11/24/2015

ISIS(イスラム国)のテロリストという亡霊

ニュースを読んでいると、ISISのテロ攻撃は先進諸国を中心に、絶大的な宣伝効果があったのだなぁ、と改めて思う。パリで起こった事件を「宗教・政治的に動機づけられた暴力である」、つまりテロリズム攻撃であった、と全てのマスメディアが認めているからだ。この事件が本当にISISの本部(もし、そのようなものが実際にあれば、の話)が計画して、そういう連中をパリに送ったかどうかということも現状では怪しい。ISISに感化されたアラブ系フランス人やベルギー人の不満分子が、「自分探し」の一環として起こした犯行である、と結論付けた方が、全ては納得がいく。

で、結局、テロリストとはどういう連中なのか?私の中では、連中は、素直であるがアイデンティティークライシスに陥っているやんちゃの不良少年や少女である、と考えている。社会に不満が鬱積しており、そのアンチテーゼの自分探しとして、ISISを選んでいるだけである。キリスト教や西欧社会のアンチテーゼとして、イスラムやアラブやを前面に出しているだけだ。本当の意味でムスリムを理解しているとは到底思えない。

若者が団体を作ると、物凄く厳しい馬鹿な規律を作り、チームの結束力を強める。その結果、裏切り者の粛清などを繰り返す。日本赤軍もそう。オウム真理教もそう。寝屋川や船橋の暴走族もそう。山口組もそう。高校のラグビー部もそうであった。海外に目を向けても、ソ連の共産党も、中国共産党も、朝鮮労働党も、全部そうである。或いは、そうであったのである。

ムスリムの連中は差別を受けて、ひどい仕打ちを受けて、その結果テロが起こっているのだろうか?答えは、NOだ。テロを起こすのはムスリムではなくて、「人生負け組の血の気の多い不良被れ」である。そういう連中が武器を手に持ってしまったからややこしい事件が起こっているのである。そして、ISの制服を着て、ISの掟に従うことで、安心感を求めている。ISの掟をイスラム原理主義だということは、オウムの教えを原始的な仏教だというのと同じくらいの馬鹿げたことである。ただ私たちは本当のイスラムを理解していないので、連中が奇異な格好でイスラムだと主張すれば、疑いなしにそうだと思い込んでいる。

移民の問題や、差別の問題は、勿論存在する。だが、普通の人たちは、そこで必死に頑張っているし、そういったひどい状況を改善しようと頑張っている政治家やボランティアも大勢いる。しかし、すべての人が状況を良く解っているわけではない。日本でもそうなように、金銭に余裕が無い人が大勢住む都会のアウトスカート(つまり、船橋や寝屋川)では暴走族が勢力を伸ばす。朝鮮人や部落差別地域の若者はやくざ者になってしまう確率が高い。

一部の良からぬ人間がテロリストになり、若くてバカな連中を脅しで洗脳し、筋力や反社会的な態度にアイデンティティーを見つけさせる。船橋や寝屋川の暴走族も、警察が存在しないとして、刀を持たせれば、目立つところで無差別に人切りをして男気を見せようとする輩が現れるかもしれない。実際に江戸時代には辻切りなどが起こっていたわけだし、オウム真理教や日本赤軍も同じような構図である。残念ながら世界中で起こっているテロリズムは、若気の至りが反社会的になってしまうという、有り触れた問題なのだ。

こういう問題を、西欧対アラブ、或いはキリスト教対イスラムというような、高等な仕分けをするから、ニュースは魅力的に聞こえてしまうが、現実が見えなくなってしまっている。で、頭の中にお花畑が咲いている人たちが、「戦争を助長する空爆をやめよ」云々を言い出す。一方、威厳を保ちたいマッチョな連中は、「イスラムを許すな」云々言い出すわけだ。一部の不良少年たちの行いにより、世界秩序を変えようとするような、極端な意見は止めて欲しい。

もう一度言いたい。世界中の市民の安全を守るため、我々は積極的に武装ギャング集団を撲滅するべきだ。馬鹿な連中にカラシニコフやトカレフを渡さないようにして欲しい。馬鹿な集団が生まれないように、貧困若年層の教育の強化や、その連中を強制的に社会貢献させるなどの公的機関による自分探しの手助け、も提唱したい。で、実際に反社会的行動を起こした際は、徹底的に懲らしめる必要がある。

11/16/2015

フランス国旗に反対するセンチなテロリスト礼賛者たちの声

パリで痛ましいテロ事件が起きた。それに対して、FBなどソーシャルメディアの写真をフランスの国旗に変えている人がいる。我々はフランス人をサポートしているぞ、と。

それに対して「何故フランスの国旗を使うのか?」という意見が溢れている。それらは大きく二つに分けられる。一つ目は、パリ以外のテロ事件にも関心を持って欲しい、というもの。ご存知の通り、フランス以外でも色々な場所でISISによるテロが起こっている。パリの事件だけを特別扱いするのではなく、ケニアやベイルートで起きたテロ事件にも関心を抱こう、というある種の啓蒙的な意見である。そんなことを知っている人達にとっては、説教臭くて辛気臭い意見かもしれない。が、何にも知らない人が意外と多いので、こういう啓蒙的な意見は社会の役に立つのかも知れない。

問題は二つ目の意見だ。フランスはシリア攻撃に加担しており、シリア市民を爆撃しているので、その報復としてパリジャンが殺害された、いわば自業自得である、という意見だ。これはお笑いを通り越して、非常に危険で害のある考え方である。というより、テロリストの一味かと疑ってしまう。

米英を中心とする有志連合軍がシリアを攻撃している事は良く知られている。それどころか、アフガニスタンやイラクなどでも軍事作戦を展開している。この軍事作戦により、無辜の市民が犠牲となっているのは事実である。では、何故わざわざ攻撃しているのか?ということである。ご存知の通り、シリア、アフガニスタン、イラクなどの政府は、自分たちの市民を守ったり、法を執行することすらままならない「ミッキーマウス国家」であるからだ。国家とは、最低限自国民の安全を法の下で守る必要があるのだが、そんな最低限のことすら出来ないのだ。自分の国の全域を完全には支配していないため、テロリスト、つまりは武器を持ったギャング、暴走族や愚連隊のような連中が暴走して、一般市民の生活を脅かしているのである。

それに対して、仕方ないので連合軍が行動を起こしている。治安の悪い場所に住む人たちの生活を、その限られたリソース(金・人・時間)で守っているのだ。消去法的に、空爆といった一番効率的な方法で暴徒を抹殺する方法を選んだのだが、それによって一般市民が多少犠牲になってしまう。

勿論、犠牲は防ぐべきだと思う。これに対して反対する人は誰もいない。が、短期間に攻撃しなければ、テロリストたちによる一般市民の犠牲が増えてしまうし、ほかの地域にまでテロリストの魔の手が伸びてしまう。自由を虐げられ、望んでいない生活を課せられている人たち。この人たちを一日でも早く解放してあげたいと、多くの人が考えて行動しているのである。まともな一般市民としては、誰でも良いから安全を守ってほしい、となる。テロリストにすれば、米軍ほど嫌な物はない。アメリカやヨーロッパの若者たちは、自分たちの命さえも犠牲にして、こういったオペレーションに参加している。こういった自己犠牲を顧みず、綺麗事だけをのたまうブロガーたちに、辟易とする。

「無辜の市民を殺すな!」これは全ての人が同意する最終目標である。悲しいかな、それに対する国際社会の答えが空爆である。空爆が嫌なら、オルタナティブの方法を挙げてみろと言いたい。

個々の作戦に対し「効果的か否か?」といった議論は大いにするべきだ。連合国側も色々な過ちを犯している。そもそもアラブ諸国の没落にヨーロッパが深くかかわったという根強い歴史観もある(が、その後アラブ国家は何も努力せず、金持ち国家と傀儡政権という政治家や王侯貴族の利権に感け、まともな市民国家というものを作ろうとしなかった)。しかし「空爆をしているからテロリストの標的にされる。テロを防ぐために空爆を止めろ」などといった夢見る夢子ちゃん達は、結局テロリストの価値観に共感し、贅沢をしている国の政府や市民に制裁を加えよ!と暗に考えているから、そのような話をするのだろう。頭がお花畑なのか、アナーキストに騙されているのか、私は知らない。バカな事であれ、何を書くのも自由だ。だが、私は声を荒げて真摯にそれらに抗議したい。

地球上の全ての人々の安全が保障される。そんな世界が訪れれば、人々はどれほど幸せだろうか?金曜の夜にレプブリークでロックンロールを楽しむパリジャンが銃殺されるのを見たくない。アンカラやベイルートで市民が爆殺される必要もない。エジプトでの休暇を楽しんでサンクトペテルブルクに帰る飛行機で一生を終える人たちを悲しく思う。そして、大勢の人々がISISが占領する地域で自由を奪われ、異教徒の烙印を押され、虫けらのように殺されることに胸を痛める。全ての人たちがここまでに同意すると思う。誰が悪いのか?欧米ではない。テロリストという名で呼ばれている、宗教を言い訳に使い、若気の至りに身を任せる暴徒たちが悪いのである。イスラム云々言っているが、テロリストと呼ばれている若者たちが、きちんとイスラムを理解していると考える方が無理だろう。連中は、若気の至りで暴れたいだけ。ヤンキーや暴走族が武器を持ったような連中なのだ。「喧嘩上等!」の代わりに、シャリーアやなんだの曲解をしているのだ。それに対して、真剣に宗教的な見地からコメントしている文化人達は、かなり痛い人達だ。

暴走する若者が大勢出てきて、暴挙に目を瞑る連中が多くなるから、世界が混沌とする訳だ。私たちの営みは身体の安全を保障され、法に守られているという前提のもとに成り立っている。自由な世の中は、きっちりとした最低限の統治がなくしては成立すらできない。弱肉強食の動物のような世界から人類が文明を得たのは、その一点に尽きるのだ。そして、それこそが「国家」というものの存在理由なのである。

自分の国を治めることも出来ない失敗国家が数多くある中で、世界の警察たるは「欧米だけ」だというのが現状だ。世界はアメリカ人やヨーロッパ人の若者たちの血に「ただ乗り」している。本来であれば、アラブの金持ちの国が連合して、自分たちの「兄弟」の失敗に尽力を尽くすべきだ、と思うのは私だけだろうか?難民もヨーロッパを目指さず、ドバイやサウジにいくべきじゃないのか?日本ももっと積極的に世界平和のためにリソースを使うべきである。ぼんくらガルフ国家が信用できず、薄汚れて腐敗に塗れた発展途上国の無能政府、そして去勢されて鎖国気味に繁栄を謳歌するアジア国家。血を流しながら世界平和のために貢献するアメリカやヨーロッパの一部の国に、あなたは足を向けて寝られるのか?

私は安全運転に徹するので、自動車保険も警察の交通取り締まりも不必要です。左派の意見はそういった類の話にしか聞こえないのだ。

追記:報道で知ったのだが、報道ステーションで古舘が欧米の空爆もテロ、とか言ってるらしい。以前にも書いたが、報道ステーションは言葉の正確な意義をわざと捻って視聴者を混乱させようとしている。地上波を使って、ゴミのような意見を流すとは、まさに漫才である。ただ、テロリストの行為そのものが若気の至りの漫才のようなものなのだから、古館と同じレベルではある。

11/03/2015

Windows 10 にアップグレードしてみる

私はWin8.1を使っていた。スタートメニューが無くなった事から、周りでは文句を言う人が結構いたが、クラシックシェルなどをインストールしさえすれば、その問題はすぐに解決する。いわゆる「情弱」の人がWindows8の悪口を言うのだろう、と当初は思っていた。

しかし、Win8を使い始めると、色々と問題点が見えてきた。そして、今までのWindowsでは経験した事の無いような重大な問題に何度もぶつかる事となった。

まず初めに、Win8のインターフェイスが無茶苦茶使い勝手が悪いという事だ。すぐにタッチスクリーンに誘導されるのだが、マウスしか使わない私にとって、大きなパネルは百害あって一利なしだ。もう一度、スタートボタンが無くなったり不便になった事と重ねて言及しなければならない。結局マイクロソフトは、オペレーションシステムを高い値段で売っておきながら、さらにアプを売ろうともくろんでいたと思われる。アプを売るために、無理矢理アンドロイドの様なパネル画面に誘導しようとしていたのだろう。できるだけ既存のソフトを使わせず、Windows Storeに誘導し、情報弱者に売りつけようとしているのだ。お客さんの便利さではなく、自分たちの商売を優先するマイクロソフト。邪悪な意図が透けて見える。「ふざけんな!Windowsなんか、もう使うか!」と言いたい所だろう。しかし、悲しいかな代用品がないため、Win8を使い続けなくてはならなかった。

さらにマシーンにもよるが、アップデートを失敗したり、アップデートでソフトがバグってしまう可能性が極端に高かった。私のマシーンでは重要なアップデートに数回失敗し、その後色々なソフトウェアに支障が出てしまったのだ。Outlookがコンフィギュアレーションできなくなったときには、かなり困った。直そうと色々頑張った。技術屋にも相談したし、店にも持っていった。しかしWin8をリカバーする必要があると言われた。が、CDなどは持っていなかったので、色々と不備が出たマシーンを長らく使い続けていた。仕方ないのでOutlookは諦めて、サンダーバードを使い続けた。あるソフトは、使うたびにコードを入れなければいけなくなった。

で、ようやくWin10にアップグレードしたのだが、今の所Win8のような鬱陶しさは感じられない。仮想デスクトップを何個も作れる機能などは、数個のプロジェクトを掛け持ちしている私には非常に便利である。問題というのは時間が経ってから現れるものなので、もう少し時間をかけて様子をみてからWin10についての結論を下したい。