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5月, 2012の投稿を表示しています

シアトルの銃乱射事件について

ローズベルトとラベンナにある、Racer Caféというオートバイ乗りの集まる店で乱射事件があったらしい。犯人はその後、ダウンタウンでメルセデスのSUVをカージャックし(運転手の女性も銃殺)、ウェストシアトルで自殺未遂を起こしたという。 それよりも恐ろしいのが、金曜日に遠出をしようと車を運転していた42歳のソフトウェアエンジニアのお父さんが、流れ弾に当たって殺された事だ。酷い話である。世も末である。  撃った犯人は神経病み。完全な無差別殺戮である。兄弟が出てきて「いつか事件を起こすと思っていた」などと暢気なコメントをしている。 日本のニュースでは学生街となっているが、それよりは もう少し北にある薄ら暗い場所 である。キチガイに刃物ならぬ、神経病みに銃器。これが銃社会アメリカの怖さである。 7年ほど前、良くお世話になっていた人が、大学の事務所内で侵入してきたストーカーに銃で殺された。銃の批判をアメリカでするのは、天に唾を吐きかけるような物であり、気分が滅入ってしまう。 シアトル界隈では殺人事件が今年に入ってから確実に増えている。前半が終わろうとしているこの時点で、21人が殺され、昨年の殺人数を超えてしまった。景気が悪くなったからか、物騒な話題が絶えない。

アイルハブアナザが二冠達成

微妙な ケンタッキーダービー から中一週。三冠でもっとも微妙なプリークネスステークス。なんと アイルハヴアナザーが文字通りアナザー(もう一つ)を手に入れたのだ 。それどころか、ベルモントステークスでハブアナザー(もう一冠を手にする)となると、なんと1978年のアファームド以来の全米三冠馬の誕生となってしまう。 恐らく多くの人は私と 同じことを考えていた のであろう。逃げ馬のボーディマイスターが一番人気に推された。そしてアイルハブアナザは二番人気。「メリーランド、マイメリーランド」の歌を歌い終え、ファンファーレが鳴り、頭数が抑えられたプリークネスは、全馬が綺麗なスタートを切った。 当たり前のように逃げたのはボーディマイスター。マイク・スミスが見事に馬を御しながら、ケンタッキーよりは遥かに緩いペースで逃げていった。クリエイティブコーズが二番手につけ、アイルハブアナザは外の四番手。マイク・スミス騎手とボブ・バッファート師の、つまりボードマイスター陣営の思い通りの競馬であった筈だ。三コーナーを曲がったところで、画面を見ていた私もボードマイスターの勝利を確信した。 しかしマリオ・グティエレスの手綱捌きは今日も冴えていた。四コーナーから直線へ最短距離で食い込んでいき、ボードマイスターとクリエイティブコーズの外へつけた。ボードマイスターの手応えが充分だったので、そこからは届かないであろう。しかし他馬が脱落していくなか、アイルハブアナザは一完歩ずつ差を詰めていく。二頭のマッチレース。ゴール直前でついにアイルハヴアナザはボードマイスターを競り落としたのだ。ゴール板ではきっちりと首差捉えて二冠を手に入れた。 ゴール前の戦いは マヤノトップガンとナリタブライアンの阪神大賞典 、いや サンデーサイレンスとイージーゴアのクラシック 戦線のようであった。 騎手のマリオ・グティエレスは再び褒められてしかるべきだ。滅茶苦茶巧く乗った。この聞きなれない騎手、先のケンタッキーダービーがクラシック初騎乗であったのだ。メキシコ出身の弱冠25歳。カナダ・バンクーバーのヘイスティング競馬場で暫く乗っていて(ヘイスティングでは確かに巧かった)、アメリカでも乗るようになった。まるでミルコ・デムーロが初来日して冬の小倉や京都で大暴れしていた頃の映像とダブってしまった。 アイルハヴアナザの父は20...

すぐに原発再稼動をしろ。ウルトラマンは来ない。

5 月 5 日に北海道の泊原子力発電所 3 号機が定期検査に入り、 54-4 = 50 其全原発の稼動が停止した。 5 月は電力需給が比較的低い季節だが、気温が昇りエアコンをつける季節になれば、電力需給が逼迫する事態は避けられそうに無い。 私は大阪出身であり、関西圏の事のみに注目してこの記事を書くが、およそ半分の電力を原子力に頼っていた関西電力が、大飯の原発を再稼動させない限り、この夏は大変暑い夏になるだろう。逆に財布は寒くなる。家庭の電力は節電云々で遣り繰りできようが、産業のエネルギー需要は単純な足し算引き算問題であるので、電力需要の逼迫はモロに Value-Added ( GDP の一部)低下に繋がる。それどころか、電力不足は関西地域に対する投資意欲を低下させるため、中・長期的な域内の競争力も落とすことになろう。 そういった事態を避ける為には、とりあえず福井の大飯原発を再稼動させれば良いのだが、政治家が足を突っ込み事態がややこしくなっている。 大飯原発に関しての解決策は二通りしかない。「すぐに動かす」か「廃炉」かである。再稼動ありきで議論を尽くしてから動かす、などという物の考え方は間違っている。動かさずに現状を維持した場合、燃料は原子炉内に留まる為、万一の場合は「いずれにせよ」事故が起こるのである。さらに現状維持をするにせよ無駄な労力やコストを費やすことになる。忘れては困るが時間はお金であるのだ。稼動させつつ将来的な対策を講じるのと、稼動させないままで無駄な議論を講じるのとでは、安全性に関して殆ど差が無い訳である。従って「今」動かさない理由が無い。原発問題の回答は二者択一でしかないが、プラスでもう一つの糞意見が存在する。 1) 原発を廃炉にする。 原発を廃炉にしたい人たちが大勢いる。「危ないものは NO 」という考え方だ。人命や国土を守るという事を犠牲にして、経済的な恩恵を受けようなどと言った意見は受け容れかねると考えている人達である。「事故が起こらない可能性」がゼロという事などあり得ない。人命が危険に晒される可能性があれば、お金をいくら使ってでも、経済が後退しようとも、域内の競争力が低くなろうとも、原発は廃止するべきである。原発は不必要である。電気代が高騰しようが、税金が跳ね上がろうが、株価が低くなろうが、 NEET が増...

NBA(2011-2012)プレイオフ第一戦を終えて

今季も Rebuild (再建)期間中などとほざいている割には、将来的な展望も何も見えないマリナーズの詰まらない試合に現を抜かしている間に、 NBA のプレイオフ第一戦が全て終わった。どうせファイナルは十中八九、マイアミ・ヒート対オクラホマシティー・サンダーで、ヒートが勝つので、あまり細かい試合を見る必要が無いと言う人も多いと思う。だが、スポーツの醍醐味は勝ち馬を当てる事ではない。余り面白くないマッチアップばかりだったが、振り返ってみたい。面白く無かった順番に列記する。 1. サンアントニオ・スパーズ対ユタ・ジャズ 見る必要もない試合。物凄く細かいバスケが出来る地味集団スパーズに、ジャズは手も足も出ず。トニー・パーカー、ダンカン、ジェノブリは未だに健在だが、スパーズの強さはその三人の存在ではなく、むしろコーチのグレッグ・パポヴィッチにある。 2. インディアナ・ペーサーズ対オランドー・マジック センターで中心選手のドワイト・ハワードを怪我で欠くマジックに何が出来ると言うのか?ハワードを欠いた中途半端マジックなど、シャーロット・ボブキャッツでもいい試合が出来るだろう。若く勢いのあるペーサーズにあっさりとやられた。 3. シカゴ・ブルズ対フィラデルフィア・76 ers ブルズの昨季 MVP ポイントガードのデレク・ローズが怪我で病院送り。しかも、ジョアキム・ノアも出たり出れなかったり。ブーザーがいくら頑張ろうとも、二人も先発メンバーを欠けば、それでは王者ブルズも昔のユタ・ジャズ程度の戦力です。強いブルズを見たかった。今季は何度も言うが怪我人が多すぎて面白くない。若いシクサーズが次戦に駒を進め、次は老獪セルティックスと対戦。 4. サンダー対ダラス・マーヴェリクス 速いサンダー。攻撃が速過ぎる。昨年のチャンプ、マーヴェリクスを全く相手にしない。ショーン・マリオンが必死にガードしようとも、ケビン・デュラントがポコポコ点数を入れる。マヴズは今季良くなかったが、タイソン・チャンドラーをニックスに譲ったのがこれ程の痛手になるとは思いもしなかった筈だ。 5. マイアミ・ヒート対ニューヨーク・ニックス 華やかなヒートと、違う意味で華やかなニックスの試合。ニックスはマイアミのビッグスリーの前で、全く歯が立ちません。カーメロ...

アイルハヴアナザーが息の入らないケンタッキーダービーを制す。

天気が良すぎて筆が進まない。漸く米国北西部にも太陽が射すようになったのだ。 後出しじゃんけんのようになってしまうが、ケンタッキーダービーについて言及したい。 で、結論から言うと、まあそれなりの人気だったアイルハヴアナザーが勝った。西海岸のサンタアニタダービーをまぐれとは言わないまでも、その時の一番人気のクリエイティブコーズ(ケンタッキーは 5 着、父ジャイアンツコーズウェイ)をギリギリに凌いだだけと思われていた。 評価が高かった連中は、アーカンソーダービーをぶっちぎった逃げ馬のボーディーマイスター( 2 着:父エンパイアメーカー、祖父アンブライドルドソング)、フロリダダービーで底を見せた感があったユニオンラグズ( 7 着:父ディキシーユニオン、祖父ディキシーランドバンド)、 BC ジュベナイル勝ちの芦毛のハンセン( 9 着:父タピット、祖父プルピット)、ウッドメモリアル勝ちの連戦連勝馬ジェモロジスト( 16 着:父ティズナウ)。オールウェザーのブルーグラスを勝ちデザ ーモ騎乗のデュラハン( 3 着:父イーブンスコアー、祖父アンブライドソング)。 というよりも、今回は殆どの馬が怪我もなく順調に来ており、しかも抜けた存在がいなかったため(いつもそう)、人気が割れただけだと言える。レースは予想通りにボーディーマスターが引っ張った。早すぎる、という人もいた。この時期には珍しくトラックは完全に乾いていたというファクターを差し引いても、 1 分 9 秒台で 12 ハロン走れば、息が入らなかったのは事実であろう。 勘違いしている人が多いが、ハイペースになると後ろが有利とは限らない。息の入らないペースになれば、「皆」が等しく足が上がってしまい、意外と前が残り差しが届かなくことが多いのだ。 で、先頭にいて一番強かったボードマイスターが残り、いい位置にいて立ち回ったアイルハヴアナザーが勝った。それだけ。騎手のグティエレス = マリオは褒められてしかるべきだ。アイルハヴアナザの父は 2005 年にトラヴァーズを勝ったフラワーズアリー。その父はディストーティッドヒューモア。フォーティーナイナー系だ。この血統はアメリカの粘土コースに良く合う。 で、名前どおりアナザがあるか?多分このレースがサンタアニタに次ぐアナザだった可能性が高い。上積...

MVP、サイヤングのバーランダー相手に3点

打線は水物とは良く言うが、マリナーズ打線も繋がってきた。スモークとライアンを外せばさらに良くなるのが解っているのだが。しかし、バーランダー相手に3点とって、結構競ったゲームをしていた。負けたとは言うものの、こういう負け方なら仕方ない。負けるであれ、何故初めからこういった試合が出来なかったのか?結果が見える実験期間が長すぎた。

凱旋のダグ・フィスター、白星を飾れず

昨季途中にデトロイトにトレードに出され、グランウンドボールピッチャーとして、エリート投手の仲間入りを果たした感じのあるダグ・フィスターがセーフコ球場に戻ってきて、昔のチームメイトと対峙した。 ストライクが入らないが、巧く打たせて取るピッチングでシアトル打線を沈黙させた。7回を73球でまとめヒット4本に抑えた。しかし、いつもの如く(笑)打線が点数を取ってくれない。病み上がりでスタミナに疑問があるフィスターを引っ込めた。 フィル・コークはシャープだったのだが、9回に登場したオタビアーノ・ドーテルが制球定まらず自爆。ライアンと一朗を歩かせて、モンテーロに二塁打を打たれた。そして代走の川崎を、シーガーがきっちりと送り、ジェイソーの犠牲フライで川崎が帰ってきて、なんとマリナーズらしからぬ勝ち方。 ジム・リーランドの犯した間違いは三つ。 フィスターを7回で降ろした。 コークに2回投げさせなかった。 ジェイソーを敬遠してスモークと対戦しなかった。 優勝候補のタイガースがヘロヘロしているのは気になるところだ。中継ぎが悪すぎる。 さて、気になったことがいくつかある。 ビーバンが急遽マウンドを降りて、岩隈が登板したが、大分良くなってきた。もう少しすれば通用しそうな雰囲気だ。7桁のお金を払った選手だけに、早期に使いたかったところだが、素人目に見て解る異常。良く我慢したと思う。岩隈のこれまでの使い方と先発投手陣の選択に関してはコーチ陣を評価したい。 昨年にフィスターと交換したのはファーブッシュとキャスパー・ウェルズ。まさにアホなトレードであった。 スモークの打順を下げてかた明らかに打線が繋がっている。なんで初めからそうしてないの?スモークの変わりにリディ、ライアンの代わりに川崎を入れればもっと良くなる。 もし、昨日の試合で9回に勝ち越していなければ、捕手のモンテーロに代走川崎を出した上に、DHがジェーソーだったので、捕手がいなくなる計算だった。と言うことは、第三の捕手である川崎がマスクを被るところだった。守備の怪しげなモンテーロを捕手に使っておきながら、捕手のジェイソーをDHにするというような馬鹿げた采配があり得るだろうか?少しは考えて再拝して欲しい。

サウンダースのスクイズ失敗、川崎はホームで惨死。

日本発のスポーツ記事を読んでいると、本日のタンパベイ・レイズとの試合で、9回に8番打者であるサウンダースがスクイズを命ぜられたように書かれている。しかし、試合後のインタビューによると、エリック・ウェッジはスクイズのサインを出していなかったとの事。サウンダースの勝手な判断であったようである。その日はボールが良く見えなかったのでスクイズをしたとの事。 私はスクイズを否定しない。一点を取る必要がある場面で、スクイズを決めてでも点数をもぎに行くことは賞賛されてしかるべきであると思う。ただ、スクイズは敵の意表を突く物であれ、味方ランナーの意表を突いてはならない。一死一・三塁からのバントであり、三塁上にいた代走の川崎が一番驚いていたと思われる。チームが同じ船に乗っていないのではないか? この連携ミスや自分勝手なプレーをどう判断するか?マネジメントに対して、選手の中にフラストレーションが溜まっているのかも知れない。エリックウェッジがきちんとチームを指揮できていないのではないか? ここで我に返ると、シーズン前には、今年のマリナーズはフロントが変わっていないのだから絶対に無理と考えていた。しかし、少々連勝したら色気を持ってしまって熱くなってしまった自分が情けない。このチームは何も変わっていないのだから、つまらない野球をする方が当然の事であるのだ。契約関係でこじれた無茶苦茶な打順で、若手を育てたいのか、勝ちに行っているのかも理解できないような野球をするのがマリナーズであるのだ。