MLBの人気凋落が著しい。誤解しないで欲しいが、野球は未だに人気健在である。しかし、他のスポーツに比べて人気が凋落傾向にあると言っているのだ。色々なところから議論は出尽くされているように思う。視聴率や総観客数で比較する人たちもいるし、人々の嗜好を社会科学的に論ずる人たちもいる。
私が住むシアトルでは、マリナーズのせいもあると思うが、人々の関心が野球から完全に遠ざかっている。シアトルはセーフコスタジアムが完成して以来、完全なベースボールシティーであった。しかし、ファン離れが相当進んでおり、日常でも野球の話題をする人たちが極端に減ったように感ずる。ローカルニュースでのマリナーズの扱いも、まだまだスポーツの中心とは言うものの、サッカーのサウンダースやフットボールのシーホークスに圧し負けているのではないのか、と感じる時もある。まあ、シアトルはスポーツタウンではないのでなんとも言い難いが、全米の野球人気は明らかに凋落している。因みにローカルニュースの好きなスポーツチーム調査では、41%がサッカーのサウンダース、20%がシーホークスを選び、マリナーズはなんと10%しか票を集められなかった。ローカルニュースは年配層が見ており、若者はあまり見ていないと考えられるので、この数字が何をか況やである。
特に酷いのは若年層だ。私は若い大学生達と接する機会が多いのだが、年配層とは違い野球の話に殆ど食いついてくれない。若い世代の野球離れはかなり深刻であると言えよう。バスケットボールやフットボールの方が見ていて激しく、プレイステーションで育った若い人達の感性に合う。更にはステロイド使用中に広くした球場でステロイドを使用せずに野球をすると、極端にホームラン数が減ってしまった。やたらとノーヒットノーランが増えてしまい「野球通」しか好まないピッチャー中心の渋い野球が増えすぎた事も人気が落ちた原因だと思う。私はそれが悪いとか良いとか言っているのではない。そういった事も野球人気が落ちた原因の一部であると言っているだけだ。野球にファンを呼び戻そうとする立場からすれば、真剣にラッキーゾーンの創設などを考える時季なのかもしれない。そうでなければ、若者が抱く「野球は年寄りの気ダルいスポーツ」というステレオタイプを払拭する事は出来ないだろう。
今後野球はどうなるのだろうか?多分、日本の相撲のようになるのだと思う。バスケットやフットボールの後塵を拝する事は疑いようがないが、サッカー(MLS)などの他のスポーツにすら人気で脅かされるようになる可能性が高い。長期凋落傾向に歯止めを掛けたければ、よほどマーケティングに力を入れる必要があるが、一度飽きさせた人達を再び球場に引き戻すのは至難の業であろう。
人気がなくなれば、お金が集まらなくなる。そうなれば、優秀な人材の確保が難しくなり、見せる物の質にも影響してくる。そんなこんながスパイラルのようにますます人気凋落を助長する。まさに相撲と同じ道だ。栄枯盛衰は時代と共に変わってしまうのだ。それは誰にも止められない。ジャズと同じく、後20年もすれば、ベースボールと言う名の古き良きアメリカは古典と成り果ててしまうのかもしれない。
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