5/14/2013

アメリカで売春や性風俗の話はしてはいけない。大阪には必要である。

アメリカという国は、思っている以上に保守的で宗教的である。アメリカ流のキリスト教的な価値観があり、右も左もその上で戦う。マリファナを推奨したり、同性愛結婚を推奨したり、戦争反対を言ったり、死刑廃止を訴えたり、中絶を支持したりする人達も、キリスト教のアンチテーゼとしての政治的な発言を行っているに過ぎないのだ。「米流キリスト教」の足枷からは抜けられないのだ。アメリカ流のキリスト教的な価値観を理解しない人には、アメリカ社会の政治動向は理解できない。

自由の国と言われるアメリカだが、タブーが数多く存在する。女性問題もその一つである。女性を貶める発言は、完全に「NO、NO」である。政敵を駆逐する際には、その人が女性を軽視していると吹聴すればよい。敵国家を冒涜する際には、その国家が女性の地位を蔑ろにしていると宣伝すればよい。

橋下知事の発言が注目を集めている。慰安婦問題に触れ、米軍に風俗利用を推奨したのだ。これはアメリカでは「NO、NO」である。アメリカでは、売春行為に対する過度な不忍容さがある。アメリカでは、ネバダ州のナイ郡などを除いて、売春は違法である(トリビア:ラスベガス市内では売春は違法!)。政治家や会社経営者が売春行為を行ったことがばれると、ほぼ間違いなく職を追われる。売春などの話に関して綺麗事を述べないことにはアメリカ社会では生き残れない。一般の日本人とはモラルの基準が違うのだ。どのような意見を持っていようと、公の立場のアメリカ人が売春問題について触れることはない。そういうタブーの話題が出てくること自体が不快なのだ。

私は大阪の繁華街で育った人間として、橋下発言はもっともだと思うし、橋下市長の考えている「人間」の快楽主義に沿った社会の在り方が、大阪の繁栄には必要であると考えている。歴史的にも、例えば江戸時代などは日本では「快楽主義」は許容されてきた筈だ。ただ日本人の中にも、こういった話を「攻撃対象」と考えるメディア関係者もいるし、綺麗事を好む視聴者・読者もいるわけだ。私は、橋下市長には大阪の快楽主義に沿った人間臭さを政治信条として、大阪市の発展に寄与して欲しいと考えている。ただ、モラル意識の違う政治基盤との間で、自由奔放な発言を政治摩擦に利用されないように、慎重に発言して欲しいとも思う。

アメリカでは売春行為が違法である。昔の映画に出てくるような、車道やモーテルの前にハイヒールを履いたけばいお姉ちゃんが突っ立っているような光景は、絶滅危惧状態である。高級エスコートは安心して利用できるだろうが、べらぼうに高い。アジア人が経営している小汚い「サウナ」でも売春行為は罷り通っているが、東アジア人か貧困層出身の初老(50代くらい)のおばさん達が相手をしてくれる。手早くサービスを受けたい一般の猛者は、クレイグズリストや地元のフリーペーパーなどを通してエスコート、アウトコール(客のところに行く)やインコール(客が指定された場所に行く)などの違法な売春行為を利用する。最近ではリンクドインなども利用されていたようだ。

アメリカで上記のサービスを受けようとすると他の先進国と比べて、べらぼうに高い事に気付かされるだろう。サービス内容にもよると思われるが、日本のように売春に「準ずる」行為が明瞭会計で一万円以内などという事はあり得ない(売春行為は日本でも違法です!)。何故このような違法行為が蔓延るのか?理由は橋下氏の言うように、猛者の性的なエネルギーをコントロールできないからである。しかし、繰り返しになるが、虎の尾を踏みたいアメリカの公人は、絶対に存在しない。アメリカ人の中にもこういった行為を好む人たちは少なからずいる。そういった人達の多くは、南米、ヨーロッパやアジアに行く。米国は「性風俗遊び」には適さない不毛の地であるのだ。日本人の中には勘違いしている人たちが多いが、アメリカは日本以上に「本音」と「建前」をきっちりと分けている国なのだ。政治の場で「ぶっちゃけ」トークは罷り通らない。

余談だが、南部を中心に一部の州においては、ソドミー法と言う物が未だに存在している。例えばヴァージニア州では、如何なる男女も、オーラルセックスや肛門性交をしてはならない、となっている。これに違反すれば、一年以下の懲役に処せられる。これは結婚しているカップルにも適用される。守られる筈もないこのような法律が存在している事自体、何をかいわんや、である。

閑話休題。「平均」的な話をするが、エリート主義がなく、快楽主義をある程度許容する物分かりの良い日本人。ピューリタン的に快楽主義を認めたがらず、ストイックさの建前の下で、家族の価値を説きながら、離婚率が高かったりするアメリカ。これは、文化的な背景の違いである、とするしかないのだと思う。欧米などと一括りにする人がいるが、ヨーロッパに行くとこれらの常識がまた通用しなくなるのだから面白い。ヨーロッパでは場所ごとにキリスト教を背景とするモラル意識が異なって発展している。宗教戒律的には厳しい筈の南欧の方が性に大らかであったりするのだから、宗教問題のみに注目するのも間違いである。「キリスト教」自体が一枚岩ではないので、アメリカの政治現象を本当の意味での「キリスト教」に源を求めることは間違いだ。ただ、文化と宗教は切っても切れない関係だ。アメリカにはアメリカ流のキリスト教が発展し、人々はそういう文化に縛られている。外野から見ると、滑稽でもあり、羨ましくもある。

日本には日本人がその歴史的コンテクストの中で培ってきた文化がある。我々日本人は、自分たちの文化がどういった物であるかを綺麗事を排除して意識する必要があるだろう。誇れるべきものも、好きでないものも、すべて含めて日本で培われた文化であるのだ。そして、日本の地域ごとに根差したローカルな多様性も考慮するべきだ。それを他国と単純に比較して優劣をつけても仕方ない。多様性こそがグローバリゼーションの合言葉な筈なのだから。

* アメリカにやって来る日本人の中には、パーティーなどの場で風俗に行った経験などを臆面もなく語ってくる人がいます。社会的な地位がある医者やビジネスマンの中にさえ、そういう人達を見かけます。そういった話題を公の場で許容する下地は米国にはありません。お金を出して女性から性的なサービスを受けたなどという話題をした時点で(仮に男同士であっても)最低人間のレッテルが張られます。そういう話題は、本当に仲の良い人たちとマリファナを吸っている時のネタにしてください。不特定多数の人がいる中で、こういう話題は絶対にダメです。性の話題自体は、状況次第で可能です。学生同士や、ユダヤ人社会には常に受け入れられます。ただ一般的に、クリスチャンのエリート層は、大多数の日本人と同じように、性の話も嫌がります。

5/13/2013

トロント・メープルリーフズ、ボストン・ブルーインズに追いつかれ、敗れる

メープルリーフズを応援していたのだが、第三ピリオドが始まった時点で、4-1で勝ったと思った。しかし、4-2と詰められ、残り二分からエンプティ―ネットで5対6で来たブルーインズは一分以内に2点をもぎ取って同点にして、延長戦に縺れ込む。黄色いタオルを氷上に投げ入れるボストンの低俗なファンにイラついたが、延長戦でバージェルホンにあっさりとこの日二点目のゴールデンゴールを決められて御陀仏。ジェームス・ライマーが神がかり的なセーブを続けていただけに、残念である。カナダチームがまた一つ消えた。

バンクーバー・カナックスは苦手のシャークス相手に早々と姿を消している。短いレギュラーシーズンを二位で回ったモントリオール・キャナディエンスはオタワ・セネターズとのフレンチカナダ同士のフィジカルな潰し合いに敗れてしまった。勝ったオタワは、次戦は優勝候補、シドニー・クロスビーを擁するピッツバーグ・ペンギンズとの戦いである。

5/12/2013

円安を阻む「外圧」は、神様の影。そんなもんは存在しないのです。


ウェブ上のエコノミスト達の記事を読んでいて面白いなぁ、と感じる。というのは、為替相場の事に関して、やたらと諸外国の意見を気にしているという事である。こういった意見を言う人達は、真剣に政府が為替に対して影響力を持っていると信じているのであろうか?或いは、そういう事を風潮して、為替市場を誘導しようと頑張っているのだろうか?

エコノミストの中には、まともなエコノミストと、インチキエコノミストがいる。私はロイターの外国為替フォーラムの記事を良く読むのだが、まともな記事を書いている代表が鎌倉大輔氏や河野龍太郎氏である。インチキな記事を書いている人は大勢いるのだが、佐々木融氏などが代表と言える。まともなエコノミストは、データを整理し、理路整然と為替の流れを説明する。どこまでが解っていることで、どこからは解らないのかも、きちんと説明してある。一方で、インチキエコノミストの面々は「噂」や「市場モメンタム」に重きを置く。多分、経済学の知識に乏しいのだろうと思われる。インチキエコノミストたちの間で「外圧による円の下落不可能論」が喧しいのだ。

さて、1ドルがついに100円の心理ラインを割って来た。私としては意外と遅かったと思っているのだが、新聞紙上では早すぎる為替の動きなどと描写されている。白川さんをクビにして、無制限量的緩和などといったマーケティング手法をとれば、こうなることは火を見るよりも明らかであった。どころか、公的債務が大きいことをつかれ、そのうちストップが取れなくなる。これは、黒田総裁と安倍首相のアクションによる因果関係ではなく、投資家に遊ばれて、急激な為替の変化が生まれている訳だ。

世界に跨る根本的な問題は、金が余って余って仕方がない、という事である。そして、それらの金が世界の人々に不均一に散らばっているという事である。使う必要がないユーロダラーのようなものが、ホットマネーとなって何処かから何処かに動いていく。それによって、21世紀の我々の経済は決定されるのである。中央銀行や政府の力は物凄く小さい。寧ろ、ホットマネーは政府から金を掠め取ろうと必死に頑張っている訳だ。

さて、アメリカ経済が着実に復調していることから、世界のホットマネーのポートフォリオが変わりつつある。一部の金が日経などに流れており、円を売る流れに拍車を駆けている。どこぞの政府が円安を容認するのか、容認しないのか。政府や中央銀行ごときに世界経済が制御できているのであれば、2007年から2008年にかけて我々が目撃したような金融市場の大暴落は、そもそも起こっていない。金融を緩和した程度でインフレになれば、失われた20年など経験していないし、極度な円高など起こらなかった筈なのだ。

まあ、エコノミストは、自分たちの所属機関が急な為替の浮き沈みに対応できず、焦っているだけかも知れないが。或いは「日本は外圧に常に脅かされている」というような、情けないトーンでニュースを作れば、日本の視聴者が喜び、メディアは儲かるのかも知れない。

5/10/2013

日本の物価は異様に安い(2):衣食住編

物価の安い高いを比較する際、EIUの生活費の高い都市ランキングなどが発表されている。それによると、2012年度の世界140都市で、生活費が一番高い都市は東京であり、第二位は大阪であった。この統計を見て、東京や大阪の生活費が、オスロ(4位)、ズーリック(7位)やジュネーヴァ(10位)よりも高いと考えるナイーブな人がいるのだろう。知っている人であれば、はっきりと言うだろう。そんなアホな!と。この統計は、あくまでも欧米人が雇用者を海外赴任する際の費用ランキングの目安であり、現地の物価を反映している訳ではない。

衣食住が生活の基本であるが、グローバル化が進んだ世の中において、「衣」に関しては、世界中で大差はない。アメリカが安い。ソウルや香港や台北や東京は安いものもあるが、ブランドものはかなりの値段がする。ヨーロッパは思っているよりも安い。ただ、税金の差があり、高税の地域では物価が高く感じる。ただ衣服の税抜価格に関しての価格差は無視しても良いほどのものである。発展途上国、たとえば中国などでブランド品を買うと無茶苦茶高い。

住であるが、これがかなりミスリーディングである。東京で働く外国人は赤坂のなんとかヒルズとかに住む。すると、軽く20万から50万くらいの家賃となる。下手をすると、100万くらいするところもあるが、東京で働く外国人は、会社を通してこういった物件に入ることができる。しかしながら、普通の一般の東京で働く人は2LDKでも10万円前後の物件に住んでいる。便利さを追求した東京という町で、人々は広さを犠牲にしている訳だ。びっくりするのは、12万円ほどの家賃に「東京の家賃は高すぎる!」などと不平不満を言う人達がいる。部屋をシェアしないで、トイレと風呂がついていて、比較的新しい環境で12万円前後で住めるのなら、国際的には決して高くない。香港やシンガポールも、東京に肉薄した、もしくは東京以上の家賃相場だ。台北やソウルに行くと、東京の半額くらいになる。上海や北京では安い所に外国人が住むのは無理であり、1000ドルから2000ドルを家賃として計上する必要がある。

ニューヨークの便利な場所(ダウンタウンに地下鉄で20分以内)でワンベッドルームのアパートに住めば、月2500から5000ドルくらいする。サンフランシスコでもNYと余り変わらないくらいである。シアトルなら、ダウンタウンで2500から4000ドル、少し離れれば900から1800ドルの間くらいになる。これが、アメリカの田舎に行くとぐっと安くなり、500から1000くらいの間でワンベッドルームが借りられる。が、文化的な生活が送れないほどの田舎での生活を強いられる。アメリカで他人から隔離されて一人で暮らす場合は最低月1000ドルを家賃として考えなければならない。シェアなどをすると、500ドルくらいからで住めるだろう。これよりも安いものを探すのは、ほぼ不可能である。パリやローマやミランもシアトルと似たような相場だ。ドイツに行くと、少し安くなる。ロンドンはNY並に高く、北ヨーロッパはサンフランシスコ並みである。東京のように5-6万円で一人暮らしはできない。ただし、1ドルは100円、1.2ユーロ、1.5ポンドと考えている。安全が保障されていない街では、外国人用の賃貸はおしなべて高いものだ。シドニーやバンクーバーのような、新興都市の家賃がブル相場である事も付け加えておく。

重要な点は、一人で住むのなら、アジアであれば広さを犠牲にして、割安で済むという事だ。欧米では、安く住みたいのなら他人と同居するしかない。欧米では他人とシェアするシステムが発展しているため、容易に相手を探せるが、アジアではヒッピー以外には「シェアの文化」は浸透していない。こういった文化的背景を抜きにして、住居費を比べるのは難しい。

食であるが、これはアジアが圧倒的に安い。バンコクや台北なら、ビジネスランチが300円ほどで食べられる。東京なら900円、大阪なら750円、ソウルや香港で700円、シンガポールでも800円ほどだ。上海や北京が意外に高く、まともなものを食べると(段ボール入りの饅頭や、鼠の串焼きを食べるのであれば話は別である)、台北よりも高くつく。これらの街の食事は、文化的背景が似ているため、比べ得る。知っていると思うが、アジアでは、欧米の舶来の物はまだまだ高い。フレンチ料理、ステーキなど、こういうものは、店の雰囲気にもよるがNYの倍はする。

アメリカの食費は、ユニットプライスで見ると安いが、支払いは高くなる。マクドナルドなどの$1メニューなどもあるが、まともな人は普通にセットを買っている。ランチを食べられるレストランで食事をすると、チップと税金を入れると10ドルは支払わなくてはならない。私が渡米した10年前は、7$+アルファでランチが食べられたのに、インフレのせいか随分と高くなったものだ。量が少ないが安いという物は売られていない。

フランス、イタリア、ドイツ、イギリスはアメリカと似ている。店の中に入って食事をすると、チップと税金を入れると10ユーロ(或いは6-8ポンド)は支払わなくてはならない。そのためか、ピッツアテリア、クレープ屋、ケバブ屋、サンドイッチ屋など、お持ち帰りが出来る店が流行る訳だ。その辺りだと、半額で食事を摂れるからだ。そういった店の殆どは、中東出身者に運営されていることも書いておかなければならない。イギリスなど、パブに行くと、食べ物が意外に安いし、美味しいことも書き記しておく必要があろう。スカンジナビアやスイスは糞高い。バーガーキング以外で食事をすると、一番安いものを食べても2000円は覚悟しなければならない。

ここまで読めば、如何に日本が安いのか解ってもらえると思う。フレンチレストランのランチセット(コーヒーとデザート付)が1200円で提供されている国などない。食事に関しては、質と価格と迅速さにおいて、日本に勝てる国は東南アジアの一部の国を除いて、ない。

次回は、教育、医療、交通、各種サービスなどについて考えたい。

5/08/2013

第二戦のグリズリーズ、第四クオーターに仕事をきっちり。サンダーを撃破。

これは2012-2013シーズン・プレイオフの記事です。2014年の記事はこちらから

オクラホマシティー・サンダーとメンフィス・グリズリーズの第二戦。第一戦を僅差で落としたグリズリーズが面目なるのかに注目が集まった。

ただ、以前の記事でも述べたことだが、グリズリーズ得意のフィジカルなディフェンスが第三クオーターまでは影を潜めた。余りのミスマッチぶりに、とても詰まらないバスケットボールを見せられる事になってしまった。

ディフェンスに定評があるテイション・プリンスがデュラントを徹底的にディフェンスするのだが、いくら頑張ろうともデュラントを完全に止めるのは不可能である。しかも、プリンスがシュートを外しまくったので、グリズリーズのホリンズ監督は、プリンスを下げてトニー・アレンにデュラントのディフェンスをさせた。トニー・アレンはオール・ディフェンダーのファーストチームに選ばれた程のディフェンスのエキスパートである。しかし、身長の高いデュラントにトニー・アレンをマッチアップさせることには、無理がある。無駄なファウルを何個かとられ、ベンチに帰らざるを得ないような状況になった。トニー・アレン自身もかなりイラつきが目立った。で、ファウルが重なり、ポンデクスターがデュラントのディフェンス担当になった。これは面白くない。

スコット・ブルックは、マッチアップの隙をついて、スモールバスケットに集中した。イバカをセンターにし、PFにデュラント、SFにケビン・マーティン、そしてガードにフィッシャーとセフォロシャというふざけた面子で試合に臨んだ。その結果、ザック・ランドルフがデュラントをガードするという見たくないバスケを見せられた。一方、マーク・ガソールをデュラントがガードするのだが、明らかなミスマッチであり、第二クオーターは点数の取り合いになってしまった。

こんな詰まらない試合を見るくらいならバンクーバーのホッケーでも見た方がマシだ!とも思ったが、第四クオーターに入って、漸く試合が面白くなった。プリンスがデュラントに張り付き、トニー・アレンがセフォロシャを無視して、デュラントにダブルチームをかける。内は、マーク・ガソールとZ坊のコンビ対コリソンとイバカのコンビで押し合いをする。コンリーはフィッシャー相手に点取りに徹する。激しいフィジカルな試合になり、かなり面白かった。ホリンズはディフェンスの時はアレンとプリンスを使い、攻撃時にはポンデクスターとベイレスを入れる。自分達のロールがはっきりと解る采配であったのではないか?

が、グリズリーズはもっと簡単に勝てた試合だと思う。グリズリーズの先発5人の息がぴったりなので、いじくり回したくないのは解る。第一クオーターからダブルチームをする必要もない。やはり、トニー・アレンをシックスマンとして使う方が賢いと思う。一方で、サンダーはマーティンの不調が誤算だった。ただ、調子の良い時のマーティンは点数を入れまくる。どうやってマーティンを使うかが勝負の分かれ目だろう。瞬間湯沸かし器のパーキンスの代わりにきっちりとディフェンスできるコリソンを、試合のカギとなるような場面で入れておくのも正解だ。

中四日空くが、メンフィスではグリズリーズがもう少し簡単なバスケをさせて貰えるだろう。クリッパーズ戦の方がもっと緊迫感があって面白かった。カリー率いるゴールデンステーツの猛攻を、第四クオーターとオーバータイムに大逆転で撃破した王者サンアントニオスパーズとの西カンファレンス決勝戦が今から楽しみで仕方ない。


5/06/2013

アベノミクスが目指すもの:日本の物価は異様に安い(1)

ホッケー、バスケ、競馬と5月はスポーツ観戦で忙しい。しかし、ニューヨークダウがテクニカル的に天井を打った感があり、株価が夏に調整をする前に「物価」の話を纏めておきたいと思う。

アベノミクスが成功したかどうか?などという無意味な論議が喧しい。金融界の目的は中央銀行に量的緩和をさせる事であり、その結果、安い資金を投資に回して様々な「プライス(ヴァリューではない!!)」が動いている。株やREITや外為に投資している人たちは得をしている事であろうし、円安の恩恵を受けて喜んでいる会社もあることだろう。停滞気味だった国内の投資環境に大きな変化を起こしたという意味で、アベノミクスは成功であると論じる人たちがいる。一方で、人為的なプライス上昇がもたらす未来の「調整」を案じ、アベノミクスは成功したとは言えない、などと論じる人達もいる。給与水準や雇用が劇的に改善されていない一面を捉えて、アベノミクスは失敗した、などと言う人達も目立つ。 

全ての意見の元になっている「現象の描写」に関しては、全く反駁の余地はない。アセットプライスは概ね騰がっているし、円は安くなっているし、外国製品の値段は昇がっているが、給与水準はさほど伸びていない。近い未来に大規模の「調整」があることもほぼ間違いない。人々の意見の違いは、結局、何を成功とし、何を失敗とするのか?という所に帰結する。 金融屋やデイトレーダーにすれば、アセットプライスを揚げてさえしてくれれば成功であるし、輸入業者に取れば円安にしてくれさえすれば成功なのである。一方で、「株をやっていない主婦」や「給与が変わらない公務員」にとってみれば、食品の物価やガソリンの値段が昇がれば、文句の一つも言いたくなるのだ。

 要点から言うと「2%のインフレ」がポイントとなる。しかし「アホ」でも解ると思うが、日本国内のすべての価格が2%昇がったとしても、何の意味もないわけだ。本当に騰がらなければいけないものは、「儲け」である。私はかねてより、当ブログで、日本の物価が驚くほど安くなっている、という話をし続けている。外国人の中には、80年代に聞いた話をいまだに覚えており、「日本の物価は信じられないくらい高い」と信じて止まない人達がいる。しかし日本に一旦住んでみると、東京の物価が思ったほど高くないことに驚くわけだ。

 物価の比較をする時に、ビジネススクールのインターナショナルビジネスのクラスでは「ビッグマック指数」なるものを教える。アイディアとしては、ビッグマックは世界中でほぼ同じものが提供されており、その値段によって各国の購買力の比較が可能であるという事だ。価格でいうと、スイス、ノルウェー、スウェーデン、ブラジル、デンマークなどの順に税抜価格が高い。日本の価格は2012年の調査時点で、12位のアメリカに続いて13位となっている。

 同じ「エコノミスト誌」に、普通の平均的な人が何分働けばビッグマックを一つ食べられるか、という統計も載っている。これによると、東京の人は9分働くだけでビッグマックを食べられることになる。世界で一番短い時間でビッグマックが食べられるのだ。二位が香港で10分、3位がニューヨークの10分。4位がマクドナルドの本社があるシカゴの11分だ。マニラやデリでは一時間強働かなければ、ビッグマックにありつけない。

この統計から判断すると、日本人の給与が世界でも高い部類に入るのか、あるいは食費が安いのか、という事が類推される。ただ、日本では藤田田氏の努力により、舶来の高級なマクドナルドという食べ物が、デフレの代名詞に貶められた経緯があり、「価格」だけに注目すると足元を掬われる。 

ビッグマックの材料費は、助成金、税金、運賃などで上下されようが、世界でそんなに変わるものではない。私たちは「価格―コスト=利益」という式を常に考えなければならない。利益が多ければ、経済は回っているという事である。一方、利益が低ければ、経済に赤信号が灯っているという事だ。コスト要因としては、光熱費、地代、マーケティングなどの運営諸費用そして人件費が多くを占めている。「税抜価格―(光熱費+地代+運営諸費用)=人に残るお金」となるのだが、東京の光熱費と地代は世界的にみても高い部類である。という事は、ビッグマック一つを売った時の「人に残るお金」が日本では異常に低いという事ができる。 アベノミクスでは「人に残るお金を如何にして増やすか」という事が至上命題となるべきである。物価2%というのはただのマーケティングスローガンなので、如何にしてヴァリューアディドを増やしていくかが問われる。 

長くなったので、物価の話は数回に分けたい。今回の記事では、「価格」に注目しすぎると、本質を理解できないという話をしたかった。

5/05/2013

メンフィス対オクラホマシティー:プレイオフ第二ラウンド

これは2012-2013シーズン・プレイオフの記事です。2014年の記事はこちらから

ケンタッキーダービーは泥々のシチュエーションの中、オーブが力通り後ろから捲って押し切った。こういう馬場になれば、綺麗な血が物を言ったのかもしれない。この馬は、故障さえなければ、アメリカ競馬はスターに困らない。古馬戦線になってもきっちりと活躍するだろう。それどころか、久々の三冠馬になるのではないかと考えている。ケンタッキーはスピード馬が優勢のため、ベルモントが鬼門なのだが、オーブはベルモント向きの馬なのだ。次の狭いピムリコのプリークネスを少頭数に乗じて勝ちさえすれば、久しぶりの快挙となるだろう。

 ホッケーもプレイオフになったが、我がカナックスは二連敗。二戦目は、ラスト一分にキーパーを下げたシャークスに同点にされ、延長で負けるという最悪のパターン。この辺の話はまた機会があれば取り上げよう。 

さて、バスケットはプレイオフの第二ラウンドだ。ロケッツは、デルフィーノを欠いて、万事休す。サンダーが勝ちあがった。グリズリーズはクリッパーズを二連敗のあと四連勝で下した。バスケはマッチアップなので、「主力」のマッチアップを見て行きたい。

 サンダー対グリズリーズ
PG:ジャクソン(フィッシャー)対◎コンリー
SG:◎セフォロシャ(マーティン)対◎トニーアレン
SF:○デュラント対◎プリンス
PF:◎イバカ(◎コリソン)対○ランドルフ
C:パーキンス対◎ガソール 

注:◎はディフェンスに定評がある選手。○はディフェンスが普通に巧い選手。勿論、ディフェンスの巧さは人それぞれに特色がある。

勿論、この面々を中心にアジャストされるのだが、サンダーの方が多彩なメンツを揃えていることがわかる。一方のグリズリーズは先発メンバーが完全に固定されている。 さて、マッチアップだが、トニーアレンとセフォロシャが無駄にマッチアップしているのだ。セフォロシャのディフェンスはコンリーに向かうことになるだろうし、トニーアレンはケビンマーティン待ちになるのだろうか?パーキンスではガソールを下せそうにない。だが、ガソールのディフェンスを誰に向けるのか?マッチアップ的には面白くないが、余剰乗員を持つグリズリーズが簡単にサンダーを下せそうだ。

ただ、当たり前の話だが、ケビンマーティンとケビンデュラントの二人が点数を入れだせば、サンダーは勝てる。マーティンのディフェンスをどうするのか?これがこのシリーズのポイントとなるのではないだろうか? 

去年も言った事だと思うが、本当ならばシアトル対バンクーバーのカスケーディア対決であったはずなのに、南部の田舎にやってきた両チーム。しかし、アメリカの南部の経済が着実に発展し、北部の経済が見かけ以上に衰退していることを考えると(この話は今後ブログでしっかりと書きます)、仕方ないのかな、とも思う訳です。

自民党政治家の仕事は政敵の予算を引っ剥がして、自分の支持者に付け替える事。

簗農水大臣が批判されているが、ニュースをきちっと見れば見るほど、何を批判されているのか不明である。簗さんは雰囲気が辛気臭いし、別に肩入れする気もないが、批判を受けている理由は全く不明である。 政治家の仕事は予算の付け替えである。政敵の予算を削減するというのは、当たり前のことである...