マイク・ダントニーがNYニックスの監督職を解雇されてから、ニックスの連勝が始まった。前のアトランタ・ホークス監督であるマイク・ウッドソンがチームの士気を代えたとして、リンサニティーならぬ、ウッドソニティーなどと名付けたメディアもあるほどだ。
リンサニティー旋風が吹き荒れるNYニックスの連勝ストーリーに水を差したのはカーメロ・アンソニーが復帰したことである。復帰後のカーメロは明らかにシュートの確率など、統計的に苦しんでいる。もしかすると、見えない怪我の影響があるのかも知れない。ニックスはメロ復帰およびオールスターゲームの後、泥沼の6連敗でプレイオフスポットも危ないという状況になった。メロとダントニーがA級戦犯として晒し者になった。ダントニーを解雇して、ウッドソンにコーチをさせると、なんと次は5連勝。得意のローラーコースターだが、これは一体何なのか?
今年は、労使ストの影響でシーズンが短縮されている。一週間に4試合という無茶苦茶なスケジュールである。しかも、結構同じチームと二日くらいの時間差をおいて当たるのだ。メロ復帰後のスケジュールを見て欲しい。オールスター前に敵地でマイアミと当たってぼろ負け。これは仕方ない。クリーブランドにぎりぎりで勝って、一週間ほどの休み。そして、ボストン、ダラス、サンアントニオと敵地での三連戦。簡単に勝てるわけがない。ただ、どれもみっともない試合ではなかった。ミルウォーキー戦は勝てただけに惜しかった。あれを落としたのは痛いが、点数を取り合えばバスケならこういう事もある。その後、69ERSとシカゴ相手にみっともない負け。主力選手(メロ)が腐ったような態度をとり、監督解雇。
一方、ウッドソンになってからは、ポートランド、インディアナ、トロントと、勝って当たり前のところとばかり当たっている。では、ウッドソンにクレディットはあげられないのか?
昨日は、フィラデルフィアで69-ズとの再戦だった。なんと、ニックスの先発陣が第一クオーター、ディフェンスに集中したのだ。フィラデルフィアは全く点数を入れられない。ディフェンスだけで10点差にした。これはウッドソンの指揮なのだろうが、ニックスでもディフェンスできるのである。プレイオフに行き着けば、絶対にディフェンスが必要になる。ディフェンスできないチームは、ダントニーのサンズのように、早々と散るのがプレイオフの鉄則だ。ウッドソンに代わって、チームは間違いなく良い方向に動いている。最後はギリギリだったが、ニックスは3位のフィリーズを下した。フィリーズの上に立てば、東の一位になって、4位以内が確約されるので、シカゴやマイアミとプレイオフで急に当たることを避けることが出来る。
4月の8日、10日とシカゴ・ブルスとの連戦まではかなりゆるいスケジュールである。それまでにどこまで星の数を伸ばし、ケミストリーを磨くのかが見物である。バロン・デービスなども、チームの中で指示をだすなど、チームが一丸となっている。ニューヨーク・ニックスの活躍に益々期待したい。
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3/22/2012
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