シアトルの地元チャンネルのニュースでは、連日津波で流されてきた漂流物が太平洋岸に漂着したと言うニュースが流れている。ボランティアが出動して掃除をしたり、津波漂流物を見つけた時のホットライン電話番号211が新設されたりしている。さらには、小型の漁船などにとって海の中の巨大な漂流物は危険であり、何らかの対策が必要となっている。杞憂だとも思われるが、津波漂流物に付着したフジツボや貝などの固着生物が、外来種とならなないか、などと心配する人たちもいる。
もしあなたが最近アジア方面から北米へ飛行機で渡り、眼下の風景を見た事があれば気づくかも知れないが、アラスカ沖はゴミだらけである。大小の津波漂流物が漂い、遅かれ早かれ米国の西海岸に漂着する。津波漂着物問題は始まったばかりであり、太平洋岸の浜辺はゴミだらけになるだろう。さて、その時、一体誰がゴミ処理費用を負担しなければならないのか?微妙な問題が残る。被災地である日本は「天災だったのだから仕方ない」と白を切れるのだろうか?
津波漂流物対策として、市民ベース或いは市町村ベースで様々な取り組みが始まっている。一括プロジェクトなど、面白い取り組みも出てきている。地震と津波で被災した我が国であり、世界中から募金が集まった。しかし、この問題は終わっていない。被災者としてだけでなく、私たちは責任ある国家の一員として、日本国民が何をしなければならないのかを考える義務を負っている。
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