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サンダー対グリズリーズの第三戦。またもやオーバータイムに縺れ込み、95対98で第7シードのグリズリーズが地元メンフィスで勝ち星をあげた。
グリズリーズは執拗なディフェンスでサンダーの攻撃を翻弄する。デュラントにプリンスが張り付く。そうすると、ボールをウェストブルックに出さざるを得ない。そこにもディフェンス上手のコンリーがいる。イバカにパスが巧く通れば諦める。しかし、インサイドにはマーク・ガソールとZ坊がいる。さらに、ベンチスタートのトニー・アレンは、ウェストブルックをディフェンスしながら、デュラントにパスを出させないような、驚愕のディフェンス技を魅せた。
第三クオーターの中頃には、15点くらいの差があったので、余裕でグリズリーズが勝つだろうと思っていた。しかし、疲れからなのか、グリズリーズの攻撃が全く入らなくなり、サンダーに追いつかれた。サンダーの点数が入りだし、速攻が決まりだすと、ディフェンスするのは難しくなる。ウェストブルックの終了40秒ほど前の3PTプラス1など、運が良かったプレーも多々あった。それでも、グリズリーズは我慢してペースを落とすしかないのだ。そして、それに成功し、延長戦をものにした。
御存じの通り、サンダーの攻撃は単調である。セフォロシャやニック・コリソン、パーキンスなどはディフェンスのロールプレイヤーであり、点数には絡まない。点は基本的にデュラントとウェストブルックの二人が入れる。しかも、クラッチプレーは大概デュラントである。縦方向のディフェンスが得意なイバカも、点数は結構入れられる。フィッシャー、ジャクソン、バトラーなどがもう少し得点を取らないとどうにもならないのだが、グリズリーズはセカンドユニット相手にも、トニーアレンを中心として執拗なディフェンスをしており、相手チームのペースを落とさせる。
オクラホマシティー・サンダー、ヒューストン・ロケッツ、そしてゴールデンステート・ウォーリアーズは良く似ていると思う。レギュラーシーズンでは持ち前の得点力で威張れるのだが、戦略を練り続けるようなプレイオフの戦いでは、弱点を突かれて苦しい試合が続く。どれも好きなチームなのだが、これらのチームは早々と消えざるを得ないのだろう。
一方の、グリズリーズは、ディフェンス重視のチームで、まさにプレイオフ向きだと言えるだろう。
しかし、トニー・アレンのディフェンスだ。私はトニー・アレンだけを見ていても飽きない。何故か、ボールの先に回っている。背も高くないのに、リバウンドも取りまくる。あり得ない所から、ボールをスティールしたりしている。忍者か、と思う様な場面も結構あった。
頑張れ、バンクーバー、じゃなくてメンフィス・グリズリーズ!
雨が降り続くシアトルに住むブログ主が、カプチーノを飲みながら、時事・経済・政治・食・スポーツ等について社会科学的見地から騙ります。広告のクリックをする事、宜しくお願いします!
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