5/28/2011

オバマのイスラエル政策

オバマ大統領がイスラエルとパレスチナの「国境」は1967年の第三次中東戦争以前の境界線に戻すべきだと発言した。

イスラエルは民主主義国家であり、極端な右派から左の人まで色々いる。右派政党リクードの党首である現在のイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフは、勿論その支持基盤ゆえにオバマの提言には納得できない。そして、イスラエル国内でネタニヤフは左派に糾弾されている。

ネタニヤフは先日米国を訪れ、議会で演説をした。面白かったのは、境界線はどこであれ、ハマスとは会談をする事は無い、ということだ。それについて、日本やアメリカの左派メディアは批判的な見解を述べている。

私はヨルダン川西岸へのユダヤ人入植には反対であるが、ネタニヤフの言っている事はもっともだと思う。ハマスは、アルカイダなどと何ら変わることのない、イランが支援しているテロリスト組織である。事実上、パレスチナの政治を牛耳っているため、真っ当な政党と思っている人もいるが、ハマスはただの人殺し組織だ。そんなものと会談する必要は全くないし、世界はハマスのような組織を駆逐する責任を負っていると思う。ハマスのような組織がアラブ社会に存在しているから、アラブ社会はいまだにこんな状態なのだ。金持ちアラブの連中は、自分達に火の粉が降りかかるのが嫌な為に、ハマスの事などは触れないようにしている。

アラブ社会の事なかれ主義、大国の一部メディアの反ユダヤ・親テロリスト的な論調、そしてイスラエルユダヤ人の急進右派。そんな連中が中東事情をおかしくしているのだ。本当に可哀想なのは、洗脳されているとはいえ、テロリストに牛耳られているパレスチナ市民だ。ただ、それらの人々も、理由はどうであれ、ハマスを支持し続ける限りはこの状態を抜け出せないし、現状を良くしたければ、自分達の力でなんとかしなければならない。

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