5/19/2007

Preakness Stakes

ストリートセンス(父ストリートクライ)がケンタッキーダービーで見事な勝ち方を収めた。一体どこからやって来たのだとういう、見事なインを突いた立ち回り。お見事というしかない。結果は予想通りの上位三頭で決まったのだが、雨のせいで湿った馬場を考慮して、非力と思われるストリートセンスの評価を直前になって若干落としてしまったのが間違い。結局、エグザクタが多少当たった程度であった。予想と収益は全く繋がらないものである。

ケンタッキーダービーから二週間。ボルティモアのピムリコ競馬場では、続いてプリークネスステークスが行われる。1997年以降の10年で6頭のダービー馬がプリークネスを制して二冠を達成している。プリークネスステークスは少頭数になるし、競馬がしやすくなるためと思われる。

しかし、今回はダービー馬のストリートセンスがあっさり勝つのだろうか?プリークネスで負けてしまったケンタッキー馬を論じたい。競争中止した2006年のバーバロ(父ダイナフォーマー)は除外して、負けたのは2005年のジャコモ(父ホーリーブル)、2001年のモナーコス(父マリアズマン)、2000年のフサイチペガサス(父ミスタープロスペクター)である。共通項は何か?後ろから競馬をする差し馬だ。ピムリコはチャーチルダウンズと比べて直線は短い。しかも少頭数になってしまうプリークネス。末足を余したまま、インも突けずにストリートセンスがあらら、となる可能性は十分考えられる。

本命はカーリン(父スマートストライク)。ケンタッキーでの敗因はスタート直後に包まれて後方に下がったこととはっきりしている。それで三着まで上がって来たのは、非凡な力がある証拠だ。ポンと出たらそのまま押し切るだろう。

2着は差し届かずにストリートセンス。まあ、三冠を獲って欲しいとは思うのだが、ブルーグラスSの映像が脳裏によぎる。ピムリコは最大の難関だろう。

ダービーで頑張ったハードスパン(父ダンチヒ)だが、今回はそう簡単に前に行かせてもらえるのか?エクスチェンジャー(父エクスチェンジレート;祖父ダンチヒ)や、何よりもカーリンが前に行く。そうなると、前回のような一世一代の競馬は難しいだろうが、このメンバーなら3着は十分にありえる。サーキュラーキー(父サンダーガルチ)やキングオブザロキシー(父リトルエクスペクテーションズ;祖父ヴァリッドアピール)との3着争いか。

ピムリコスペシャルやディキシーステークスといった面白いプログラムもあるが、プリークネスは馬券的にはしてはいけないレース。カーリンの単勝買いが常套なのだろうが、本日は家でNBCでのテレビ観戦となりそうだ。

5/03/2007

Kentucky Derby 2007

最近忙しく、ブログを更新する暇がないし、気力も無い。だが、ケンタッキーダービーの予想は更新する。

第133回のケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ)は、人気の抜けた馬が二頭出る。それは、デビューからの三戦をぶっちぎりで圧勝しているカーリン(父スマートストライク;祖父ミスタープロスペクター)と二歳チャンピオンのストリートセンス(父ストリートクライ;祖父マキャベリアン)である。

カーリンはデビュー4戦目でのダービー挑戦であり、鞍上はアルバラドだ。前走のアーカンソーダービー(オークロンパーク)は、弱い相手だったとしても、10馬身半の着差は、賞賛されはせよ、貶められることはない。前につけた競馬が出来るのがこの馬の強みである。

一方のストリートセンスは、昨年のBCジュべナイル(チャーチルダウンズ)で、低人気にもかかわらず、恐ろしい時計で圧勝した。ビデオを繰り返し見ると、立ち回りが上手かったのではないかと勘ぐってしまうが、これも賞賛されるべきである。ただ、後ろからの競馬をするのが欠点であるが、広いチャーチルズダウンであれば、展開が紛れる事もないだろうし、ダービーだから展開が妙に遅くなることもあるまい。二歳王者がいまだにケンタッキーダービーを勝ったことが無いので、期待したい。

ただ、今回のダービーの鍵を握るのは展開である。毎年、ダービーは殺人的なハイペースになるのが常ではあるのだが、今年は、有力馬が前に行かない。控えて競馬をする馬が多いので、意外とスローペースになるのではないか?前章戦で一番いいメンバーが集まったのはトヨタ・ブルーグラス(キーンランド)だった。ポリトラックだという理由もあろうが、少頭数で極端なスローペースになった。最後の直線、一番人気のストリートセンスが追い始めたが、うちから差し返そうとするグレートハンター(父アプティチュード;祖父エーピーインディ)に寄りかかり、走行妨害すれすれ。鞍上のボレルはそれに気をとられたのか、外から来るドミニカン(父エルコレドー;祖父ミスターグリーリー)に鼻差で勝ちを譲った。私自身、ブルーグラスSの結果は重視していないし、メンバー中一番強い競馬をしたのはストリートセンスであったと信じている。だが、結果的に、ペースのせいで着順が紛れてしまった。恐らく、それは鞍上の問題だったと思う。本番で、無名のボレルがどのような競馬をするのか?

ストリートセンスからカーリンにエグザクタで勝負したい。勝つのはどちらか。紛れる事はまずないだろう。ティアゴ(父プレザントタップ;祖父プレザントコロニー)は強いメンバーとの戦いなら実力を発揮しそうなタイプ。二頭を固定して、三連単、四連単で遊ぶのがいい。 ハードスパン(父ダンジグ)が調教で猛時計を出している。この馬は底を見せていない上、ダービーはこういう馬が来ることが多いので、抑える必要あり。

◎ ストリートセンス
○  カーリン
△ ティアゴ
△ハードスパン
× スキャットダディー(父ヨハネスブルク;祖父ヘネシー)
× ノービズライクショービッズ(父アルバートザグレート;祖父ゴーフォージン)