4/29/2013

2013:NBAプレイオフ第一戦

これは2012-2013シーズン・プレイオフの記事です。2014年の記事はこちらから

イチローさんの移籍に触発された為か、シアトルから引っ越した。当地は日本と気候も近く、シアトルのように辛気臭くない。引っ越してきて間もないのだが、今まではシアトルを見てアメリカを語っていたのだが、改めてアメリカの広さを知った。自分の中の固定観念が崩れていくような事態も経験しており、近いうちにブログの題名も変えようと思う。

ところで、今年もNBAのプレイオフが始まった。プレイオフの第一戦目は一日に3試合ほどが放送されており、非常に忙しい観戦日程となる。マッチアップ別に見ていきたい。

1.マイアミ対ミルウォーキー
ミルウォーキーにはダンリービーやJJレディックなどの味のある選手もいるが、マイアミ相手には勝負になるはずがない。レブロン、レイ・アレン、バードマンやバティエのディフェンスなど、玄人好みの試合運びができる今年のマイアミは全試合観たくなる。

2.ニューヨーク対ボストン
下向きのボストンと、マイク・ウッドソンが上手く回しているニューヨークでは勝負が決まっている感がある。セルティックスのベテラン勢の忍耐のあるディフェンスが、お調子者の揃うニックスにどこまで粘れるかだが、今年の両者は勢いが違いすぎる。

3.インディアナ対アトランタ
興味が沸かない。インディアナは良いチームだが、時間を割いて観る気が起こらない。

4.ブルックリン対シカゴ
東では、この組み合わせが一番面白いと思う。MVPのローズを結局一年使えなかったブルズが、ハインリックをPGに据えてどうにかプレイオフにまでやってきた。デング、ブーザー、ノアといったところのチームプレイには光るものがある。盛り立て役の小っちゃいネイト・ロビンソンも健全であり、面白いチームである。一方のブルックリンも痛いチームだ。デロン・ウィリアムズ、ロペスの兄貴、ジョー・ジョンソンの得点力は光るものがある。ジェラルド・ウィリアムズの衰えぶりは酷いが、リアリティーショーでいちびってキム・カーダシアンに騙されたハンファリーを使わずに、ディフェンス及びリバウンド専門のレッジー・エヴァンズを使っていることがチーム上昇の要因だろう。私はブルックリンを応援している。

5.オクラホマ対ヒューストン
一年を通して追いかけてきた若いヒューストンだけに、頑張って欲しいのだが、昨年の西のチャンピオンのサンダーには歯が立たないだろう。ロケッツはPFのパターソンとマーカス・モリスの二人をトレードしてしまって、ケミストリーが壊れてしまった感がある。ハーデンの甘さ、リンの下手さ、ピアソンの脆さが見える形になってしまっている。チームを立て直して、また来年頑張って欲しい。

6.サンアントニオ対LAレイカース
今年の無茶苦茶なレイカースでは勝てるはずがない。しかもコービーが怪我。ナッシュやワールドピース氏も出られないとなっては、老獪なスパーズには勝てない。スパーズはいつものように、感情を押し殺して確実に勝ちに来る。

7.デンバー対ゴールデンステート
どうでもよい組み合わせ。ウォーリアーズはデイビッド・リーが怪我で出られず、ボグトに任せるよう。モンタ・エリスがバックスにトレードされてからの、ステップ・カリーのクラッチぶりには頭が下がる。まあ、切迫した試合運びになるのだろうけど、どっちが勝っても次のサンアントニオには手も足も出ません。

8.LAクリッパーズ対メンフィス
こんなに面白い組み合わせがいきなり初戦から。どっちも大好きなチームなので、難しいが、グリズリーズに頑張って欲しい。ゲイがトロントに行ったかわりに、デトロイトからやってきたプリンスの力量はイマイチだが、ガソールの弟やランドルフを中心としたインサイドの攻撃はいまだに健全。クリッパーズは、クリス・ポールとグリフィンの名前は語りつくされている感じがあるが、ビラップス、クロフォード、バーンズ、バトラーなど、非常に面白い面々を揃えた。セカンドチームの質は多分、今年のNBAで一番なのではないか?