カンザスシティーの辺りに低気圧が停滞し、アメリカの真ん中からメキシコ湾にかけて、寒冷前線が伸びてくる。カナダの方から冷たいポーラーボ―テック(極循環)がジェット気流に挟まれて降りて来て、メキシコ湾からは低気圧に向け、暖かく湿った風がアメリカの真ん中まで吹き付ける。そして、前線上に無数の気流の乱れが出来て、回転を起こしだすものが現れる。それがトルネードの正体である。春には無数のトルネードがアメリカの南部で発生する。
昨日、私の住む街ではトルネードウォッチ(竜巻注意報)が発令されていた。ウェザーチャンネルを見ていると、西から順番に雷雲が近づいており、一部がスーパーセルに発達し、竜巻も起こっている。私の住む街に雷雲が来るのも時間の問題であった。
深夜二時頃、雷が鳴り始める。そして、大雨。香港銅鑼湾の電飾くらいの勢いでひっきりなしに雷が光り続け、轟音で窓が振動する。スーパーセルを伴う雷雨がここまで凄いとは思わなかった。そして、トルネードウォーニング(竜巻警報)が私の住む街に発令された。サイレンが深夜の田舎町に鳴り響く。ただ気象図を見ると、竜巻のコアは自分の家からは南に10キロほど行ったところを掠めそうだったので、緊張は続けながらも楽観視していた。
家の中心にあるクローゼットには、水や非常食、懐中電灯や手袋などを用意しておいた。しかし日本で生まれ育ち、竜巻という自然現象には縁がなかった私は、米国の南部に移り住んだ当初には、竜巻に対してどのような行動を取れば良いのかが長い間解らなかった。答えは、ウェザーチャンネルを見続けて、天気図の雷雲を追う、というのが正解だ。そこからスーパーセルの進路を判断し、どう非難するべきかを判断すれば良いと思う。
結局ベッドに行ったのは朝の五時。今日は寝不足ですが、夜にまた大気の状態が悪くなり、近隣50マイル以内で竜巻が起こる可能性は70%以上あるという。
残念だが、英語に自信がなければ、アメリカの南部の竜巻銀座で正確な情報を手に入れる事は難しいのではないか?米国南部に住むことになりそうな人は、この辺りの事は是非とも事前に研究しておいて欲しい。致死的な竜巻にヒットされる確率は低い。ただ、知識が生死を分ける場合もあるのだ。
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4/29/2014
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