今季もRebuild(再建)期間中などとほざいている割には、将来的な展望も何も見えないマリナーズの詰まらない試合に現を抜かしている間に、NBAのプレイオフ第一戦が全て終わった。どうせファイナルは十中八九、マイアミ・ヒート対オクラホマシティー・サンダーで、ヒートが勝つので、あまり細かい試合を見る必要が無いと言う人も多いと思う。だが、スポーツの醍醐味は勝ち馬を当てる事ではない。余り面白くないマッチアップばかりだったが、振り返ってみたい。面白く無かった順番に列記する。
1.サンアントニオ・スパーズ対ユタ・ジャズ
見る必要もない試合。物凄く細かいバスケが出来る地味集団スパーズに、ジャズは手も足も出ず。トニー・パーカー、ダンカン、ジェノブリは未だに健在だが、スパーズの強さはその三人の存在ではなく、むしろコーチのグレッグ・パポヴィッチにある。
2.インディアナ・ペーサーズ対オランドー・マジック
センターで中心選手のドワイト・ハワードを怪我で欠くマジックに何が出来ると言うのか?ハワードを欠いた中途半端マジックなど、シャーロット・ボブキャッツでもいい試合が出来るだろう。若く勢いのあるペーサーズにあっさりとやられた。
3.シカゴ・ブルズ対フィラデルフィア・76ers
ブルズの昨季MVPポイントガードのデレク・ローズが怪我で病院送り。しかも、ジョアキム・ノアも出たり出れなかったり。ブーザーがいくら頑張ろうとも、二人も先発メンバーを欠けば、それでは王者ブルズも昔のユタ・ジャズ程度の戦力です。強いブルズを見たかった。今季は何度も言うが怪我人が多すぎて面白くない。若いシクサーズが次戦に駒を進め、次は老獪セルティックスと対戦。
4.サンダー対ダラス・マーヴェリクス
速いサンダー。攻撃が速過ぎる。昨年のチャンプ、マーヴェリクスを全く相手にしない。ショーン・マリオンが必死にガードしようとも、ケビン・デュラントがポコポコ点数を入れる。マヴズは今季良くなかったが、タイソン・チャンドラーをニックスに譲ったのがこれ程の痛手になるとは思いもしなかった筈だ。
5.マイアミ・ヒート対ニューヨーク・ニックス
華やかなヒートと、違う意味で華やかなニックスの試合。ニックスはマイアミのビッグスリーの前で、全く歯が立ちません。カーメロ・アンソニーはレブロンにガードされて点数を奪えず。ニックスは最後はバロン・デービスまでを怪我で失い、ジェレミー・リン待望論が巻き上がったが、結局はマイク・ビビーとシャンパートにPGをやらせてその場凌ぎ。スタウドマイアーは不甲斐ない試合にブチ切れてロッカーで消火器を殴って手を切る怪我。アホか、君らは。まあ、戦力を立て直して、また来年頑張って。マイアミはボッシュがMRIで異変が見つかって試合に出れないとか。ちょっと気になります。
6.ボストン・セルティクス対アトランタ・ホークス
老化が激しく片手落ちのセルティクス。アトランタが速さで勝負したが、根性のディフェンスでなんとかホークスを仕留めた。ホークスのオーナーに名指しでNBA一汚い選手などと言われたガーネットだが、ロンドやクリッパースのクリス・ポールの方が汚いバスケをすると思います。一ついえる事は、今季のボストンはそれほど強いチームではない。
7.LAレイカース対デンバー・ナゲッツ
滅侘・世界平和(メッタ・ワールドピース)氏がハーデンに肘鉄を喰らわせ、7試合の出場停止を命じられたことが影響してか、ナゲッツが3-0から3連勝で星を五分に戻す。最終戦。バードマンが児童ポルノ所持容疑か何かで家宅捜査を受け、試合に出られない。これが影響したわけではないだろうが、あっさりとレイカースが勝つ。コービーが年齢のせいか、浮き沈みが激しいのが気掛かりだ。次はロン・アーテストじゃなくて、ワールドピースがオクラホマに乗り込むわけで、当地でどのくらいブーイングを受けるのか楽しみだ。
8.LAクリッパース対メンフィス・グリズリーズ
私の中の好きなチームベスト5に入るチーム同士の好マッチアップ。
グリズリーズはディフェンスの要のバティエをヒートに出したとは言え、トニーアレンは今季も健在だ。むしろルーディー・ゲイが帰ってきて、昨年よりも良いチームになっている。ただ、センター控えのアーサーが試合に出れないことと、パーゴが故障で銃器所持アリーナスを取って来た事はマイナス要因である。
もう一度グリズリーズの先発陣を見て欲しい。PGのコンリー、ディフェンス要因のトニーアレン、センターはガソールの弟で、フォワードはゲイとランドルフ。素晴らしくバランスの取れたチームだ。
一方のクリッパースはクリス・ポールとブレーク・グリフィンのチームだと思われている。それ以外の先発メンバーは、はっきり言って微妙である。チャウンシー・ビラップスが怪我をしていなければ、かなり面白いチームだったと思うが、ちょっといまいちだ。ただセカンド・タイアーは濃い。ベテランのモー・ウィリアムズと若いニック・ヤング。弱いチームならスターティングメンバーだ。そこに、ケニオン・マーチンとリッジー・エヴァンズの味のあるディフェンスの鬼コンビが入る。こういうセカンドタイアーがいるチームはプレイオフでこそ力を発揮できる。
7戦まで縺れ込んだ試合は、紙の差一枚でクリッパースに軍配が上がった。勝因はベンチの差であった。しかし、クリッパースはビラップスがいればお化けチームであったと思う(が、今季のサンダーには適わないだろう)。ただし。私はクリス・ポールが巧い事は認めるものの、汚いバスケが多く、余り好きではありません。
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