7/28/2015

ソーシャルメディアに溢れるインテリ左翼の意見に苛立つ

地上波放送が団結して世論を誘導し、国民の過半数が右から左に、短期間で簡単に靡いてしまう日本という国の浅はかさに呆れかえっている。

自民党を大勝させて安倍政権を選んだ時点(2012年の年末)で、こうなる事は目に見えていた。私は、安保法案には賛成であり、アベノミクスには反対、そして安倍首相の政治家としての資質を疑問視している。ただ、国民やマスコミが、いまさら安保法案に反対し、旧左翼みたいな連中を持ち上げてみるのは、酷い。

民主党を当選させたのもマスコミならば、民主党を大敗させたのもマスコミだ。そして、安倍政権に圧勝させたのもマスコミであるし、安倍政権の支持率を落としているのもマスコミだ。総理大臣の首を毎年挿げ替えたのも、間違いなくマスコミだ。マスコミは、日本の将来や政治を商売道具として使っている。お金を稼ぐために節操がないのは、ある意味で理解できる。しかし一部の国民はそんな節操のないマスコミに踊らされている「ただのアホウ」である。もう少し一人一人が信念を持たないと、議会制民主主義は成立しない。

絶滅したと思っていた、大嫌いな「左翼思想を持つインテリ達」がソーシャルメディアで元気になっている。ソーシャルメディアには、実名が要求されるためか、罵詈雑言がお好きなネット右翼の意見は目立たない。翻って、左翼の連中は実名で堂々と意見を言う。フェースブックとかに安保法案反対とか、安倍を下ろせとかの、どうでも良い政治メッセージが溢れているのは、居心地が悪い。しかも、そういった意見に「Like」を押すと、インテリぶることが出来る。友人や知り合いが「Like」を押していると、「左翼的な思想があるのかな?」と勘繰ってしまう。

自衛隊が違憲だという事は、子供でも解る。必要最低限の事ですら、違憲になってしまうお花畑憲法を採用した我が国で、安保法案が違憲だと来た。普通に憲法を読めば、安保も何も、武力に関わる物は違憲になると思う。いい加減、憲法から理想論を駆逐して、まともな物にしたらどうなのか?冷戦下の日本の平和は、「平和憲法(笑)」が守って来たのではない。共産党国家の御家騒動と、日米安保が日本の平和を保ってきたのだという現実に、インテリ左翼はきちんと向き合って欲しい。

7/20/2015

「天皇の料理番」の脚色が酷過ぎる件

私は、韓国や中国で繰り返されている日本人悪玉論が気に入らない。日本人は明らかにスケープゴートにされており、「日本人に苛められた」というストーリーの元、国民は団結するわけだ。ある種、差別的な扱いを受けているともとる事が出来るだろう。

しかし、日本国内においても、似たような言動が目立つ。それは、「欧米列強による日本人蔑視」という話しである。アジア人などを蔑視するような欧米人もいるにはいるが、「白人悪し」のような論調は、ある意味で韓国や中国のメディアと同レベルであると映ってしまうのだ。

少し前の書き込みで指摘した、「クジラ」問題についても、白人による日本文化蔑視で片付けようとする人もいる。原爆や空襲の被害を日本人への差別だと論じる極論にもお目にかかる。はっきり言って、思い込みが激しいにも限度があると思うのだ。

私は忙しくて日本のドラマなどほとんど見ないのだが、「天皇の料理番」を見た。事実とは乖離しており、「脚色が酷過ぎる」とは思うのだが、良くできたドラマに仕上がっており、楽しませてもらった。ただ、フランス修行中に厨房の中で差別的な出来事に遭遇した話は多めに見たとしても、最終回のGHQによるアメリカ人に差別的な扱いを受けるストーリーには、見ていて腹が立った。しかも、そういった差別的な発言を受けた連中相手に鴨の振りをしてみたりする。これが、本当のストーリーであれば仕方ないかもしれないが、恐らくそのような事が行われた筈はないと思う。つまりは、原作者の「白人蔑視」に由来すると考えるしかないと思うのだ。

韓国や中国で日本人が悪玉にされているのを見て怒る日本人はたくさんいる。同じ理由で、日本人は白人に苛められていたという、チープで情けない白人悪玉ストーリーに対しても、しっかりと声をあげて欲しいと思う。情報が少ないため、鬼畜米英と思い込んでいた人が多かった事と、欧米人の中にも差別意識を持つ人間が大勢いた事は事実である。だが、そういう物をストーリー化するときには、客観的にどのように見えるかをキチンと考えてバランスの良い物を作って欲しい。違う角度から見た時に、日本人には蔑視感情があるのではないか?とばれてしまうようなストーリー作りはして欲しくない。

7/08/2015

シアトルの不動産熱と現金買い中国人達が消えてしまった事について

シアトルで急に高くなったものといえば、家賃である。ワシントン州は、州のインカムタックス(所得税:ただし、国の所得税は課せられます)がない代わりに、セールスタックスが高く(消費税:ただし、食料品にはつきません)、プロパティータックス(固定資産税)が馬鹿高い。住居やアパートを持っていると、資産評価額(路線価に相当)に何パーセントといった形で税金がかかる。

サブプライムの問題のあと、資産評価額が大きく落ち込んだ。それが2011年ごろから急激に回復してきたのだが、回復した分だけ税金も上がってしまう。その上昇分を、家主がテナントに負担を求めたのだ。さらに、シアトルには毎月300人のコンピューターエンジニアが移り住んで来ている、などという景気の良い話も聞く。流入してくる人が多いので、不動産市場は売り手市場。家主はテナントにふっかける、という構図が出来上がっている。

これが、ここ数年のシアトルの住宅事情である。しかも、サンフランシスコやバンクーバーの高額な不動産市場を避けてやってきた中国人たちだ。億単位の豪華な家は、売りに出せば中国人たちが現金買いしてくれるのである。シアトルの不動産市場に一点の曇りもなかったわけだ。値段はどんどん上がるぞ、と。

しかしここ数週間、ベルビューやカークランドが位置するイーストサイドの不動産市場の様子に変化が生じている。一億、二億とかする高い物件が急にだぶつきだしたのだ。原因は、現金買いの中国人たちが姿を消してしまった、というのだ。やはり中国経済はそこまで悪化しているのだろうか?

ただ、3千万から7千万くらいまでの、一般人が手を出せる程度の住宅は、飛ぶように売れている。サインを出して一週間以内で売買が成立することなど、珍しくない。特にシアトルの北側の不動産は非常に熱い。単純に需給が逼迫しているものと考えられる。家の在庫以上に人が来ているのだ。

いずれにせよ、中国の景気悪化が、北米の不動産市場にどのような影響をもたらすのか?注視する必要があるだろう。

7/02/2015

百田尚樹を叩くマスメディア

私は百田さんが好きである。というのも、百田さんは小さい頃から親しみがあるからだ。関西で育った私は、漫才師が司会をする夕方のお笑い番組をよく見ていたが、ちょこちょこ放送作家の百田さんが出てきて漫才師と絡むのが面白かった。例えば、トミーズが司会をしていた「うぉんてっど!」というABCの番組が好きだった。雨上がり決死隊とか、バッファロー吾郎とか、ベイブルースとかが出ていたのだが、そういった吉本の若手漫才師(当時)に放送作家の百田さんが絡むのだ。私の中では、おもろい禿のおっさん、というイメージしかなかった。百田さんが探偵ナイトスクープの構成を担当していた事も、皆が知るところだろう。百田さんは吉本の漫才師を束ねる台本書きなのである。そして関西人は皆、百田さんの書いた台本に笑い、日常を送って来たのだ。

その百田さんが「永遠の0」を執筆し、売れっ子作家になる。そして、今では右翼コメンテーターの様なポジションになっている。私の中では、百田さんは未だに大阪出身の「禿のおもろいおっさん」であり、庶民の考える普通の意見を歯に衣を着せずに発言しているだけにしか見えない。そして、それこそが放送作家時代に百田氏が磨いた演出力であり、何を言えば聴衆が食いつくかを熟知しているのだと思う。

マスコミにすれば、「放送作家の百田さん、ごちそうさん」という事になり、百田さんの発言に尾ひれがつく。それに対して熱くなっている一部の視聴者は、所詮はマスコミの掌の上で踊る「アホウな国民」なのだろうし、百田氏を政治討論会とかの真剣なイベントに呼ぶ自民党の先生たちは、「本当の馬鹿」なのだろう。

私は百田さんの芸風が大好きだし、今後も応援したい。