平昌が冬季オリンピックに選ばれたことで2012年の東京はどうなるのか、と言った寝惚けたニュースが出ている。前にも書いたが、つまらない考えは止めるべきだ。今まで折角やってきた誘致なのだから、という論議があるが、サンクコストは回収できないので、見込みがないことに投資を続けると、さらに傷口を拡げることになる。
第一、福島原発の見通しも立っていないのに、東京が立候補したところで支持を得られると考えているのだろうか?科学的な真相がどうであれ、世界の一般の人がどういう目で東京を見ているのか理解しているのだろうか?仮に広島が立候補すれば、そのアクション自体が東京にマイナスに働くことは間違いない。
まあオリンピックなんて裏金積めば誘致できるのだろうが、現状の日本が、裏金の積みあいで他の非民主主義・新興諸国に勝てるのか?真っ当に考えれば立候補するだけ無駄だと考えるのだが。金なんていくらでも他に使い道があるだろう。
民主党の目指す社会主義国家は論外だが、昭和のケインジアンな考えからも脱皮して欲しい。それとも、中国や韓国に負けたくないからこういう事に力を入れたいのか?だとすれば、完全に土俵を間違えている。
浦澤直樹の「20世紀少年」は皮肉に溢れた漫画の世界である。トモダチは大阪万博を21世紀に開催する。しかし現実に20世紀少年的な方向に社会を誘導しようとしている人間が少なからずも日本の上層部にいるのだろう。21世紀に東京オリンピック開催など、20世紀少年的な皮肉でないとすれば、一体何なのか?
ところで、日本のマクロ経済であるが、長期的な将来の先行きに明るい物は全くないというものの、短期的な経済の波動をみると、一応底を打った感がある。
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