7/28/2025

NHK党、しっかりしろ

参議院選挙が終わった後、この国の行く末を憂い、しばらく気分が沈んでいた。

私にとって、一番大切な価値観は、「自由」である。思想、言論、経済など、個人の権利は国家に侵害されるべきではない。法律に違反しない限り、何をやっても自由であり、自由こそが正義である。自由を縛る法律は、必要不可欠の物のみに限定し、国家の権限を膨張させることには断固反対する。民主主義は自由を勝ち取るためのプロセスであり、社会に求める事は透明性である。

もちろん、自由主義の究極の行きつく先は、無政府主義(アナキズム)であるが、私はアナキズムにしろ、などとは言っていない。現実を受け入れ、軍隊や警察などは必要であるし、最低限の生活保護のようなシステムも必要である。従って徴税も必要であるし、未来の財産権を侵害しないためにも、財政を健全化させることは必要不可欠である。逆に、教育、福祉、医療、産業、交通、農業などへの支援は社会主義以外の何物ではなく、基本的には必要がない。

このような価値判断をしているのだが、自民党は大きな政府を目指す社会主義政党である。公明はいわずもがな。国民民主党のように、大きな政府を目指すくせに右派的なマッチョ政策や減税をいれてくるせこいところも出てきた。自由主義を標榜する人間にとっては投票しにくい。応援していた維新すら、教育の無償化などという社会主義政策に舵を切り出した。日本でもいよいよグローバリズムや自由主義は悪の権化である、というような情報弱者の理論が罷り通るようになってきた。

自由とはリベラルか、と言われるのだが、これは意地悪な指摘である。確かに自由を訳すとリベラルであるが、日本の政治界隈で言われているリベラルとは主に左派を指している。立憲や共産党などの左派は、リベラルとは名ばかりの、個人の自由を標榜しているが、やっていることは規制で雁字搦めにする、不均衡な不自由政策である。しかも、経済政策はがちがちの規制で、社会主義である。こんなもんは、私の意図する自由の真逆の価値観だ。

そんな中、NHK党だけは、本当の意味での「自由」を大切にすると党首が言っている。ただ、残念なのは、浜田聡が作った政策には「自由」という言葉が前面に出てこないところである。「自由」の代わりに、若干保守的な政策になっているのは、個人的には残念だ。だからと言って、浜田聡の政策が悪いわけではなく、十分「はなまる」の領域である。

立花氏の活躍で、兵庫県の立花氏の演説には連日、人が集まり続けた。立花氏の主張する話として1)NHK党はしっかりと仕事をしてきた、2)NHK党には人材が揃っている、3)NHKをはじめとするメディアはふざけている、4)反齋藤知事の人たちは完全におかしい、5)泉房穂もおかしい、という主張は受け入れられていると思う。が、聴衆が参議院選で聞きたかったことは、今後の日本をどうしたいかという話と、政策の考え方みたいなところである。残念ながら、聴衆は立花氏の話を全て聞いたうえで、NHK党や立花氏に投票しなかったのだと思う。

立花氏の主張としては、世界の人口が増えすぎて食料供給もままならないというものがあった。外国人が日本に来すぎて、キャパ的な余裕がないし、政治が素早く制度面で対処できていないという事は事実である。が、食糧が足りていないとかはトンでもの話である。バイオテクノロジーのおかげで、穀物の供給は爆上がり。しかも、地球温暖化で毎年豊作が続き続けるような状態になっている。この状態が持続可能かどうかという話や、水産物などの自然資源が足りないとかの話は別の話だ。穀物に関しては、供給は足りていて、需要が足りない状況である。LAで州兵が人を殺しまくっているという話も、無茶苦茶な出鱈目である。

自民党を懲らしめたくて、参議院に投票しようとしている人が多かったわけだが、そういう人たちの票を取り入れることが出来なかった。というのは、自民党にすりより、自民党の中から変えるという案を示したからだ。自民党の政治に関しても、おおむね評価している。私は、立花氏のこのポイントに関しては100パーセント合意できる。が、浜田聡と政策やストーリーをうまくすり合わせられなかったのだろうか?そのあたりは党首の努力不足だと思う。残念ながら、NHK党は「賢い有権者」にターゲットを定めてしまった。ゆえに、このあたりの乖離は支持者を離してしまったのだと思う。


私が考える、賢い人に受け入れられるNHK党の公約

NHK党は自由主義を支持します。

1.自由の判断を曇らせる、NHKをぶっこわーす!メディアの偏向報道をぶっこわーす!

2.経済的自由を守るため、あらゆる増税や社保増加に反対します!

3.自由を守るため、無駄な行政や利権をぶっこわーす!

4.日本社会の自由を守るため、社会の安全を脅かす外交や外人政策にNO!過激な反米・反グローバリズムにNO!

5.自由社会の安全弁として、お金のかからない方法の生活保護、ミニマムの医療保障を実施します。教育、福祉、子育て、農業などの無駄な補助金にNO!

6.できもしない頭の悪い野党の政策に、NO!利権におもねった与党の政策に、NO!物価高や円安を一晩で解決できる政策はありません。NHK党は平和で豊かな日本の基盤を崩すことなく、情報の透明性や無駄の削減を追求することで、日本を目に見えてよくします。

7. NHK党はイノベーションを支持します。自由はイノベーションを生み出します。我々の党は自由である。才能のある人たちがイノベーションを生み出し、新しい時代を作ります。私たちは、選挙でも皆様にイノベーションを見せてきました。政治にもイノベーションが必要です。イノベーションは、ツールで生まれるのではなく、自由な中で、浜田聡や他の弁護士たちのような優秀な人材が政治にイノベーションを起こすのです。


こんなんでいいんじゃないでしょうか?


7/15/2025

日本の有権者、かなりヤバいんじゃないか?

参議院選挙の中間結果がヤバい。

参政党が勢いを伸ばしているって、日本人はどれだけ情弱なのか。参政党は右派でも何でもなく、自由を否定する国家権威主義的なトンでも政策を掲げるだけのヤバい集団である。ヤバい奴が騒ぐのは良いが、一体誰が投票するのだろうか?そういう奴らが一番ヤバいと思う。これ、何か裏があるとしか思えないのだが、どういう事なのか?外国政府から介入でも受けてるんじゃないの?

石破が自民党の党員の中で一番人気がある、とかメディアが煽っていたが、国民はそうは思っていないんじゃないか?メディアは虚偽報道をして、昨年の9月から仕込んでいたんじゃないだろうか?糞立憲民主党が、自民のへばりにより、議席を伸ばそうとしている。皆さん、本当にこれで良いの?宮城の人とか、石垣のり子を当選させようとか、頭おかしいんちゃうの?

いや、冗談抜きで、日本脱出を考え始めなきゃならなくなるんじゃないだろうか、これは。

7/13/2025

2025参議院選:各党の政策の分析

各党が政策を発表しているが、私は話半分で聞いている。耳障りの良すぎる政策など、できるわけがない。重要視されるべきは、その政党に政策を書く能力があるかどうか、そして、政策の後ろの背景は何か、という事を見透かすことだけだと思う。政策を一字一句読んでみて、それらを真摯に受けて投票の判断にするとか、そういう事は辞めておいて欲しい。減税とか言って、与党じゃないのに、どうやってやるんだ、みたいな話である。


1.自民党

自民党。いい加減な事を言えたはずなのに、消費税は厳守しますとか言っている。勝つ気あるの?とか老婆心で思ってしまうのだが、馬鹿正直に王者の風格を見せている。責任があるとは、こういう事をいうのか、と。しかし、逆から見ると、利権団体や官僚組織の腐敗には手を付けず、増税で福祉の増大を賄おうという、そういう方向性を見せている。経団連がバックにあるだけあり、常識的な話が並ぶ。B評価。


2.立憲民主党

いまさら消費税を減税だあ?どの面下げて言っているのだろうか。自由をうたっているフリをして、規制を色々かけようとしている社会主義的な内容。労組の安定的なバックがあってのクオリティ。D評価。


3.維新

減税や社会保障削減など、政策はしっかりしている。社会主義的な民間教育(私立)の税負担化(無償)とか、気になる事もあるが、それは前原の影響。しかし、ハシシタと松井が去ってからは、有限不実行の日和るだけなのがばれてるので、一回休んで反省し、前原を追い出しなさい。まあ作文はA評価。


4.公明党

私の好みよりは社会主義的に振れているが、かなりまとも。バランス取れてる。C評価。私は創価学会じゃないので、それ以上のコメントはしない。


5.国民民主党

サラリーマンの味方を標榜。自由主義的な右派のふりをするも、大きな政府を目指すような社会主義的なにおいがプンプンする。流石は労組がバック。C評価。


6.共産党

プロパティーライトを認めない共産主義ではなく、ある程度は現実に寄り添っている。作文だけならE評価。共産主義を許容する訳にはいかない。


7.れいわ新撰組

情弱の貧乏人を騙す政治ビジネス。共産党の劣化版。F評価。


8.参政党

政策にすらなってない。IQ90以上の人からは相手にされないレベル。F評価以下の落第レベル。松田学が比例で受かれば、学歴がある人の初当選となるが、恥ずかしくないのかな?権威主義的な話が並ぶ中、米軍を追い出すとか、ちらっと入ってる。中国共産党とかロシア政府が選挙介入していないよね?右派政党という表現を信じると危ないよ。


9.再生の道

教育に力を入れる?塾でも作ればどうだろうか?立法府に入る必要ないやん。F評価。


10.チーム未来

テクノロジーで社会を作るって、IT社会主義??国や地方自治体に支えられたコントラクターでええやんか。立法府側に入ってもしゃあない。E評価。


11.保守党

参政党ほどではないものの、陰謀論。F評価。


12.NHK党

政策の作文に関してはピカ一。S評価にできなかった理由は、堀江貴文のリバタリアン的な姿勢に、浜田聡は保守勢力に応援を得ているために、自由主義の中に保守的な要素を組み入れてきた。ただ、リバタリアン的にも許容レベルであるので、A評価。立花さんは、党拡大のマーケティングにフォーカスさせ、浜田が政策にフォーカスしているので、これは無敵の筈。


7/05/2025

参政党は参政党員のための政党なので、投票したい人はまずは党員になってから

参政党が躍進していて、大変気持ち悪い。色々な政党があるが、参政党の党員でもないのに、参政党に投票しようとする意味がわからない。 参政党は、はっきりと、党員のための党だと言い切っている。参政党は、反ワクチン、オーガニック信仰、反米反グローバル主義、排外主義、反緊縮バラマキ、みたいな、かなり痛い政策を声高に叫んできた。できもしない政策だらけというか、陰謀論的というか、極端なポピュリズムというか、国家社会主義というか、真っ当な人であれば真剣には取り合わないレベルの幼稚な話である。その癖、ユーモア的なものもない。面白ければ許せるが、これを真剣に推し進めていくのはかなり痛い話しである。

自民党の安倍さんを応援していたが、岸田・石破と路線を組んでいる自民党は嫌だ。維新は大阪の匂いがきつすぎるし、昨今の腐敗・体たらくぶりが明らかだから、懲らしめる意味でもパス。国民民主が都会派低級サラリーマンの味方みたいな政策を打ち出したから入れようかな。待てよ、左翼の息のかかったおかしな連中を比例で出してきたぞ。それなら、残りの保守なら、参政党に行こう。ジャパニーズファースト、だよな。

という論理で参政党を選ぶと、ヤバいと思う。参政党に投票したい人は、参政党にまずは入党するべきだと思う。

参議院に備えてか、ウェブページ上の政策はかなりオブラートに包んできて、万人受けするようなものにしているが、参政党のヤバさみたいなのが解らない一般人がこんなに多いんだろうか?参政党は真剣に党を拡げようと、共産党や公明党のような誘致活動に必死になっている危ない団体である。

右派で投票先がなければ、NHK党か日本保守党のような何をしたいのかが完全に理解できる投票先にまずは入れておく。維新がきっちりと反省したら維新に戻すか、自民党が森派を復活させればそっちに戻すか、その程度のスイングにとどめておいて欲しい。本気で増殖するつもりの政党に一票を入れてしまうと、変な方向から戻れなくなってしまい、日本の民主主義は乗っ取られてしまうだろう。

現状、言論空間やメディアをソフト左派に乗っ取られているという事を考えると、これもアリかもと思う皆様。政党活動に力を入れるポピュリズムはディストピアです。因みに、赤坂のユートピアは参政党を応援しています。


5/17/2025

トランプ政権、スローダウン

毎朝おきて、すぐにアメリカのニュースをチェックするという生活が1月以降続いてきたが、ニュースの量が明らかに減ってきた。それに伴い、日米の交渉のニュースも冷めてきた。

アメリカ側は、世界的に公平な自由貿易という理想郷を目指すための交渉を世界中の国と行おうとしている。が、勿論、現政権の票を左右する利権団体の押し売りのヤクザみたいな、ふざけた要求のみがクローズアップされている。日本側は、貿易赤字の話ばかりを取り上げ、社会主義でもないのに、国が何なら買えるのか、みたいな間違った議論を始めている。アメリカ側は立場上、吹っ掛ける必要があるのだから、意味不明の要求は受け入れる必要はないのだし、日本側が同じようなゲームをする必要はない。議論の本質が見えなくなる事には忸怩たる思いである。

自由で開かれた世界が、自由に貿易をして、お互いに成長していく理想の社会。そのイメージが、一般の人たちから消えてしまっていることが一番怖い。

5/03/2025

日米ディールはあるのか?

5月1日に日米の第二回関税交渉が行われた。

何を喋ったのかすら不明。ゴールデンウィークで国会が閉まっているので、赤澤さんが無理矢理ワシントンに行って、会談の時間を持ってもらった、というだけの話だと思う。マスコミから流れてくる話を聞いていると、会談はスカスカだったように感じてしまう。

日本側としては、日本特定の相互関税の24%は勿論なのだが、自動車や鉄鋼にかかっている関税をどうにかして欲しい、というボトムラインがある。が、アメリカ側が日本に要求していることは、貿易収支不均衡の解決という、かなりフワッとした要求だ。日米間での交渉のために、米国側が対日本で真面目にウィッシュリストを作ったような様子もない。

で、赤澤ーベッセント、グリア、ラトニックによる通訳を入れての第二回会議がDCで開かれたのだが、会議内容やディスカッションポイントは、残念ながらマスコミからは漏れてこなかった。会議の内容に秘匿性が高く、外に漏らせないのかもしれない。

アメリカ側は、自動車関税は交渉の対象外、と言ったという事だ。日本側は、コメは外して、トウモロコシと大豆、と言ったらしい。これ、スカスカやんか。

アメリカもやる気がない感じがする。これ、このまま継続してもいいの?

少なくとも、自民党は業界団体への配慮を優先し、日本国民にフェアな市場を作り出す気は全くないという事は理解した。日本のマスコミは、業界団体に配慮する自民党の片棒を担ぎ、消費者のためになる日本国内の自由な市場の創造をすることは、アメリカ側に過度な譲歩をしている、と、売国的なロジックを繰り広げている。



4/25/2025

米国との関税交渉に日本から差し出せるものはあるのか?

日本は貿易赤字国である。アメリカとの貿易収支が大幅な黒字だからと言って、バランス的にどうこう言える状態ではないと個人的には思っている。貿易収支には、デジタルなど、色々と含まれていないものもあり、そのあたりも冷静に見たうえでの議論とするべきだと思う。

アメリカが、ヤクザのような脅しをかけてきた。日本にとって、車や鉄鋼は基幹産業であり、これら産業の経済波及効果は非常に高い。これらの産業が不調に陥ると、日本の経済はガタガタになる。東京のサービス業従事者が、1000万強の年収を貰って大きな顔をして、Youtubeでえらそうなことを言っているのを良く目にする。しかし、トヨタやホンダの工場作業員が頑張ってくれ、世界中で日本車を売りまくってくれているのだから、日本という国はこれでだけ世界の中で偉そうにでき、東京に住んでいる人はその人達に支えられているというのを忘れている節さえある。世界の中でも、アメリカが日本自動車の太客であり、その太客をターゲットにするために、何十年もかけてサプライチェーンを構築してきた。そこが関税引き上げなるインチキを始めると、日本経済は困ってしまう。

困るくらいなら、何かを差し上げて、関税引き上げを止めて頂こうというのが、ベーシックなストーリーとなる。トランプ政権としても共和党にしても、関税はあくまでも不公正な貿易に対する楔に過ぎず、最終的には自由貿易が望ましいとしている。公正な自由貿易が世界の発展に寄与することは教科書通りであり、それに反対する人はアホだけである(今は、不公正がまかり通っているのに、自由っぽい貿易慣行で、インチキしている国に生産が偏る仕組み)。

世界中のまともな有識者は、この機会に、日本や世界経済の発展に寄与できるように、日米交渉がポジティブな会議になるような提案をしている。日本の農林水産物の貿易をさらに自由化することによって、日本のタックスイーターであり、利権の巣窟のような業界にメスを入れ、公正な国際貿易に方向性に近づけたい。日本の一般消費者の利益にも与する提案である。(次のポストで述べるが、政治的にメスを入れる要素はいっぱいあるものの、アメリカに差しだせるような物はほとんど残っていない。)

ただ、石破政権にそれは出来るのか?石破は「日本の田舎グレートアゲイン」+「軍事おたくによる国家安全」みたいなスタンスの未来を標榜していたと理解している。森山幹事長はゴリゴリのJAをバックとする親中自民農水族である。農水関係の話をこの二人に持っていくと、ちんぷんかんぷんな話が帰って来るだろうという予測は以前よりあった。4月25日の自民農水族の会議にて、森山さんがJAの意見書をまとめ上げて、江藤拓農水大臣に提出した。中身を見て、思わず失笑せざるを得なかった。

トウモロコシと大豆(笑)

日本は飼料としてアメリカとブラジルからトウモロコシ(デントコーン)を大量に買っている。最近は米を飼料用に回していたので、それを食用に回せば、微々たる量の新規のトウモロコシを受け入れることが出来るだろう。アメリカ産かブラジル産かを選ぶのは、飼料会社や商社であり、日本政府が影響を与える事は出来ない。アメリカ産のトウモロコシを買い増す事を可能にする法律は可能なのか?あるいは、我が国は社会主義国なのか?

大豆は、飼料用の大豆を日清オイリオ、JOilと昭和産業が輸入し、搾油している。搾油量は、カナダやオールトラリアの菜種(カノーラ)との価格差で輸入量が決まる。アメリカ産大豆のシェアは8割くらいで、季節要因とタンパク値の関係で、ブラジル産を混ぜている。私にはどこにアメリカ大豆を買い増す余地があるのか不明である。森山はきちんと説明して欲しい。

搾り取った大豆粕は、タンパク成分として飼料用になる。日本の搾油業者が作る大豆かすは半分くらいの需要しか満たせず、中国の搾油会社などから残りを買っている。ここをアメリカ産に変えるというのなら理解はできるが、政府がどのように介入できるのかは不明である。

現時点では、新鮮な植物油をクリーンエネルギー用に使うという案はない。植物油を搾りまくって、一度だけエビでも落とせば、廃食油となり、SAFでも作るというのだろうか?不明である。

食用大豆に関しては、アメリカ産のNon-GMOの方が、国産よりも高くなるという事象が昨年は起きた。日本での食用大豆の用途は、豆腐や納豆、味噌などであり、「貧乏人のたんぱく質」として扱われており、スーパーでの値上げは難しい。世界的に商品価格が上がったが、納豆や豆腐の値段を上げるのは至難の業であり、アメリカの生産者との契約締結できるだけの価格が出せず、とても難しい状況が続いている。アメリカの農家は、生育が面倒くさい納豆用の大豆を作るのだから、ある程度の値段は払ってもらわなければ商売が成立しない。はらえないのなら、バイオディーゼルやSAF用に国内でさばける普通の大豆を作った方が儲かる。食用大豆をアメリカから買い増せるほど、今の日本の消費者は豊かではありません。

エタノールを買い増す案は歓迎する。次のポストで詳細を書く。

私がアメリカ側の交渉相手で、日本がトウモロコシと大豆を買い増しますと言えば、冗談だろ、と苦笑すると思う。

ジャガイモ

ホクレンさんのプレッシャーで、生ジャガイモに関しては、カルビーなどのポテトチップスメーカーしか輸入できない。アメリカ側はテーブルポテトを含めて市場開放しろと言っている。農水省はジャガイモシスト線虫の話をずっとしており、アメリカ側からの要求を撥ね続けているが、裏にホクレンなどがいる事は火を見るより明らかである。北海道では、ジャガイモ生産が気候変動でしんどくなってきており、サツマイモ生産にシフトして鹿児島の農家さんは怒っている。自動車産業のためにも、そろそろ折れたらどうですか?消費者にとって、色とりどりのポテトがスーパーに並べば、日本のポテトサラダにも多様性が出るんじゃないか?(マヨネーズべったりの白いポテトサラダ、おもんないです)

コメ

ミニマムアクセス米の枠内での買い増しと言っているが、MAの枠を広げるのか?MAの制度はアホ過ぎて、すぐにでも廃止するべき。国産を買うのか、カリフォルニア米を買うのか、ブスマティ米を買うのか、これは消費者が選ぶので、農水が決めるな。日本の兼業農家と自民党への投票を守るために、無駄な補助制度が一杯あるが、JAさんはそろそろ諦めませんか?甘いだけのべっとりとしたコメが、すべての食事と相性が良いわけではない。固くて甘さの薄いコメを好む人も多い。好みの問題を消費者に強要する農政にカツを入れたい。

豚も牛も、関税下げろよ。逆に森山は、九州の黒毛牛農家のために、アメリカ側の和牛の輸入枠を広げて公平にせよ、くらいの話をアメリカに持って行って、逆提案しろや。アメリカへの和牛の輸入を増やすので、トウモロコシや大豆粕などの餌の需要もあがります、くらい言えや。




NHK党、しっかりしろ

参議院選挙が終わった後、この国の行く末を憂い、しばらく気分が沈んでいた。 私にとって、一番大切な価値観は、「自由」である。思想、言論、経済など、個人の権利は国家に侵害されるべきではない。法律に違反しない限り、何をやっても自由であり、自由こそが正義である。自由を縛る法律は、必要不可...