まあ、それは良いとして、第一戦と第二戦の結果が極端に違って面白かった。ポートランドとの激戦でマッコラムに肘撃ちをされたグリズリーズのPG、マイク・コンリーJrがいるといないのとで大きく結果が左右されてしまったのだ。ただ、第一戦と第二戦の違いはスタッツに如実に現れているので詳しく見たい。
GS対メンフィス 第一戦 (2015・5・3@サンフランシスコ)101-86 GSの勝ち
シュート:メンフィス33/73(45.2%) GS39-77(50.6%)
FT:メンフィス17/22(77.3%) GS10-15(66.7%)
アシスト メンフィス24 GS26
リバウンド メンフィス37 GS39
TO メンフィス15 GS15
スティール メンフィス13 GS13
シュート率がGSのほうが若干良いが、これが点数差につながったわけではない。点数差を導き出したのは、3PTSである。
3PTS メンフィス3-12(25.0%) GS13-28(46.4%)
3PTSだけで30点の点数差がついている。GSの46.4%という数字は出来すぎである。グリーンとカリーの二人が大爆発をしたのである。シーズン中のGSの3PTS率は37.1%なので、この数字に帰結すると考えるべきである。
一方のメンフィスは情けなかった。GSがある程度の守備をしているとはいえ、点数が入らない。ランドルフ、ガソールとアレン以外の選手が点数を入れられないのだ。特にコンリーの変わりに先発で出場したカレータスが駄目だった。動きは遅いし、不要なパスは出すし、ボールを回せられないし、FTすら入らない。3PTSでは躊躇して無駄な動きをした挙句にターンオーバーとか、最悪だった。カレータスは昨年のプレイオフ前に薬物使用で出場停止を食らった。高校時代は現マブスのパターソンと一緒にプレーしていた。まあ、悪い選手ではないが、優勝候補相手に荷が重すぎたのだろう。
GS対メンフィス 第二戦 (2015・5・5@サンフランシスコ)90-97 メンフィスの勝ち
シュート:メンフィス31/74(44.6%) GS31-74(41.9%)
FT:メンフィス18/20(90.0%) GS22-28(78.6%)
3PTS メンフィス5-15(33.3%) GS6-26(23.1%)
アシスト メンフィス19 GS16
リバウンド メンフィス39 GS45
TO メンフィス13 GS20
スティール メンフィス13 GS6
GSの3PTSの成功率が極端に下がったのが解ると思う。それに対して、メンフィスは二本ほど多めに3PTを入れた。この結果を見て、GSのトンプソンとカリーが調子が悪かったのだと言う人が大勢いるのだが、スタッツはメンフィスのディフェンスがこの結果を作り出している事を証明している。
まず、アシストだが、GSは一戦で26だったものが16にまで減っているのだ。これは明らかにメンフィスのディフェンスの賜物だ。コンリーを入れたことにより、シューターのディフェンスがしやすくなった。そして、忍者トニーアレンのスティールを警戒して、GSがボールを回せないのだ。さらに、GSのターンオーバーは5個増えている。どれも素晴らしいディフェンスによるものであった。コンリー、Z坊、ガソール弟、トニーアレン。息がぴったりなのだ。
ゴールデンステートがシュートを何本か決めてしまえば、この結果はひっくり返る。第二戦ではメンフィスよりの私でさえも、審判があからさまにグリズリーよりなのではないか、と思えるものもあった(特に前半)。でも、メンフィスのディフェンスも衰えないだろう。本命シューターチームとダークホースのディフェンスチームの戦い。メンフィスに戻っての土曜日の第三戦が楽しみだ。
頑張れ、グリズリーズ!
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