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さて、4月25日はオレゴン州ポートランドでヒューストン・ロケッツ対ポートランド・トレイルブレーザーズの第三戦が行われた。結論から言うと、オーバータイムの最後に、ルーキーのトロイ・ダニエルズが3PTを決めて、109対106でヒューストンが命からがら救われた訳だ。
失敗と言う意味のフェイルと言う単語とかけて、コーチ・マクフェイルなどと揶揄されているマクヘイルが、三つのアジャストメントをして来た。一つ目は、オメール・アシークを先発でPFとして使い、ラマーカス・オルドリッジをディフェンスさせたという事だ。素人の私から見ても明らかなこのアジャストメントに、3戦もかかったというのは正直驚きである。次に、ベバリーにボールを運ばせることを徹底した。ハーデンがボールを運ぶと、そのまま攻撃するので、シュートに失敗した時に相手方が勢いづいてしまうのだ。三つめは、Dリーグで3PTシュート王だった新人のトロイ・ダニエルズを使った事だ。レギュラーシーズンでは殆ど使われていない選手を使うというのは、肝が据わった采配と見做すべきか、それほどロケッツが絶望的なシチュエーションなのか、微妙な所である。
で、これらの調整が見事に機能したと言わざるを得ない。オルドリッジは8-22と、第一戦や第二戦に比べて、勢いが無くなっている。ただ、アシークとハワードのツインタワーが見事に機能した事で、ポートランドは第四クオーターにロペスをベンチに座らせて、スモールラインナップで攻めてきた。これにヒューストンが巧く対応できなかった。ディフェンスががらがらになってしまったのだ。これを日曜日の第四戦ではどのように調整するかを考える必要があるだろう。
しかし、ポートランドは良いチームである。ハーデンは不調なのではなく、ポートランドのディフェンスに翻弄されている。ハーデン、パーソンズ、ベバリーそしてリン。無駄な攻撃や失敗で相手を勢いづかせてしまっている。少し、バスケIQが低い行動が目立った。第四クオーターにリンがレイアップを失敗して、バートゥームに3PTを入れられて、オーバータイムに縺れ込む原因を作っているが、あれは問題外である。ハーデンも、OT終了間際に無理矢理突っ込んでいって、ボールを取られた。あれはリンのアシスト、そしてダニエルズの3PTで何とか助かったが、色々な批判を浴びるべきプレーに違いない。
ヒューストンはプレイオフ向きのチームではない。この先もかなり心配だ。ロケッツよりもグリズリーズを応援する方が応援のし甲斐がある。
採点
優:ハワード、アシーク、ダニエルズ、マクヘイル
良:ハーデン、ベバリー、リン
可:パーソンズ
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