ワールドシリーズが始まった。先日も書いたが、策士が采配を振るう力のあるチームと、策士の戦略が浸透している力的には少し落ちるチームの組み合わせだ。まあ、考えるまでもなく、力がある方が勝つだろう。詳しい話は先日書いたので割愛する。
さて、第一戦は予想通りのボストンの圧勝。ファレルは9回に上原に投げさせずに、先発5番手のデンプスターを使った。この監督、やはり切れ者である。セントルイスとの一戦では点数差が開く試合が多くなるとみて、登板間隔のあいていたデンプスターを安全な場所できっちりと使ってきたのだ。タイガースのリーランドには出来なかった采配である。
ただ気になるニュースもある。バックホルツが肩の状態が良くなく、第三戦はピービーで行くようだ。アラバマ州はモービル出身の元サイヤング三振王のピービーは頭に血が登り易い傾向にあるとはいうものの、良いピッチャーであり、何の心配もない。フライボールピッチャーなので、ボストンのフェンウェイよりはセントルイスのブッシュスタジアムで投げる方が良い結果が出るだろう。では、第四戦は誰が投げるのか?バックホルツが無理であれば、フェリックス・ドブロンという事になるらしい。
セントルイスも、プエルトリコの至宝ベルトランが、オルティスのポストシーズン第二号満塁弾をかっさらった際に肋骨を痛めてしまい、今後の出場が微妙な状態になっている。まあ、レッドソックスは打てば勝てるだろう。というよりも、ボストンの選手は異様なまでにボールを見ている。これはシーズン中から顕著であったが、ワインライトも結局はボールを見られたことが敗因であった。しっかりと待てるボストンは強い。
面白いのは、両チームとも左ピッチャーが極端に少ないという点だ。ボストンは先発のレスターとドブロン。ブルペンにはイェール出身のブレスロウとモラレスだけだ。一方のセントルイス。左はベテランのチョートとスィーグリストだけだ。両者ともリリーフで、先発は全て右である。
これは面白い、と言いたいところだが、どうせボストンが圧勝するので、結構どうでも良い。日曜には決まるだろう。
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