3/30/2013

ケンタッキーダービー馬のアニマルキングダムがドバイを制す!

ケンタッキーダービー優勝馬であるアニマルキングダムがドバイワールドカップで復活を果たした。ドバイ初騎乗のマイク・スミス騎乗のロイヤルデルタの外側二番手につけて、直線で後続を離す横綱騎乗であった。オールウェザーはこう乗るべきである、という騎乗であった。

しかし、前から言い続けている事だが、09年以降、ドバイワールドカップの価値はなくなった。何故なら、以前のダート馬最強を決めるレースという位置づけから、オールウェザーでのインチキレースに成り下がってしまったからだ。「スピードのある馬による脱落レース」という古き良きアメリカ的なレースから、「巧く乗れば勝つ」という欧州・日本系のレースになってしまった。日本からは芝馬を連れて行けば充分に勝負になると思うのだ。ジェンティルドンナをこっちに出しても二着はあったのではないか?

別にケチをつけるつもりはないが、アニマルキングダムがケンタッキーダービーを勝てたのはラッキー以外の何物でもなかったといまだに信じている。遅い展開と、極端な弱メンバー。この馬は運が良い。しかし、BCマイルを二着につけるなど、意味不明な怖さがこの馬にはある。アニマルキングダムは、芝でもAWでもダートでも実績を残している珍しい馬である。血統の悪さが、こういった図太い馬を生んだのであろう。怪我がちで使われていないが、種牡馬価値が低そうなので、引き続き世界を股にかけた活躍を望む。来年度の凱旋門賞あたりを目標にして欲しい。アメリカのクラシック馬が欧州の古馬路線に望むなど、面白いではないか。凱旋門に挑戦してくれれば、この馬の評価を変えようと思う。

3/24/2013

ゴンザガ、あっさりと負ける

今年もマーチマッドネスが始まったのだが、ワシントン州のスポケーンにあるカソリック系のゴンザガ大学が第一シードに推された。しかし、結果は第二回戦であっさりと敗退。弱いところ同士で連勝を重ねても、やはり上位の実力校と当たれば、どうにもならないのだ。ストックトンの息子が、終了間際で侵した、一度中に入ったボールを持ったままラインを超えるなど、小学生かと思うようなミスをしていてはどうにもならない。一方で、NCAAを史上初めて勝利を収めたハーバードも、あっさりと二回戦で敗戦した。まあ、予想通りではあるのだが。

3/19/2013

ドミニカが第三回WBC王者

第三回WBCの決勝はドミニカとプエルト・リコであった。予想通り、サンフランシスコのAT&Tスタジアムはガラガラ。私は見る気もなかったが、夕食の後に他に見る番組もなく、自然にチャンネルがWBCになっていた。予選リーグから見ているが、ドミニカもプエルトリコも、かなり堅い野球をする。しかし、ドミニカが気合と根性で押し切った形になった。プエルトリコとドミニカの間の試合は、何度か乱闘直前までいっており、試合終了後にどうなる事やら、と思っていた。9回の表には、ドミニカの選手は感情を抑えられないくらい喜んでいたのだ。3-0で試合は終了。ドミニカ選手が自国旗を持ってマウンドに駆け寄る。すると、なんとモリーナが皆を促して、負けたチームがドミニカに歩み寄り、お互いを称えあったのだ。プロの試合では見たことがない光景に、正直驚いた。興行的にどうかと思う今回の大会であるが、最後に珍しい風景を見られて、綺麗に締められたと思う。これも、日本がプエルトリコの前で見せた高校野球のような敗者の敬礼から来ているのではないかと思うのだが。

3/09/2013

中華台北チーム、王建民を見殺した謝長亨監督の糞采配


私がこの10年程で一番好きなMLBの投手はヤンキースの王建民である。高速で沈んでいくシンカー。あれが一旦走り出すと打つのはかなり難しい。今でも覚えているのが、2007年の55日の土曜日にニューヨークで行われたマリナーズ戦でのピッチングだ。8回のワンアウトまで、パーフェクトで運ばれた。三振も取られたが、それよりもゴロの山を築かれる。バットコントロールに定評のあるイチローさんも、ボールの上を打たされてゴロになっていた。8回にブルサードの引っ張った打球がたまたまホームランになってしまって、次のギーエンにもヒットを打たれたが、城島さんがきっちりとダブルプレーを献上してくれて、ヤンキースが危なげなく我がマリナーズを下した。松井秀やイチローもそうであるのだが、王建民も仏頂面で、嬉しさを露骨に表情に表さず、プロっぽいところが良い。余談ではあるが、その日はストリートセンスがケンタッキーダービーに勝った日でもあり、そちらもかなり印象深いイベントであった。

ただ王建民は2008年のシーズン中に右足の筋肉を断裂させて。その後は明らかに力が入っていない様子であった。2009年に何試合かに出たものの、シンカーも走らず、違う投手が投げているかのようであった。ヤンキースは王を健康の問題でリリースし、ナショナルズの所属となる。二年のブランクの後、2011年に出てきたときは、球も走らず、先発では難しいのではないのかと思われたし、2012年は好調ナッツの5番手すら務まらず、怪我で再び二軍行き、そして不倫の醜聞までマスメディアで報じられた。王のピッチングを見るときは、四球を連発する松坂のピッチングを見るときの様に危なげで、非常にやきもきしながら見なければならなかった

まあ、前置きが長くなったが、好きな王建民が日本打線に向かっていくと言うので、日本対台湾戦は私の中では注目の一戦であった。昔取った杵柄であれ、貧打の日本相手になら、みっともない試合はしないだろうと踏んでいたが、やはりその通り。6回までゼロ点で試合を纏めた。日本人の視線から見た、井端を始めとする日本選手の活躍ぶりや、結果オーライの山本監督の無茶苦茶な采配に関しては、言いつくされている感があるので、私は触れない。

私は、全く違う視線でこの試合を見ていた。それは、台湾監督の謝長亨のアホぶりである。台湾はみすみす勝ち星を日本に献上したとしか思えないのである。7回は潘威倫で行ったのはいいが、角中のところでワンポイントの左の郭泓志を出したまでは良いだろう。代打に長野を出されたが、上手く抑えた。しかし、問題は井端、内川と右が二人続く8回に、郭泓志を引っ張ったのである。MLBでオールスターに選出されたときでさえも、左のピンポイントとしてのみ使われていた郭泓志である。その後、二度のトミージョーンズを経て、パニック病を患った郭泓志。元MLBの威光をだけを根拠に過剰な期待をしたとしか思えない。しかも、韓国戦でも、郭泓志のせいで逆転負けされているのだ。やはり、井端と内川に連続ヒットを許す。しかも、左の安部のときに、右ピッチャーの王鏡銘に変えるという、意味不明の采配をした。そして、安部に案の定、同点打を献上したのだ。

その他にも、アホ采配の例を挙げればキリがないのだが、上の事例が致命的であった。しかも、次の試合のことを全く考えない、無茶苦茶采配である。自分のチームの台所事情を勘案すると、日本に負けた時点で、後がないのである。

台湾はアホな謝長亨ではなくて、もう少し頭のある人を監督にすれば決勝トーナメントに進めたと思う。非常に惜しい。投手陣の層が薄いとは言うものの、メンバー的にも面白く、アメリカに行って欲しいチームであった。キューバとかが決勝に残ってくると、誰一人知らない選手ばかりで見ていて面白くないので、なるべく台湾、韓国や米国などに残って欲しいのだ。繰り返すが、中華台北の采配は、山本浩二の采配すら素晴らしく見えるほどの酷いものである。

「台湾代表・謝長亨監督  選手は素晴らしいプレーをしてくれた。国際試合で日本の高いレベルに 近づきたいと思っていた。尊敬する日本に勝つことこそできなかったが、 重圧をかけられた。残念な結果だが、いつか勝つ日が来ることを願っている。」などと大人のコメントを残しているが、台湾の選手からすれば、勝ち試合を不意にした謝長亨監督には疑問を感じる事だろう。