五連勝のニューヨーク・ニックスが、カナダにやってきて、三連敗中のトロント・ラプターズと与した。結果はボロ負け。
相手にゾーンディフェンスをやられて、攻撃を全くさせて貰えない。ニューヨークは巧い人間が揃っているので、一対一やダブルチームのようなディフェンスにはやたらと強い。ただ今晩のようなチームディフェンスをされると、手も足も出ない。これは始めての事ではなく、連敗しているときにも何度か見られた。理由は簡単で、リンがPG(ポイントガード)だからだ。リンはPGを大学時代にやっておらず、PGはNBAに入って以来の付け焼刃である。どれだけ活躍しようとも、所詮はルーキーのようなものである。組織ディフェンスを崩すには、ポイントガードが相手ディフェンスを翻弄する必要があるのだが、そこまでを現在のジャーミー・リンに求めるのは酷である。パスを出せずにいて、コーナーに追い込まれると、リンは何も出来ない。切り崩すテクニックを憶えて欲しい。
ゾーンされた際に、もっとも簡単な対処法は外から撃つことである。ノバックが9本3PTを撃って、そのうちの5本をねじ込んでいた。しかし、他の選手は19本撃って0本。リン3本、メロ4本、JRスミス5本。これだけ入れられなければ話にならない。そのうちの何本かが巧く決まっていれば、試合は違う展開になっていただろうし、焦る必要はないと思う。(しかし、カーメロ・アンソニーのシュートの確率が悪すぎる。)
リンは吸収が早いので、このようなゾーンディフェンスに対する対処法を真剣に検討しなければ、プレーオフでは通用しない。
ゾーンディフェンスだが、NBAでは明から様でしつこいゾーンは結構珍しい。ご存知の方も多いかもしれないが、現在、大学バスケのNCAAトーナメントが開催されている。いわゆる「マーチマッドネス」である。アメリカにおけるマーチマッドネスは、日本で言えば一昔前の夏の甲子園くらいの盛り上がりようである。大学バスケは、オールスター級の選手ばかりを揃えられないため、あからさまなゾーンばかり仕掛けている。これに感化されるためか、毎年、この時期にNBAでも頻繁にあからさまなゾーンディフェンスが試される。それも弱いチームが。で、この作戦が結構成功してしまうから、バスケは面白いのだ。
雨が降り続くシアトルに住むブログ主が、カプチーノを飲みながら、時事・経済・政治・食・スポーツ等について社会科学的見地から騙ります。広告のクリックをする事、宜しくお願いします!
3/23/2012
登録:
コメントの投稿 (Atom)
日本の有権者、かなりヤバいんじゃないか?
参議院選挙の中間結果がヤバい。 参政党が勢いを伸ばしているって、日本人はどれだけ情弱なのか。参政党は右派でも何でもなく、自由を否定する国家権威主義的なトンでも政策を掲げるだけのヤバい集団である。ヤバい奴が騒ぐのは良いが、一体誰が投票するのだろうか?そういう奴らが一番ヤバいと思う。...
-
(広告のクリックお願いします!) 夏になるとステーキを食べたくなる人たちが大勢出てくるのか、友人やその奥さんから牛に関する質問を良く受ける。当ブログの アメリカステーキは何故美味しいのか という偏った記事が一番読者を集めているようである。私自身も牛ステーキが大好きである。ア...
-
(注:この記事はミディアムレア以上に焼いたステーキの話であって、生肉の話ではありません。ステーキのレアが好きな人の多くは、単に生肉が好きな場合があります。私も生肉が大好きですが、このページでは牛タタキ風ステーキの話はしていませんので悪しからず。生肉が好きならばわざわざレストランに...
-
アメリカという国は、思っている以上に保守的で宗教的である。アメリカ流のキリスト教的な価値観があり、右も左もその上で戦う。マリファナを推奨したり、同性愛結婚を推奨したり、戦争反対を言ったり、死刑廃止を訴えたり、中絶を支持したりする人達も、キリスト教のアンチテーゼとしての政治的な発言...
0 件のコメント:
コメントを投稿