これは2012-2013シーズン・プレイオフの記事です。2014年の記事はこちらから
私の中での優勝候補、グリズリーズが四連敗であっさりと負けた。バスケ好きの私でも、興醒めするくらいの地味な試合で、視聴率を心配してしまった。両チーム、フリースローを外したり、レイアップをミスしたりしていたが、それだけ両者のディフェンスが強かったという事だ。で、スパーズが決勝戦にコマを進めた。私の中では、けっこうあっさりとグリズリーズが勝つと思っていたので、何故グリズリーズが負けたのかを検証したい。
①グリズリーズはゾーンディフェンスを崩せず、それに対応した攻撃ができなかった。スパーズの研ぎ澄まされたディフェンスに阻まれ、ペイントの中でシュートを撃てなかった。ランドルフとガソールはボロボロだった。背が高い三人が中でディフェンスすれば、そりゃ、どうしようもない。
②ディフェンス要因のプリンスとアレンの得点力が無さ過ぎて、無視された。逆に、得点力がある他の三人にディフェンスのリソースが回された。これはパポヴィッチの戦略勝ちである。というか、プレイオフの試合を何度か見れば解る事である。問題は、これに対してホリンズが対策を打たなかったという事に尽きる。
③やっぱり、決めるにはルーディー・ゲイが必要。グリズリーズのディフェンスは光っている。問題の有った時間帯も何度かあるが、あれでもスパーズの攻撃を巧く抑えている。ただ、ディフェンスだけでは勝てない。ルーディー・ゲイをトロントに出したトレードが、こんなところで悔やまれる。ルーディー・ゲイがいれば、攻撃にもっと厚みが出ていただろう。スパーズは、グリーンやボナー程度の選手が簡単に点数を入れて来た。というよりも、マンツーマン+ダブルチームディフェンスをどのように潰せば良いのかを理解しつくしたチームプレイであった。
結局、攻撃力の単調さと、ホリンズの単調さ、パポヴィッチの老獪さ、そしてダンカンとパーカーの好調さが勝因であった。しかし、最後の三戦、スパーズのバスケは決して簡単ではなかった。が、グリズリーズは明らかに一枚(ルーディー・ゲイ?)足りなかったのだ。
グリズリーズは敗れ去り、また来年に挑戦となるのだが、このディフェンス力を解体して欲しくはない。ただ、トニー・アレンはFAであり、チームの中心が抜ける可能性があるのだ。ホリンズは典型的な硬直的な監督であるが、グリズリーズのチームはその良さが出ているだけに、変にチームをいじくって欲しくない。トニー・アレンの代わりに、レイ・アレンのようなシューターを入れると面白いかな?とも思うのだ。
一方で、勝ったスパーズであるが、調子が上がってきている。ジェノブリのプレーは悪かったが、パーカーとダンカンが素晴らしかった。ただ、GS戦の時にも問題だったが、早いシューター相手には、スパーズの組織的なディフェンスも翻弄される。マイアミは身体能力が優れた選手が大勢いる。
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