12/11/2020

気持ちの悪い資産価格の上昇。チェックメイトは間近。

 最近、かなり気になる動きが出ている。物価は下がっているにも関わらず、資産価格が実体経済を無視して騰がり続けているのだ。インフレ云々の話の根本は、物価と資産価格は概ね同じような動きをするというものであるはずだ。インフレとは、「物価が上がる事」というように単純に理解されている場合が多いのだが、根本的な経済学的にはお金の価値が下がる事に注目しているわけだ。昨今の株や不動産の値上がりは、間違いなくお金の価値の毀損により起こっているとしか考えられないわけで、悪性のインフレが日本を襲い始めているのではないか。

日銀がじゃぶじゃぶお金をパンプしていたが、いままでは国境の穴からお金が外に漏れていたと思われる。が、コロナの影響もあり、お金が国内にある程度溜まってくると、国内の資本が高騰しようとしているのだ。一方で、消費者物価は全く上がらない。これは、日銀がお金を刷った所で、投資などをするセクターが国民の生活基盤からはかけ離れているからだと思われる。つまり、大勢の普通の貧乏人共と、政府にアクセスできる守られた特権セクターという、二つの違う世界が日本には同居しているのだろう。社会的に構造が出来上がってしまっているので、この二つの世界はデカップリングを起こしているのだ。

資産価格がヒートアップしすぎれば、普通であれば日銀はどこかで引き締めを始めなければいけないが、そうなれば一般市民の生活は「お・終・い・Death」。原因は解っているが、どこにも行けないタコつぼにはまる訳だ。つまり、株価や不動産は上がり続けるしかない。ヤバい道に突入し始めているのだろう。

どちらにしても、利率を少しいじれば、資産価格は瓦解するし、国債も崩壊である。全部「お・終・い・Death」。ヤバい。チェックメイトを千日手で逃げている状態じゃないか。

12/06/2020

コブラ会

 The Karate Kidの続編シリーズ、コブラ会を見た。評判が良いという話は聞いていたが、チープなリメイクだろうと高を括っていたので、なかなかクリックできなかった。クレーンキックや、パット森田の「ダニエルさん」みたいなコミカルなフレーズが頭にこびりついており、どうせインチキな代物だろうと思っていた。

週末にクリックしてしまった。面白過ぎる。細部は丁寧に作られているし、色々と考えられている。陰陽のアイディアのように、物事には白黒だけではないという根本的なアイディアが徹底されている。無茶苦茶にもならないし、結果的には良い結末になるのでスカッとする。笑えるのだが、コミカル過ぎない。高校生たちの熱さや馬鹿さも現代風で丁度よい。バランスが取れていると言えばよいのだろうか?久しぶりに面白いシリーズを見た。シーズン2の終わり方が若干気に入らなかったが、Netflixに買収されて、資金力をつけ、Aliを復帰させるシーズン3は一月から始まる。今から待ち遠しい。