今年もNBAのシーズンが始まった。我がスーパーソニックスは、スターバックスの社長ハワード・シュミッツからオクラホマの投資グループに売却されたというものの、基本的には何も変わっていない、と願いたい。オフの話題は、クリス・ウィルコックスの契約延長問題。それもスムーズに決まった。シアトル市とスーパーソニックスが交わしているキーアリーナの法外な契約問題は未だに解決しておらず、シアトル市内のキーアリーナからシアトル郊外のベルビュー、或いは州外に移転するという噂は喧しく鳴り響いているが。
さて私は中国に外遊していたため、NBA開幕直後の数試合を見逃した。二週間ほどが終わっての感想は、未だに様子見で、鳴かず飛ばずと言った所か。ソニックスは暫く東海岸でアウェーを闘い続けていた。シャック・オニール不在のマイアミ・ヒートに対してはデュウェイン・ウェイドとハズレムに第四クォーター終了ギリギリのところで逆転されて惜しい星を落とした。続くオランドー・マジック戦ではヒードゥー・タゴールのブザービーターに惜敗した。肩を落としていたのも束の間、アダム・モリソンが加入したシャーロット、好調アトランタ・ホークスを敵地で連覇。ビンス・カーターとジェイソン・キッドの二枚看板がいるニュージャージー・ネッツには、ルーク・リドナーの活躍もあり、一時は20点差以上の大差をつけて圧勝した。
3連勝でホームに戻ってきて、16日のフィラデルフィア・セブンティーシクサーズ戦が私にとって今期初めてのキーアリーナでのバスケットボール観戦となった。期待を胸に応援していた、が、あれれ。試合開始直後から凡ミスが続く。前半は結局36点しか点数が入らなかった。チーム平均で100点以上取っているソニックスなので、普通に考えると50点ほど入れなければならない。相手のディフェンスが特別良かったようにも見えない。確かに、シクサーズは背が高くてインサイドは固かったような気もした。しかしどちらかと言うと、こっちの凡ミスでやられた感じだった。特にビッグマンたちが話にならなかった。ニック・コリソン、ダニー・フォーツォン、クリス・ウィルコックス、ジョアン・ペトロ。パワーフォーワードとセンターの4人で合計13点ではお粗末過ぎる。ラシャード・ルイスも、レイ・アレンも、ルーク・リドナーも最終的には20点強を入れているが、うっかりしたターンオーバーをしたり、気が急いて無駄なショットを撃ったりで、見ていてイライラした。敵ながら、アレン・アイバーソンはやはり上手かった。もう一人のAIこと、アンドレ・イグオダラもいい選手だ。しかし、クリス・ウェーバーがNBAで全体の二番目に多い給料を貰っているのは文字通り給料泥棒だと思う。
後から知ったのだが、月曜日のニュージャージーの試合後、ソニックスは直ぐにチーム専用の飛行機に乗ってシアトルまで帰ってきたらしい。シアトルに到着したのは午前3時という事だった。北米大陸を横断するのは意外と辛い。東から西までは6時間弱、西から東は5時間弱ほどかかる。しかもボーイング737クラスより小さい飛行機で横断すると、結構揺れてくつろぐ事は出来ない。東海岸と西海岸は時差が3時間あるが、これも曲者だ。かなり体に堪える。さらに蛇足だが、コリソンは昨年娘を儲けて結婚もした。長いロードからシアトルの家庭に帰ってきて余程嬉しかったのだろう。試合での府抜けたコリソンは見るに耐えなかった。
試合には負けたのだが、一つ面白いことがあった。イチローが試合を観戦していたのだ。イチローさんは余程バスケが好きなのか、しょっちゅうキーアリーナでお目にかかる。試合が余りにも面白くないので、双眼鏡でイチローを観察していた。イチローは弓子夫人と、もう一人の日本人男性(良く見るが球団の関係者か?)と一緒に試合に来ていた。イチローは試合中、ずっとその男性と談笑していた。見たところ、全く弓子夫人とは会話をしていなかった。第4クオーターも終わりに近づくと、弓子夫人は鞄を手にして帰りたそうな素振りを見せていたが、イチローさんは意に介せず、最後のホイッスルがなるまで談笑を続けていた。しかし、他の日本人選手が皆日本に帰ってしまっているのに、イチローさんは雨のシアトルに残って何をしているのだろうか?愛犬・一休の散歩でも楽しんでいるのだろうか?もしかすると、余程日本が嫌いで、帰りたくないのかもしれない。イチローさんは試合中に場内アナウンサーに紹介されていた。しかし、日本のように騒がれて写メールを撮られるということもない。こちらではある程度のプライバシーはある。シアトルはイチローにとって落ち着く場なのかもしれない。しかし、イチローさん、この不甲斐ない試合には何を思ったのか?
まあ、本日は試合が面白くなかったために、戯言ばかりを並べたが、またキーアリーナ観戦は報告しよう。
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