6/24/2016

ブレグジスト:今まで見た事が無いほどヤバいイベント

グレートブリテンがヨーロッパ連合から出ていくという国民投票が僅差で可決された。スコットランドは親EU,そして北アイルランドとウェールズの一部もEUに留まりたい。ただ、イングランド地域はロンドンなどの都市部を除くとEU離脱派が大多数を占める結果となってしまった。シルバー民主主義と負け組の静かな反乱をここでも見る事となる。

まさか英国民がアホな選択をするとは思えず、私はポジションは取っていないという物の、金曜日には株が騰がるだろう、と踏んでいた。が、昨日の現地時間深夜くらいからの離脱派の躍進ニュースで、円高は進むわ、世界中の株価は下がるわ、金は騰がるわ、原油は下がるわ、国債の利率は下がるわで、久々に金融ニュースが面白くなっている。

今回のブレグジストだが、少なくとも五点の問題がある。一点目は、経済的に上手くいってそうなイメージがあった大英帝国でさえ、労働者の不満が鬱積しているという事だ。搾取されている負け組の連中が、「ファックユー、後は野になれ山となれ!」と考えていることが分かった。世界中の政治家の間で「そういう事を票田に使うのもアリだ」という低モラルな認識が拡がってしまう。二点目に、ヨーロッパ本社をイギリスに置いていた企業は、フランクフルト等にヨーロッパ本社を移転させる必要が出て来る。必ずしもこれはマイナスにならないかもしれないのは、イギリス支店はロンドンに残さざるを得ないからだ。アジア本社が集積していた東京が、香港やシンガポールなどにアジア本社を奪い去られたような出来事が起こるのだろう。三点目は、若い人達はヨーロッパで簡単に働けなくなるし、国際結婚や就学機会なども限定されるようになってしまう。長期的に見て、これはイギリスの労働者の質を落とすことに繋がる可能性もある。四点目に、スコットランドや北アイルランドが近いうちに独立し、ヨーロッパに入る公算が大きくなった。大英帝国瓦解の第一歩と言ったところだろう。そして、五点目として、イギリスと言う世界のリーダーと考えられている国が、民主主義の欠点を用いて悪い前例を作り出してしまった。誰も信用できない、だから反抗する。そういう流れを許せば、責任も糞もなくなってくる。イギリスがOKであれば私たちも追随しよう。そう考える小国が出て来ることは間違いない。間違いなくギリシャやポルトガルがユーロ圏を出ようと画策するだろう。

冗談抜きで、私はブレグジストの結果に衝撃を受け、困惑している。ここにブログを書き始めてからでは、最も衝撃度が高いニュースだと言っても過言ではないかもしれない。世界の政治経済に与える今後の影響は、津波やサブプライムの比ではないと思う。私はCNBCを一晩通して見ていたのだが、ニュースに出て来るアメリカ人たちは選挙結果を苦笑していたが、いつもは斜に構えているお高いイギリス人たちがかなり焦っていたのが象徴的だった。世界の大混乱への第一歩とならない事を、切に願う。そして、負け組の人達から選挙権を取り上げるような方法を真剣に考える必要があるのではないか?反インテレクチュアル的な流れはどこかで止めなければ、これは世界中に伝染してしまう。

6/20/2016

微妙な試合でレブロンが優勝

ゴールデンステートとクリーブランドの試合を見た。マッチアップはイマイチ。オールスター張りのスーパープレーが飛び出すだけで、息詰まる戦術は無い。カリーのごり押し3Pとそれに対するケビン・ラブの執拗なディフェンス。レブロンを必死にディフェンスするGS。あり得ないブロックやグリーンのラフプレー。こういうのを面白いという人もいるのかもしれないが、正直私好みではなかった。しかも審判の判定が微妙であり、NBAはレブロンに勝たせたいのかなぁ、といった感じである。

レブロンはやはり凄かった。が、ウォリアーズのディフェンスではレブロンを止めるのは難しい。逆に、クリーブランドの身体能力の高いディフェンスと、ベテランの上手い試合運びで、ゴールデンステートはいつものバスケをさせてもらえなかった。

が、プレイオフに入ってイマイチのパフォーマンスを続けるゴールデンステートにヤキモキした人は多いのではないだろうか?

いずれにしても、一つ解った事がある。バスケは1人上手い奴がいれば優勝できる。レブロンは今のバスケ界で一番うまい。パスもシュートもディフェンスも出来る三拍子揃った選手である。キャバリアーズを優勝させるというのは、「凄い」としか言いようがない。

シーズンが終わってしまい、来年を楽しみにしたいところだが、こういう結果(数人のスーパースターの活躍だけで勝敗が決まったり、スリーポイントの入れ合いで勝敗が付く)が続くのなら、バスケを観なくなるかも知れない。

6/01/2016

沖縄のメディアが如何に馬鹿かという話:中国人がレンタカーを借りる?嘘つけ!

よく百田さんが、沖縄二紙について文句を言っている。私は百田さんを大人げなく思う。何故かというと、百田氏は沖縄二紙をリスペクトし過ぎているのだ。私は、沖縄二紙は政治信条で必死に県民をアジっているのではなく、ガチで頭が悪いのだと思っている。丁度良い馬鹿な記事が出てきたので紹介したい。

中国人観光客がレンタカー? 法律では運転不可だが・・・

沖縄タイムス 6月1日(水)5時38分配信
 沖縄県の2015年度外国人観光客実態調査の概略報告(速報値)によると、県内旅行中に利用した交通機関について、中国人観光客の17・7%が「レンタカー」と答えた。中国の免許証で日本国内を運転することはできない法制度になっており、実態把握が必要とみられる。
 調査は、那覇空港や新石垣空港で15年度に計6回、県内旅行中に利用した交通機関をたずねた(複数回答可)。中国客は、13年度に6・3%、14年度に8・2%がレンタカーを使ったと回答。県は「背景について関係者と話し合いたい」としている。
 外国人が日本国内で運転する場合、(1)日本の免許証(2)ジュネーブ条約に基づく国際免許証(3)国際免許証を発給していないが日本と同等水準の免許制度を持つ国や地域の免許証-のいずれかを持っている必要がある。中国の免許証は(2)や(3)に含まれないため、国内の事業所でレンタカーを借りることはできない。
 県レンタカー協会の白石武博会長は今回の調査結果について、第三者が借りたレンタカーに中国人観光客が有償または無償で同乗しているケースが考えられるとした上で、「中国人観光客の間でも個人旅行のニーズは高まっている。タクシー運転手の語学力や通訳士の数を考慮すると対応がニーズに追いついていない」と指摘している。

この記事を読めば、そんなアホな!?と思うのが普通の感覚である。記事にした人もそう思ったはずだ。しかし、この実際に調べたわけではない情報を、正しいと信じ込んで記事に仕上げてしまったのだ。外国人観光客実態調査の調査報告だけを見て、17.7%がレンタカーを利用したと結論付けたわけである。中国人でも日本でレンタカーを使う人はいるだろう。例えば、日本に住んでいて日本の免許を持っている人や、外国に居住していて当該国の免許書を持っている人達だ。こういった人達は普通にレンタカーを借りることが出来る。が、そんな人が二割もいる訳はない。とすれば、アンケートの結果がおかしいのではないか?と考えるのが普通だと思う。

種明かしをすると、「レンタカー」と「タクシー」の中国語表現が非常に紛らわしいのだ。で、両方がごっちゃになって、間違った答え(レンタカー)を選んだ人がたくさんいただけの話である。

中国にレンタカーは元々なかった。日本でもなかったから外国語を使っている。中国ではレンタカーは「汽車出租」或いは「租車」と表記されることが多い。が、「出租車」という地域もある。一方でタクシーは、台湾では「計程車」、香港では「的士」と呼ばれるが、なんと大陸では「出租車」と言うのである。レンタカーとタクシーが同じ中国語なのだ。アンケートに答える人がしっかりと集中しているとは限らず、「出租」の文字を見てタクシーだと思い込む人が一杯いたのだと思うのだ。つまり、アンケートを作った人が中国語を良く理解していないため、レンタカーとタクシーの選択肢が紛らわしかった。20%弱の中国人は、タクシー(出租車)に乗ったと答えたかったが、アンケートをよく読まずに「汽車出租(レンタカーの事)」に丸をつけたものと思われる。

つまり、アンケートが役に立たなかったという話である。それを解った上で、もう一度上の記事を読んで欲しい。思い込みが激しいというか、むしろバカのレベルである。どこのレンタカー屋が免許のない中国人にレンタカーを貸すねん?わざわざ免許がある奴を連れて来て、また貸しする連中がいるのか?何のために??アホか?もう少し頭を回せや。こんなレベルの低い記事書いてるん違うぞ!糞アンケートの間違った結果をもって、レンタカー業界を責めるのか?とても低脳である。

沖縄から金を落としてくれる中国人を追い出したいとかの理由で、アジりたいなら尊敬に値する記事である。しかしながら、ただ単に記者と編集部が頭が悪いという事が、この記事の真相であろう。