アラスカのクリーブランド火山に大噴火の兆候が見えていると言う。3月にあれだけ大きな地震があったので、環太平洋リングのどこで火山の噴火が起こっても驚かないが、アリューシャン列島での大噴火は太平洋間の航空飛行に莫大な影響を齎す可能性がある。
クリーブランド火山の位置は、アラスカのアンカレッジから1500Kmほど北海道側に行った所である。アリューシャン列島のちょうど真ん中くらいに位置する。間太平洋路線の航空機の通路にあたるのだ。火山灰が空に撒き散らされたりしたら、数週間、周辺地域を飛行できなくなる可能性がある。トランスパシフィック路線はローコストキャリアー、いわゆるLCCにもまだ汚染されていないため、基本的には飛行機会社にとってはドル箱路線だ。それが寸断されれば、色々と経済的な問題が起こりうる。アメリカから日本に行くのに、わざわざハワイ経由とか、時間の掛かることになりかねない。
昨年の4月に、用事でドバイに行った。行きはデルタとロイヤルダッチに乗ってシアトルからアムステルダム経由でドバイに向かった。アイスランドの上空を飛行中は、座席のモニターで地図を見ながら、エイヤフィヤトラヨークトル火山が爆発したという事をジョークとして考えていた。ドバイで用事を終えて、帰路に着く終日前、事態が深刻化した。イギリスや北ヨーロッパの主要空港が軒並み閉鎖されたのだ。私もアムステルダム経由だったので、アウトであった。
最低二日はどうにもならないとの事だったので、諦めて色々観光を楽しんだ。オマーンに行って海水浴をしたりした。ホテルのプールは、安物の市営プールのような混み具合である。と言うのも、ヨーロッパ人が何も出来ず途方に暮れて、プールで泳いでいるからだ。プールでは泳いでも、観光する気にはなれないようだ。
結局、二日後に、デルタ航空が、アトランタ行きを手配してくれて、私は砂漠に佇む人工張りぼて人工巨城をあとにしたのだが、アトランタ行きの飛行機は、火山灰を迂回して、最短コースではない北アフリカ上空あたりを飛ぶ。フライトは17時間に及び、機内で4回不味いものを食べさせられた。そこまで長いフライトを体験したのは初めてであった。私の場合は、人の金でドバイに滞在していたので、痛くも痒くもないどころか、滞在日数が増えて喜んだのだが、忙しい人達や自費を削っている人にはかなわない話だ。
まあ、こういう経験もあったので、火山情報には敏感になっている。近いうちに太平洋上空を数回飛ぶことになっているので、火山情報は注視したい。
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7/23/2011
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