7/15/2017

アメリカの医療保険が高いのは誰のせい?

オバマケアに問題が山積していることは論を俟たないわけだが、それは脇に置いていこう。アメリカ市民は、医療代と医療保険が高いことに激高している。これは一体だれのせいだろうか?

民主党員の意見
民主党員の多くは、保険会社がインチキをしているために医療費や医療保険代が高騰していると考えている。資本主義の権化であるような保険会社が、一般市民をだまして保険料を馬鹿高くしているうえに、保険でカバーされないような医療が増えていると思っている。つまり、保険会社を一掃し、多くの他の国が実施しているような、国が運営する国民健康保険とすれば医療費が下がると考えている。

共和党員の意見
オバマケアのせいで医療費が高騰していると考えている。オバマケアのせいで、入りたくもない保険に加入させられた。さらに、州を跨いでの保険制度がないため、競争原理が起こらず、消費者は高い保険を買わさせられている。メディケアなどの負担も保険加入者にかかり、医療保険代が高騰している。

で、本当は誰が悪いのか?私の意見では、システムそのものに問題があると考えている。保険会社が医療費(点数と同義)を決める。すると、病院はその点数を最大限取りに行こうとする。病院が医療費を抑える理由は何もない。メディケアなどに関しては、州はメディケアで請求された分だけ、連邦政府からマッチアップを受け取ることができる。そうなると、州の保険会社が医療費を抑える理由は全くなくなる。患者側は自分の負担にならなければ関係ないので、病院に任せる。で、誰も医療費を削ろうとはしない。

しかも、病院側は、無理矢理高い薬を売りつけたり、あるいは病院そのものを綺麗にして患者の顧客満足度を高めようとする。それらは結局、保険代に跳ね返ってくる。

それでは一体、どうすれば病院がコストを減らせようというインセンティブが働くのだろうか?それが全ての問題である。この疑問を避けて医療保険の話をしても意味がない。

医者、病院、病院を訴訟する弁護士、医療経営コンサル、薬会社、患者、州政府、連邦政府、保険会社。みんなが取れるだけぶんだくろうとして、医療費が高止まりしているという現実がある。

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