ボストン・セルティックスとの試合が3月4日の午前に行われた。ジャーミー・リンはハーバードで過ごしたボストンへの凱旋となる。ボストンとの対戦はリンにとっても中間試験のような位置づけだ。
ボストンは今季かなり苦しんでいる。ケンドリック・パーキンスをジェフ・グリーンとのトレードでオクラホマに送ったことが効いているのではないか、と感じている。パーキンスはなんだかんだ言って、存在感のあるセンターであった。パーキンスが移ったオクラホマは主意をひた走っている。ついでグレン・デービスをブランドン・バスと交換でオランドー・マジックに送ってしまい、センターが二人欠けてしまった事がなによりも痛いのではないだろうか?ジェフ・グリーンは契約延長の翌日に命に関わる心臓病が発見されて今シーズンは出れない。バスはそれなりに活躍しているが、不動のセンターという感じではないと個人的に考えている。旧ビッグスリーの老化を言う人達も大勢いる。ポール・ピアスは問題ないが、確かにケビン・ガーネットとレイ・アレンはピークを完全に過ぎている気はするが、センターの問題に比べれば微々たる問題だと思う。今季にボストンがプレイオフには楽に行ったとしても、シカゴやマイアミを負かす事はないだろう。
ボストンは間違いなくディフェンスのチームである。ディフェンスのチーム相手に、ダントニーの攻撃的バスケがどのような展開をするのかが注目の的であった。当たり前のように、ラジャ・ロンドがジェレミー・リンに張り付いたのだが、私は手の長いロンドのディフェンスのテクニックをかなり評価している。ロンドは攻撃面で絶賛されることが多いが、2010年にはスティールの数がリーグで一番多かったように、今のNBAで一番ディフェンスが出来るポイントガードだと思う。しかも、常にいやらしくフルコートディフェンスをするし、ディフェンス意識がかなり高い選手である。
1Stクオーター、リンはロンドのディフェンスに四苦八苦する。狭いコーナーに閉じ込められ、ボールが全く回らない。ピックアンドロールが成立しない。いつもの攻撃的なバスケが鳴りを潜める。対ボストンのチームがいつも陥るように、ターンオーバーだらけのバスケになった。一時10点差近くつけられ、見るに耐えないような試合になっていた。
しかし、ファウルを二回犯したリンがいち早く下がり、バロン・デービスにPGを変えてからは、比較的ボールが回るようになる。いつものようにノバックやJRスミスが良い活躍をする。セルティックスは1STクオーターでディフェンスに力を入れすぎたのか、集中力が途切れ、ケアレスなターンオーバーを多く犯す。しかもセカンドチームが結構酷い。そうしているうちに、ニックスがなんと逆転してしまう。2クオーターの途中ごろには、なんとニックスが10点以上の差をつけてしまう。だが、リンが戻ると、再び流れが悪くなり、前半はニックス5点リードの51-56で折り返す。
後半が始まると、またもやボストンがモメンタムを取り戻す。ボストンは誰をディフェンスするべきかを理解している。リンに変えてバロンデービスを再び入れるも、あまり機能しない。JRスミスやノバックも、思うほどの活躍ができず、第3クオーターの終了時には、ボストンが逆転し、10点差に持っていく。
勝負はまだつかなかった。ニックスが後半5分くらいから息を吹き返す。シャンパートのフリースロー、そしてその直後のレイアップで5点差。そして、リンが点数が欲しいところで、レイアップと3PTを連続で決め、なんと一点差に持っていったのだ。最後はアンソニーがきっちりと決め、ニックスが101対100で逆転。そして、ノバックがフリースローを二本とも決めて、103対100にした。
しかし腐っても王者。ポール・ピアスが終了5秒前に3PTをきっちりと決めて同点にする。会場の雰囲気は絶頂だ。最後のニックスの攻撃。リンはメロにボールを渡すも、メロが決められず、延長。
延長戦では存在感が無かったレイ・アレンがやっとこさの3PTを決め、ニックスを突き放してボストンの勝利。経験の差と言うか、今の力の差と言うか、判断の難しい試合となった。ジェットコースターのようなボストンらしくない点の取り合いの試合になった事をみても、ニューヨークバスケは評価されるべきであろう。しかし、ことジャーミー・リンに関しては、最後にクラッチシューターとしての数点を入れて試合を振り戻しに戻したが、全体的には反省点ばかりが見つかる苦しい試合内容となっている。中間試験の結果だが、期待が大きかっただけにD-。再試験を受けてもらわなければならない。
というか、リンをディフェンスすればニックスのボールが動かない、と言う当たり前の法則を敵チームが察知しつつある。現状の場当たり的な物だけではなく、リン以外からどうやって組織的に得点を入れるかをもう少しダントニーは真剣に考えなければいけない。個人的な意見として、ボストンとニューヨークが現在の東の3番目と4番目のチームであると思っているので、この組み合わせは今後も注目していきたい。
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