シアトルという都市圏は、レイクワシントンによって二つに大きく分断される。西側がシアトル市であり、古い側の中心である。港湾やボーイングの工場や大学など、古い産業も沢山ある。ダウンタウンにはマリナーズのセーフコ球場から、宇和島屋があるチャイナタウン、オフィス群、そして少し離れてスペースニードルを有する。一方、湖を越えて東に行くと、ベルビューという街に行く。ベルビューは東側の中心地として、近年急速に開発が進んだ。ダウンタウンにはショッピングセンターを構え、富裕層を取り囲む。ベルビュー市を中心に、レッドモンド市、イサクア市やカークランド市など、シアトル側よりも住環境が良いことで知られている。マイクロソフトが東側にあるため、ソフトウェアのオフィスが東側に居を構え、金持ちの若者だけでなく、インド人や中国人の技術者たちが多く住む。綺麗なだけの味気のない新興ヤッピータウンとでも表現しようか。平たく言えば、シアトル側が神戸市内の海よりの雰囲気でベルビュー側が芦屋や西宮の山の手の雰囲気、といえば解って貰えるでしょうか? シアトル-ベルビュー都市圏には、東西を繋ぐ二本の大動脈の高速道路があり、二つとも湖の上は浮き橋になっている。一つが州間高速I-90であり、もうひとつが州道520である。州道520はシアトル市北東部のワシントン大学からレイクワシントンを通ってベルビューを繋ぎ、果てはマイクロソフト・キャンパスがあるレッドモンド市までを繋ぐ高速道路である。州道520の浮き橋は片道が二車線しかなく、常に混んでいる。老朽化が言われており、風の強い日などは、波しぶきを浴びながら、微妙に揺れる橋の上を通らなければならない。強い嵐でも起こり、運が悪ければ、橋が沈むのではないか、とまで言われている。 12月29日、ついに州道520の浮き橋が有料になったのだ。520の橋を将来的に補修する目的の課金であるという。「Good To Go」パスというものを車に貼っておけば自動的に加算されるシステムであるが、パスがない車はカメラでナンバープレートを撮影されて請求書が来る仕組みである。料金は時間帯によって値段が変動する。ピーク時の午前7時から9時、或いは午後3時から6時の間だと、一回通るごとに3ドル50セント課金され、往復だと7ドルである。パスを持っていない人は10ドル払わなければならない。ヤクザである。ランチを軽...
雨が降り続くシアトルに住むブログ主が、カプチーノを飲みながら、時事・経済・政治・食・スポーツ等について社会科学的見地から騙ります。広告のクリックをする事、宜しくお願いします!