大相撲名古屋場所。白鵬と照ノ富士が、全勝同士で千秋楽に戦った。時間一杯の待ったなしで、長い間睨み合う。白鵬は左で張り手を行くと見せかけ、右のかちあげエルボーを照ノ富士の首に。で、UFCさながらのつかみ合いのような格好になり、張り手の応酬。で、最後は照ノ富士の腕をとり、三回しつこく小手投げ。照ノ富士が転げたところ、鬼の形相でガッツポーズ。
本当に良いものを見た。必死に命をかけて相撲に邁進する二人が、執念という言葉通りの相撲を見せた。相撲なんて、千秋楽は7勝7敗の人が、勝ち越している力士に、無気力で勝つだけの生ぬるい見世物だと思っていた。が、負けん気を画面越しに見せての相撲に命を懸ける力士の凄さ。日本人の相撲取りにこんな事は出来ない。負けん気というか、ハングリーさというか、真面目さというか、相撲道にかける執念というか。私はこういう真剣な取り組みが観れることを大変嬉しく思う。
ヤフーニュースでは、日本人力士が不甲斐ないという書き込みが溢れている。白鵬と照ノ富士以外が情けなさすぎる、と。正代が大関だが、昔の大関止まりの力士がそんなに強かったとは思えない。高安、豪栄道、琴奨菊、把瑠都、琴光喜、琴欧州、魁皇。この辺りは正代と似たり寄ったりだと思うし、白鳳や照ノ富士と相撲取れば、余程調子が良くなければ勝負にならない。武双山、出島、千代大海、貴ノ浪。さらに進んで、霧島、小錦、北天祐。みんな8勝7敗で喜んでいる程度の力士たちばかりだ。
横綱にせよ、大乃国、北尾、旭富士、若乃花。この辺りは白鳳や照ノ富士とやれば普通に負ける連中だ。北勝海、曙、貴乃花、武蔵丸、朝青龍。この辺りは照ノ富士とは伍する力士だとは思うが、白鵬より上だとは思えない。
どう考えても白鵬が強すぎるだけなのだが、何故それを認めないのか?意味が解らない。30代の後半となり、衰えが見え隠れする中、それでも全勝優勝を果たす大横綱。素直にすごいと何故言わないのか?意味不明である。
NHKの相撲解説を聞いていて、北の富士と舞の海が白鵬をディするのが、聞いていられない。北の富士は、現役の時に拳銃の不法所持を犯した犯罪者である。九重部屋で二人の横綱を育てたとはいえ、審判部長の時はヤクザと関係を持っていた。そんな人間が横綱の品格云々を騙っているのだからチャンチャラ可笑しい。舞の海など、頭にシリコンを入れて不正入角した上に、猫騙しだ何だとおチャラけた相撲を取って、引退後には部屋に残らずにタレント業に勤しんでいる人間だ。そんな人間が世紀の大横綱に苦言を吐くなど、誰が物を言っているのか?この人たちの発言こそ、品格に欠く。相撲界には、もう少しまともで弁が立つ人材はいないんでしょうか?
照ノ富士が横綱に昇進するが、これは嬉しいニュースである。オリンピックはどうでもいいが、こういうニュースは本当に嬉しい。白鵬に負けて、素直に悔しさを表した照ノ富士、来場所に期待。
しかし、相撲は有観客なのに、オリンピック無観客というのは意味不明である。
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