いつもは高いところから余裕ぶってこのブログを書いているのだが、今日は少し余裕がない。スタンダードプアーズに米国債が格付けを下げられたのをきっかけに、今日のニューヨーク市場は「怖さ」が支配して、売りが売りを呼ぶ展開になっている。株の売買をしている人なら解るが、プロはレバレッジを効かせて投資しているので、必要以上にポジションが動くと、直ぐにマージンコール(追い証)がかかってきて、ポジションを解消せざるを得なくなる。だから、売りが売りを呼び、市場では全てが売られてしまう。金以外は全てが値下がりしている状況である。私はベアマーケットのシグナルを受けて、一般的にデフェンシブと思われていたポジションをとっていたのだが、債権まで暴落されて、どうにもなりまへん。
まあ、マーケットは値上がりと暴落を繰り返す事で成り立ってるわけで、周期的に調整が起こって然りである。いわゆるPIIGS,それもギリシア問題で多少株価が下がっていたと言うものの、世界の株価は2009年の三月ごろから右肩上がりで来た訳で、調整は入らなければならない。調整さえ入ればまた買い足せる。しかし、中国経済が減速しており、それが世界に与える影響が今後心配だ。新興市場が飛べば、アメリカ国内に大量のドルが回帰して、全然違ったモメンタムでゲームが再開されることになる。すると、円高はジョークになってしまい、日本はもっと真剣な問題を抱えることになる。
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8/08/2011
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