加計学園の問題が長引いている。私からすると、どうでも良い問題であり、これが原因で安倍内閣の支持率が悪くなったりするのは、正直どうかと思う。一方で、自民党という集団を選んだ時点で、このような事が日常茶飯事に起きることは解っていたはずだ。
1.政治家の仕事の一つが、口利きである。狡猾な人々は政治家に献金をし、それに対して何らかの見返りを求める。世の中はそんなもんである。完全にクリーンな世の中が理想ではあるが、そうなれば、政治家は献金をもらう事は出来なくなり、現状の制度ではやっていけなくなる。というか、これは社会の必要悪だと思う。
2.獣医学部が新設できないという事がそもそもおかしい。それにより需給が逼迫するかどうかなど、文科省の問題ではない。規制している方がおかしいわけだ。政府が需給をコントロールすることなど不可能であるし、適正数を把握するという事も無理だ。政府がコントロールした方が、自然と市場に任せるよりも上手くいくと考える人がいるとしたら、解らない人だと思う。
3.萩生田か下村か山本幸三かは知らないが、誰かが姑息に「広域」などという言葉を追加し、京都産業大学が応募することを阻止しようとしたと考えられる。こんな事をする必要があったのだろうか?普通に競争させれば良かっただけの話だと思うが、こういう事で点数を稼ぎたかった輩がいたのだろう。これは一線を越えていると思うし、こういう自民党が嫌いである。仮に京都産業大学も資格を完全に満たしていたのであれば、二校新設すれば良いだけの話ではなかったのか?こういう事が起こらないようなルール作りが必要になると思う。これを官邸側の圧力だと言えば、それはその通りだと思う。
4.前川さんは、天下り先がなくなり、何らかの活動をしなければならない。このような形で活躍する方法を選んだというのは、中々巧いと思う。が、それに対して全く関係のない出会い系の話が出てきたのは、権力の乱用に他ならない。
5.民進党やその他の野党は、批判のポイントがずれているとしか思えない。批判のポイントを絞り、国民を味方につけるべきだ。国民は自民党体質のうさん臭さはきっちりと理解していると思う。が、獣医学部を申請するなとかいう馬鹿な批評をするべきではない。萩生田か下村か山本に、公平性と透明性の観点から責任を取らせて幕引きするべき問題だろう。あるいは、必要悪の政治家の口利きを辞めさせる法律を作りますか?そんなもんは無理だろう。
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