4/30/2014

第五戦オクラホマシティー・サンダー、20点差を追いつくも、四戦連続のオーバータイムで競り負ける

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オクラホマシティーで、OKCサンダーとメンフィス・グリズリーズの第五戦が行われた。駒が揃わず、苦肉の策でダンリービーやハインリックを先発させているシカゴに勝ち目がある訳ないのだが、TNTは詰まらないシカゴ・ブルズ対ワシントン・ウィザーズの試合を優先させた。私のケーブルテレビではNBAテレビが見られないので、サンダー対グリズリーズの試合は、仕方なくインターネットで観戦せざるを得なかった。

第一クオーターはザック・ランドルフ(Z坊)とプリンスのショットが入りまくり、メンフィスの点数が伸びていく。一方で、サンダーはウェストブルックがボールを持ち続ける悪いバスケが続く。第一クオーター終了は25-30でメンフィスがリードした。

第二クオーターに入ると、クオフス、ウドリヒ、ミラーといったベンチ組もある程度の活躍をする。サンダーは、前回に活躍したジャクソンの再起を期待したが、この日はディフェンスが厳しくなり、ジャクソンは思ったようにボールを回せない。ならばと、ウェストブルックが必死に自分でボールを持っていこうとするが、相変わらずミスショットも多い。ウェストブルックは、第一クオーターのフィールドゴールが5-9で、第二クオーターは0-6である。アシストは前半で2つだけである。55対43でグリズリーズが前半戦をリードで折り返す。

第三クオーターに入り、コンリーやコートニー・リーなども点数を入れ出し、第三クオーター残り3分43秒の時点で、72-52とグリズリーズは20点差に拡げてしまい、勝負あったかな、という感じであった。

ここから変化が起きる。いつもなら控えメンバーが入るところだが、スコット・ブルックスは、デュラント、ウェストブルック、バトラー、イバカ、ジャクソンと言う、考え得るもっとも攻撃的なメンバーをコートに残した。ウェストブルック、デュラント、イバカは休みなしである。そして、ウェストブルックが、なんとアシストを始めたのだ!第三クオーターでウェストブルックは7アシストも献上した。バトラーやデュラントが点数を入れ始めた。第三クオーター終了時には、70対76と、6点差まで詰め寄った。

第四クオーター。初めの4分間、イエーガーは必至のディフェンスを仕掛けてくる。デュラントが2点入れただけで、点数が全く入らない。グリズリーズにおあつらえ向きの忍耐のバスケである。グリズリーズの得点能力に疑問が残るような攻めで、オクラホマが詰めてくる。終了30秒前、グリズリーズの二点リードでグリズリーズのポゼッション。だが、コンリーからウェストブルックがスティールして、ダンクを決める。同点だ。最後にZ坊が入れたようにも見えたが、時計に勝てず、90-90で、なんと4戦連続のオーバータイムである。なんじゃ、こりゃ?

オーバータイムにベテランのマイク・ミラーが立て続けに3PTSを入れる。そして、グリズリーズが二点差で迎えた残り27秒、トニー・アレンがファウルを犯し、デュラントが一本目のフリースローを入れる。ここで、タイムアウトのカウントがおかしかったのか、ジョーイ・クロフォードがフリースローを停め、必死の形相で記録係に何かを言いに行く。そして、デュラントは次のフリースローを外してしまう。最後の攻撃でデュラントが無駄な3PTSを放ち、外れる。これをイバカがティップしたようにも見えたが、時計に勝てずノーカウント。99対100でグリズリーズがサンダーを競り落とす。星は3-2で、ホームのメンフィスに戻る。

どんな状況であれ、MVPが試合を決するフリースローを外してはいけない。後、ウェストブルックは10リバウンド、13アシスト、30得点と、トリプルダブルの活躍…と言いたいところだが、フィールドゴールは10-31と、21本も外している。これは頂けない。どれだけ非効率的な攻撃だろうか?まあ、メンフィスのチームディフェンスを讃えるべきであると思うのだが、オクラホマの選手は自尊心が傷つくだろう。あと、後半開始からオーバータイムまで、ウェストブルックとデュラントは休憩なしのフル出場である。これでは疲れる。ただ、20点差を追いついたのだから、それはそれで評価されるべきかもしれない。

私は、グリズリーズが鉄壁のディフェンスを中心としたプレイオフ向きのチームであり、単純にそれを讃えるべきであると思う。頑張れ、グリズリーズ!

4/29/2014

米国南部に竜巻警報発令中!

カンザスシティーの辺りに低気圧が停滞し、アメリカの真ん中からメキシコ湾にかけて、寒冷前線が伸びてくる。カナダの方から冷たいポーラーボ―テック(極循環)がジェット気流に挟まれて降りて来て、メキシコ湾からは低気圧に向け、暖かく湿った風がアメリカの真ん中まで吹き付ける。そして、前線上に無数の気流の乱れが出来て、回転を起こしだすものが現れる。それがトルネードの正体である。春には無数のトルネードがアメリカの南部で発生する。

昨日、私の住む街ではトルネードウォッチ(竜巻注意報)が発令されていた。ウェザーチャンネルを見ていると、西から順番に雷雲が近づいており、一部がスーパーセルに発達し、竜巻も起こっている。私の住む街に雷雲が来るのも時間の問題であった。

深夜二時頃、雷が鳴り始める。そして、大雨。香港銅鑼湾の電飾くらいの勢いでひっきりなしに雷が光り続け、轟音で窓が振動する。スーパーセルを伴う雷雨がここまで凄いとは思わなかった。そして、トルネードウォーニング(竜巻警報)が私の住む街に発令された。サイレンが深夜の田舎町に鳴り響く。ただ気象図を見ると、竜巻のコアは自分の家からは南に10キロほど行ったところを掠めそうだったので、緊張は続けながらも楽観視していた。

家の中心にあるクローゼットには、水や非常食、懐中電灯や手袋などを用意しておいた。しかし日本で生まれ育ち、竜巻という自然現象には縁がなかった私は、米国の南部に移り住んだ当初には、竜巻に対してどのような行動を取れば良いのかが長い間解らなかった。答えは、ウェザーチャンネルを見続けて、天気図の雷雲を追う、というのが正解だ。そこからスーパーセルの進路を判断し、どう非難するべきかを判断すれば良いと思う。

結局ベッドに行ったのは朝の五時。今日は寝不足ですが、夜にまた大気の状態が悪くなり、近隣50マイル以内で竜巻が起こる可能性は70%以上あるという。

残念だが、英語に自信がなければ、アメリカの南部の竜巻銀座で正確な情報を手に入れる事は難しいのではないか?米国南部に住むことになりそうな人は、この辺りの事は是非とも事前に研究しておいて欲しい。致死的な竜巻にヒットされる確率は低い。ただ、知識が生死を分ける場合もあるのだ。

4/28/2014

第四戦:チームプレイができないヒューストン・ロケッツ、10点差をひっくり返される

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さて、ロケッツ対トレイルブレイザーズの第四戦が行われた。ロケッツはツインタワーを先発で起用し、オルドリッジ対策は万全であったし、効果も大きかった。パーソンズが燃えていたし、ベンチスタートのダニエルズも連続で3PTsを決めて、前半を10点差と理想的な形で終えた。

しかし、プレイオフはレギュラーシーズンとは違い、色々なアジャストメントがされる。テリー・ストッツは、ディフェンスを重視してきたのだ。今まで簡単に入っていたレイアップやシュートが入り難くなってきた。それどころか、ボールを持っている選手全体にプレッシャーをかけ、スティールを狙ってくる。ヒューストンはハーデンやハワードがボールを持つと、基本的にボールを回さないし、得点に関係のない連中は3PTS狙いで外に突っ立つだけである。リンやベバリーがボールを持ったとしても、基本はハーデンにボールを渡すか、自分でレイアップをするだけである。見ていて面白いような巧いパスは、5回に1回もない。

ハーデンがいつものように、自分の技術を信じてアイソレーションプレーを仕掛けるが、マシューの執拗なディフェンスに切り込めない。しかも、内にはビッグマンが二人いるので、簡単なレイアップは入らない。それを理解せずに、ハーデンは突っ込み、ターンオーバーを犯す。

ジャーミー・リンのプレーは酷かった。リンが下手なのは知っているが、パスを後ろから取られたり、簡単そうなレイアップを外したりするのは論外である。第三戦と第四戦で、一体何本のレイアップを外したのだろうか?ディフェンスのプレッシャーをかけられているのは解っているが、プロとしてヤバいレベルであった。これではチームメイトとの信頼関係が築けない。

で、10点差が溶解し、連日連夜のオーバータイムに縺れ込む。ダニエルズがファウルの3点をキッチリ入れたり、ハワードが孤軍奮闘したりするなど、ロールプレイヤーは頑張っていた。しかし、最後はハーデンのオーバーターンで負けた。

ヒューストンがプレイオフチームでない事は解っているが、プレーが酷過ぎる。コーチ陣の戦略も欠落している。両コーチ、つまりはマクフェイルとストッツの間に月とスッポンの差があった。ヒューストンのベンチには、ディフェンスのガルシア、オフェンスも出来るモンティユニスなど、面白みのあるベンチプレイヤーがいるのだから、何故それらを上手く使わないのかが理解できない。パウエルやキャスピやハミルトンでさえ、巧く使えば相手の戦略を惑わせると思う。思い切ってハーデンのプレイタイムを削って、ロールプレイヤーを入れた方が、流れがピリッとするのではないか?

まあ、第四クオーターの終わり5分ほどのクラッチプレーを強いられるときに、ディフェンスをかけられると急に弱くなるヒューストンのバスケは、レギュラーシーズンから同じことだった。しかし、プレイオフバスケでこれは通用しないだろう。

ヒューストンは、ディフェンスの圧力で自分たちのバスケが出来ていないだけなのに、後半にはチームメイトを罵るような場面が何度か見られた。ハーデンやハワードがチームメイトに向かって厳しい顔で叫んだり、ベバリーが自分のターンオーバーを新人のせいにしたり、見ていられなかった。一方のトレイルブレイザーズは、たとえケアレスなミスや、下手なターンオーバーがあったにせよ、チームメイトにハイタッチをしている。チームで戦うポートランド・トレイルブレイザーズとワンオンワンの延長でバスケをするヒューストン・ロケッツ。どちらが勝ち残るのかは、今となっては明白である。

本日の採点
優:ハワード、アシーク、ダニエルズ
良:パーソンズ
可:ジョーンズ
不可:リン、ベバリー、ハーデン、マクヘイル

4/27/2014

第四戦、延長の末グリズリーズがサンダーに屈し、星は2-2に

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第四戦はテネシー州のメンフィスで行われた。グリズリーズが前半から執拗なディフェンスを仕掛け、サンダーの攻撃は封じられていた。

サンダーの攻撃は、デュラントとウェストブルックを封じれば良いのだが、デュラントとウェストブルックは共に15点と、異常なレベルの低得点に抑えられた。オクラホマは第一クオーターは15点、第四クオーターは16点と、ヤバいくらいの低得点だ。

しかし、グリズリーズも点数を入れられない。ディフェンスに力を入れ過ぎて疲れているのかもしれないが、簡単なレイアップまで外しまくる。ディフェンスの力を魅せつけるバスケこそが、本物の通好みのバスケだと思う。トニー・アレンのディフェンスを見ているだけで面白いのだ。しかし、バスケ好きの私でさえも、第三クオーターなど試合が「締まり過ぎ」ていて、途中で嫌になって何回かチャンネルを変えた。

酷いなと思ったのは、メンフィスのフリースローである。13-23つまり、56.5%は無いと思う。シャックやハワードのフリースローじゃないんだから、もう少し入れなければいけない。ランドルフは1-5だったし、OTでミラーが二つ外したのを見た時は、正直驚いた。フリースローさえキッチリ入れていれば、結果は逆だったかもしれない。

しかし、グリズリーズは10点ほどの点数差を追付き、同点でオーバータイムに。さらに、一時はひっくり返したのだから、確かなバスケをしていることになる。忍耐が強いられるタフなバスケだが、この調子で頑張って欲しいと思う。サンダーは、点取り屋に頼る典型的な攻撃型チームで、チャンピオンになるには値しないチームだと思っているので、メンフィスには是非とも頑張って欲しい。勝てば、次はお得意様で、人種差別オーナー所属のクリッパーズ相手である。

今年のプレイオフは競っていて面白いのだが、OTに行き過ぎる。OTをされると、見てる方の時間も奪われるので、もう少しスマートに勝ってほしい。

4/26/2014

第三戦、新人のスリーポイントでロケッツがOTを制す。

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さて、4月25日はオレゴン州ポートランドでヒューストン・ロケッツ対ポートランド・トレイルブレーザーズの第三戦が行われた。結論から言うと、オーバータイムの最後に、ルーキーのトロイ・ダニエルズが3PTを決めて、109対106でヒューストンが命からがら救われた訳だ。

失敗と言う意味のフェイルと言う単語とかけて、コーチ・マクフェイルなどと揶揄されているマクヘイルが、三つのアジャストメントをして来た。一つ目は、オメール・アシークを先発でPFとして使い、ラマーカス・オルドリッジをディフェンスさせたという事だ。素人の私から見ても明らかなこのアジャストメントに、3戦もかかったというのは正直驚きである。次に、ベバリーにボールを運ばせることを徹底した。ハーデンがボールを運ぶと、そのまま攻撃するので、シュートに失敗した時に相手方が勢いづいてしまうのだ。三つめは、Dリーグで3PTシュート王だった新人のトロイ・ダニエルズを使った事だ。レギュラーシーズンでは殆ど使われていない選手を使うというのは、肝が据わった采配と見做すべきか、それほどロケッツが絶望的なシチュエーションなのか、微妙な所である。

で、これらの調整が見事に機能したと言わざるを得ない。オルドリッジは8-22と、第一戦や第二戦に比べて、勢いが無くなっている。ただ、アシークとハワードのツインタワーが見事に機能した事で、ポートランドは第四クオーターにロペスをベンチに座らせて、スモールラインナップで攻めてきた。これにヒューストンが巧く対応できなかった。ディフェンスががらがらになってしまったのだ。これを日曜日の第四戦ではどのように調整するかを考える必要があるだろう。

しかし、ポートランドは良いチームである。ハーデンは不調なのではなく、ポートランドのディフェンスに翻弄されている。ハーデン、パーソンズ、ベバリーそしてリン。無駄な攻撃や失敗で相手を勢いづかせてしまっている。少し、バスケIQが低い行動が目立った。第四クオーターにリンがレイアップを失敗して、バートゥームに3PTを入れられて、オーバータイムに縺れ込む原因を作っているが、あれは問題外である。ハーデンも、OT終了間際に無理矢理突っ込んでいって、ボールを取られた。あれはリンのアシスト、そしてダニエルズの3PTで何とか助かったが、色々な批判を浴びるべきプレーに違いない。

ヒューストンはプレイオフ向きのチームではない。この先もかなり心配だ。ロケッツよりもグリズリーズを応援する方が応援のし甲斐がある。

採点
優:ハワード、アシーク、ダニエルズ、マクヘイル
良:ハーデン、ベバリー、リン
可:パーソンズ

4/25/2014

第三戦、グリズリーズが二連勝!

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サンダー対グリズリーズの第三戦。またもやオーバータイムに縺れ込み、95対98で第7シードのグリズリーズが地元メンフィスで勝ち星をあげた。

グリズリーズは執拗なディフェンスでサンダーの攻撃を翻弄する。デュラントにプリンスが張り付く。そうすると、ボールをウェストブルックに出さざるを得ない。そこにもディフェンス上手のコンリーがいる。イバカにパスが巧く通れば諦める。しかし、インサイドにはマーク・ガソールとZ坊がいる。さらに、ベンチスタートのトニー・アレンは、ウェストブルックをディフェンスしながら、デュラントにパスを出させないような、驚愕のディフェンス技を魅せた。

第三クオーターの中頃には、15点くらいの差があったので、余裕でグリズリーズが勝つだろうと思っていた。しかし、疲れからなのか、グリズリーズの攻撃が全く入らなくなり、サンダーに追いつかれた。サンダーの点数が入りだし、速攻が決まりだすと、ディフェンスするのは難しくなる。ウェストブルックの終了40秒ほど前の3PTプラス1など、運が良かったプレーも多々あった。それでも、グリズリーズは我慢してペースを落とすしかないのだ。そして、それに成功し、延長戦をものにした。

御存じの通り、サンダーの攻撃は単調である。セフォロシャやニック・コリソン、パーキンスなどはディフェンスのロールプレイヤーであり、点数には絡まない。点は基本的にデュラントとウェストブルックの二人が入れる。しかも、クラッチプレーは大概デュラントである。縦方向のディフェンスが得意なイバカも、点数は結構入れられる。フィッシャー、ジャクソン、バトラーなどがもう少し得点を取らないとどうにもならないのだが、グリズリーズはセカンドユニット相手にも、トニーアレンを中心として執拗なディフェンスをしており、相手チームのペースを落とさせる。

オクラホマシティー・サンダー、ヒューストン・ロケッツ、そしてゴールデンステート・ウォーリアーズは良く似ていると思う。レギュラーシーズンでは持ち前の得点力で威張れるのだが、戦略を練り続けるようなプレイオフの戦いでは、弱点を突かれて苦しい試合が続く。どれも好きなチームなのだが、これらのチームは早々と消えざるを得ないのだろう。

一方の、グリズリーズは、ディフェンス重視のチームで、まさにプレイオフ向きだと言えるだろう。

しかし、トニー・アレンのディフェンスだ。私はトニー・アレンだけを見ていても飽きない。何故か、ボールの先に回っている。背も高くないのに、リバウンドも取りまくる。あり得ない所から、ボールをスティールしたりしている。忍者か、と思う様な場面も結構あった。

頑張れ、バンクーバー、じゃなくてメンフィス・グリズリーズ!

4/24/2014

ヒューストン・ロケッツ、第二戦も落とす。

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ロケッツが二連敗した。ファーストクオーターではドワイト・ハワードの怒涛の攻めを見せて貰った。流石はスーパーマン、と思わせる内容だった。ロケッツに移籍してからは、最高のパフォーマンスだったと思う。

それに対して、髭野郎が良くない。シュートを外しまくる。中が頑張って、いつも通りに3PTも入れられれば、ヒューストンは強い筈である。が、インサイドだけ頑張って、外からは撃てなかったらどうしようもない。リンもパーソンズもピリッとしなかった。

ラマーカス・オルドリッジの怪物パフォーマンスが取り沙汰されているが、私にはポートランドはチームでプレーしていたが、ヒューストンはドワイト・ハワードが一人でプレイしていたように映った。コーチ陣も、ドワイト一人にボールを持たさせ過ぎである。あれではリズムが崩れる。しかも、後半にはポートランドはある程度のアジャストメントをして、ハワードの攻撃阻止に成功している。

一方、マクヘイルは、戦略も糞もなく、いつもながらのバスケをする。スタメンも変えない。ハワードが良ければハワードに渡す。相手がツインタワーを使っても、センター一人で対応する。これでは勝てる物も勝てない。

ポートランドの圧倒的なパフォーマンスの割には点数差は少なかった。これこそがロケッツの強さだと思う。監督が目覚めない限り、ロケッツに後は無い。

4/22/2014

プレイオフ第二戦、メンフィスがオクラホマに競り勝つ!

ビデオ・第一戦ハイライトへ この試合のビデオ・ハイライトへ 昨年と同じような光景を見た。トニーアレンにケビン・デュラントをディフェンスさせ、ひたすら競る。

グリズリーズの圧倒的な点数差で、余裕勝ちかな?と思われた矢先、デュラントのこけながらのスーパーシュートで3点とアドワン。一方、マイクコンリーは、去年のプレイオフの様に、肝心なところでフリースローを外す。そして、パーキンスのティップでサンダーは同点にし、延長戦に持ち込んだ。

いつもながら、ウェストブルックはクラッチプレーが出来ない。一方、いやらしい守備がデュラントを追い詰める。デュラント以外は誰も点数を入れられない。一方、グリズリーズは考えた采配をする。昨年までの凝り固まった悪采配を嘲笑うかのような、戦略に沿った采配だ。マイクミラーを使うか、トニー・アレンを使うか?昨年よりは選手層が落ちている気がするが、デイビッド・イエーガーが監督になって良かったと思う。控えのユドリヒの爆発も功を制した。

グリズリーズは二番目に好きなチームなので、頑張って欲しい。何度も言うが、本当ならシアトル・スーパーソニックスとバンクーバー・グリズリーズの試合なのに、南部でバスケを展開しているというのは、なんとも皮肉である。

プリンスが偏頭痛で苦しかったと聞いているが、次の試合辺りからはいつものプリンスのディフェンスを見せて欲しいと思う。

4/21/2014

ヒューストンがポートランド相手にオーバータイムで第一戦を落とす

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西地区第四シードのヒューストン・ロケッツは、第五シードのポートランド・トレイルブレイザーと対峙している。4月20日にプレイオフの第一戦が行われたのだが、得点力だけに頼りディフェンスを軽視する、いつもながらのローラーコースターのような試合展開であったが、オーバータイムに縺れ込み、結局ロケッツが120-122の二点差で負けてしまった。結論から言うと、不必要な負けであったと言わざるを得ない。

第一クオーターはダラダラとした展開であったが、ベンチの厚さの差で、第二クオーターにはヒューストンが追いついた。パーソンズを中心に得点をとる戦略はどうかと思うが、アシークのラマーカス・オルドリッジに対するディフェンスがある程度効いていたと思う。ただ、レフェリーが不必要なファウルを取り捲るのだ。プレイオフならある程度はフィジカルであるべきだと思うのだが、反則を取り過ぎると、試合が面白くなくなる。ハーデンはあからさまに調子が悪かった。
後半に入って、ヒューストンの得点力が爆発する。ハーデンがある程度リズムに乗ってくれば、ディフェンスをするのは難しい。で、10点以上の差を広げて、ヒューストンが余裕で勝つ、と思わせた。

しかし、第四クオーターの終盤になり、ポートランドは終了4分前くらいから「ハック・ア・ドワイト」戦略に出る。各クオーターの終了2分前にはボールを持っていない選手に反則を犯してはいけないが、それまでであれば、ボールを持っていない選手に抱き付けば、その選手がフリースローラインに立つことになる。ドワイト・ハワードにフリースローをさせて、外させたうえで、自分たちが点数を入れると、点差が縮まる訳である。昔、シャキール・オニール相手に良く見た先方である。

で、これが巧く機能した。ハワードがポコポコ外すのを尻目に、ブレーザーズはスリーポイントを入れまくる。ジェレミー・リンの下手糞なディフェンスのせいで、4点プレーのチャンスまで与えたりする。で、リズムを崩したヒューストンは、なんと追いつかれたのだ。こういう場合はコーチがキッチリと対処する必要があるが、マクヘイルに期待するのは無理である。

最後のボールを調子が悪いハーデンに持たせて、ミス。オーバータイムへ。リンがレイアップを何本か決めたが、ディフェンスが巧く機能せず、ロペスとオルドリッジがファウルアウトして抜けたポートランドに点数を入れられ続ける。そして、最後のボールをハーデンが外して、ゲームオーバー。なんと、ヒューストンが第一戦を落としたのである。

C:ハワードVSロペス
PF:ジョーンズVSオルドリッジ
SF:パーソンズVSバタム
SG:ハーデンVSマシューズ
PG:ベバリーVSリラード
控G:リンVSウィリアムズ

ヒューストンの望ましい戦略:ロペスとオルドリッジが二人いる時は、ハワードとアシークを使いディフェンスする。ジョーンズは敢えて控えで使う。パトリック・ベバリーはダミアン・リラードの守備要員だと割り切る。ベバリーが使えない時は、ガルシアにディフェンスさせる。ディフェンス下手なリンはモー・ウィリアムズ以外とはマッチアップさせない。セカンドクオーターとファイナルクオーターの残り4分から2分の間は、アシークとハワードはベンチに座らせて、モンテユニスとジョーンズを使う。

こんなことせずとも勝てそうだが、マクヘイルの采配は後手後手でイラつく。早く終わって欲しいのだ。しかし、終了間際のハワードのファウルと言い、審判がポートランドを勝たせたと言っても過言ではない。クリッパーズとウォリアーズの第一戦も、審判がクリス・ポールのファウルを取らずにウォリアーズの勝ちを決定させたが、しっかりして欲しいと思う。

4/17/2014

NBAの組み合わせが最終戦で若干動く

ESPNで放送されたので見た人もいるだろうが、ダラスとメンフィスのシーズン最終戦で、同点のままオーバータイムに縺れ込み、グリズリーズがマーベリックスに勝ってしまった。故に、ダラスが第8シード、メンフィスが第七7シードとなった。
従って、プレイオフでの対戦は

サンアントニオ・スパーズ対ダラス・マーヴェリクス
オクラホマシティー・サンダー対メンフィス・グリズリーズ

となった。マブズはサンダーに対して勝率が高く、グリズリーズはスパーズに相性が良かっただけに、楽しみであったのだが、この組み合わせでは、第1シードと第2シードのチームにとっては、願ったり適ったりである。

サンダーとスパーズが余裕で次に進めるだろう。

東も若干変わった。ラプターズはネッツと、ウィザードはブルズとの一戦となった。ブルックリンとシカゴが優位である。まあ、東はペーサーズとヒート以外は勝負にならないので、予想しても仕方ないのだが。

4/16/2014

2013-2014シーズン NBAプレイオフ第一戦

年々野球を見る気が起こらなくなっている。漸くNBAがプレイオフに突入し、エキサイティングな一か月になりそうだ。それより、アイスホッケーのプレイオフも始まっているらしいが、これはどうでも良い。さて、マッチアップを見て行こう。

1.インディアナ・ペーサーズ対アトランタ・ホークス
NYニックスを押しやり、プレイオフに駒を進めたホークスである。ペーサーズは、シーズンの終盤に崩れてしまったが、試合にならず4-0でペーサーズ。

2.マイアミ・ヒート対シャーロット・ボブキャッツ
ボブキャッツは良く頑張った。が、ヒートとは役者が違う。ヒートもシーズン終盤でチームが巧く噛み合っていなかったが、ここは圧勝だろう。

3.トロント・ラプターズ対ワシントン・ウィザーズ
若くて勢いのある両チーム。アイスホッケーではプレイオフに進んでないし、ここはトロントを応援したい。今季はルーディー・ゲイをトレードで出してから、チームが見事に機能し始めた。

4.シカゴ・ブルズ対ブルックリン・ネッツ
これは面白い組み合わせだ。ブルズのポイントガードのデレク・ローズがシーズンを棒に振ったが、チームとして再び纏まって、漸くプレイオフにこぎつけた。ネッツはジェイソン・キッドの采配の悪さが指摘されていたが、シーズン後半での勢いは本物だった。ビッグネーム揃いの両者の対決は、ネッツに利があると見る。

5.サンアントニオ・スパーズ対メンフィス・グリズリーズ
スパーズを負かすとすれば、3PTばかり沈めてくるロケッツか、守りが強い同じタイプのグリズリーズだと見ている。そして、今回のプレイオフでは、スパーズは第一線でグリズリーズと、勝てれば第二戦でロケッツと当たる事となる。私は、グリズリーズがサプライズを起こす可能性があると見ている。

6.オクラホマシティー・サンダー対ダラス・マーヴェリクス
速いサンダー。今年のチグハグなマーヴェリクスを相手にしない。二年前もこの組み合わせでしたね。


7.LAクリッパースGSウォーリアーズ
これは面白い組み合わせ。どちらが勝ってもおかしくない。クリッパーズとしておく。

8.ヒューストン・ロケッツ対ポートランド・トレイルブレイザーズ

ロケッツは、パトリック・ベバリーが帰ってきた。となると、ポートランドに出る幕はない。ヒューストンの圧勝。



4/10/2014

小保方問題:「パーソナリティ障礙のゴリ押し」をフィルターするシステム

まあ、前の書き込みのついでに、小保方さんの謝罪なのか反論なのか売名のためなのか訳が解らない会見を見て思う所があるので、なるべく短く書いてみる。

態度がふてぶてしい。金遣いが荒い。思い込みが激しい。突っかかって来る。そういう人は、対人関係に何らかの問題を起こす。

このような人間に出くわすことは、日本では比較的少なかったのだが、アメリカに来ると日常茶飯事である。そして、一部の人達には常識や論理立った思考が通じない。

育てられ方が悪い。しつけがなっていない。わがままに育った。相手にそういうレッテルを貼り、相手を矯正しようと努力する事もある。しかし、長期的にそれらの人達と付き合っていくと、多くの場合で、性格を矯正する事は不可能だと気付かされる事となる。しかも、それらは本人のコントロールできない部位で問題が生じていると気付かされる。こういった場合、私は精神疾患やパーソナリティ障礙を疑うようにしている。

小保方さんの例を見た。で、結局小保方さんは、何のための記者会見を開いたのか?論理的に判断できなかった。感情的に推し測るに、多分「証拠は出せないが、STAP細胞は存在するんだ!」それを皆に認めて欲しかっただけっだったのだろうか?理研を解雇されない様に頑張っているという意見もあるが、ならば、メディア向けに記者会見を開く意味が不明である。

小保方さんがネイチャーの論文作成においてインチキをした事は明らかであり、小保方さんは完全にクロである。STAP細胞が存在するかどうか、といった問題は、統計学的な理論に則れば、STAP細胞が再現できないのだから、現時点ではSTAP細胞は存在しないという帰無仮説を棄却するに十分な証拠はない。これを小保方さんが証明する必要はない。研究のイロハも解らない人に、税金からお金を出して、そういう作業に従事させることは納税者として反対する。第一、理研は、時間の無駄な小保方問題に労力を割かず、税金に見合う研究に人材や研究費を投与して欲しい。

小保方さんはSTAP細胞をひそかに200回以上も作ったと言い張っている。子供の言い分である。しかし、映像を通した小保方さんは自信で満ち溢れていて、決して嘘をついていうようには見えなかった。という事は、自分自身すらをも騙している、或いは騙されている、のであろう。つまり、何らかのパーソナリティ障礙であると結論付けるべきだと思う。

このような人は研究の社会に結構いる。生命科学なら監視の目が効いていると思うが、社会科学や人文学系に行くと、最悪である。異端的な意見が論文に取り上げられると、それを撤回する事は難しくなり、たとえ批判であろうとも誰かが引用する事で、異端的な仮説がメインストリームで罷り通ってしまうのだ。他の科学者がそれらの異端な仮説を棄却するのは実際的には簡単なのだが、そういったリスキーな論文は審査で跳ねられる可能性が高い。多くの科学者は敵を作らない様に、なるべく関わらないようにする。そういう理論などに基づいて、表層の知識にだけこだわって、何の役にも立たない論文を多量に出せば、一流の研究者として認められてしまうのだ。こういう先生がどこの大学でも結構いるものだ。

学会ほど胡散臭い世界はない。一流研究機関の一流の研究者の成功の陰で、二流以下の人達によって多くの税金が浪費されている。論文掲載数が多い二流大学の教授には、精神疾患系の社会の糞の役にも立っていないどころか、税金を虫喰っているだけの人達が大勢いるのが実情である。色々な例があるが、長いので省略する。私は、蓮舫議員が科学研究費を削減しようとした時に、諸手を挙げて賛成したものである。

仮に、ネイチャーなどの業績が認められて、小保方さんが大学の教授か何かになっていれば、一体どのように学生を指導をしたのか、或いは大学内でどのような政治力を駆使したのか?考えれば怖いと思う。が、インチキが摘発されなかった小保方さんのような人達が、学会には無数に存在するのだ。

私は、神経疾患系の人達や、パーソナリティ障礙の疑いのある人たち、思い込みが激しくてごり押す人達が、穿った成功を修めやすいような既存の大学を中心とする研究システムが異常だと思っている。論文の数以外に評価基準が殆ど機能しないのだ。論文の質を評価する事も、掲載された雑誌のランキングに頼るほかないのが実情である。が、こういうシステムが修正される事は絶対にあり得ない。

私は、精神疾患の人達に機会を与えるな、と言っているのではない。仕事を評価する仕組みが理想から乖離している、と言っているのである。学会では、思い込みが強い人がごり押せば、二流の大学で巧く生き残れ、その世界で自分に都合よく政治力を駆使できるのだ。残念ながら、そんな学会には存在意義は無い。これは日本だけの問題ではなく、世界中で同じような事が起こっているという事も忘れないで欲しい。二流の研究職ほど税金を無駄にしているものは無い。本当に必要であれば、企業が研究すれば良いだけの事なのだから。

4/06/2014

躁病患者に振り回される

とある古い友人が急にアメリカの私の家を訪ねたいと言い出した。数年間連絡もしていなかったのだが、仕事を辞めてアメリカを放浪しているので、私の所に寄りたいと言うのである。アメリカの田舎暮らしで、日本語を喋れる友人も近所にいない事から、嬉しくなり、二つ返事で了承した。

アトランタの空港まで迎えに行ったのだが、定刻になってもやってこない。どうも、ダラスかどこかで飛行機の乗り継ぎに遅れたようである。で、待つ事2時間、次の飛行機でやって来たのだが、「ありがとう」とか「待たせてゴメン」の一言もなかった。

家に来ても、スマートフォンでFBのアップに夢中になっている。とても態度が横柄で、かなりイラついた。しかも会話になると、脈絡のない事を大きな声で話し続けるし、すぐに話が変わるのだ。これはおかしいぞ、と真剣に考え始めた。レストランに食事に行くと、大声ではしゃいで周りの客に顰蹙を買っているが、本人はお構いなし。従業員の態度が悪いと喚きだした。しかも「従業員に熱いスープをかけてやろう」などと言う。さらに、日本語で人種差別的な発言を繰り返し続ける。殴ってやりたい衝動に何度も駆られたのだが、折角日本から来てくれた旧友だと我慢した。夕食の後に気付いたのだが、友人は大量に服薬していた。何の薬かを尋ねたのだが、抗鬱の薬だという事だ。しかも、眠くならないので睡眠薬も飲むという。鬱病なのか??どうも、幻聴や幻視も経験しているようである。

翌日、買い物に行きたいというので、ショッピングモールに行ったのだが、恐ろしいほどの買い物をする。確かに、その友人の家は裕福であるのだが、多分数時間で50万円以上使っていたと思う。最後の方になると、クレジットカードが限界を超えたのか跳ねられたので、カードを使わせて欲しいという。嫌だったが、友人の興奮度合いが異常であったし、鬱病が悪くなっても困るし、折角アメリカに来たのだからこの機会に買い物をしたいと言うし、家が裕福なのも知っていたので、仕方ないので立て替えた。

で、わがままで、横柄な態度と、脈絡のない元気さは失われることなく、3日の滞在を終えて、アトランタの空港に送って行った。その後は米国東部を旅行してから帰国したようだ。すべてを文章には出来ないが、正直私は狼狽したし、うんざりもした。病気だと知らなかったら、多分喧嘩になっていたと思う。

で、日本に帰国後、借金を返還するように催促したのだが、「何を言っているのか解らない」というような旨のメールが届いて、私は蒼褪めた。しかも、「自分で払った」などと子供のような事を言い張るのだ。さらにFBのフレンドリストから削除され、連絡方法を失ってしまった。あれだけ優しくしてあげたにもかかわらず、物凄く敵対的なメールが数通届いた。仕方ないので、友人の親に連絡する事にした。で、判明したのが、友人は重度の「躁病」だったのである。友人の親には「お金を貸すのは断って欲しかった」と言われた。ふざけるな、と言いたい。

私は、鬱病についてはある程度の事例を見て来たし、知識としても知っていたが、躁病という物がこれほど激しく、反社会的で迷惑がかかるものだとは思わなかった。気付かなかった私もアホウだが、躁病の息子を外国に行かせた親も親である。まあ、30代半ばの息子の世話までしなければならない親も気の毒である。躁病と言うよりは、多分重度のバイポーラーなのだろう。

この文章はさらっと書いているが、躁病の友人が来て以来、私は何度も激怒したし、お金を返さないなどと言われた後は、一か月近く仕事も手に付かないほどイラついた状態になってしまった。今まで色々な社会経験をしてきたが、精神的疾患がある人たちとの付き合い程、難しいものは無い。病気が原因だとは知っているし、相手が気の毒にも思うが、巻き込まれてしまうと自分に火の粉が降りかかってくるのである。今回のケースでも、頭の中では合理的に「No」と言いたい状態であったが、状況的に「No」とは言えなかった。文章にすると冷静に聞こえるが、友人の行動の異常さを目にした私の葛藤については、読者の想像に委ねる。

このブログを読んでもらえば解ると思うが、私は世の中の色々な事に対して理路整然とした解決方法を考えるのが好きである。しかし今回の件に関しては、解決方法が思いつかないのだ。次に同じような状況に陥ったとしても、私は同じように失敗を繰り返すのだろうと思う。精神的に不安定な人と関わらなければ良い、と考える人もいるかも知れないが、向こうからやって来られたら対処方法は無い。相手が精神的に疾患を抱えているのか、ただのわがままなのか、短期間で判断するのは不可能である。私の短い人生の中で、人間関係のいざこざや、仕事上の失敗を思い出してみると、精神的に問題を抱えた人やパーソナリティ障害者が絡んでいたことが少なくないのだ。本当に難しい問題だし、個人的に色々と反省もしている。だが、同時に絶望感も覚えている。今回の件は運が悪かったと諦めるしかないのだろうか?

ただ、神経病みの人達にお願いしたいのは、神経病みである事をきっちりとディスクローズして欲しいという事だ。そうでなければ、対策が立てられない。相手が重度の躁病だと事前に知っていれば、私は決して相手にお金を貸すことはなかったし、そこまで気分が悪くなることもなかったのだと思う。ただ、躁病の患者は自分が病気だとは思わないようである。それならば、せめて友人や家族が他の人に説明する義務を負わなければいけないと思う。そうは言っても、この世の中は、精神的な疾患やパーソナリティ障礙に理解がある人たちばかりではない。結局、飛んでくる火の粉に気を付けながら、しかしたまには被害を受けながら、生きていくしかないのだろうか?

4/04/2014

クジラの脂は美味しいが、赤味はイマイチ。調査捕鯨中止は違和感無し。

日本が南極海で行っている調査捕鯨を、国際司法裁判所(ICJ)が国際捕鯨取締条約に違反しているという判決を下した。これに対して、安倍首相を含め、判決に従い、南極海での調査捕鯨を中止する旨を発表している。私はこの問題に、間接的に何度か足を突っ込んだことがあるので、簡単に感想を述べておきたい。

大阪で生まれた私は「クジラ」という食材に愛着がある。つまり、クジラ料理が大好きだ。ただ、ICJの判決を受けた後、知ったかぶりするコラムニストたちが、「鯨肉は不味い」などというちんぷんかんぷんなコメントを多発しているので、少しだけ意見したい。

結論から言うと、鯨肉は固くて、生臭さが残る。私は鯨「肉」そのものが食材として一流であるとは到底思えない。私の親の世代では、鯨肉が給食に出てきたそうだが、鯨肉を毛嫌いする子供が多かったと聞く。私がクジラ料理を愛する理由は、クジラ脂と鯨肉の出汁からでる芳醇なコクが好きだからである。鍋料理などに脂の乗ったクジラを使うと、鍋の中の食材の味が一変するのである。私はクジラの「生臭さ」も含めてクジラのコクが好きなのである。

鯨肉を刺身などで食べている人がいるが、私はクジラ肉の刺身が秀でた食事であるとは思えないのだ。馬刺しも同じだが、生臭さを消すために生姜と醤油の味が強烈過ぎて、安物の赤味だと特に、コクが感じられない。ただし、雰囲気の良い居酒屋などで、馬刺しやクジラの刺身を食べると、何故か美味しいと感じてしまう自分がいる事も否定できない。まあ、そういう店では、馬もタテガミを付けたり、クジラも尾の身とか鹿ノ子とか、高級な物を選んでいるのだろうが。あと、クジラベーコン、おばけ(さらしくじら)、塩クジラは論外で、あれは不味い食べ物である。あんなものは、人間の食べるものではない。

個人的な好みとしては、クジラの照り焼きが一番好きだ。醤油と生姜に漬け込み、フライパンで焼くというよりは煮込んでみる。こうすると、まるで魚と豚か牛かレバーが一緒に調理されているような複雑な味になるのだ。はりはり鍋も好きだ。しかし、ハリハリ鍋に関しては、クジラは出汁を取っているだけと割り切った方が良いと思う。クジラの出汁でミズナを食べる、と考えて欲しいのだ。後は、このブログでは何度も紹介した、コロを使ったおでんである。あんなに美味しいものは考えられない。竜田揚げに関しては、家で作った事がないが、外で食べると味にバラつきがあるのであまり注文しない事にしている。もう一度言うが、クジラは筋肉を楽しむものではない。寒い海で育った、その脂の中に美味しさが蓄えられた素材なのである。

まあ、話を元に戻す。南極海での捕鯨調査に関しては、政府の中でも意見が一枚岩ではない。モラトリアムの網の目を潜るために、商業的な捕鯨を調査捕鯨だと主張している事は誰の目にも明らかだ。もし現在行っている事が純粋な調査捕鯨であるならば、南極海でクジラを殺すことなく調査を継続すればよいだけの話だが、そんな主張は皆無である。調査捕鯨に多量の税金が投入されているため、調査捕鯨を中止したいと考える政府系の役人は多い。一方で、水産庁の一派は、捕鯨を護る為の団体を大量に抱えており、南極海での捕鯨賛成の世論作りに励んでいる。

国際司法裁判所の場合、原告(南極海の資源を主張するオーストラリア)が訴えても訴えられた側(日本)が受けなければ裁判は成立しない。IWCのモラトリアムを額面通り判断すると、裁判を受ければ日本が敗訴する事は確実だろう。政府内の支出カットを考えている人達は、調査捕鯨を継続しない理由を必死に探していたとしか考えられない。

ミンククジラは高級食材であり100グラムあたり、安物の赤味でさえも1500円、高級な尾肉や霜降りだと数千円などで売られている。しかし、恐らく本当のコストはもっと高いのだと思う。何人もの大人が南極まで行って持って帰ってくるのだ。100グラムあたり数万円のコストがかかっていると考えられる。つまり、クジラ肉を売るために政府がどれほどの補助金を捻出しているのか、という事である。

政府は南極海で調査捕鯨を止めたかった。南極には行かないが、近海の調査捕鯨は違法とされていないし、小型鯨類はIWCに管理されていないので、日本の捕鯨文化は死なない。しかしニュースを売るために、マスメディアは未だに文化論などとして、「日本文化が欧米に見下されている」という台本でこの問題を取り上げる。

IWCはジョークである。が、南極海のクジラやオキアミは、人類にとっての数少ないサステナブルな資源だと思う。IWCは率先して、クジラを資源として最大限に有効利用する方法を真剣に話し合ってほしいと思うのだが、如何なものか?

4/02/2014

プレーオフを前にして、ロケッツ、ピンチ

プレーオフ戦線がなんとなく見えてきた。春先に両チームとも調子を落としているとはいえ、インディアナとマイアミの一騎打ちで確定している東海岸については、話す意味もないだろう。

問題は西海岸である。サンアントニオもオクラホマも、頭いくつか抜けているのかと問われれば、そんな事もないからだ。

我がロケッツは、年明けから怒涛の勢いで西地区4位につけている。この調子なら、プレーオフの準決勝くらいまでになら行けるだろう、と思っていたのだ。準決勝で得意さんのスパーズと当たれば、下手したら西コンファレンス決勝まで行けるのじゃないだろうか?そんな夢さえ見ていた。

しかし、その夢は、パトリック・ベバリーの故障という悪いニュースで脆くも消え去ったのだ。27日のフィラデルフィア戦で、右半月板を損傷して、今シーズンの残りは絶望、という事だ。

で、問題が起こる。ロケッツにはまともなポイントガードとして、パトリック・ベバリー以外の選手がいないのだ。ベバリーは私の好きな選手ではない。しかし、ポイントガードとしてのドリブルやパス、そして、相手のポイントガードをディフェンスする能力と言う意味では、ベバリーはロケッツにとって、最も大切な選手だと言えるのだ。というか、ベバリーの代役が見つからないのだ。

何故、こんな表現を取るのかと言うと、ハワードが故障すればアシークが、パーソンズが故障してもジョーダン・ハミルトンあたりが、ハーデンが故障してもリンが代役をこなす事が出来ると思うのだ。しかし、ベバリーの代わりであれば、シーズン当初はアーロン・ブルックスがいたのだが、ジェレミー・リンはポイントガードとしては機能できない。先発メンバーに本当のPGがいなければ、試合のペースが作れないのだ。

私はジャーミー・リンを応援している。しかし、リンはPGの素質は無いと信じている。教科書的なパスは出来ないし、ボールもキープできない。できるのは、速攻でのレイアップと、がら空きの時のシュート、そして奇想天外な面白いパスくらいである。第六の男、或いは試合終盤にスモールで戦うときなど、リンが必要な場面は多々あるが、先発のPGとしては使えない選手である。

ところで、4月1日の先発メンバーを見ていて思いついたのだが、次の図の中の顔が誰か解りますか?

答え:上はロケッツのパーソンズ、アシーク、モンティユニス。下はジャスティン・ティンバーレーク、若い時のジャッジ・ラインホルド、そしてラッセル・クロウ。