2/14/2016

米連邦裁アントニン・スカリア判事死去。後継選びは大統領選よりも重要。

合衆国連邦最高裁判所は日本の最高裁判所に相当する。大統領が上院の助言と同意に基づいて最高裁判所の判事を任命する。判事の人数は9人となっており、判事は一度任命されたら任期がない。判事は、あからさまに保守的な人とリベラルな人がいる。そして、時の政権が、自分たちの考えに近い人を選ぶ。スカリアが死ぬまで、保守4人、リベラル4人と保守寄りの中間1人と言うのが判事の内訳であった。

保守的な価値観を持つ大御所のスカリアが死去したことで、オバマは自分の考え方に近いリベラルな判事を任命するチャンスを得たことになる。リベラル派が最高裁を席捲すれば、オバマケア関連、同姓婚関連、マリファナ関連、銃規制関連、移民関連などのリベラルな判決が矢継ぎ早に出されると考えられる。

私は社会的な問題に関してはリベラルなので、これは歓迎するべきニュースである。ただ、事の重大さを全ての人が解っており、共和党の大統領候補たちはレイムダック化しているオバマが最高裁判事を指名することに反対している。しかも上院は共和党が席捲しており、簡単にオバマの構想が通るとは考えられない。

大統領選挙以上に米国の将来を揺さぶりそうな問題であるがゆえに、事の成り行きをじっくりと静観する必要があるだろう。

2/08/2016

パンサーズ対ブロンコス:詰まらない試合。クオーターバックはどこへ?

ひどいスーパーボウルだった。守りのフットボールと言えば聞こえは良いが、ダラダラした展開に眠くなった。(スーパーボウルはいつも手の探り合いでダラダラするのは仕方ないが)

将来殿堂入りが確実なペイトンマニングは、全然パスを通せない。オーバン大出身、上がり調子の黒人QBのキャム・ニュートンは、デンバーの執拗なディフェンスの前にイライラを爆発させ、自分をコントロールできていなかった。

で、結局はブロンコスが勝ったのだが、要は経験とディフェンスはブロンコスが上だったという事だ。ブロンコスはマニングが使えないと解ると、パスに頼らない攻めを見せて、安全策を講じた。ペイトンは5サックに1インターセプト、QBレイティングは56.6だけである。

一方のキャロライナは、キャム・ニュートンが出しゃばって、かなり危ないプレーをした。おもむろに感情を剥き出しにして、アスリートと言うよりも、人間としてどうなの?という映像がお茶の間に流れてしまった。感情をコントロールできないアスリートを見るのは、いわば朝青龍を見るようなものであり、嫌な人には嫌に映ったのではないか?6サックに1インターセプト、QBレイティングは55.4だけである。

キャロライナはキックをミスったり、パントのタックルをミスったり、かなり酷いプレーが目立った。しかも、初めのチャレンジも覆らず、タイムアウトを一つ失った。経験の乏しさが、若いQBを追い詰め、デンバーの老獪さにやられてしまった感じである。

ペイトン・マニングは引退するべきだろう。200勝目を自信二度目のスーパーボウルの勝利で飾り、勇退できるならば、これほど素晴らしいお膳立てはない。今シーズンは怪我で休みがちだったし、スタッツの老化も激しかった。しかもステロイド疑惑が言われ、「踏まれたり蹴られたり」だった。来期もプレイできるかもしれないが、まあ、「普通レベルのQB」に成り下がってしまうだろう。この優勝を引退の花道にして引き際を綺麗にしてほしいと思う。

2/04/2016

多様な人間によるアメリカ大統領候補選挙

オバマ以前に、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント(WASP)男性以外で大統領になった人物はアイリッシュ系カトリックのJFKだけである。ただし、過去の大統領たちは、母系に色々な血が混ざっているのだが。

今回のアイオワで票を集めた両党の候補を見ると、WASP男性はドナルド・トランプだけとなっている。ダイバーシティーが増えており、WASPが言われた昔とは隔世の感がある。アメリカの人種問題はかなりリベラルになったと考えても良いのだろう。

民主党候補
ヒラリー・クリントン(50%)
W AS P 女性 政治家
バーニー・サンダース(50%)
W Polish  Jew 男性 政治家


共和党候補
テッド・クルーズ(28%)
W Latino Catholic 男性 政治家
ドナルド・トランプ(24%)
W AS P 男性 商売人・芸人
マルコ・ルビオ(23%)
W Latino Catholic 男性 政治家
ベン・カーソン(9%)
B African P 男性 医師

独立候補
マイケル・ブルームバーグ
W EastEuropean Jew 男性 ビジネスマン・元NYC市長


アメリカ大統領予備選:三人の極端な候補たち(トランプ、クルーズ、サンダース)

資本主義が成熟すると、搾取する側の資本家と搾取される側の労働者間の軋轢が悪化し、やがては搾取されている側(労働者)が団結し、弱者(労働者)の弱者(労働者)による 社会を実現すべく強者(資本家)を駆逐する。これはかの有名なマルクスの資本論である。資本主義の矛盾は、やがて革命に繋がる、と。

アメリカ大統領選の予備選挙が行われているが、周りを観察してみると、マルクスの言っていることは概ね正しいのだな、と感じてしまう。(マルクスは共産主義に理想を抱いている癖に、肝心の共産主義については何も語っていない。資本主義の批判については、当たり前のことが並べてあり、聞くべき点も多々ある)

15年程前まで、社会のエリート予備軍たる学生たちは、喧々諤々と共和党の政策が如何に馬鹿らしく、民主党が如何に素晴らしいか、という事を討論していたものだ。しかし、現在のアメリカのリベラルな都市の学生たちの話題は、バーニー・サンダースの政策である。多くの学生が社会主義に靡いているのである。自分たちもエスタブリッシュメントを目指すために大学にやって来た癖に、エスタブリッシュメントを真っ向から否定している。そして、その方向にアメリカの未来の理想図を思い描いているようである。

バーニー・サンダースは、ニューヨークはブルックリン生まれのポーランドにルーツを持つユダヤ系である。1941年生まれであるから、現在は74歳だ。イスラエルに渡ってキブツで青春を送った事がある人達は、コミュニティーベースの考えに偏る人が多いが、サンダースも社会主義的な考え方を持っている。サンダースはキング牧師などの公民権運動に関わってきて、インディペンデントとして2005年にヴァーモント州の上院議員に選出されている。で、今回は院内会派を結んでいる民主党から大統領候補に立候補したわけだ。貧富の格差是正を公約としている。例えば、公立大授業料無償化、国民皆保険の導入、公共事業への1兆ドルの拠出、最低賃金の1時間15ドルへの引き上げなどである。既存の制度を大胆に変える「政治革命」を標榜している訳だ。まあ、大統領に選出される事は無いだろうが、なったところで、このあたりの政策を実行することは不可能である。だが、こういったアイディアに若者たちの多くがあっさりと靡いてしまうほど、アメリカの社会は不安定であるという事である。

共和党からはドナルド・トランプが来た。テレビで人気だった「歯に衣を着せぬ発言」を武器に、貧乏でバカな白人ルーザー層を取り込んでいる。不法メキシコ移民を強制送還させ、イスラム教徒の入国も全面禁止。保護貿易を推進して日本や中国との貿易不均衡の徹底するといった、いかにも田舎のシンプルな人が喜びそうな政策を騙っている。暴言王などと言われているようだが、私には「田中角栄がとった戦略」にしか見えないのだ。結局のところ、ただのポピュリストである。トランプが繰り返す経済政策は、共和党的ではなく、むしろサンダースに近いと思う。

だが、アイオワ州のコーカスを勝ったのはテッド・クルーズだった。テッドクルーズはカナダに渡ったキューバ移民の子供である。テッドクルーズはティーパーティー運動から湧いてきた下院議員だが、オバマケアに反対する立場から、予算の成立を阻むため、議会で21時間以上にわたる「牛歩演説」を行った事は記憶に新しい。小さな政府を支持し、中絶は禁止、オバマケアの破棄、そして銃規制は反対、と右翼政策を掲げる。さらには、積極的にISISも壊滅させると、宗教保守派に喜ばれるような政策を掲げている(あれ?小さい政府を目指すんじゃないの??)。人相が悪くて嫌いなのだが、かなりの切れ者だ。

私は、上記三候補が嫌いと言うわけではない。皆、必死に努力して役割を演じきっているのだ。が、そういった候補を積極的に応援する負け犬アメリカ人が多いという事実に辟易している。民主主義国家を標榜するアメリカでの革命は、選挙によるものだろう。そのうち主流派に駆逐されるとは思うが、こういう泡沫候補であるべき極端な連中にスポットライトが当たってしまうほど、現在のアメリカが孕む「資本主義」の矛盾は、かなり危険な状態にあるのだと思われる。ブルームバーグさん、出番ですよ。

2/01/2016

マイナス金利後の世界

黒田さんが前言を撤回して、マイナス金利を打ち出してきた。市場は判断に困ったようであるが、緩和の一環であるとして、株価は上がり続けている。株価は意地でも上げる、そして為替はレンジ内に。政府がインチキして誘導しようとしてくれているのだから、これに逆らうのはアホウだろう。

実際にマイナス金利の導入に踏み込んだという事実に動揺している識者も多いようだが、何も変わらないといった意見が大勢を占めているのではないか?ただ、後に述べるが、マイナス金利の影響、つまりは行き着く先については、未知の部分が多く、個人的には「影響は解らない」というのが本音なのだ。後述するが、緩和政策が進まず、結構やばい可能性もある。

実際問題としては、日銀にブタ積みしている日銀当座預金の政策金利残高を0.1%にするだけなので、一般人には関係ないと思われる。普通に考えると銀行は日銀にお金を預けないはずだが、現金を銀行に置いておくのはコストがかかるので、致し方なく0.1%の「費用」を受け入れると思われる。0.1%を払うくらいであれば、市中にお金を貸せ、というのが日銀や政府の思惑だが、これまでの二十年を見ていれば、そうは問屋は降ろさない事は明白だろう。貸そうにも成長分野がないし、お金は余っているのだ。

で、結局は、現金保有はコストがかかるので、銀行は国債保有に走ると思われる。とすると、日銀の緩和政策が取りづらくなる可能性がある。下手をすると、日銀は政策金利をどんどんと落としていくか、国債の買取を高くするかの二つの政策しか取れなくなる。どちらも、かなり危険な政策に見えるのだ。

少し難しい話になったので、漫才の話をしたい。マイナス金利という話を聞くと、私は必ずドラえもんのあるエピソードを思い出す。お金のいらない世界をもしもボックスで作り出すのだが、これはお金のいらない世界ではなくてマイナス金利の世界ではないか?このストーリーの教訓は明白である。プラスでもマイナスでも、そんなに都合の良い話はない、という事である。

1/15/2016

ミネソタ・バイキングズをギリギリ下したシーホークス、次はパンサーズ

危ない一戦だった。絶対に負けたと思った。我らがシーホークスとヴァイキングズで行われたプレイオフの第一戦。摂氏マイナス18度という極寒のコンディション。かなり辛いコンディションであることは両者とも間違いなかった。証拠に、手がかじかんでボールを落とすなど、ダラダラした展開に。

前半を9-0で折り返す。バイキングズが三つフィールドキックを決めただけだ。シーホークスの攻撃はまったく繋がらない。

後半、シーホークスの流れになって、第四クオーター始まりにラッセル・ウィルソンからダグ・ボールドウィンに綺麗なパスでタッチダウン。さらにハウシュカのフィールドゴールで10-9と勝ち越す。

ダラダラした展開のまま時間が経過する。この守りを固めれば勝てる!と思った矢先、チャンセラーがパスインターフェレンスを取られて15ヤードのペナルティー。物凄く微妙な判定に納得がいかないが、こういうペナルティーはビデオレビュー出来ない。取られた時点でアウト。しかも、ボールは残り1分半。さらに次の攻撃でパスを決められ、完全にフィールドゴールレンジ。

ああ、今シーズンは終わった。シアトルの誰もがそう思った。

で、キッカーは本日パーフェクトなキックを見せていたブレアー・ウォルシュ。27ヤードは決めて当たり前という感じ。シーホークスは無駄あがきのタイムアウト。

キックした瞬間。あれれれ?ボールは大きく左に逸れる。頭を抱えるミネソタファン。大喜びするシーホークスの選手。不細工でも、勝ちは勝ち。次は日曜の朝 (1PM EST; 10AM PST) に、南国キャロライナはシャーロットで、MVP候補元オーバン大キャム・ニュートン率いるパンサーズとの一戦です。本日のシーホークスの体たらくぶりから判断するに、多分ぼろ負けするでしょう。

1/03/2016

レギュラー最終戦のサンデーナイトフットボールは”やらず”

あっという間にホリデーシーズンも終わった。明日からは仕事だ。そして、一瞬で終わったのはフットボールのシーズンだ。来週からはいよいよプレイオフが始まる。A

AFCだが、最強だと思っていたニューイングランド・ペイトリオッツが、シーズン終盤に立て続けに負けて、第一シードはデンバー・ブロンコスになった。ブロンコスは、QBを年老いたペイトン・マニングからオズワイラーに変えてから調子が良くなってきた。先週、アルジャジーラがマニングの薬物使用疑惑を報道したのも興味深いところである。ペイトリオッツは、ご存知、トム・ブレイディーのデフレート疑惑で始まったシーズンだが、蓋を開ければ絶好調。ただ、尻すぼみは気になるところだ。赤髪のアンディ・ダルトンが故障をして、アラバマ大出身のAJマッキャロンがQBを務めるシンシナティ・ベンガルズは三位、テキサンズが四位シードでシーズンを終えた。対するは、ピッツバーグ・スティーラーズとカンザスシティー・チーフズである。NYジェッツもいい線だった。先発QB候補のジェノ・スミスが同僚に借りた金の話でしばかれて、シーズンを棒に振った。で、代わりのハーバード出身のフィッツパトリックがとても良い代役を務めたのだが、ここ一番でバッファロービルズに敗れ、プレイオフ進出はならなかった。

NFCだが、一位はキャロライナ・パンサーズがぶっちぎった。オーバン大出身QBのキャム・ニュートンはMVP候補である。二位は、パーマーをQBに据えて貫録を見せつけたアリゾナ・カージナルズ。四位シードはどこよりも弱いレッドスキンズ(差別表現)である。で、我がシアトル・シーホークスは前半もたつき、後半にぶり返して6位シード。問題は3位と5位。日曜日のサンデーナイトフットボールはレギュラーシーズンの最終戦。グリーンベイ・パッカーズとミネソタ・バイキングズが地区優勝をかけて戦った。

ただ、勝てば地区優勝ではあるが、上がり調子の二年連続スーパーボウルに駒を進めたシアトル・シーホークスと当たる。負ければ、無難にワシントン・レッドスキンズと当たる。私なら負けて弱い方と当たりたい。

露骨ではなかったが、バイキングズもパッカーズも、手を抜いていた。で、最後はぎりぎりでバイキングズが勝ったのだが、来週、シーホークスの餌食にされる事は明白である。ご苦労様である。

ただ、ロンドンオリンピックの女子バドミントンのような露骨なやらずではなく、テレビの司会者も、両社が真面目にプレーしているように騙っていた。まあ、両者とも、明らかに怪我をしないようにプレーしていたが。

NFLのプレイオフ。楽しみである。

食料品の消費税減税は、理想的な形ではないが、良い方向。

食品の消費税が1%になる事が決まり、低所得者層には1%分の給付を行うらしい。 私が理想とする世界は、消費税は10%フラット、例外なし。インボイスも外人控除も、医療費や教育費の控除も、何なら土地売買や株式取得、相続も例外なし。日本国内に物理的に存在する人がサービスの享受者、あるいは...