5/15/2011

東電と大手マスコミの方向転換

マスコミ大手が徐々に東電や政府にとって都合の悪いニュースを流し始めてきた。

メルトダウンしていただの、原子炉圧力容器の底が落ちているだの、地震ですでにある程度ダメージがあっただの、再臨界があっただの、すでに識者は知っていたことだ。テレビからのみ情報を得ているなどという人は21世紀のこの世の中にいないと思うので、ほとんどの一般人はインターネットの情報などを通して既にこれらの事は知っていたと信じている。こんな事は三月の時点で専門家が指摘しているし、東電の記者会見でも幾度となく質問されていたことだ。

政府は福島市や磐木市などの人口が多い場所を避難地域に指定させないため、東電は会社の体制を維持して補償金を低く見積もる為に、今回の事件を過小評価しようと必死である。霞ヶ関は自分達の仕事を遂行する為に、殻の外の事には手をつけないようにしている。大手マスコミは何か(政府かスポンサーと思われる)を恐れて流す情報をコントロールしていた。

大手マスコミが徐々に情報を開示し始め、東電も後出しながらも都合の悪い事を徐々に認めだし始めた。隠しきれないから観念した、というような程度の問題ではないと思う。数日前に何らかの変化があったとしか思えない。一体誰がどのような指示を出したのだろうか?日本の権力の中心ではどのような力が働いているのだろうか?非常に興味が持たれる。そのうち内部からリークがあるだろうから、それまで想像を膨らませておくことにする。

今となってはどうでもいい事なのかも知れないが、3号機の爆発も、水素爆発ではなくて水蒸気爆発だった、などといった話もそのうち出てくるのだろう。その3号機にホウ酸水を入れ始めたようだ。ホウ酸を入れているという事は、再臨界の可能性が起こっているという事なのだから、食中り気味で原発ニュースに飽きてきた人も多いと思うが、少々注視する必要はあるだろう。バスケやホッケーだけを見ていたいのだが、未だに原発の事を気にしなければいけないのが悲しい。

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