ドイツやイタリアは脱原発を果たしたので見習うべきだ、などと言った幼稚な意見を言う人が回りに結構いる。ドイツやイタリアが果たしたのは、「NIMBY」である。Not in my back yard、つまり自分の裏庭でやらないならOKという事だ。実際ドイツやイタリアは原発で作った電気をフランスから買い続けている。ドイツは脱原発を掲げているが、いまだに原発は稼動しているし、二酸化炭素の問題などから原発再開を望んでいる人も大勢いる(色々な意見の人がいるのは当たり前のことだ)。ドイツやイタリアがやっている事は、リスクはフランスに押しやって、自分達は善良なフリをしているだけなのだ。
EUを一つの巨大な国家であると看做した場合、ドイツとフランスの国境など、今日では県境程度のものだ。東京の人は、原発を新潟や福島に押し付けて、電力だけを享受しているといった批判をする人がいる。ドイツやイタリアがやっていることは、東京に住む人達と何が違うのか?
私はイタリアに暫く住んだことがあるのだが、当地の電気代は馬鹿高かった。ユーロ高を勘案しても、日本よりも電気代は高いはずだ。私が言いたいのは、ヨーロッパにはヨーロッパの事情があり、日本の事情とは大きく異なる。なんでもかんでもヨーロッパに習えと言っている日本人の似非インテリ層には辟易とする。ジョークであるが、日本がドイツとイタリアと組んでも碌な事にはならない筈だ。それよりも、東京・大阪・ドイツ・イタリアで同盟を組めばいい。福島、新潟や福井、フランスにリスクを放り投げて、金で安全と電気を買う「リスク回避NIMBY同盟」として。
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7/20/2011
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