全米の他の大都市も同じなのだろうが、私はシアトルに住んでいて思うのは、シアトル市の政治という物は完全に狂っているという事だ。パフォーマンスレベルのお笑いの政治をしている。シアトルは非常に住みやすい町であるが、この町の政治的な雰囲気は決して好きになれない。
同性愛者を公言している市長のエド・マリーは極端な左翼である。私は、同性愛者と言うのも実は政治をする上でのパフォーマンスではないのか、と思っているのだが、それはどうでも良い話だ。まあ、この町とキング郡がどれだけ馬鹿な政治判断をしてきたかという事を箇条書きで見てみよう。
〇 1962年のシアトル万博の時に作られたリニアモーターカーを延伸してウェストシアトルとバラードを繋ごうという案が90年代の後半に出た。124億円の税金が、調査名目に使われたのだが、その後住民投票で合意を得られずに話は無くなった。未だに渋滞の問題は解決していないし、消えたお金はどこに行ったの?
〇 シアトルスーパーソニックスが市が保有しているキーアリーナの席数を増やせと言う要求を突っぱねた。色々と代替案があったが、当時の市長とソニックスオーナーが合意して、チームはオクラホマへ出ていくことになった。裏でどのような取引があったかは不明。市長はウハウハだったようだ。
〇 ホームレス問題に対し、ホームレスを警察や地方政府が強制排除できないという法律を作る。それだけでは飽き足らず、ホームレスが勝手に公園を占拠しても良いという案が出て来る。流石に、この案は市民の反対を受けて流れた。ただ、エド・マリーはいまだに税金を上げて、ホームレス対策に力を入れると言っている。ホームレス対策とは、勿論ホームレスに食事や住居を提供する政策を言う。そんなことしたら、もっと大勢のホームレスがシアトルに流れてくることは火を見るよりも明らかなのだが。
〇 シアトル北部の空き地に警察署を作るという案があったが、市議員であるインド人移民のシャマ・サワントの活躍で、代わりに市営の貧困層向けアパートを建てようという案が協議中。
〇 ウッドランドパーク動物園に飼われていた象さんがかわいそうだと動物保護団体からプレッシャーを受ける。で、広くて友達が一杯いるオクラホマの動物園に象さん二匹を連れて行くと約束した。長い間住んでいたシアトルから引越しを余儀なくされた37歳のチャイは、なんと移動直後に死亡。冗談抜きでアホで自分勝手な判断だと思う。が、市長は野生の象さんを動物園で飼うというのは酷い事だ、などと自分の判断の悪さを棚上げして動物園を非難。シアトルに今後ともゾウさんが帰ってくることはないだろう。チャイが可哀そうでならないし、ゾウさんを見れないシアトルの子供たちが可哀そうである。
〇 ノースダコタのスタンディングロックで、インディアン居住地の下に石油パイプを通すなとデモを続けている環境活動家たちがいるのだが、オバマは何故かこの件に介入せずに活動家の不法占拠を認めた。活動家は石油燃料に頼るなとか、急進的な事を言っている連中である。トランプの鶴の一声で、不法占拠する活動家を排除する命令が出され、パイプライン建設が進むことになった。このプロジェクトにお金を貸しているウェルズファーゴという銀行から、シアトル市は取引を中止する事を決定した。意味不明であるし、特定の運動に市政が関与しても良いのだろうか?
〇 メーデーの日にはデモが行われるのだが、「反資本主義者」と言う名のただの愚連隊が毎年暴れる。暴れるのを解っている癖に、言論の自由を理由にデモを許可する。窓を割られたり、ゴミを巻き散らかされた近隣の店舗は大迷惑。第一、機動隊の給料や清掃費も税金で賄われているというのは解っているのか?
これでも、アメリカのリベラルな政治家を信用できますか?私は出来ません。あの人たちは頭のお花畑に虫が湧いています。しかも、まともな話を投げかけても話を聞いてくれません。
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