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2月, 2012の投稿を表示しています

キングスかホーネッツがシアトルに来るのか?

政治や経済などの堅い話題をすると読者が逃げる。逆にNBAの話をすると驚くほど読者が増える。重慶の元公安局長の王立軍がアメリカ領事館に逃げて亡命を求めている話や、フランスの大統領選挙、橋下の維新八策などについて色々思うところもあるのだが、暫くハードな話題は避けようと思う。 カーメロアンソニーが復帰したにもかかわらず、デロンテ・ウィリアムズの活躍でニュージャージには敗れた。カーメロの陰に隠れていたが、バロン・デービスも鮮烈に復帰したのだ。シャンパートが怪我したので、少し早めの復帰になったと言うが、チームには暗雲が漂う。しかしNYニックスはメロ、バロンデービス、JRスミスと、よくもここまで自己中の濃いメンバーを計画も無く集めてきているのだなと感心する。ニックスのフロントは、ケミストリーのこととか、お構い無しである。リンがスタメンで使われることになれば、バロン・デービスをどうするのかが今後の焦点になると思う。まさかリンの控えとして使うのだろうか?後、マイク・ビビーもベンチに座っているのだが、こちらもどうにかしないといけないと思う。 本日はジョー・ジョンソンとアル・ホーフォードの主力二人を欠く、手負いのアトランタとの一戦。勝って当たり前の試合だった。今季のNBAは当初のストで日程がかなり厳しいので、ダントニーも主力を温存させる「らしくない」試合だった。流すだけの練習試合であった。ノヴァックなど、あほみたいに10本も3PTを撃っている。そのうち3本を沈めるのだから、やはり乗っている。ただ、バロン・デービスが13分でフリースローの一点しか入れられず、5個のターンオーバーを犯したことは少し気になる。 ところで、シアトルのセーフコ球場の南に、新しいアリーナが出来るかもしれない。そして、アリーナにNBAチームとNHLチームを呼ぼうという運動が始まっている。目をつけられている球団は、サクラメント・キングスとNBA所有のニューオーリンズ・ホーネッツ。どちらかが売却されて、シアトル・スーパーソニックスとして戻ってくるかも知れないという。ただ、この決断には非常にクビを傾げざるを得ない。それでは、何のためにソニックスをオクラホマに移したのか?私は旧ソニックスの大ファンであったが、同じ名前の新しいチームが街に来ても素直に応援できるかどうか解らない。一方、カナダのスポーツであるホッケーであるが、フェ...

リンサニティーは続く。ノビツキーと王者マブズを撃沈

ニックスはNYのマディソンスクエアーガーデンで昨年のチャンピオンであるダラス・マーヴェリクスと対戦した。金曜日のニューオーリンズ・ホーネッツ戦で連勝が止まってしまったが、ディフェンスに批評のあるチーム相手に、リンセニティー(林書豪の狂気じみたストーリー)がどこまで通用するかというリトマス試験のような試合であった。そして、本日の試合はABCでの全国放送である。 NBAのストライキを嫌がり、デンバー・ナゲッツから中国リーグに移ってプレーしていたJRスミスを取ったニックスであるが、前半は中国から帰国し時差ボケも醒め止まぬJRスミスの連続3ポイントなどを中心にニックスが大きくリードする。1Q終了時には、ニックスが12点をリードし、ホームのスタンドを沸かせた。 しかし、王者のマブスはただでは転ばない。「いつもの」ダーク・ノビツキーとジェイソン・テリーのコンビで点数を入れまくる。ディフェンスのしようがない。一方のニックスは、インサイドにボールが回らない。ディフェンスを固められているのだ。チャンドラーやスタウドマイアーにパスが回せないし、回しても点数が入らないのだ。前半終了時には3点差まで詰め寄られた。 ダラスの勢いはそれでも収まらない。休み時間中にきっちりと調整をして来た。リンがポロポロターンオーバーを犯し、第三クオーターの半ばには12点差を開けられ、ニックスもここまでかと思った。リンがパスをするも、中がディフェンスしていると知ると、恐々とリンにパスを返す選手が多く、それを巧くスティールされる。いらいらしだしたJRスミスなどが、毎度の無駄シュートを打ち始め、ニックスはガタガタだった。 しかし、ダントニオがジャラミー・リンを休ませなかったのは正解である。スタウドマイアーの代わりに、外から撃てるノヴァックを入れたのも正解だった。第三クオーターの最後の二分ほどからは、ジャーミーリン・ショーになってしまった。ジェレミー・リンがドリブルでペイント内に行く。そしてきっちり決めるから、マブスはインをディフェンスする必要が出てくる。そうすれば、外でフリーになったノヴァックにパスを出し、ノヴァックが次々に3ポイントを決める。ノバックは第四Qだけで4本の3Pを含む14点を決めた。 リンの切り込みに翻弄されたマブスだが、王者はなんと、ショーン・マリオンをリンにマッチアップさせる。さらにはダーク・ノビ...

トロントでも続いたLinsanity

ジェレミー・リンとニックスがトロントでラプターズと対戦した。ターンオーバーを計8個も犯すなど、リンにとって反省するべき試合でもある。しかし、リンが見せた失敗の償いに勝るような最後二分の活躍。リンセニティーは未だに続いている。 前半は兄弟の葬儀による忌引きから復活したアマー・スタウドマイアーと息が合わない。逆に相手のスペイン出身キャルデロンには面白いように得点を入れられる。前半戦が終わる頃には15点差をつけられており、これでLinsanity(リンセニティー、林にまつわる狂気じみた話題)も終わるかな、と思っていた。 しかし、後半からスタウドマイアーと林の息が合い始める。守りを固めて4thクオーター残り二分には87-82までぶり返し、シャンパートがスティールを決め、それで二点を入れ、87-84にした。その後、オフェンシブリバウンドから、リンが自分でペイントの中までドリブルで切り込み、ファウルを誘う。しかもレイアップはきっちりとバスケットに吸い込まれた。アドワンで3点を返し同点にした。そして、ニックスがまたもやオフェンシブリバウンドで迎えた最後の攻撃。ダントニオはタイムアウトを取らなかった。林は落ち着いてドリブルをし、時間ぎりぎりから、キャルデロンが少し引いた瞬間を見計らって、時計は残り1秒。ダウンタウンからのジャンプシュート。これが綺麗にバスケットに吸い込まれ、3点差で試合決定。ニックスは6連勝を決めた。カナダ・トロントの敵地に、ジェレミーコールがこだまする。 ここまで騒がれている状態で、同点の残り1秒に3点シュートを決める。こんなに出来すぎた話があるだろうか?ESPNのニュースは林一色。リンセニティーは続いている。敵地のトロントは今年初めての満員御礼。トロントに多いアジア系の客が目立った。 ロックアウトで開幕の一ヶ月強を中止し、話題がなかったNBAだが、ジャーミー・リンがNBAを救ったと言っても過言ではない。そして、ゲームの後のインタビュー。態度が良すぎるというか、出しゃばらないと言うか、チームプレイの事しか言わない。まるで監督に話を聞いているようだ。冷静で丁寧な話し方で非常に好感がもてる。 今年はロワーイーストサイドにあるお兄さんの家のソファーで寝ている話。ハーバードではスポーツ奨学金がなく、スポーツ選手では珍しく学費は自分で出さざるを得なかった話。そんな話が次々に...

台湾系ハーバード卒、林書豪:ジェレミー・リンのリンデレラストーリー

リンデレラストーリーと言われる話がある。勿論、シンデレラストーリーを捩った物だが、ニューヨーク・ニッカボッカースでプレーするジェレミー・リンが凄いことになっている。今期はゴールデンステート・ウォーリアーズをサラリーキャップを空ける為に解雇され、ロケッツと契約するも解雇。そしてカーメロ・アンソニーとアマーレ・スタウドマイアーの二巨頭を補強してプレイオフを目指しているニューヨーク・ニックスにやって来た。しかし年初にはDリーグ行きを命じられる。Dリーグで結果を残し、1月の末にチームに再合流し、ニュージャージー戦で大活躍をして以来、オールスターかと見まごうようなプレーを続けている。ワシントン戦ではダンクシュートを決めてダブルダブル。そして昨日のLAレイカース戦ではコービー・ブライアントを上回る38得点の大爆発。メロとスタウドマイアー不在のチームを4連勝に導いた。 LA生まれのジャーミー・リンの両親は台湾人であり、父親は台湾大学を卒業してパードゥーで博士号をとったエリートだ。子供に勉強をして欲しかったのか、書豪という名前をつける。その名前に違わず、ジェレミーはハーバードに進学し、アイビーリーグでプレイする。アジア系アメリカ人、しかもアイビーリーグ出身のNBAプレイヤーなど、異例中の異例である。ヤオミン無き後のアジア系の客をターゲットにした客寄せパンダかと思いきや、このオールスター級の活躍である。本日のミネソタ戦ではNBAで先発をし始めてから4試合の得点が109ポイントとなり、これはアイバーソンの記録を更新するものである。ただ前半は良かったものの、後半には点が入らなくなったうえ、ターンオーバーも多く、苦しかったのだが。 ニックスは主力を欠きながらの5連勝。ダントニオのクビの皮もこれで繋がった。マネジメントに問題を抱えるチームであるが、林のプレースタイルはダントニオのイメージに合うと思うし、兄弟の葬儀でチームを離れているスタウドマイアーが帰ってくればサンズ時代のスティーブ・ナッシュとのコンビで見せたようなピックアンドロールを見られると思う。この数戦のチャンドラーとの息ぴったりのピックアンドロール。そしてノヴァックが外でフリーでいれば確実にパスをして3PTの機会を与える。バスケIQが高い、見ていて楽しい内容だ。 現在、メディアはまるでティム・ティーボがブロンコスを連勝に導き始めたよ...

貧乏な県の県民は太る

厚生労働省が発表した「国民健康栄養調査」の結果であるが、データを見ていて思うことがあり、グラフを作った。結論から先に言うと、肥満率は経済指数と相関があるが、基本的に野菜摂取量や車保有率や塩分摂取量とは関係がない。失業率を見てみると、明らかに相関があった。要するに、「貧乏」な圏ほど県民は太っていると言うことになる。貧乏であれば、外で活動したりする事もままならないのかも知れないし、安くてカロリーの高い物に走るのかもしれない。或いは、太るような人間しかいないので貧乏になっているのかも知れない。相関関係と因果関係は違うものなので、その辺りの証明は出来ないが。経済指標以外にも色々な相関関係も出ているし、明らかに地域ダミー効果があるのだが、専門的な事を色々説明しても仕方ないので、読者は勝手に想像を巡らせてください。 菅前総理の様に第三の道があるとか共産党みたいなことを言わず、経済問題を解決すればほとんどの物事が解決するのだと言うことを、そろそろ皆認めたらどうなのか?

増税や減税を政策論争に上げるな

増税反対だの減税だのを政策に挙げる政治家や、評論家が後を絶たない。税金は足りるか足りないかの話であり、議論する余地がある問題ではない。日本国は支出と収入のバランスを考えると、近い将来にクビが回らなくなるのだ。 増税反対派の意見で面白いのは、「生活が辛いのに今上げるべきでない」、と言うものだ。それならいつ上げるのか? リフレ派にも怪しい人達が大勢いる。増税すると、ますます需要が落ち込み、景気が悪くなるからするべきではない、という物だ。もっともである。しかし、増税しないで現状維持をすればどうなるのか? 消費税増は貧乏人に厳しいので、食料品は消費税をなくせ、などと言ったトチ狂った意見もある。増税は財政再建のためなので、生活必需品に課税しないのはおかしい。逆に贅沢品は、需要が減ると景気減速する可能性があるので、減税の対象にするなどの方法がある。ただ、建築業界や車業界は増税前の特需が欲しいので、贅沢品の減税案は消費税をあげてからの後出しじゃんけんをする方が正しい。 消費税を増税すると貧乏人が苦しむので、貧乏人に事前にお金を配るというアイディアがある。それなら直接税を引き上げず、所得税などを引き上げれば良かった。 いずれにしても、訳の解らない感情論が渦巻く増税論議。きちんと足りるか足りないかの話にして、歳出削減と歳入増加を自動的に政治を通さずに出来る方法を考慮するべきである。 自分の生活が脅かされるのに、増税に賛成する人がいるとしたら、かなり頭のおかしい人だけになるからだ。民主主義の議題に税金の話は則さない。そういった意味で、税金の話をすると、ポピュリズムに陥ってしまうし、言ったもん勝ちになってしまう。日本円が急激に下降したときなど、増税反対派の人達は責任を取ってくれるのか?或いは、どうせ破綻するから増税しなくても良いと考えているのだろうか?

韓国に負けてしまった日本

一昔前まで、危機感を抱かない日本人を諌める目的で「ぼーっとしてたら韓国や台湾に負けるぞ」と言う人達が少なからずいた。こういう意見に触れ、大概の人達は「あり得ない」の一言で済ましていたし、実際にあり得ないと信じていた。警鐘を鳴らすのが目的であり、言っている側もそんな事はあり得ないと腹では括っていた。 個人的な見解だが、勢いと言う意味で、日本は完全に韓国に負けてしまったと思っている。韓国に負けたと言うと、それを認めない人達が一杯いることは承知している。ウォンは安いし、所得は低いし、格差は大きいし、大企業では労働組合すら認められていない、などと考える人が大勢いる。そもそも、韓国の成功はIMFのお陰ではないか、と。 逆から物を見ると、日本が変な方向に行ってしまっただけなのかも知れない。日本の凋落振りが恐ろしいのだ。他の国は普通に走ってきているのに、日本だけが必死に昼寝をしていた感じがあるのだ。世界は競争しているのだから、昼寝をしていると亀 に追い越されるのは、子供の時から聞かされている童話と同じ事である。 電化製品部門での韓国勢の勢いが凄くなったのはここ10年ほどである。以前は、ソニーと言えば高品質の代名詞で皆が憧れるブランドであった。私がアメリカにやって来たのは10年少し前なのだが、その頃日本市場にはサムソンやLGはほぼ皆無であった。アメリカの量販店でサムソンやLGが並んでいるのを見て、鼻で笑ったものだった。しかしサムソンとLGが世界市場を席巻し始める。ソニーはそのブランド力にあぐらをかいており、都市に住む洗練された人達をターゲットにした。多くの経済メディアで指摘されていたが、金にならないイノベーションに力を入れていた感があった。その頃、サムソンやLGは新興国の金持ち連中を中心のニッチマーケットを開発した。ソニーが無駄な多機能性などに力を入れている間、サムソンやLGはマーケットを確実に拡げ、ブランド力の無さと言う最大の弱点を克服した。安かろう悪かろうの韓国製品が、安くて良い商品、つまり昔の日本の製品のようなポジションに収まったのだ。逆に、成功にあぐらをかいていた日本の会社は、何をやっても世界は自分たちの商品に夢中になっていると考えたのか、値段を吊り上げ始める。高いだけの商品に成り下がってしまったのだ。しかも、メイドインチャイナが世界を席巻し、主に台湾系のOEMに製造を頼ら...

スーパーボウル、またもやジャイアンツ

ニューイングランド・ペイトリオッツとニューヨーク・ジャイアンツの試合は、結局ジャイアンツが接線を物にした。かなり見応えある試合だった。ただ、後半の残り2分くらいで、マニングのスーパーパスを取った時点で試合が決まってしまい、時間を如何に潰すかの試合になってしまったのは興醒めだったが。接線になったために、結果的には第一クオーターのセーフティーの二点が勝敗を分けたのだと思っている。 しかし、イーラーイ・マニング。神懸り的なパスを何本も決めており、大試合に強いところを見せた。ビクター・クルズにディフェンスが張り付いた折には、ニックスやマニングハムにパスを出し、スーパープレイとしか表現しようがないパスを通してしまうのだから恐ろしい。もしかしたら、お兄さんより上かもしれない。 一方のニューイングランドだが、普通に良かった。勝負あってから、ヘルナンデスとブランチが、取れる筈のボールを落としていたが、それは仕方ない。 つまらないミスも無く、両チームの戦術の化かし合いも見れ、スーパーボールとしては非常に面白い試合になった。先の記事で、視聴率取りの興醒めな組み合わせと書いた事は訂正しておく。