11/11/2022

アメリカ経済の停滞は、一時的な円高を招くが、ロングタームで日本の国力低下は避けられない

 アメリカの利上げだが、さすがに行き過ぎ感がある。7%のモルゲージでは、普通の人は住宅の購入ができない。利上げはジワジワと市民一般に効いてくるので、そのうち実体経済が悪くなるのは目に見えている。

経済が悪くなるのが解っているのに、なぜこんなことをするのか?というと、投機家が金を借りまくって、訳の分からない物に投資しまくっているからだ。マクロ経済学的な良い投資というものは、投資をすることによってイノベーションが起こり、将来的にグロースカーブが上がっていき、社会全般の利益になるというものだ。

それに対し、意味のない投資というのは、短期的な物の値上がりを期待し、「安い金」を借りて投機する行為である。ビットコインや都内のワンルームマンションのように、本当に値段が吊りあがってしまうと、吊り上がったことがさらなる投機資金を呼び、「ねずみ講」ゲームが始まってしまう。資産からあがってくる配当が保障されていないわけだから、ねずみ講は一旦冷えだすと逆回りの回転を始め、やり過ぎた投機家はバンザイする結果となる。ざまあみろ、というのは簡単なのだが、先進国では破産法があるので、誰かにバンザイされると、借金分を違う人が負担しなければならない。年金基金や銀行の運用、会社の退職資金などもダメージを受ける可能性がある。そういう穴埋めのために、株などから現金化する流れも伴い、株などが下がる社会全体の停滞感が具現化してしまう。

で、今は、アメリカで社会的な停滞感が具現化する一歩手前。つまり、アメリカがリセッション入りをし、利率も下がるだろう、という事になる。

そうすれば、円は一時的に値を持ち直すだろうし、債券などはまさに買い時となる。株価も一時的に小さなラリーを起こすだろう。

であれば、私なら1ドルが120円くらいになれば、大量にドルにお金を移すと思います。次の10年とか見ると、円を持っているのは怖すぎます。

9/25/2022

わざと人にぶつかる変なおっさん、誰も気にしない東京の街

 夕刻に繁華街を歩いていると、ヘッドセットをしてロン毛で太ったおっさんが、スマホしているおねえちゃんに寄って行ってわざと肩をぶつけた。おねえちゃんはスマホを落として尻餅をついて唖然としていた。そのすぐ後に、スマホを見ていたひ弱そうな学生風の兄ちゃんに、同じように近づいてショルダータックルをかました。お兄ちゃんもスマホを落としてこけた。こけたお兄ちゃんに、「あいつ、さっきも他の人に同じことをわざとしましたよ」と言うと、お兄ちゃんは怒るでもなくスマホを拾って「ああいう人は無視するしかないんですよ」と言った。

私はとんでもないやるせなさに苛まれた。人とぶつかるおっさんが、まず意味が解らない。何が楽しいのか?これは何が目的なの?おねえちゃん、お兄ちゃんが明らかにぶつけられて吹っ飛ばされた訳だが、町行く人は誰も止まらない。しかも、お兄ちゃん、ぶつけられたにも関わらず「関わらない方が良い」みたいな根性無しの発言。

歩き続けると偶々警官が二人がいた。男性の警官は忙しそうにしていたので、女性の警官に先ほどの出来事を報告しようと話しかけると、「今忙しいので対処できません。」と言われる。「変な奴がいるんですが、どうしたら良いですか?わざと人にぶつかるんです。」と言うと、「そこをまっすぐ行くと交番があるので、そちらに行ってください。」と言われた。

そこをまっすぐに言った。交番があった。しかし、中には警官はいなかった。

やれやれ。もうええわ。

私も都会の喧騒に疲れ果て、消化できないやるせなさをLet it goすることにした。しかしハラワタは煮えくり返り、深夜にブログを書いている。東京、ヤバいよ。社会が瓦解しかかっていますよ。気持ち悪い奴と、人間さを欠いた腑抜けが大量に生息していますよ。或いは私の頭がおかしいんでしょうか?

9/02/2022

あらゆる国葬や、外務省の得点稼ぎの無駄な外交には反対

 私は国葬には反対している。何故かというと、国が税金を使って行うあらゆる行事に反対しているからである。このブログを読んで頂いている人には解ると思うが、神社庁などのアジェンダを鵜呑みにし、所謂「保守」みたいな国家観を確立させ、軽い神輿として担がれてきた安倍晋三首相を、私は支持していない。

しかし、安倍晋三が日本の首相として国葬に値しないとは思っていない。国葬をやるとすれば、記録を見ても、安倍さんは歴史上で一番国葬に値する首相である。

ただ、安倍晋三の国葬をやるのは、実務的には賢い選択だ、という意見には注意が必要だ。政府および外務省の得点稼ぎとしての外交的な場としては、これとない好機である、とされている。私は税金を使って、外国から要人を呼ぶような社交界を卑下している。

アメリカからは引退したオバマや無能カラマが参列するので、あまり意味はないだろうし、中国共産党の国家主席やロシアの大統領が来るわけでもない。一番の大物は多分インドのモディだろう。それ以外は二線級の軽い面々や引退した名前ばかり有名人が参列する。

オリンピックとかもその程度だったので、所詮はそんなもんだという事だ。海外から誰かが来たからと言って、円安問題が解決するわけでも、ロシアの戦争が終わる訳でも、中国が台湾にちょっかいだすのを止めさせられる訳でも、徴用工問題が解決するわけでもない。外務省が自分たちの存在感を示すだけで、これからも税金使って上級国民の社交界をしますよ、っていうだけの話である。

外務省の存在そのものが税金の無駄だと思っているので、私は国葬には大反対である。

PS 安倍国葬に反対している左の人たちの活動や言動を見ていると、安倍国葬に賛成もしたくなりますが、そこはぐっと我慢して、自分の信念を貫いて当記事を書いています。


8/31/2022

NHK党の方が参政党よりずっとマシ

東京に越してきてからも私の大阪弁は消えない。なぜならテレビをつけても半分くらいの人が大阪弁を使っているからだ。昔はバラエティーだけだったのだが、最近では政治の討論番組まで大阪弁の奴が増えている。前の参議院選では泡沫政党が現れたので、それらのポジションを分析したい。

参政党:参政党は主義主張はなく、参加する人が勝手に政策を決めろとか、綺麗事を言っているので鵜呑みにしていた。が、よく話を聞くと、私とは全く対局の考え方であるような気がするのだ。やたらと愛国主義で反米的な物の見方をする。科学を否定して、陰謀論を信じている。マスクをしないでも良い、ワクチンを打たなくても良い、ではなく、マスクはさせるな、ワクチンは撃たすな、という権威主義的な主張をしてくる。有機野菜を食べさせろ、自然を守れ。陰謀論を人に刷り込もうと、自由のふりをしながら、寧ろ大きな政府を目指している。これはNo No Noである。

れいわ新選組:山本太郎の喋りが魅力的だ。多様性を重視したりする政策については、私は個人的に好感を持っている。経済の話とかは赤ちゃんレベルである。左派のアイディアが強く出ていて、気持ちのいいくらいの貧乏人をターゲットにした政党である。

NHK党:立花が悪目立ちしてお調子に乗っている。が、話をよく聞くと、とてもまともな事を言っている。自由主義を追求し、政府主導や既得権益には切り込もうとしている。周りの人が何を言っても、それは人の勝手と言うのが素晴らしい。国対個人の関係も、適度に国の権威を認めており、エキセントリックな事を言わない。政策調査会長の浜田聡は超まとも。ただ、財政ばらまきの人たちを懐柔して支持を取り付けているのは気になる(なのに、話を聞いていると無駄をなくせ、のような本質的な財政タカ派)。

この三つの中ではNHK党の一択になってしまう。隠れ大きな政府を目指している参政党は流石にないわ。

8/19/2022

日銀はヤバい、その話が通じないという違和感

 最近、周りの人と話をしていると、政府はどんどん予算をつけて景気を良くするべきだ、みたいな「ゆるゆる財政派」の人たちが増えている。エリート層に属する賢い人たちさえも、こういった話題をする。日本は自国通貨で借金をしているので、日本円の信用はゆるぎない、みたいな話をするのである。大学でマクロ経済を数年勉強していれば、こういう発言はあり得ないと思うのだが、Youtubeとかで流れているエキセントリックな話を聞いて信用しきっている人たちが大勢増えていて、ちょっと怖い。2020年の選挙はインチキだというトランプの話を信じ切っているアメリカのアホな「保守層」にも似た、世間の空気の怖さを感じるのだ。

共産主義者の藤井京都大学工学教授や、偽名中小企業診断士DV三橋とかの話を鵜呑みにしている人が多いと思われる。前二者はマクロ経済を理解していていないので相手にする必要はないのだが、高橋洋一のように、デマゴーグで物の見方を胡麻化して、財政出動・財務省憎しのポジショントークで可笑しな言説を流布している人もいる(私は高橋洋一が好きですが、財政の話は同意できません。数字を胡麻化しています。)。馬鹿な話を鵜呑みにするアホは少ないと思っていたのだが、以外にも日本人はアホばっかりだという事で、ちょっとだけ真面目に解説しておきたい。

ファクトとして、自民党が与党に返り咲き、安倍晋三が日本国首相に返り咲いたことを受けて、日本銀行(BOJ)は2013年の4月に「量的・質的金融緩和」の導入に踏み切った。2016年9月に日本銀行(BOJ)は、10年物国債の金利に目標値を設定し、国債買い入れを通じてイールドカーブ全体を望ましい水準に誘導するという名目でイールドカーブ・コントロール(YCC)を導入した。

ここからは、上記のファクトに基づいた経済分析である。これらの政策は、日銀が長期国債を際限なく買い入れるという、実質上の財政ファイナンスである。日銀や日本政府の信用がなくなったと信じられた時点で、仕手筋、ヘッジファンドが仕掛けはじめ、やがて普通の内外の国債保持者(例えば日本の銀行に預金している私たち)がお金を引き上げ始め、「はい終わり」である。日銀に出口戦略は無いし、ソフトな解決策もない。日本のファイナンスは既に詰んでいる。問題は、いつに問題が露呈するか、だけである。明日か、2年後か、10年後か、それだけの話である。

これに対して、財政ゆるゆる派の人たちは反論する。

1)こんな話は90年代から話題になっており、30年以上問題ないではないか?これはその通りだが、「今までなかったから、これからもない」という話ではない。国際的な比較や、日本の銀行預金者の腰が重すぎたりで、いままでは過激な事が起こってこなかった。いつ日本の信用がなくなるか、と言う話だからだ。不連続だ、連続だ、みたいな話もあるが、円の実質為替レートはどんどん下がっているし、日本の国力はどんどん下がっている。こういった話が意識された今年の前半、円はドル相手に大きく値を下げた。

2)日銀のバランスシートだけ見るのは無意味、政府と統合したバランスシートを見るべき。国債は相殺される。この意見の問題点は、国債を誰が買っているのかという問題だ。つまり、政府と日銀の国債分を帳消ししたとしよう。すると、私が銀行に預けている300万円のお金を没収し、かわりに私のアパートの前の国道の5坪分を与えましょう、みたいな話になる。政府の資産を直接保有出来て、良かったね、と。そういう話しが出る前に、私は勿論、銀行の預金を引き揚げる。

3)日本は資産がいっぱいあるので、問題ない。上の話をまず読んで欲しい。流動性のある資産の方が多い、という話もある。配当の出る様な資産も多くあるという。利率が少しでも上がってしまうと、配当の出る資産はディスカウントされる。利率を少しでもあげれば政府も日銀もかなりのダメージを背負ってしまう。

まあ、どちらにしても、解決方法がないので、建設的な議論をしても無駄である。要は、あなたがどうするか、という話だ。Youtubeの訪問者数を伸ばしたい三橋や藤井の話を鵜呑みにするのであれば、別に何もしないでぼーっとしておけば良いと思う。私は怖くて銀行にお金を置いておくとかは出来ない。

7/21/2022

スポンサーが統一教会であれ、言論の自由は保障されるべき。悪いのはカルトを野放しにした自民党

 最近、統一教会のスポンサーが出ていたイベントに参加していた識者や政治家が吊るしあげられている。そう言った事はするべきではないと思うのだ。

寄付やスポンサーを募った場合、どのような人間や団体が寄付をしてくるのかをコントロールすることは難しい。ある一定のルールを設定する必要はあるかも知れないが、そのルールに則ったのであれば、イベント出席者のモラルを責めるという事はあってはならないと思う。

私は創価学会も統一教会と同様のカルトだと確信している。創価学会に傾倒している人達を白眼視している。聖教新聞は創価学会の機関紙であるが、聖教新聞がスポンサーのテレビ番組などが良く放送されている。私はそれらの番組でコメントしている人達が創価学会の息が掛かっていると感じるかと言うと、そんなことは無い。自由に個人が責任をもって意見を言うのであれば、視聴者が自分の頭でフィルターしたうえで、それは中立的な意見だと判断するべきだと思うのだ。私が個人的に特定の宗教や団体にどのような感情を抱いていようが、それらの団体は日本で活動の自由を認められている以上、経済の自由が認められているわが国では仕方のない事だと思うのだ。

統一教会は、アメリカのワシントンタイムズという新聞社をコントロールしている。この新聞、完全な右翼新聞である。フォックスニュースなども、頻繁にワシントンタイムズの記事を参照している。Qアノン的な陰謀論も、ワシントンタイムズと論調を同じくすることも多い。戯言や陰謀論に毛の生えたような論調が多くある一方、他のリベラルなメディアでは報道されないようなことがワシントンタイムズに掲載されることも多く、メディアとしての一定の役割は果たしていると思う(ただ保守系の陰謀論が多すぎて、真面目に読むような新聞ではないと個人的には思う)。これを引用したり、このメディアがスポンサーのイベントに参加するのは統一教会の関係者なのか?そうであれば、アメリカの保守層は全員「統一教会」という話になる。トランプも統一教会員、確定であろう(笑)。

統一教会が色々なビジネスに触手を伸ばしているのは周知の通りだろう。全米の鮮魚の流通は、トゥルーワールドに席巻されており、これは統一教会がバックにあるのは皆が知るところだ。統一教会を支持しないために、北米では寿司を食べるべきではないのか?トゥルーワールドが日本の水産物を北米に大量に輸出しているので、水産庁や厚労省の補助金も間接的に統一教会に流れている事は間違いのない事実である。

自民党は統一教会と自ら近い距離を取ってきた。カルトやいんちき集団を規制したりしていない。わが国では信教の自由が金科玉条のごとく奉られている。民意で選ばれた自民党が公然とサポートするわけだから、その団体が支援しているイベント等に参加した識者が罵りを受けるという事は間違っている。そこで何を言ったかが問題になるはずだ。もちろん「韓鶴子総裁に敬意を表します」とかいう話しは完全にレッドライトだと思う。

反共産党や、北米的な自由主義など、統一教会が支援したイベントでそういった発言をしている登壇者を責めることは、お門違いであるとしか言いようがない。統一教会やその関連団体や信者たちから献金や寄付を受け取ったという事を咎められることもおかしいと思う。

自民党は統一教会を野放しにしており、責めるのであれば、そこしかないと思う。国が野放しにしている団体を民間や個人がスクリーンしろというのは、奇妙な話であり、それこそ思想や信教の自由を損ねる行為だ。人間の弱い心理を利用して非常識な方法で金銭を収集し、自らの資金・権力基盤を固めようとするカルト宗教を野放しにすることと、信教の自由を保障することは全く違う事なのに、自民党は過去に何もしていない。

PS 私は日本共産党もカルト団体の様な危険組織だと思っています。ただ、機関紙の赤旗が日本の言論界に「左翼の軸」として貢献している事実には敬意を表します。表現の自由は、個人の好き嫌いにかかわらず、常に保障されるべきです。

7/09/2022

安倍暗殺は「民主主義を脅かす」問題ではない

 安倍首相の暗殺事件に対して、テレビのコメンテーターや政治家連中が陳腐な意見ばかり述べていて、腹が立ってくる。民主主義を守ろうとか、すべての暴力に反対するとか、テロを許すなとか、真面目に言ってるのだろうが、頭が悪いとしか思えない発言である。

何度も繰り返すが、安倍首相の暗殺事件に政治的な背景は無い。無駄な場所で安倍さんを喋らせた自民党の事務連中と、警備を担当していた奈良県警の無能さが招いた人災である。

政治家が何をすればこういった犯罪をゼロにできるのか?警察国家にでもするのか?悲しいかな、この手のランダムな事故を100%防ぐことなど、不可能である。この事件が防げなかったかどうかは全く別の問題だ(警護が体たらくであり、それが安倍晋三の死亡に繋がった事は自明)。

この事件に対して腹が立つのは私も同じだ。ただ、元首相が殺されたという事を除けば、家族を殺された交通事故や、不慮の飛行機事故や、津波などと変わらない「事故」である。政治家が殺されたからテロだという意見には「政治家が一体何様のつもりだ!」という感想を持たざるを得ない。政治家は選民思想を持っているのかもしれない。大和西大寺の駅に集まってくる無党派層のショーもない平民に顔だけ見せとけば、あわよくば一票取れるぞ、くらいの意識でどぶ板の選挙戦をしているのかもしれない。その延長で「民主主義に対する冒涜を絶対に許してはいけません」とか、テレビを見ている暇な一般人たちに訴えかけているのだと思う。あわよくば、票を貰おうと。

許さない、という意見は尊重しよう。それでは、政治家として、何をどうしたいのか?元総理にはSPを増やすのか?警察国家にするのか?すべてのニートにガサ入れするのか?花火は発売禁止にするのか?立法府の一員として何をしたいのか?

物価上昇の話もそうなのだが、だからどうするのか?それを言わないで適当に選挙の議題にしている政治家候補を国会に送ってはいけない。

国会議員が出来ることと、国会議員とは関係のない事がある。イランのホメイニ師じゃあるまいし、国会議員はモラルリーダーではない。ただの立法府を担当するため、選対法ガチガチのやらせ選挙で選ばれただけの国民の代表に過ぎず、法律を制定する仕事を担っているだけだ。法律で対処できない事を声高に叫ぶ国会議員候補は落選するべきだと私は思うのだ。

そういう馬鹿な話をメディアは垂れ流さないように、細心の注意を持たれたい。馬鹿な政治家の意見をエコーするメディアがある限り、我が国の未来は暗澹としているのだが。

安倍晋三暗殺事件、政治的でないというのが、さらにヤバい

岸田さんが、安倍を撃った犯人を最大限の厳しい言葉で非難する、と言っていた。多くの政治家が、これは民主主義に対する冒涜だ、などと言っている。識者が、このような行為は到底許容されない、と言っている。

私はそういう意見が理解できない。人を殺しているのだから、法的に許容できないのは当たり前である。ただ、犯人が政治的な理由で安倍晋三を殺したわけではない。

民主主義に対する冒涜だ、という話は、天に唾するくらい空しい話だと思う。

訳の分からない奴に、阿倍さんは理由なく殺された。別に民主主義どうのこうのとか、難しい話ではない。犯人は、有名人を殺せれば実は誰でも良かった。その程度の事件だと思う。

だからこそ、この事件は糞空しい。識者が、この件を無理やり政治的な問題にすり替えようとしているが、説得感がまったくない。こういう話しを聞けば聞くほど、参議院選に東京擦る気が無くなってしまう。

交通事故で家族を殺された。飛行機事故で人が亡くなった。そういう類の話にしか聞こえないのだ。

在任期間が一番長かった元首相を理由なしに殺す我が国日本。違う次元のヤバさがこの国にはある。悲しいかな、この国の野暮ったい閉塞感を象徴するようなニュースである。天に唾した気分をどのように消化すれば良いのだろうか?

シンゾー・アベを振り返る

シンゾー・アベは、政治家として自分の考えを解りやすく伝えることが出来る人物だった。小泉元首相は、若手を引き上げようと、安倍晋三に重役を任せる。派閥内で力がある訳ではなかったが、自民党の三世議員として党の序列をきちんと理解し、典型的なぼんぼんでクリーンであり、私利私欲で政治をするような政治家ではない。パペットとしての役割を完全に上手くこなせていた。首相の一期目では、党に足をすくわれる形で、批判の的となり、自身の健康問題もあり、首相を辞することになる。

野田首相との約束で民主党から政権を奪還した自民党は、菅さんによる三顧の礼により二期目の首相に返り咲いた。完全なるパペットで失敗したという経験から、官邸主導なる政治手腕を用い、党と霞ヶ関を力で捻じ伏せる様な政治を実行した。政治戦略としては正しかったと思うし、日本史上で最長の総理大臣在任期間を勤め上げたわけだ。が、霞が関や党の重鎮に快く思われず、マスコミを敵に回してしまう事になる。ゴミ以下の扱いを受けていた野党の一部からは、安倍晋三さえを批判しておけば存在感が出るという、空しい政治戦略が取られるようになった。クリーンが売りの安倍さんに、いわれのないようなダーティーなイメージを上手く植え付けた。

外交の場では、圧倒的な成果を残した。短命な日本の首相が続いたせいもあり、長く務めることが出来た安倍元首相がG7や国際会議の場で存在感を残したというのもあると思う。外交こそが自分の活躍の場だというごときの活躍で、外国首脳とも対等どころか、むしろ議論をリードするような活躍を見せていた。

コロナ禍を上手く乗り切る事が出来ず、晋三は菅に首相の座を禅譲する。安部は清和会の重鎮として、パペットから、パペットマスターへと進化しようとした。その辺りから色々とボロが出るようになった。自分の政治レガシーを肯定するための理論武装や、党内での権力闘争にキングメーカー的な力を見せようとするような動きが目立った。

シンゾー・アベは、一回失敗した後、パペットとして超一流な政治家となった。しかし、しっかりとした理論的な背骨が通っておらず、劇場型のパフォーマンスだけでは、影響力のあるパペットマスターとしては成就出来なかったのだと思う。三本目の矢を放っていなかった癖に、今更アベノミクスがどうのこうの。今更そんな話をしたところで、岸田さんが唱える無味無臭の「新しい資本主義」にさえ打ち勝てない。

主義主張もない暗殺者の銃弾に倒れ、SPの警護もきちんと受けられず、在任期間が最長であった元首相としては余りにも空しい犬死になってしまった安倍晋三。

ただただ、空しい。

7/08/2022

Shinzo Abe 殺される

映像を何度も見たが、 SPは一体何をやっていたのか?暴漢が来れば一本背負いでもして倒そうというような生ぬるい警備である。何度か外国要人のSPの警備を間近で見る機会があったのだが、あんな手ぬるい警護をしていない。一緒に演説を聞いて、一発目の銃声が鳴り響いても反応しない。奈良県警、どうなってるの?あそこにいたSPの連中はクビにされても文句言えないレベル。ダメだ、こりゃ。

しかし、聴衆30人ほど。ほぼ勝つのが確定の自民候補を応援。道の真ん中で元首相が声を張り上げる。政治的な主義主張もなく、自作の武器を使いたかっただけのニートにやられる。さらに平和ボケのSPは警護しない。

申し訳ないが、犬死にと言われても仕方のないレベルの事件であった。怒りが込み上げてくる。

LDPは嫌いだが、日曜日の参議院選はどうすれば良いんだろうか?嫌ー---な気分になっている。

6/26/2022

ニュースの「アメリカは物価髙い」の例が極端すぎるという話

アメリカのインフレは進行していることは間違いない。が、日本のニュースで良く流れる、アメリカスーパーで売られている卵が1ダースで15ドルとか言うのは極端な例である。普通のスーパーなら2ドル50セントくらいで売られている。昔は2ドル以下だったので、インフレは進行しているのは事実だが。ニューヨークのマンハッタンは昔から物価が高い。小さなスーパーでもぼったくりのような値段がついていることがある。しかも、そこで売られているケージフリーのオーガニック卵を手に取って、「15ドルです!」というのは、恣意的に選んだ酷い例である。

給料が時給4000円です!とか言うのも、実際にあった極端な話で、平均がそんな事になっている訳ではない。

こういうのを見て、アメリカの物価は可笑しなことになっているぞ、と、個人レベルでドル買いをすすめて円を売る、キャピタルフライトの様な動きが出るのかもしれない。この方向で為替が極端な方向に動きすぎれば、当然、平均に回帰するような動きと言うのは出てくる。円安は基本的に日本経済全体にとってはプラスに作用するのだから。(個人的には損なので、色々と対策を取っています。)

6/23/2022

期待通りのインフレ、で、政府はデフレ政策を採用。意味不明。

 最近、物価が上がっているという事がマスコミに批判されており、国民への世論調査でも、当件が頗る評判が悪い。

民主党政権時代に円高やデフレが日本社会の諸悪の根源であるというようなレッテル張りがなされ、それのアンチテーゼとしてアベノミクスと黒田日銀総裁が登場した訳だ。インフレになれば日本の経済の問題が解決するというような短絡的な物の見方が支持され、量的緩和や意味不明なインフレターゲットが世論に圧倒的に支持されていた。インフレ率を2%にしよう、と。

で、いざインフレ傾向が顕著になれば、インフレは不味い、と言うような世論が圧倒的になっている。しかも、政府が物の値段高騰を抑えるような「デフレ政策」を打ち出している。石油元売りに補助金入れたりしているのだ。

インフレ、サイコー!2%行くぞ!とか言ってたじゃないか?それが2%達成すると、物価を上げるな、政府が何とかしろ、と?

正直、真面目に取り上げるのが馬鹿らしくなる。政府の支援に期待する阿婆擦れの様な貧乏人が一杯いるので、この国に税金を納めるのが嫌で仕方がない。

物価高の抑制に税金を使うな!

2/13/2022

指値オペは財政ファイナンス。円安で行き詰るシナリオがメイン

日銀は週明けの月曜日(2022年2月14日)に長期金利の上昇を抑制する「指し値オペ(公開市場操作)」を3年半ぶりに発動するという。インフレなどを意識した海外金利の上昇を受け、10年物国債利回りは上昇基調をたどり、日銀が昨年の政策点検で明確化した長期金利の許容変動幅の上限「0.25%程度」に接近しているのが原因である。

日銀が10日発表した1月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は前年同月比プラス8.6%となったわけだ。資源輸入国である我が国にとって、資源価格の高騰と円安は企業物価にモロに影響する。一方の消費者物価指数の伸びは低いままであり、製造業者の苦悩が消費者に転嫁されるのにはまだタイムラグがあるのだろう。

日本にとって、資源価格は常に「与えられるもの」であり、日銀がなにをしようとコントロールできない。金融覇権国のアメリカとはわけが違う。資源価格は、トランプ政権時代の無茶苦茶な大判振る舞いを、バイデンが追い打ちをかけてバラまいて、高圧経済なる異様な事態を作ったことがそもそもの原因だと思う。金が余った個人が、ビットコインや、不動産や、株、商品先物にお金を入れて、資源価格の高騰は起こっている。インフレ兆候に慌てだし、政治を見ながら安全運転しているジェローム・パウエルも漸くインフレを殺しに行く施策に触れざるを得なくなっている。インフレを殺さないと、他の国が沈みだし、最終的にはアメリカの景気も悪くなる。3月の利上げは確実であり、一体何回利上げしなけりゃならないのか、というような状態になってしまっている。

日銀が本当の意味でコントロールできるものは短期の利率だけだ。10年債のような長期金利はマーケットが決めるものである。マーケットはインフレを意識し、当然のように利率が高くなり始めた(10年国債の値段が下がり始めた)。日銀にとって、これは非常に都合が悪い。利率が騰がると、日本の国は利払いが跳ね上がり、詰んでしまうのだ。そこで、0.25%を上限に合わせると言っており、その値に誘導するべく無制限の指値オペをするというわけである。

これを財政ファイナンスと言わないで、何と言おうか?10年物の市場が導き出した利率はすでに0.25%以上になっている。それが見えない。今後起こり得るシナリオは三つ。1)ドル高円安が極端に進みだし、政権があたふたしだして、イールドコントロールを放棄する、2)仕手筋が国債を売り出し、指値オペが失敗する、3)日銀の政策がすぐれており何も起こらない。

私は1)だと思うので、その方向で仕込みます。日銀がきちんとしろ、とか、政権がもっとしっかりしろ、とか言っている人もいますが、日本はすでにポイントオブノーリターンを過ぎていますので、いまさら何をやっても状況が改善することは無いと思います。政策によって、誰が損するのか、みたいな話が変わって来るだけだと思います。

2/06/2022

百貨店の唐揚げはコスパが悪すぎる

 百貨店に唐揚げ屋が良く出ている。で、しょっちゅう入れ替わる。華鳥とかなら解るが、地方の聞いたことない店とか、TKOのパワハラ木下の母親の店とか、そういう類の微妙な唐揚げ屋が入れ替わり入っている。で、どこかのブランド鶏を使って、油は米油とかオリーブ油とか、変わったブランド醤油を使っているとか、そういうので売っている。

半額とかになっていれば、マーケティング調査がてらに味見をする。百貨店で買う唐揚げとか、家に帰ってきたらサクサク感もないので、その辺りは全く期待できない。ヘルシオで温めて、味わってみる。「美味しい!」みたいなレベルの唐揚げに出くわした事はない。不味くはない程度の物が多く、味付けが全然出来ていないケースも多い。良くこれで商売できるな、と。しょうーもない唐揚げ一つが100円以上するような計算になるので、半額でも高すぎる。普通の定価で買ってる人はアホじゃないか、と思うのだ。

唐揚げなんて、結局は下味と、揚げてからどれだけ早く食べるか、だけ。揚げ方を失敗しなければ、家で揚げた唐揚げの方が断然美味しい。生姜、にんにく、砂糖、醤油、お好みで出汁系の味の素に、きっちりと一晩漬けておく。で、片栗粉を揚げる一時間以上前に鶏全体にまぶす。一時間以上置いてから、油で揚げる。大豆がたっぷり入った油に、ごま油少々と、豚の脂(ラード)を足すのが、舌の満足度的には最強だと思う。くどいのが嫌な人もいると思うので、この辺りはお好みで。

まあ、自宅で調理するのがめんどいので買うのだと思うが、庶民の味の唐揚げを、デパ地下なんかで買うものではないと思うのだ。商店街で長くやってる唐揚げ屋の唐揚げを買って、帰って直ぐに食べるのが美味しい。これを超えられるような唐揚げが、百貨店には売られていない。しかも糞高い。百貨店の唐揚げは、美味しくなく、コスパは最悪だ。

2/04/2022

北京五輪の開幕式は普通に良かった

北京冬季五輪の開幕式。国威発揚を狙って派手な事をするかと思いきや、意外と大人しく、センスのあるものを見せてきた。最新のテクも使っているし、演出にはオリジナリティをちりばめているし、有名人だとかは使わず。逆にびっくりしてしまいました。

東京五輪の開幕式が酷かっただけに、なんでも良く見えると思うが、派手なだけではなく、こういう演出も出来るようになっている事実に、中国の底深さと社会の発展を感じた。

東京五輪の開幕式、思い出したら冗談以外の何物でもなかったよな。

ただ、最後の聖火台、火が風で消えるんじゃないか?雪のオブジェが落ちるんじゃないか?ちょっと冷や冷やしました。イマジンとか、入場行進のクラシックも、ショボいなとは思いました。百点満点ではないが、十分合格点。


2/01/2022

東京の不動産はバブルではないが、旨味が全くない

 東京の新築分譲集合住宅、所謂マンション、の価格がバブル期を超えたと騒がれている。それをもって、やれバブルだ、みたいな話が新聞を賑わせている。この辺りについて、私がどう考えるかの考察を書きたい。

まず、不動産に関しては、フェアヴァリューをキャッシュフローの考え方で計算できる。詳細は面倒くさいので、大雑把に計算すると「物件(土地)からの利益÷利率」である。「収入」ではなく、「利益」である。例えば、一か月に20万円の家賃収入が入る物件を見てみよう。月20万X12か月=年間240万の収入で、不動産手数料や空き家率や固定資産税、修理積立金を引いて、年間180万円が手元に残り、それに所得税うんぬんを勘案すると、手元に120万の利益が残るとする。それを長期的な年間の利率で割ったものがフェアバリューとなる。利率とは何か?という事が物凄く大切なのだが、これは、あなたが一体どのくらいの利率を求めているのか、という哲学的な話になる。

金が余っていて、銀行に置いておくだけ。フラット35で年利は0.5%という人であれば、120万÷0.005=2.4億円のフェアバリューになる。

0.5%が続くことはないので、長期的で見れば1%くらいだろうというのであれば、120万÷0.01=1.2億円のフェアバリューになる。

株で運用すれば普通は5%くらいつくだろう、と考えるなら、120万÷0.05=2千4百万円だけとなるわけだ。

この値段よりも安ければ、それはお得な物件という事になるし、高ければ高すぎるとなる。私の計算では、都内でこの利率が2%以下くらいに下がっているんじゃないかな、と見ている。利率が2%以下だけというのは、長期的な付き合いとなろう不動産取得に対する大きなリスクに対して、得られるものが少なすぎる気がする。(注:不動産屋が提示する利回りは手数料や税金をきちんと見積もっていない事に注意が必要)

世界を見回すと、完全に不動産がバブっている町がある。バブっているというのは、フェアヴァリューを無視して、値上がりを見越して、ババ抜きをしている状態をいう。香港、マンハッタン、サンフランシスコ/ベイエリアなどである。ロンドンやソウルもそうだろう。そのあたりと比べて、東京は安すぎるというが、これらホットな街と東京は比べられるのだろうか?他の町と比べると、東京の方がむしろ高い。統計に関しては、集合住宅一戸の値段であり、NYの物件は東京の物よりもずっと広い。100平米で狭いと言っているNYの部屋と、50平米の東京の新築を比べることに意味があるとは思えない。

周りの東京で働く中国人だが、親からのプレッシャーが強く、働いているのであれば早く家を買え、と言われている。日本の不動産事情とかに疎く、結構つかまされていて、可哀そうだ。売る方も売る方だが。

値段に見合う良い物件があれば買えばいいし、そうでなければ賃貸で大丈夫そうだ。下級サラリーマンの懐状況を考えると、東京圏で家賃が急激に上がるというようなインフレ懸念は、起こりそうにないのだから。

東京の物件、投資妙味が全く無く、焦って買う必要、ありません。それでも買いたい人はご自由に。しかし、変動金利を使う人。大変勇気があるな、と。人生は一回きりなんだから、住宅ローンでそんなにリスクは取らない方が良いですよ。

1/30/2022

卑屈な敬語を使う人の事は無意識に見下しています

最近、言葉遣いで面白い指摘を受けた。メールに返答した「了解いたしました。」という言葉に対して、「了解」という言葉が失礼だという見解を聞いた。「かしこまりました」などを用いるべきだというのである。

「了解」は、理解したという意味の漢語表現であり、その語に失礼も糞もない。現在中国語でも了解は普通の動詞として使われている。「了解!」という使い方が口語的に良く使われすぎるという問題があるそうだが、頻繁に使われる語であるほど、日常性が高く、誰にでも理解できるのだから、人とのコミュニケーションでは逆に多用するべきだと私は考える。了解という頻繁に使われる漢語に、致しますという丁寧表現をつけた「了解いたしました」は完璧な敬語である。

日本語の敬語において、卑屈になりすぎる表現が多くなっているな、と感じる。卑屈な表現は相手との立場をこじらせる可能性があるため、二重敬語などは用いないというルールがある。承知いたしました、などというのは、承知という言葉そのものが謙譲的な感覚から派生した和製表現であり、漢語には無い言葉である。「承知いたしました」は文法的な正誤云々ではなく、くどい卑屈な言葉だと感じるので、敢えて使う際は「承知しました」で使っている。が、「了解しました」か「了解いたしました」の方が、日常で使う言葉を選んでいるという視点から、寧ろコミュニケーションの原則を踏んだ王道だと思う。

私は出来るだけ卑屈な表現を避け、丁寧さ以上の敬語にならないように細心の注意を払っている。

言語学を理解しないマナー講師とかの話を聞いて、サラリーマンの間で卑屈な表現が多くなっているきらいがある。仕事が出来ない下っ端の人たちに、卑屈な表現を使う人たちが特に多い。霞ヶ関からのメールで、名前の下に「xx拝」とか書いている奴を見た時くらい、どこまで「奴隷根性」だと思うのだ。そういう奴は大抵出世できない。そういうメールを見れば、無意識のうちに、私はその相手を自分よりも下に位置すると見下している。卑屈な敬語を使いたがる人は、相手に「嘗められている」と実感するべきだ。そもそも、卑屈な表現が好きな人とは周波数が合わないので、そういった連中とはミニマルなコミュニケーションを心掛けている。

私は今後も堂々と「了解いたしました」という表現を使う。それに対して違和感を感じる人は、別に私とメールして頂かなくて結構である。

特殊な日本語を使わず、簡易でありふれた日常の言葉を使い、必要最低限の敬語の尾ひれだけをつける。これこそがビジネスコミュニケーションのあるべき姿だとおもう。そもそも、丁寧さはあくまでもコンテクストの問題であり、言葉の選び方のルールに話を落とし込もうとしている人たちの頭が悪いのである。マナー講師たちには、日本語の表現に関して、中国語との関係や、古語からの成り立ち、あるいは方言や文化的な多様性も含め、もう少しきちんと勉強してから声をあげて欲しいと思う。

1/28/2022

オミクロン感染者の増加は意味不明

オミクロンの新規陽性者数が鰻上りである。指数関数的に患者が増えているが、かなりの数の無症状の陽性者がいるという。

無症状なのにPCRを受けに行く人の行動原理が全く持って意味不明である。デルタ株の時であれば解らなくもない。しかし、オミクロン株は重症化リスクが低い事が明らかとなっているので、陽性判定を受けてしまうと、社会的な制裁を受けて、自由が束縛されてしまう。

仮に、体調が悪くなっていたとしても、二日か三日の休養で回復するという統計がある以上、PCRを積極的に受ける意味はほぼない。どころか、PCRで陽性にでもなれば、被る損益は計り知れない。PCRを受ける人は馬鹿でないとすれば、ただのマゾである。

PCRの問題は、感度が良すぎることだと思う。ウイルスの死骸や断片が鼻についていれば、陽性と判定される場合が出てくるのだ。検査場などで、検査の仕方によっても他人のウイルスで陽性になったりするかもしれない(そんな事はないと思うだろうが、PCRの感度は無茶苦茶良い。断片があるだけでRNAが増幅されるのだ。空気中のゴミにオミクロンのRNAが紛れ込んでいて、それが検査キットに付着すれば陽性になる可能性は十分にある)。

もし私が濃厚接触者などに指定されたとしても、濃厚接触の事実は無いと言い張り、PCRは受けないと思う。家族にも受けさせない。まあ、私はテレワーク出来る身であるという身分なので、こういう事を言い張っているのかもしれないが。実際に社会を動かしている人たちは常に感染リスクに暴露させられているのかもしれないが。

この事に気づき、PCRテストを受ける人数が減り、東京や大阪の新規感染者数はすぐにピークを迎えるものと思っていた。しかしながら、逆に検査数が上がって無症状隔離が増えているというニュースが流れているが、皆さん、頭大丈夫ですか?働きたくないから陽性になりたい、とかであれば、賛成はできないが、理解はできる。