2/02/2017

アゴラの金儲け主義とマーケティング、記事の劣化

私はアゴラというウェブサイトを良く閲覧している。質の高い記事に偶に出会う事があるからだ。また、識者のマクロ経済分析などは、かなりまともな物もある。が、正直言って、投稿者のレベルがどんどんと劣化していくのだ。

昔ヨハネス山城という、大阪弁でおもろい事を書いてるおっさんがいた。この人の視点は非常に面白く、いつも記事を楽しみにしていた。はじめから左翼的な物の見方が目立ったのだが、原発に懐疑的な意見を披露すると、何故かペンネームに注文がつき、投稿できなくなってしまった。

最近、神谷匠蔵という英国で哲学を学んだと思われる若い人の投稿が増えていた。欧州のリベラルのダブルスタンダードを否定する内容が好きで、楽しみに読んでいた。で、欧州では南京虐殺問題がホロコーストと同等に扱われているという事実を書き込むと、途端にいちゃもんがついて投稿が出来なくなってしまった。

一方で、八幡和郎というおっさんが、蓮舫問題について色々とアゴラ上で記事を書いていた。二重国籍問題を指摘したのは良いのだが、このおっさんの思想的根拠には日本流の保守的な「何が正当なのか」と言うような古臭い考え方が垣間見られる。日本人の優等生や男尊女卑的な考え方から論理を組み立てており、読んでいて鬱陶しい。が、この人はやたらと重宝されている。

読むのが無駄な記事も多い。例えば、内藤忍の記事はただのナルシズムの自分探し記事だ。都政関連の記事はレベルが低いし、特定の候補の宣伝も多い。早川という取り巻きの弁護士は、浅い意見表明のような、レベルの低い記事を載せ続けており、一次情報はゼロである。尾藤克之とか山田肇と言う人は、何故アゴラに投稿できるのか解らないレベルの内容だ。中村仁とか、特色のないスタンスの分からない記事を書く。駒崎とか、ただの運動家である。ゲストブロガーで偶に目にする山田高明など、危ない人である。

で、結局のところ、アゴラの読者は日本の保守派、なかでも「勉強のできるネトウヨ」が多いと思われる。そういう連中に嫌われるような記事を書くと、即座にアゴラから排斥されてしまうのだろう。結局は金儲け主義であり、言論云々はどうでも良いわけだ。広告にしても、いつもエロ広告まがいの物や、アジア人と結婚しませんか、みたいな広告が出て来る。

編集長の滑舌は悪いし、池田信夫がビデオで出てきたら髪型がおかしいだけでなく、のどに痰がつまっていて鬱陶しい。変な方向に舵を切っているので、今後ともこのサイトを読むかどうかはかなり微妙な状態である。まあ、本当に自由な言論を認めてしまえば、クリック数はがっつりと減ってしまい、ウェブコンテンツとしてのヴァリューは下がるだろう。池田信夫のためのサイトなので、神谷匠蔵氏のように勉強をした若手のまともな論者を組み込むと、恐らくはサイト運営上でのリスクになるので、早めに出る杭は打っておいた方が良いのだろう。まあ、表現の自由も何も、サイト経営のサステナビリティ―を優先させるとコンテンツが劣化する事は、テレビ番組とかと同じことだ。神谷氏には、どこか他の媒体で意見発表を続けて欲しい。アゴラの中にも、レベルの高い記事はたまにあるので、きちんと選んで読めば良いだけの話かもしれない。

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