5/09/2012

アイルハヴアナザーが息の入らないケンタッキーダービーを制す。


天気が良すぎて筆が進まない。漸く米国北西部にも太陽が射すようになったのだ。
後出しじゃんけんのようになってしまうが、ケンタッキーダービーについて言及したい。
で、結論から言うと、まあそれなりの人気だったアイルハヴアナザーが勝った。西海岸のサンタアニタダービーをまぐれとは言わないまでも、その時の一番人気のクリエイティブコーズ(ケンタッキーは5着、父ジャイアンツコーズウェイ)をギリギリに凌いだだけと思われていた。

評価が高かった連中は、アーカンソーダービーをぶっちぎった逃げ馬のボーディーマイスター(2着:父エンパイアメーカー、祖父アンブライドルドソング)、フロリダダービーで底を見せた感があったユニオンラグズ(7着:父ディキシーユニオン、祖父ディキシーランドバンド)、BCジュベナイル勝ちの芦毛のハンセン(9着:父タピット、祖父プルピット)、ウッドメモリアル勝ちの連戦連勝馬ジェモロジスト(16着:父ティズナウ)。オールウェザーのブルーグラスを勝ちデザーモ騎乗のデュラハン(3着:父イーブンスコアー、祖父アンブライドソング)。

というよりも、今回は殆どの馬が怪我もなく順調に来ており、しかも抜けた存在がいなかったため(いつもそう)、人気が割れただけだと言える。レースは予想通りにボーディーマスターが引っ張った。早すぎる、という人もいた。この時期には珍しくトラックは完全に乾いていたというファクターを差し引いても、19秒台で12ハロン走れば、息が入らなかったのは事実であろう。

勘違いしている人が多いが、ハイペースになると後ろが有利とは限らない。息の入らないペースになれば、「皆」が等しく足が上がってしまい、意外と前が残り差しが届かなくことが多いのだ。

で、先頭にいて一番強かったボードマイスターが残り、いい位置にいて立ち回ったアイルハヴアナザーが勝った。それだけ。騎手のグティエレス=マリオは褒められてしかるべきだ。アイルハヴアナザの父は2005年にトラヴァーズを勝ったフラワーズアリー。その父はディストーティッドヒューモア。フォーティーナイナー系だ。この血統はアメリカの粘土コースに良く合う。

で、名前どおりアナザがあるか?多分このレースがサンタアニタに次ぐアナザだった可能性が高い。上積みは見込めないし、メンバーにもよるが小回りのプリークネスでは真っ先に消去したい馬である。直線が長く強い馬が勝つベルモントSでも用無しだろう。

逆にどのあたりが今後出世するか?ボードマイスターは怪我さえしなければG1を何個か勝つ。クリエイティブコーズやデュラハンはいい競馬をしたし、展開次第ではこのレースを勝っていた可能性もあるだろう。後はアルファあたりか?父バーナディーニ、その父APインディ、祖父はニジンスキー。こういう血統がきっちりと活躍して欲しい。
二年続けて、あまり胸躍るような馬は見当たらない。2005200820102011に次ぐ不作の年だと見ている。

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