものである。

今回の一件は、園遊会という場で、慣例に則ると少しお行儀が悪いのではないか?という事に過ぎないと思う。第一、天皇陛下がこの程度の事に目クジラを立てられるとは思えない。

これに対して「山本議員は議員としての資格がない!議員資格を剥奪せよ!」などと声高に叫ぶ議員やコメンテーターがいるが、これは山本議員に一票を入れた666,684人の意見を蔑ろにしていると言っても過言ではない。議員は選挙民の審判を受けて国会に送り込まれているものであり、現行の民主主義を否定するようなコメントは看過できない。山本議員が取った行動の好き嫌いに対して、自分の好き嫌いで国民が与えた議員資格を勝手に剥奪できるとでも思っているのか?

日本には優先順位が高い問題が無数にある。山本議員にとやかく言う議員たちは、こんな事に時間を割いていないで、真面目に仕事をしろ!と言いたい。山本太郎が行った事が政治パフォーマンスなら、おまえの行動も政治パフォーマンスか!

山本太郎が議員の資格があるかないかは選挙民が決めるべき問題である。たとえ、山本の事が嫌いであったとしても、だ。

まあ、どうでもいいニュースだし、こんなどうでも良いニュースが流れるほど日本は平和だという事だろう。こんなどうでも良い話題をどうでも良いブログに書いて時間をつぶしている自分が情けない。

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